−−志摩にとって由布姫はどんな存在?
おそらく由布姫が生まれた時から側についていたと思うので、娘といってもいいくらい。名家の姫ですから全身全霊で仕える存在ですし、責任を持ってどこまでもお供しますという感じですね。
−−由布姫から見た志摩は?
桑原城落城の折りは刀を渡して自害を迫るし、由布姫の言葉が過ぎれば『誇りを持ってきちっとやりなさい』と叱るなど、厳しい目付役のようでしょうね。一方、由布姫が矛盾を抱えながら晴信を愛して苦しんでいた時は、女性として理解する。常に包むような感じで見守り、支える母親のような存在だったと思います。

−−三条夫人のことはどう思っていますか?
由布姫と比較しながら三条夫人を見ることもあるでしょうね。『姫の方が勝っているわ』なんて(笑)。そのことで戦おうとしているのではなく、無意識にそうなってしまうのだと思います。
−−三条夫人の侍女・萩乃に対しては?
『うちの姫は気高き諏訪家のご息女』という誇りがありますから、萩乃が偉そうなこと言ったら『承知しないわよ』みたいなところはありますね(笑)。だから常に相手を見ています。