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「デブ」の一言 30万円 仙台地裁
このニュースのトピックス:民事訴訟
客の男性から「デブ」などと侮辱的な発言を繰り返され精神的苦痛を受けたとして、仙台市で小料理店を営んでいた女性が、同市の男性に300万円の慰謝料を求めた訴訟の判決で、仙台地裁は27日、30万円を支払うよう命じた。
伊沢文子裁判官は「大声で何度も『デブ』などと口にしたと認められ、体格や容姿を強く否定する文言」と指摘。「侮辱する言葉として許されず、自省やこの女性への配慮はほとんどうかがわれない」と批判した。
男性側は「侮辱した事実はない」などと全面否定していたが、伊沢裁判官は「供述は一貫性に乏しく、信用性が低い」と退けた。
判決によると、男性は昨年6月、小料理店の開店準備中に入店し、ビールなどを飲食。女性は発言がショックで精神的に動揺、その後、心療内科を受診するなどした。