第2回 いつでも、どこからでも
株式のインターネット取引には、いつでも、どこからでも売買の注文ができるという利点が挙げられます。株を1日に何回も売り買いする「デイトレーダー」と呼ばれる人たちには、特
に必須なツールといえます。
店舗型の証券会社で株を注文する際には、店舗まで足を運ぶか営業担当者に電話をしなければなりません。株取引の初心者で営業担当者と相談したいといった人には向いていますが、デ
イトレーダーでなくともある程度、株取引に慣れてくれば日ごろは注文さえできれば十分という投資家も増えます。
証券会社の店舗の営業時間は、月曜日から金曜日の平日午前9時から午後5時くらいまでというのが一般的です。営業担当者への電話注文はその後でも可能というケースもありますが、1
日中いつでも受付可能というわけにはいきません。
一方、ネット証券ですと、システムのメンテナンス時間などを除けばほぼいつでも注文が可能というところがほとんどです。システムのメンテナンスといっても、午
前1時から午前5時といった時間帯に受付が中断する程度で、ほとんど利用者にとっては不自由のないことが多いようです。
また、ネット取引では、株価情報の確認、注文、注文結果の確認といった一連の作業が短時間でできるのも便利な点です。証券会社の専用サイトにログインすれば、持
ち株や関心のある株の株価のチェックから、注文した株が実際に買えたか、あるいは売れたかどうかを確認するまでが、早ければ数十秒で終えることもできます。
仮に外出中でも、携帯電話やノートパソコンが手元にあれば、自宅のパソコンとほぼ同様の作業をこなすことができます。1日中、株価を気にしっぱなしという人ではなくとも、いつでも、ど
こからでも大事な資産を投じた株式の売り買いができるという安心感は大きいといえるでしょう。(ストックリサーチ取締役 大和田智美)
=「ネット株入門」は原則、毎週金曜日夕方に更新します。