内野聖陽さんの「風林火山」トーク4

軍師となった勘助、過去と再会

実を結んだ諸国遍歴

 武田家の使者として今川と北条の和解を仲介した勘助は、北条氏康や真田幸隆と久々に再会することになりました。武田に仕官する前に出会った人々との関係が、この一連の出来事の中できちんと生きていることが実感でき、『ああ、ここでこうつながるんだ』と納得できました。特に北条や真田には非常に高く買われていたのに、仕官がかなわなかったという過去がありましたからね。



 撮影期間は短かかったのに、北条氏康役の松井誠さんとのお芝居では本当に『おなつかしゅうござる』という気持ちがわき起こってきました。真田幸隆殿にしても過去に自分をいたく好いてくださっていたので、武田仕官後は武田の戦力としてだけでなく『真田の夢をかなえたい』というような、どこか“男の友情”のようなものを佐々木蔵之介さんの真田に感じています。



 こうして軍師になった勘助が過去の思いを忘れずに交渉していくというところが面白いですね。かつて遍歴してきた土地にランドマークとも言うべき“人との絆”を残してきたことが、今、実を結んでいるんですね。


 
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