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輪島で地震騒ぎ 音速超えた戦闘機が原因?

2007年11月27日20時18分

 27日午後2時25分ごろ、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市を中心にした能登北部から富山県にかけ、住民が大きな揺れを感じた。地震は観測されず、輪島測候所は「空気振動が起こったためではないか」という。当時、能登半島沖では航空自衛隊の戦闘機が飛行中で、測候所や空自は関連を調べている。

 輪島市堀町の住宅街では1〜2分間に2回、窓ガラスが割れそうになるほどガタガタと揺れた。住民らが一斉に建物から飛び出し、近所の人たちと「大きな地震の予兆じゃないか」と言い合った。同市河井町の私立和光幼稚園では、職員の判断で園児や職員ら約90人が庭に避難した。

 市役所には市民からの問い合わせの電話が相次いだ。「さっきのは何だ」「津波は心配ないのか」など、発生から約1時間で約50件あった。

 同測候所技術課の小矢多計男課長は、すぐに地震計を確認したが揺れは観測されなかった。「広い範囲で空気振動が起こったことによるものではないか。噴火やジェット機が音速で通過する際の衝撃で起こると言われるが、はっきりした原因はわからない」と話している。

 隣県の富山でも「揺れを感じた」との問い合わせが相次いだ。富山地方気象台に県西部の氷見市から県東部の朝日町まで少なくとも約30件あったという。

 一方、航空自衛隊小松基地(石川県小松市)によると、この時刻には、基地所属のF15戦闘機4機が能登半島沖の訓練空域を飛んでいた。4機のうち2機が音速を超えたらしい。

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