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石破防衛相、EUの対中武器禁輸解除に懸念を表明

  • 2007年11月28日 01:37 発信地:東京
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2007年11月26日、北京(Beijing)の人民大会堂(Great Hall of the People)で乾杯する胡錦濤(Hu Jintao)中国国家主席(右)とニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領(左)。(c)AFP/ERIC FEFERBERG

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【11月28日 AFP】石破茂(Shigeru Ishiba)防衛相は27日、記者会見を行い、中国を初訪問したニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領が欧州連合(EU)の対中武器禁輸の解除を支持する方針を示したことについて、懸念を表明した。

 石破防衛相はまた、中国へ武器輸出が行われる際に地域の軍事バランスが考慮される必要性を日本政府が続けて示していく必要があると述べた。

 日本政府は、EUの対中武器禁輸の解除について繰り返し懸念を示している。一方で対中関係の改善にも取り組んでおり、28日には中国海軍のミサイル駆逐艦「深セン」が、中国艦艇として第2次世界大戦後初めて日本を友好訪問する。


■欧米諸国内でも意見は二分

 西欧諸国は、1989年の天安門事件を受けて、中国に対し武器の禁輸措置を行ってきた。

 サルコジ大統領は就任後初の訪中で対中武器禁輸を解除すべきというフランスの姿勢を改めて示したが、EU内では禁輸解除について意見が二分しており、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相は反対の意向を示している。また、台湾の安全を保障している米政府も、禁輸解除には強く反対している。

 これに対し、EUおよび米国の武器禁輸に直面した中国は、ロシアやイスラエルなどほかの国からの武器輸入を増やしている。(c)AFP

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