[MD02]メガドライブの環境設定

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最終更新日 2004年5月17日

メガドライブの環境設定のコーナーです。メガドライブ本体とメガCD、それにスーパー32Xなどの組み合わせによりステレオでの接続や、S端子・RGBなどの映像出力方法の組み合わせも変わります。意外とセガ「メガドライブ以前のゲーム機」BBSでもよくでる質問なので一通りまとめておきました。

ただし、私はワンダーメガ関係は持っていませんので、そちらについては記述できません。


目次

  1. 映像・音声出力端子とアダプタについて
  2. 「S端子」or「アナログRGB」接続
  3. コントローラについて
  4. 海外ソフト、メガキーとCD + Plusについて

1.出力端子とACアダプタについて

映像・音声出力端子

メガドライブ1 DIN8ピン(オーディオ用)

メガドライブ1本体付属のAVケーブルは、オーディオ用DIN8ピンのモノラルケーブルです。ステレオで使いたい場合は、本体の「PHONES」端子からステレオ音声を引っ張ってくる必要があります。しかし「PHONES」端子の音声アンプはひどくNoisyです…。

本体基板のバージョンや個体差によって、ノイズの程度に差があります。

メガCDを使う場合は、メガドライブ本体の「PHONES」端子からメガCDの「MIXING端子(背面にあります)」にステレオミニジャックケーブルを繋いでから、メガCDの音声出力端子とテレビ(またはAV機器)とをステレオピンジャックケーブルで繋げてやれば大丈夫です。メガCD2とつなげる場合も同様のステレオ接続方法になります。

メガドライブ2 ミニDIN9ピン

メガドライブ2本体付属のケーブルもモノラルですが、別売りでステレオケーブルが出ています。また、XMD-3およびサンタのS-02などを使う場合もメガドライブ1と違ってステレオミニジャックケーブルが必要になることはありません。ただしメガドライブ2はFM音とPSGとの合成がうまくいっておらず、音質に関してはかなり不評です。

メガドライブ2に、メガCD及びメガCD2を接続した場合も同様に、本体からステレオ出力されています。先ほど書きました、専用のステレオケーブルなりを用意することにより、ステレオ音声でゲームを楽しめます。

また、後期に出たメガジェットスーパー32XMULTI-MEGAも、メガドライブ2と同様にミニDIN9ピンです。あと、NOMADも同様です。

メガジェットとMULTI-MEGAはDINプラグでの出力の他に、ステレオミニジャックでの音声出力端子も持っています(MULTI-MEGAはヘッドホン端子とLINEOUT端子で2系統)。両者ともに音質には定評があります。NOMADにもヘッドホン端子が付いていますが、こちらはややNoisyです。

スーパー32Xは、メガドライブ2に使う場合はそのままステレオ音声がDINプラグから出力されます。もちろんメガドライブ2専用ステレオケーブルか、S-02, XMD-3等かを使用しなければモノラルになりますが。あと、メガドライブ1との場合にはメガドライブ1本体のヘッドホン端子を使わないとステレオにはなりません。

ACアダプタ

SA-160A

メガドライブ,メガCD,メガCD2用のアダプタは、でかくて重いSA-160Aです。しかし、ゲームギアやキッズギアにも使える便利なやつです。ちなみにDC9V1.2Aです。

また、箱には対応機種としてSG-1000, SG-1000II, MARK3, MASTER SYSTEM, MEGA DRIVE, GAME GEAR, MEGA-CDが記述されています。

SA-190

メガドライブ2, メガジェット, MULTI-MEGA, NOMAD, スーパー32Xはこちらです。セガ製デジカメの「DIGIO」用のもこれと同じそうです。ちなみにDC10V 850mAです。

また、SEGA TOYS製キッズ用コンピュータ「PICO」用のACアダプタである、「SA-190B」も、メガドライブ2やNOMADやMULTI-MEGAで使えることを確認しています。

SA-190Bは無印SA-190と極性も同じですし、DC 10V 850mAと電圧、電流も同じですのでセガから公式にはサポートされていませんが問題ないはずです。

2.S端子やアナログRGBで映像をパワーアップ

メガドライブはソース映像は綺麗なのに映像出力関係の部品性能が低いせいで非常に損をしています。付属のケーブルを使ったビデオ出力でしか見たことがない人は、ぜひ一度下記のユニットを使ってS端子出力やRGB出力での映像を見て欲しいです。きっとメガドライブの映像への印象が変わると思います。

下記の機器はセガマーク3やマスターシステムでも使えたり、使えなかったりします。そのあたりの情報は、マスターシステムの環境設定の方をご覧ください。

S端子

MEGA S-01

通販のサンタで売られていたS端子ユニットです。メガドライブ1にこれを繋げると、一般のAV機器コーナーに売っているS端子ケーブル(別売り)によりS端子付きテレビと繋げられるようになります。また、後述するXMDシリーズよりもS端子出力に関しては勝っているとの評価を受けています。

MEGA S-02

こちらは「MEGA S-01」のメガドライブ2用バージョンです。もちろんスーパー32Xやメガジェット、MULTI-MEGA、NOMADなどにも使えます。

XMD-2 RGB/S

マイコンソフト企画開発/電波新聞社発売のアナログRGB・S端子ユニットです。メガドライブ1にこれを繋げると、一般のAV機器コーナーに売られているS端子ケーブル(別売)によりS端子付きテレビと繋げられるようになります。なお、アナログRGB出力とS端子とで同時出力することも可能です。

XMD-3 RGB/S

こちらは「XMD-2 RGB/S」のメガドライブ2用バージョンです。もちろんスーパー32Xやメガジェット、MULTI-MEGA、NOMADなどにも使えます。

アナログRGB

XMD-1

マイコンソフト企画開発/電波新聞社発売のアナログRGBユニットです。

アナログRGB15ピンか21ピンかの入力端子が付いている15kHzモニタに接続するのに使います。なお、RGBケーブルは別売りです。

21ピンでモニタまでステレオ音声を持っていくには、マイコンソフト開発/電波新聞社発売のステレオ21ピンRGBケーブル(XC21RGB)が必要なのですが、現在非常に入手が困難だと思いますので、基本的に「PHONES」端子から直接音響機器(コンポ、ラジカセ等)に繋ぐことを考えた方が無難です。モニタに届く音声がモノラルで構わない場合は説明書に書いてある通り、MSX用の8ピンto21ピンケーブルを使えばよいでしょう。

15ピンで繋ぐにはPCショップなどで売られている15ピンto15ピンケーブルを買えばOKです。「PHONES」端子からXMD-1にステレオミニジャックケーブルで繋いでやれば、モニタにもステレオで音声がいくはずです。

なお、この場合の15ピンは、X68kやPC9801シリーズなどでも使われていた、D-sub15ピン(2列)の方になります。

XMD-2 RGB/S

XMD-1にS端子出力を付けたものです。ピンジャックでのステレオ音声出力端子も付いているので色々柔軟な接続が出来るのが利点です。

XMD-3 RGB/S

こちらは「XMD-2 RGB/S」のメガドライブ2用バージョンです。もちろんスーパー32Xやメガジェット、MULTI-MEGA、NOMADなどにも使えます。変換ケーブルを作って、サターンに使う場合はこれが一番便利です。

3.コントローラについて

メガドライブ1, メガドライブ2, ワンダーメガなど、メガドライブ本体の種類はいろいろありますが、コントローラの規格は一つしかありません。つまり、メガドライブ用のコントローラならメガドライブ2にも使えますし、逆にメガドライブ2に付属してきた6ボタンパッドをメガドライブ1で使うことも可能です。

ただし、コードレスパッドなど、1Pと2Pの差込口間隔および本体形状が影響するものは例外になります。ワンダーメガ2付属のコードレスパッドもワンダーメガ2にしか使えません。

4.海外ソフト、メガキーとCD + Plusについて

メガキー

メガキートハ
「GENESISソフトをメガドライブで遊ぶためのアダプタ」

となります。下にもう少し詳しく説明しておきます。

GENESIS用ソフトおよび海外メガドライブ用ソフトは、そのままでは日本用メガドライブで動かないものがあります。原因としては、

  1. エリアプロテクトがかかっている
  2. NTSC用ではなく、PAL用である

のどちらか(ときには両方)になると思います(例外あり)

1番のエリアプロテクトですが、日本のメガドライブソフトだからといって、必ずGENESISで動かないわけではないですし、逆にGENESISソフトだからといって必ず日本のメガドライブで動かないわけでもありません。エリアプロテクトがかかっているソフトのみが片方でしか動かないわけです。カプコン,コナミ,ナムコ等、大手メーカー系ソフトはかかっているものが多いようです。

また、2番のNTSC・PALの違いですが、地域ごとにTVの形式が違うので、それぞれハード、ソフトの方もそれに合わせてあるわけです。日本、アメリカはNTSCでブラジル、ヨーロッパはPALが、フランス等ではSECAMが多く使われているようです(詳しくは知りませんが)。

で、1番の原因により海外ソフトを国内用メガドライブで使えない場合は、一般(?)に「メガキー」と言われているコンバータを使えば動かせるのですが、いわゆる著作権法に抵触する可能性が非常に高いことが判明しましたので、ここではこれ以上は記述しません。以前ここに書いていた内容は削除させていただきました。

また、メガドライブ(GENESIS)本体にユニバーサル化の改造をすれば、メガキーを使わずとも海外ソフトを遊べるようになるらしいのですが、私はやったことがないので割愛させて頂きます。その昔バックアップ活用テクニック(現ゲームラボ)等に記事が載っていたそうです。

あと、手持ちのソフト・ハードにて、エリアプロテクト等の確認をしていますので、ご参考までに。

CD + Plus

CD + Plusは海外メガCDソフト(SEGA CD用など)を国内メガCDで動かせるようになるアダプタです。同じような機能を持つ「CDX」「CDxPro」なるものもあるそうです。

ただ、メガキーと同様にいわゆる著作権法に抵触する可能性が非常に高いことが判明しましたので、以前ここに書いていた内容は削除させていただきました。

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