奈良放送局

2007年11月27日 7時53分更新

妊婦の救急受け入れ先探す訓練


救急車を呼んだ妊娠中の女性が次々に受け入れを断られた問題を受けて県立医科大学附属病院に新たに配置されることになった、妊婦の受け入れ先を探す専従のコーディネーターが参加して緊急搬送の訓練が行われました。

今回の問題では救急隊と病院との意思疎通が不十分だったと指摘されたことから橿原市の県立医科大学附属病院に救急隊などからの連絡を受けて妊婦の受け入れ先を探す専従のコーディネーターが新たに配置されることになりました。コーディネーターになる助産師の女性2人と県内の5つの病院、それに消防が参加して妊婦の緊急搬送を想定した訓練が行われました。妊娠しているかどうかがわからない女性がおなかの痛みを訴えて出血しているという救急隊からの電話を受けてコーディネーターが妊婦の状態を確認するチェックリストに従って1つ1つ症状を確かめたあと病院を電話で探し8つ目の病院でようやく受け入れ可能の回答を得ていました。
コーディネーターの港万里子さんは「大変な仕事ですが誰かがしなければならないので役に立ちたいと思います」と話していました。コーディネーターはすでに4人確保され来月1日から一日2交代で業務にあたりますが人数が足りないため当面は土曜日曜中心の勤務になるということで県は引き続き募集することにしています。