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桂銀淑、覚醒剤で逮捕…歌手活動再開の矢先に転落

11月27日17時1分配信 夕刊フジ


桂銀淑、覚醒剤で逮捕…歌手活動再開の矢先に転落

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 自宅に覚醒(かくせい)剤を隠し持っていたとして、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部は27日までに、覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で、韓国出身の人気歌手、桂銀淑(ケイウンスク)容疑者(46)を逮捕した。桂容疑者はやつれた様子で使用も認めた。使い込まれた吸引用パイプも見つかっており、常用していたとみられる。数々のヒット曲で知られる桂容疑者だが、関係者によると、薬物やギャンブルによる借金問題で私生活は荒れていたという。

 調べでは、桂容疑者は26日夕、東京都港区の自宅マンション寝室で、覚醒剤のパケ(小袋)2袋計約0.3グラムを所持していた。同部は「桂容疑者が覚醒剤を使っている」との情報を得て3カ月前から内偵を進めていた。

 26日午後5時ごろ、麻薬取締官7人が踏み込んだ際、玄関は鍵が掛かっておらず、桂容疑者はTシャツ姿で自分のCDを聴いていた。一瞬、驚いた表情を見せたが、取締官が「覚醒剤はどこにある?」と聞くと、敷布団の枕元を示して「そこにあります」と素直に応じたという。

 枕元にはティッシュペーパーに包んだ使いかけのパケと携帯灰皿に入った新しいパケ、ガラス製の吸引用パイプが無造作に置かれていた。ふとんの下から別のパイプと、ゴミ箱から使った空のパケ2袋も見つかった。

 「何のために持っているのか」との取締官の問いには、「私が使うために買った。すみませんでした」と認めた。顔は病気ようにやせ細り、やつれた様子だったという。

 桂容疑者はこの日休みで終日家にいた。自宅には母親(85)もいたが、桂容疑者が覚醒剤を使っていたことは知らなかったという。

 桂容疑者はソウル出身。1979年に韓国で歌手デビューし、85年に「大阪暮色」で日本進出。印象的なハスキーボイスで「すずめの涙」「夢おんな」「北空港」などヒット曲を連発。NHK紅白歌合戦の常連で、小泉元首相もファンだった。

 しかし、華やかな活動の裏では体調不良による休業とトラブルが相次いでいた。99年には韓国人実業家の男性と7年間の結婚生活の末に離婚したが、ギャンブル癖が背景にあったといわれた。ラスベガスや韓国・済州島で、1000万円近い月収の大半をつぎ込み、一時は借金が4億円にも達したとされる。

 2001年春には所属事務所から契約を解除され、同年12月には借金返済に行き詰まったマネジャーが自殺。元所属事務所側から2億5500万円の返済を求める裁判=06年に和解=を起こされ、事実上の休業に追い込まれた。昨年活動を再開したが、同年10月15日には体調不良で失神、翌日予定されていたNHKの番組収録が中止。続く24日に生放送されるNHKの番組も失神の際にできたという顔の傷を理由にドタキャンしていた。

 今年は再び各地でコンサートを行っていたが、今年9月、知人から起こされた借金返済の訴訟で1400万円の支払いを命じる判決が言い渡されたばかりだった。

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最終更新:11月27日17時34分

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