両手武器(りょうてぶき)
武器のなかで、両手で扱う必要のあるもの。

両手剣両手斧両手槍両手鎌両手棍両手刀がそれに該当する。

総じて攻撃間隔が長く、一撃のD値が高い。当然ながら両手で扱うため装備できず、二刀流ジョブ特性を持っていてもサブウェポン装備することはできない。かわりに、両手武器使用時に限りグリップ装備することによって各種ステータス等を強化することができる。

長らく空蝉の術目当て以外でサポ忍にしても旨味が少なく片手武器に水を開けられてきた感があった。しかし、2006.10.19のバージョンアップにより八双星眼の追加で限定的ではあるが、多少地位が向上した。
それでも全体的には片手武器が優勢に立っていると認識されたのか、2007年の「FF XI 5th Anniversary」で両手武器へのテコ入れを検討しているとの旨が発表。同年8月のバージョンアップグリップの追加と共に両手武器の仕様が大幅に変更された。
両手武器の仕様変更、特にステータス計算については、
STR1=攻撃力+1、DEX1=命中+1

という劇的な変化であった。これにより「エースジョブ」と揶揄されていた暗黒騎士、侍、竜騎士に至っては一晩のうちに戦闘能力が跳ね上がるという恩恵を得る事となった。また戦士もこの恩恵はかなりのもので、ようやく両手斧スキルA+という性能を遺憾なく発揮できるようになった。さらに言えば「バラエティに富んだ得物の使い手」としての戦士のスタイルが戻ってきたとも言える。

食事にも大きな変化がおきている。命中性能をある程度確保できるようになり、寿司による命中重視という一択状態から開放され、戦う相手によっては肉料理による攻撃強化を選択できるようになったのである。*1

しかし、アップデートから3日後には
両手武器ダメージ計算におけるダメージ上限値の上限補正が正しくかかっていない」

不具合があることが公式発表された。恐らく跳びぬけたダメージについては(かつての遠隔攻撃累積魔法耐性のように)調整という名の下方修正が行われるのでは?と危惧されたが、9月11日実施のバージョンアップ後もステータス計算式に変化はなかったため、実感できるほどの下方修正にはなっていないようである。

両手武器装備しているときに同じく両手が必要な弓を即準備・発射できる*2のは不思議なところである。

D値が高いと攻撃ダメージ計算の仕様により敵とのS/V差による相対的な固定ダメージの変動が小さくなる*3。これは弱い敵(S/V差がプラスになる敵)に対しての固定ダメージの増加が緩やかであるという欠点はあるものの、レベリングNM狩りで多く戦うことになるS/V差がマイナス(自STRより敵VITのほうが高い状態)となる敵への固定ダメージの減少が緩やかになるというメリットもある。即ち強い敵にも比較的安定したダメージを出すことができるのである・・・というのが2007年8月までの仕様だった。
片手武器に比較してというだけで、とてとて辺りになると大差が無いのが現実であったため、両手武器の仕様変更に繋がった模様である。先述の通りステータス面についての強化は一目でわかるほどの修正がなされたものの、同時に仕様変更がなされたとされる、高レベル(とてとてクラス)の敵に対するダメージの変化については今後検証が必要となってくる。

サービス開始当初は武器種に依らず一撃当てたときの得TPが5で固定されていた。そのため、単位時間あたりに得られるTPは隔が小さい(振りが早い)武器ほど多く、片手武器の倍近い攻撃間隔を持つ両手武器は敬遠された。特に悲惨だったのが最も得意とする武器両手鎌両手剣であった暗黒騎士で、その悲劇は「暗黒さんレタスよろw」の項に詳しく記されている。
*1
メリポ稼ぎに関してはDEXによる命中の上昇分で寿司の効果量を全て補えるわけでなく、不足分に対して以前にまして装備による命中上昇を必要とする場合もある。
*2
一連の動作に徒手空拳・片手武器両手武器のそれぞれで別の長さの遅延がおこるなどということがない。つまり両手武器を手放し、矢を発射した後に再度持ち直す、ということがゼロディレイで行われているということになる。
*3
武器ランクが低い武器はS/V差±0近辺での固定ダメージの増減が±4ごとであるのに対し、武器ランクの高い、つまりD値の高い武器は±6ごとになる。ちなみにこの変動は固定ダメージの上下限に近づくにつれ小さくなっていき、最終的にはS/V差4ごとに固定ダメージが1増減するようになる。
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