むつ総合病院が患者の肝機能異常見落とす(2007/11/27)
 むつ市のむつ総合病院が昨年八月、患者の肝機能の検査結果を見落とし、その後、患者が亡くなっていたことが二十六日、分かった。死因は敗血症性ショックで、肝機能異常との因果関係は不明。同病院によると、今年五月、病院が患者の遺族に解決金三百万円を支払うことで示談が成立、和解したという。
 同日開かれた一部事務組合下北医療センター議会で、損害賠償に関する専決処分の報告を承認した。同病院では「因果関係ははっきりしないが、見落としたことは事実。肝機能の異常が分かっていれば、生存できたのではという期待権を尊重した」としている。
 同病院によると、患者は下北郡内の六十代男性で、数年前に同病院で胃の手術をした。昨年八月八日、腹部に違和感を訴え、入院した。入院後、痛みが強くなり、熱も上がったため、詳細な検査を行った結果、肝臓に腫瘍(しゅよう)が見つかった。同病院は入院時、患者の血液検査を実施。肝機能に異常が見られたが、その検査結果を見落としていたという。患者は病状が改善せずに同二十七日に亡くなった。

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