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病診連携、3人に2人知らず |
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豊橋市民病院の患者アンケートで、半分以上の患者が「かかりつけ医」をもっていると回答し、4人に3人以上が病状が安定した場合、他の医療機関に紹介することについて賛成だと回答しているものの、基幹病院と民間診療所(病院)の「病診(医療)連携」については3人に2人が知らず、システムそのものが一般化していないことが分かった。また駐車場に関する満足度は大きく改善された。
アンケートは患者満足度調査として今年6月に実施した。病院の設備や環境、入院(外来)診療、職員に関すること、患者支援、総合的な満足度について聞いた。入院患者は507人に対して行い、有効460人、有効回収率90.7%。外来患者は2000人に対して行い。有効回答744人、有効回収率37.2%。
病診連携の仕組みについて、入院患者の場合、
「知らない」が62.8%、「知っている」が25.2%で、そのうち「利用したことがある」は8.5%。認知度は3割弱。外来患者の場合、それぞれ64.8%、25.5%、9.1%で、ほぼ同様だった。
かかりつけ医については、入院患者の場合、「持っている」58.2%、「持っていない」33.5%。外来患者の場合、それぞれ54.8%、37.1%。
病状が安定した患者を他の医療機関へ紹介することについて、入院患者の場合、「賛成」77.6%、「不賛成」6.1%。外来患者の場合、それぞれ76.1%、11.0%だった。
市民病院では「今後、地域の医療機関との医療連携を積極的にPRしていく」としている。
外来患者の交通手段では、自家用車が84.7%と圧倒的に多く、以下バス11.8%、タクシー3.5%、自転車2.6%の順。通院時間も30分以上60分未満が一番多く4割を占めた。
前回、駐車場について満足度を尋ねたところ、不満と回答した人が53.6%と半数を上回ったことから、今年3月に外来患者専用スペースを設けるなど改善を図った。今回の調査では、「スムーズに駐車できた」43.6%、「まあできた」32.4%で、計76.0%から「満足」の回答を得た。
ほか、入院患者の場合、医師、看護婦との信頼関係では、全般的な項目で満足の回答を得たものの、入院中の食事について不満の強いことがはっきりした。
「がん相談」や「女性相談」など各種相談業務について、「もっと積極的に教えてほしい」「市民にわかりやすく案内を掲載してほしい」などの意見があった。
外来診療では、待ち時間の長いことが患者の一番の不満であり、6割の患者が待ち時間を負担に感じていることも分かった。「予約が待ち時間の負担軽減になっていない」とか「席を離れられない」などを理由に挙げている。
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