2007年11月25日

一人の時間。

秘密。私は大好き。別に秘密で無くていい事まで秘密にしたいし、別に普通に置いてていいモノでも隠したい。だから大切なモノはもちろん、普通のモノまでよく隠す。お陰で何処に何を隠したのか一切覚えていない。覚えてられる量じゃないから。大切なモノは片っ端から無くなっていく。行方が分からない。凄いもので、絶対あそこにあるやろうなっと自分で自分が何かを隠してそうな場所をひっくり返してみても何も出てこなかったりする。何故私がこんなどうでもいい事を書いているのかと言うと、さっきプリンターのインクジェットを入れる所から大昔に貰った小判が出てきたからに他ならない。
さっきも言った通り、大昔に貰ったモノだったが、貰った時よりも発見出来た喜びの方が大きい。めっちゃ嬉しい。出てきた小判を見つめながら、他に何かの在処を思い出そうとしてみたけど、駄目だった。部屋の電気が小判に反射して私の眼球を痛い位に眩しく照らす。が、一切痛くない。むしろ良い。部屋を見回すとパソコンの傍らに今年の誕生日に自分に買った変な人形が置いてあった。その人形が何処にも隠れていないのが悲しくなった。『何で隠されてないんやろぉ…。』急に哀れになって隠してあげようと思った。でも何か違和感を覚えた。『隠れてないから隠してあげようと思うのは違うんちゃん?…何か業務的やん。』と言う所に行った。なので、人形を元の場所に置いた。人形は表情一つ変えず、私のアゴ辺りを見ている。…申し訳ないけど、後向きに置き直した。後ろ髪を引かれたけど仕方がない。私は急いで小判を新しい場所に隠さなければならない。
そぉ言えば全然違う話になるけど、ちょっと前に頂いたメッセージの中にかでなさんは学生時代、軽音部とかですか?っと言うご質問を頂きましたが、私は学生時代、美術部でした。悪しからず…。でも、歌を歌うのは大好きやでぇっ☆!


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2007年11月23日

三連休。

今日は久しぶりに大阪に帰ろうと東京駅に向かった。久しぶりやから?やけに人が多く感じるのは…。ともあれ、グリーンの窓口へ行くと行列。聞くと今は三連休中で今日は二休目らしい。満員新幹線に乗って一路、大阪へ。新大阪駅はさぁっぶぅい〜。東京よりは南にあるから多少、寒さはマシやろうと決め付けた私がアホやった。急いでタクシーに乗り込んだら何故か運転手さんに爆笑された。『そんな格好やったら寒いやろぉ?』……大阪やなぁ。『ねぇ〜。』とだけ答えて窓の外を見た。クリスマスイルミネーション・タイフーンが上陸していた。クリスマスツリーやらトナカイさんやら近所のおっちゃんサンタやら。子供の頃ほど踊らない心が我ながら悲しい。そぉ言えば去年のクリスマスに久しぶりにシャンメリーを飲もうと誰かが持ってきたのを8年振りくらいに飲んでみたけど、あんまり美味しくなかった。悲しい。小さい頃楽しみで仕方なかったイベントも21になるとそんなの関係ねぇ〜!になっている。海パンでも履きたい気分にならざる得ない。ソレを禁じ得ない。…あり
得ない。…申し訳ない。
2年振りに遊びに行った友達の部屋はまだハロウィンのまま。多分、強気な笑みを浮かべていたはずのカボチャはシュワシュワになって枯れていた…。ぅおっぱっぴぃ。


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2007年11月06日

エヴァンゲリオン。

今日で二回目。一回目は公開直後。この調子で行くと三回目もあると思っている二回目の今日。始めて見たのは小学校位の時で、テレビシリーズの再放送。その日は三が日で、昼も夜もなく、三日間って言うのが正しい感じがする。私は炬燵の中で寝てしまっていた。タイマーが付いていたのか誰かが消したのか、炬燵は何時の間にやら冷たくなっていて、びっしょり掻いた汗も冷えて冷たくて目が覚めた。炬燵から這い出すとお酒臭い大人が沢山横たわっていて気分が良さそうに寝ている。炬燵の上には、やれぜんざい!やれおせち!そぉ〜れ、三が日ぃ〜!みたいなお料理が乱雑に溢れていて、空になった日本酒のビンからは横たわっていてる大人と同じ匂いが香っていた。取り合えずおせちを食べてみる。所々欠けてしまっているお重箱は…やけに淋しかった。しかし、黒豆は凄く美味しい。つまむつもりが、お腹一杯になるまで食べてしまった。結果、目が覚めて完璧に眠れなくなっていた。外はまだまだ暗くて、明けそうにない。取り合えず空になったビンを台所まで運んで、お茶を汲ん
できた。炬燵に戻って、テレビを付けてみる。此処で事件は起きた。いきなり初号機が使徒を食べてる映像が…。『何か食べてる…。』っと思ったのを今でも覚えてる。多分、小学校時代の事件10に必ず入る程の衝撃だった。それから食い入る様に見ていた。よく分からない用語が飛びかう。よく分からない。…でも見たい。しばらくして何事も無かったかの様に天気予報が始まった。私はすぐに時計を見た。正確には覚えていないけど、多分、二時か三時。当時はとてつもなく遅い時間やったと言う印象が残っている。『明日も観よう』そぉ思うと明日が待ち遠しくて、恋をした。でも翌日。エヴァは私の前に現われなくて、同じ時間、私の前に現われたのは砂嵐…。号泣したのを覚えてる。それから時は流れ、今日。多分また見に行ってしまいそう。


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2007年10月31日

歌舞伎座。

今日は初めての歌舞伎。夜の部。四時半開幕。その15分前に待ち合わせ。四時。歌舞伎座に到着。タクシーの窓一杯に見える人、人人。足元は下駄下駄、草履。タクシーから降りるのを躊躇していると『はい、領収書です』と運転手のおじさんが私に差し出した。
それを受け取るとポケットに押し込んで、待ち合わせている人を待った。しばらくして私は見知らぬ人と目が合っている事に気が付いた。黒ブチメガネにグリーンのマフラーを巻いている。たぶん私より年上…のおねいさん、二人…。 私は自分の右側と左側を見てみたが誰の影もなく、明らかに私を見ているのだと確信した。なので、ずっと左側を見たまま固まる事にした。30秒…、1分…。そろそろ何かを左側に見つけないと苦しい。が、私の左側には何もない…。仕方なくアスファルトのでこぼこを一つずつ数え始めた。横目に見る正面にはまだあの二人が私を見ている…。すると視界の隅に居る二人が近寄って来るのを感じ、私は思い切って正面を見た。すると『シャッター押して貰っても良いですか?』と来た。私は『是非』と答えて、シャッターを押した。『ありがとうございました。』と手を降るお二方を見送ると、私は元の位置へ戻った。見渡す限り、まだ約束の人は現われていない。しばし鼻歌を口ずさんでみた。すると地下鉄の手摺りの銀色と目が合った。そこに
は何も考えずジーンズを履いて来ている私が映っていた。『…ん〜。失敗したなぁ。』私の前を通り過ぎる人は皆、着物、ワンピース、下駄、ハイヒール…。で、私はセーターにジーンズ 。…スニーカ〜。欧米か?!『あぁ〜。やってしまったやん!』っと自虐する私の名前が呼ばれた。『れお〜ん!』。振り返った私は爪先立ちで駆け寄った。
中に入るとアンティークな数字が書かれた重そうな扉が赤い絨毯の敷かれた階段の上にどっしりと正しく並んでいて私は左から2番目の扉を開いた。するとすぐ目の前に現われたのは緑とオレンジ、黒のシマシマ模様だった。そしてそこから伸び出した花道が、赤ちょうちんが私の好奇を掻き立てた。チケットに記された番号席に腰を下ろし、足元から頭上までの空間を見回すと歴史を感じずには居られなかった。黄色い照明。赤いちょうちん。目の前のシマシマ。全てが美しい。そんな事を思っていたら急に緊張してきた。大きく脈打つ左胸のセーターが静かにリズムを刻みだした。…カンッカンッカンッ!お芝居が始まる。


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2007年10月04日

ひさ酒ぶり。

昨日は久しぶりにお酒を飲んだ。お酒って凄く不思議なモノで一緒に飲む人によって全く同じモノを飲んでいても味が違う。美味しい不味いは勿論の事で美味しいにも種類があったりする。そんなんゆったら食べる物もやろ!っと言われてしまうのだが、食べ物に関しては余り誰と食べていても常に美味しい物は美味しいし不味い物は絶対に不味い。昨日は凄く美味しいお酒を飲んだ。最近、疎遠になっていたので免疫が少し落ちていたが美味しいモノは止まらない。次の日に襲い来るであろう二日酔いを恐れずにひたすら飲み続け、見事に二日酔い。ジムに行こうと家を出たもののジムを通り過ぎて岩盤浴へ。天気はどっち付かずで優柔不断。降るのか?降らないのか?そんな事を考えていると、私を脅しているのか?とさえ思えてきて、優柔不断な天気に怒りを覚える。しばらく歩いて地下に下ると、バリチックなBGMと白い煙を細く上げるお香が私を出迎えた。受け付けのオネイサンは前回と同じ。茶色い髪を頭の高い位置で団子にしていて、プルメリアのお花が付いている。『どうぞ。
』と案内された個室に入り、途中視界をかすめた金魚が入ってたいたはずの硝子の入れ物の中に何か居たかな…などと思いながら着替えを済ませて黒い石の上に寝転がった。薄暗い四畳程の個室。室内には温度計に室温計と時計…。『計』ばっかりの中にちっちゃいテレビがある。個室の中までBGMは来れないらしく音が無い事が淋しく思えて電源を入れてみた。ニュースに、ニュースに、ニュース…。再び赤いボタンを押してテレビを消した。受け付けで貰ったハンドタオルを顔に被って寝る事にした。時計の秒針がカチカチと微妙な音量で聞こえる、聞こえる、聞こえる…。それから1時間半もの間、体を横たえていたが限界を感じて其処を後にした。入浴後に出されるお酢ジュースが細胞に染みていくのを感じながら階段を上がって地上に戻ると、薄暗い部屋に居たせいか天侯は変わってないはずなのに幾分、空が晴れて見えた。
帰る道中採血した時の様にサーっと血の気が引いて体が急に軽くなった。これやから岩盤浴は止められへん。二日酔いも何処へやら…。このまま大阪まで歩いて帰ろうかなぁ。


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2007年09月25日

冬…。

冬の匂いがした。冬の匂いは何か引き締まってる…感じ?冬の匂いは何故かイコールで髪の毛の匂いと言う事になっている私の思考回路が我ながら可笑しい。それと冬といえば私の中で大好きな歌が出来る季節でもある。コレは最近発見した事で夏を連想する歌は一杯あるけど、暇さえあれば歌っている位、好きな歌は、たいがいが冬の歌。まぁただ単にバラードが好きなだけなのかも。しかしなにわともあれ、冬には不思議な感覚があって大好きな季節。ずーと冬は嫌やけど、冬は大好き。あとキンモクセイも咲くし空気も澄んでて空も綺麗、食べ物も美味しいし栄養百点。雨も凍って雪になるし、虫も居ない。もぉすぐ冬が来ると思うと寝る間も惜しい。冬が夢にも出そう。夜の北海道は今から10度を下回っているらしいく、想像すると羨ましい。そぉ言えば去年の冬にプライベートで北海道に行ったっけ…。冬休み前のリゾート地はなかなかガランとしていて余り人が居なかった。ホテルの人も必要最低人数な感じでお土産売場のマリモだけが異常に沢山陳列されていたのを覚えている。も
ちろんマリモは買って帰った。しかし、ホントに山の中にあるホテルで車なしでは何処にも行けないなぁとある意味諦められるくらいのロケーション。見える景色が雪の積もった山のみで、たまにその雪が動いて見えると思えば雪ウサギが跳ねてたりした。ホテルに着いたその日はすごい吹雪でゲレンデには出れず、ずっーと動く雪を探しては指を折々して過ごした。お昼から暇を持て余して夕方くらいにはさすがに雪ウサギにも飽きた。何か無いかホテルの人に聞きに行こうと言う事になりロビーに降りると何故か薄暗くて怖かった。見上げるとシャンデリアが豆電球運転になっていて本当は見えないはずの埃と蜘蛛の巣が薄ら浮き出て暖房の微風に揺らめいていた。ともあれフロントに着くとそこには誰も居ない。チンッとベルを鳴らすと中から昼間はタキシードを着ていたボーイさんがチョッキ姿で出てきた。少しオールバックも乱れていてチョットバックみたいになっている。まぁそんな事より何か無いかと尋ねたならば、あるにはあるが何分吹雪なのでっとの事だった。がしかし、当ホテ
ルの自慢は絶景の露天風呂ですのでっと付け加えて教えてくれた。早速各々部屋に戻り、浴衣とタオル片手に温泉へ。先程のロビーとは打って変わって離れにある露天風呂は明るかった。のれんを潜ると直ぐに流れるお湯の音が耳についた。女ばかり五、六人が一斉に露天風呂へと駆け出す。すると外気が低いせいか、露天風呂からあり得ないくらいの湯けむりが立ち上っていてコップに入れたドライアイス並だった。少し怖いので、女ばかり五、六人が両手で湯けむりを仰ぎながら水面を確認する。透明な普通のお湯。人差し指着水。と同時に飛び込んだ。しかしけむりが凄すぎて景色所か何も見えない。しばらくじっとお湯に浸かりながら暖まって居ると風が吹いて雪が顔に吹き付けた。するとけむりが晴れて一面のクリスマスツリーと雪景色。うわぁぁあー!っと歓喜の声を上げるみんなの顔は雪だらけで霜焼けてた。そしたら一人がいきなり雪の中に飛び込んで結構深めに埋まった。心配する私とは裏腹に埋まっている子は雪の中から爆笑している。ソレを見たみんながわたしもわたしもと
続き、みんな埋まり、爆笑していた。それはそれはちょっとしたホラー。まぢで恐かった。暫く笑っていたと思ったら今度は痛い痛い痛い…と呻きだして急いで湯船の中に舞い戻り全身を擦りながら痛がっている。しばらくして湯船からみんなで揚がると体からも異常な煙が出ていた。『お前はもう燃えている』とか言ってた一人を残し露天風呂を後にした。


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2007年08月27日

真夜中の訪問者。

昨日は1日何かとバタバタウロウロしていた。おかげで鏡に映る私の肌には白く長袖のTシャツが焼き付いている。近頃の紫外線は入念に日焼け止めを擦り込んだ肌さえも容易に焼いてしまう。宇宙服を着用して地球を歩く日もそぉ遠くない。いや、結構近いだろうとまぢで思う。昨日、何気なく見ていた少し古い雑誌にこんな見出しがあった。『大阪大発生 蝉4万匹』一目見てゾッとするとは正にコレ。バルタン対策の為にその記事に目を通してみると、毎4年ごとに大阪では蝉が大量発生するらしく、その四年が今年だと言うものだった。初耳だがそぉらしい。でもまぁソレが本間であっても幸いながら私は東京にいる。だから余り関係の無い話だ。そぉ言えば最近、奴の鳴き声を聞いていないなぁ。夏も終盤かなぁ…?そんな事を思いながら雑誌を閉じて元の場所へ戻すと、私は席を立った。まだ明るい内にスタジオに入る。此処を後にする頃には外は真っ暗で夜。びっくりするくらい早く過ぎていく時間と一日が恐ろしい。帰りの車の窓から見える黒い入道雲と白いお月様が綺麗。夏
休みの宿題に天体観測をしたのを思い出した。見えもしない北斗七星、蠍座、ペガサス…思い付く全ての星座を一枚の黒い画用紙の上に白い点でちりばめたなぁ。今見ている空には星がない。しばらくして我が家に帰ってきた。心なしか目線を感じた様に思ったが、気にせず私はリビングに向かった。テレビを付けて少しの間ダラダラとし寝る用意を始めた。いつもなら直ぐに寝てしまうのだが、昨日は何故か目が冴えて眠れなかった。何の期待もなく無造作に開けた引き出しから300ピィースのジグソーパズルが出てきた。結構前に貰ったやつ。ちょっと暇潰しのつもりがどっぷりハマってしまい、そのパズルを完成させた頃には目がカピカピに乾燥していた。程よく眠気も出てきたので目薬でもさして寝ようと冷蔵庫へと手を伸ばした私の指先を茶色い翼がかすめ、目の前を横切った。『ぎゃぁぁー!』っと思わず自分の口から出た悲鳴に驚いた。そして無意識の内に頭を抱えて小さくなっていた。私の頭上からパタパタと飛び回る羽音が背中に降り注ぐ。恐怖で零れそうになる涙を奥歯で噛
み締めながら羽音が止むのを待った。その隙を見て外に脱出しようと思っていた。どれくらい三角座りをしているのだろう…。羽音は一向に止まない…。段々と冷静になる頭の中で考えた。多分、いや絶対私の指先をかすめたのは蝉で、茶色かった所を見るとアブラの奴に違いはない。この密室に網は無い。それに変わりそうな物もない。どぉしよう。まったく良いアイデアは浮かばなかった。とりあえず此処から脱出しなければ。うずくまったまま聴覚を研ぎ澄まし相手の発する羽音に耳を傾けた。パタパタパタ…。相も変わらず飛びまくっている。背筋から悪寒が走り三角座りの私が身震いした。尚も耳を澄ます。そぉしているとある事に気が付いた。ぶつかっている音がしない。…アレ!?。蝉と言えばよく壁とかにぶつかってパチパチ言っているのに私の頭上を飛びまくっている奴からは静かな羽音だけしかしない。…ぅん!?何で??…私は恐る恐る顔を上げ天井を見た。するとそこには蝉ではなく一羽の名も知らぬコウモリが一生懸命に何度も旋回しながら白いクロスの天井を飛んでい
た。蝉ではなくコウモリ…。以外に複雑な心境だった。そこからの行動は早かった。窓を全開にし頭に付けていたヘヤバンドを振り回し窓の方へ追いやろうと必死にコウモリを追い回した。でも、なかなか思うように行かず、色々な物を振り回した。Tシャツ、ビニール袋、カバン、携帯…。どれも同じで打つ手無し。仕方なく何もせずただ目で追っていると、勝手に窓の外へ出ていた。慌てて窓をしめ、ガラス越しに見た姿は黒い世界に同化して一瞬で見えなくなってしまった。考えられるコウモリの浸入経路はたぶん窓。私は翌日紐に吊したニンニクを窓のカーテンレールに吊しておいた。


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2007年08月12日

怖い話。

怖い話…。この季節は絶対的に多い。私は怖い話とか心霊とか言う分野が凄く苦手なのでなるべく避けようと努力する。しかし、そぉしているハナから今、車の窓越しに見えているポスターには長い黒髪の女の人が…。上目遣いに道行く人を恨めしく見つめている。すかさず反対方向を見やると私の視界の隅に同じポスターが映り込んでいる。黒いバサバサの髪の毛が視界の隅から虎視眈々と私を狙っている。そんな事を考えていると自分の黒い髪の毛も不気味に思えてきた。肩胛骨まで伸ばした私の髪の毛がクーラーの微風に吹かれてタンクトップから覗いている腕を微かにかすめた。背筋が緊張し、ドキドキする。私は急いで髪の毛を掻き上げたが、ヘヤゴムを持っていない事に気が付いた。仕方がないので目的地に着くまで少しの間、私は束ねた髪を手で上げ続けた。目的地に着き、楽屋にてヘヤメイクさんに分けて貰ったヘヤゴムで髪の毛を縛ると、テレビの電源を入れた。しばらく見ていると怖いCMが流れ始めた。「チャンネルは変えない…。」怖いものを見ると私は必ずそぉして
いる。だって私は負けたくない。だからわざとテレビ画面に近づいて怖いCMを凝視する。ワザと書店に並んでいる怖い話は全てチェックし、長編の物は買って持ち帰る。それに最後まで目を通し、胸を張って堂々と誰も居ない部屋の中を意味なく見回る。トイレよし、ベッドよし、クローゼットよし。
時々フラッシュバックされる怖いCMにもめげず、私は怖い本を見ては家中を見回る。


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第一回夏季浴槽映画祭。

暑中見舞い申し上げます。今年は例年に比べて二倍くらいの葉書が届いた。私が予想するには異常な猛暑に見舞われて、弱っている人たちが外出を嫌い、ひたすら葉書を書きまくっているに違いない。もぉ一年近く連絡を取っていなかった友達からも葉書が来た。異常な日差しに私を思い出したらしい…。私は返事を出さないとっと、間違いなく思っている。が、しかし。今の私に葉書を買いに行く元気と体力はなく、ましてや現場に向かう移動だけで脱水状態やのに郵便局など蜃気楼のように遠い。死んじゃう、死んじゃう、干からびちゃう。今まで、少なくとも去年までは『熱中症』とは無縁だと思っていたが、今年はそぉも言えなさそうだ。ある番組の中でウォーキングの際には頭を冷やしながら行いましょうと言っていたが、何故か日本語を間違えている様で笑えた。でも万が一私がウォーキングをする際には頭を冷やしながら歩こうと思った。コンクリート砂漠の東京の片隅で私は暇さえあればバスタブにヌルイ水を7分くらいまで貯めて、そこに浸かっている。その時に私のお供をする
羽目になるのが、最近手に入れた防水加工の施されたDVDプレイヤー。防水加工の施されたこのプレイヤーは可愛そうな事に、わざと水のなかに永遠と沈められている。その浴槽に沈めた画面を水面から見下しながら快適に本編を鑑賞するには少しの不自由がある。まず、動いてはいけない。水面を波打たせては画面がブレる。次に入浴剤を入れてはいけない。しかしコレは時と場合によっては良い。そして、出入りの際はそっと入って、そっと出る。私はだいたい一本の映画が終わるまでは動かずにじっとしている。そんな調子で今まで見よう見ようと思って買い溜めていたDVDを一本ずつ水越しに見ている。この一週間で16作品を水越しに見た。ちょっとした映画祭。明日も明後日も続く。どんだけぇ〜忙しい日でも必ず一本分は水に浸かる。しかし、困った事にこの調子でDVDを見ていくとストックのDVDが無くなってしまう日も遠くない。もぉ、どんだけぇ〜。


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2007年07月17日

溶岩浴。

今日は久しぶりに岩盤浴に行きたいと思った。もぉかれこれ一年は行ってない。そぉ言えば昨日、化粧水を買いに行ったお店も一年ぶりくらい。その空白の時間、私は他のメーカーに浮気をしていたが、やっぱり此処のんが良い。一年後に現れた浮気者の事を店員さんが覚えていてくれていたのは純粋に嬉しかった。今は化粧液なる化粧水と乳液が一本になった物があって、オススメだと言ってもらったので迷わずそれにした。最近は化粧品との相性が良いのか、衝動買いした物やプレゼントして貰った物が驚くほど馴染んでくれている。がっちり相性が良い。実際に昨日買ったオススメの化粧液はばっちりだった。そんな流れがあって今日は衝動的に岩盤浴に行きたくなった。パラパラ雨が降ってたけど、歩いて行った。その道中、今から向かうお店にいた青金魚の事を思い出していた。四角い透明なガラスの花瓶の中に伸びる観葉植物の根の隙間をヒラヒラと半透明な尾を揺らしながら泳ぐブルーの金魚。三センチ位のちっちゃな金魚。ちょっとはおっきくなったかなぁ。そんな事を思いながら
一時間ちょっと歩き、到着すると外観と看板が変わっていて溶岩浴となっている。岩盤浴と溶岩浴の違いは良く分からないが、取り敢えず入ってみると、見慣れた本棚と見慣れたソファー、受け付けに居た人は見慣れなかったが一年も来ていなければ…。受け付けを済ませてお部屋まで案内してくれる女の人と廊下を行くと金魚が入っている花瓶が見えてきた。私は待ちきれず、女の人に『金魚、元気ですか?』と尋ねた。すると『あぁ〜どっか行っちゃったんですよね。』と言われた。どっかって…何処?っと思ったが、聞いてはいけない事を聞いてしまったのかもしれないと思い、思わず『多いですよね…。』と出てしまった。それから80分間溶岩浴をして、半年分ほどの汗を掻き、私はそこを後にした。外は日が傾いて時期に夜が来そうだったが、雨も止んでいたのでやっぱり歩いて帰る事にした。溶岩浴のお陰なのか体が軽い。


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