AIRWOMAN COLLIES
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うちに子犬の問合せをして下さった方が、引き取った
5歳過ぎのフィラリア陽性の犬を亡くしたばかりだと
メールに書いていらっしゃったので、もしかしたら
迷子のコリーを飼育するのにも抵抗が無いかもと思い、
一時引取りをしているT様を御紹介した。
でも、所有権は、東京の愛護センターから引き出して
アルファ君の命を救ってくれた愛護団体のcatnap 様に
ある為、私の判断でもT様の判断でも譲渡先の決定は
できないので、catnap 様に判断を仰いだ。
とても良い御家族であるように、お見受けしたのだが、
残念ながら、他のペットが居ることもあり、屋外での
飼育でなければ犬は飼えないらしくて、catnap 様の
譲渡条件である「室内飼育」に合わなくて譲渡不可と
なった。
コリーや秋田犬のような大型犬種であっても、完全に
室内飼育でなければならないそうだ。なぜそうなのか
分かるような気がする。
アルファ君は迷子と言えば聞こえが良いが、どうやら
意図的に捨てられた子であるらしい。それなのに性質が
歪んでいないから良いのだが、他の犬では、遺棄される
前の家庭で暴力を振るわれたり放置されたり、放浪中に
苛められたりといったことが原因で、いくらか怯えたり
攻撃的になったりしている可能性がある。
だから、まっさらな子犬から飼う以上に親密なコミュニ
ケーションが必要だ。そうなると、屋外飼育ではとても
無理である。コリーの場合、攻撃的になることはなくても、
家族という群れから1頭だけ離された庭飼いでは警戒心が
強くなるので、ちょっとした物音でも吠えるようになる
可能性がある。
犬の身体能力を向上させる為には、日中、屋外で複数の
犬達を走らせておくのが良いのだが、一般の御家庭では
そういうわけにもゆかないだろうし、愛護団体の場合、
あまりに飼育頭数が多いのも譲渡した犬にかけてもらえる
手間が少なくなるという理由で里親条件から外れるようだ。
ブリーダーとかショーマニアで3頭以上飼っている場合、
いくら設備や豊かな飼育経験があっても一度、愛護団体が
所有権を持った犬は、里親として引き取れないということ
である。愛護団体としては、自分達が関与した犬が、再び
不幸な目にあうことを何より恐れるのだろうと思う。
しっかりとした愛護団体ほど、室内飼育や多頭飼育不可は
絶対的条件になるのだと思う。
そういうことを聞いたので、うちの場合も今までは譲渡の
条件の一つに“生後4ヶ月までは室内飼育をする”という
項目を設けていたのだが、それに加えて、“それ以降は
家人が留守の時と夜間は、屋内のケージまたはサークルで
飼育する”を入れた。ほとんどの人は、何も言わなくても
室内飼育をして下さっていたのだが、たまに屋外飼育へ
移行する人もいた。
吠えて困るという相談が出るのは、途中から屋外飼育に
切り替えたお宅だけだった。 うちのように声帯切除の
オペをしていないコリーが10頭居ても、夜間や私の
留守中は屋内のバリケンやケージに入れているので、
近隣からはクレームが出ない。前には運動場の隣りに
住む動物嫌いの老人に日中、吠えるたびに嫌がらせを
されたが、高くて分厚い目隠しの板塀をブロック塀の
内側に設置してからは、全く何もして来ない。どうやら
姿が見えないので気になりにくいだけでなく、吠える
声自体も聞こえにくくなったようだ。
うちの場合でも、たとえ1頭であっても留守中や夜間に
屋外へ出しっぱなしにすれば、道路の反対側に駐車する
車の音や行過ぎるバイクの音に反応して吠えるのである。
だから夜間はパタッと人通りの無くなる場所なのだけど、
コリーは屋外へ出しておかない。
閑静な住宅地で、留守中や夜間に庭に放し飼いとか庭の
ハウスで眠らせたのでは、コミュニケーションの質が
劣るだけでなく、どうしても近隣からのクレームが出る
ことになる。声帯切除のオペをしてくれる動物病院が
なかなか見つからない地域もあるので、吠える声への
近隣からの苦情が、飼主さん自らの愛護センターへの
犬の持込やアルファ君のような捨て犬の原因になりかね
ないのある。
だから、コリーやシェルティのような吠える種類の犬の
場合、ブリーダーが、SHOPへの売買やオークション
売買を避けて、飼主さんとの直接売買のみに絞るように
努力した上で、譲渡条件に、留守中と夜間の室内飼育を
加えた方が良いと思う。