守屋武昌前次官（６３）は、東京の防衛商社、山田洋行の元専務の宮崎元伸容疑者（６９）からゴルフ旅行などの接待を繰り返し受けていたことが明らかになっています。これまでの調べによりますと、守屋前次官は、航空自衛隊の次期輸送機ＣＸのエンジンの調達や、海上自衛隊のヘリコプターの装備品に関する水増し請求疑惑をめぐって、宮崎元専務に有利な発言などをしていたことが明らかになっています。関係者によりますと、守屋前次官はこのほかにも、山田洋行が代理店を務めていた、敵の航空機などを監視する航空自衛隊のＥ２Ｃ・早期警戒機の部品や、イージス艦を敵の攻撃から守る海上自衛隊の新型護衛艦のエンジンの調達をめぐって、宮崎元専務側を後押しする発言をしていた疑いがあることが新たにわかりました。東京地検特捜部は、守屋前次官が接待の見返りにさまざまな装備品の調達で便宜を図っていた疑いが強まったとして２８日、収賄の疑いで本格的な捜査に乗り出す方針を固めました。また、宮崎元専務についても贈賄の疑いで追及することにしています。特捜部は、守屋前次官と商社との癒着の実態解明を進めることにしています。