郵便局に刃物強盗、通行人ら3人重軽傷 大阪・南船場2007年11月26日20時54分 26日午後0時15分ごろ、大阪市中央区南船場1丁目の「大阪南船場一郵便局」(黒田頼行局長)に男が押し入り、客の女性に刃物を突きつけて局員から現金約137万円を奪って逃走。追跡してきた男性局員や通行人計3人を次々と刃物で刺し、市営地下鉄に乗車。乗客の男性を刃物で脅して人質にしたが、駆けつけた大阪府警南署員に強盗容疑で現行犯逮捕された。
逮捕されたのは住所不定、無職の南沢聡容疑者(43)。調べに「刑務所を出たばかりで、金がなく、年を越せないと思ってやった」と供述しているという。府警は強盗殺人未遂容疑に切り替えて調べている。 刺されたのは局員の安井健一郎さん(40)、建設作業員の男性(38)と団体職員の男性(69)で、重軽傷を負った。 調べでは、南沢容疑者は上半身裸で、包丁と果物ナイフを持っていた。たまたま現金自動出入機(ATM)で記帳中の女性客の首に包丁を突きつけて「金を出せ」などと脅し、カウンター内にいた局員から現金約137万円を奪ったという。 南沢容疑者は逃走途中で、追いかけてきた安井さんの腹など4カ所を刺した。またタックルしてきた建設作業員の男性の右太ももを切りつけ、自転車で通行中に事件に気づき、取り押さえに向かってきた団体職員の男性の左胸を刺したという。 その後、南沢容疑者は郵便局から南約300メートルの市営地下鉄長堀橋駅構内に進入。到着したばかりの電車に乗り込み、座席にいた乗客の男性(70)に刃物を突きつけて人質にしようとしたが、駆けつけた南署員に取り押さえられたという。 同局近くの路上には、奪われた紙幣のうち約136万円分が一帯に散乱していた。変装用のかつらや包丁などが逮捕時の地下鉄車内で見つかったという。 同局は大阪有数のビジネス街の一角にあり、当時、局内には客2人と局員8人がいたという。 PR情報この記事の関連情報社会
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