内野聖陽さんの「風林火山」トーク 番外編

勘助の上田原2

両雄の思いを受け止め
戦況を見つめた勘助

 勘助は“上田原の戦い”では、戦場で活躍はしてないですね(笑)。『ご武運を!』と言って板垣信方を送り出した後は、本陣で戦況を見守ることしか出来ません。あとは晴信が無意味な暴走をしないよう止める立場ですね。ですから、今回のロケは不気味なほど楽でした(笑)。

 板垣と甘利虎泰の両雄が晴信のために命を賭して戦ったのが上田原です。勘助は、そんな両雄の思いを知っていただけに、この戦が晴信にとって辛い結果に終わることが、最初からわかっていました。しかし、このところの勘助は晴信に非常に煙たがられているので(笑)、静観するしかない。

 今回の村上との戦いが危ないことを、誰よりも敏感に感じ取っていながら身動き出来ませんでした。むしろ、負け知らずできた晴信に、ここで『より大きな甲斐一国の主になってほしい』という願いを込めて、動かないことに決めたんですね。たとえ大きな犠牲をはらっても、それが武田家の血となり肉となることがわかっていたからです。

 
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