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福岡いじめ自殺 アーカイブ

2007年11月14日

筑前いじめ自殺:情報を黒塗り開示 福岡法務局対応に遺族怒り

20071114sog00m040001000p_size5.jpg福岡法務局から開示された黒塗りの書類を手にする(左から)森順二、美加さん夫妻=福岡市中央区で13日午後、飯ケ浜誠司撮影

 福岡県筑前町で昨年10月、中学2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、人権侵害認定した福岡法務局(福岡市)が13日、遺族の請求に対し、調査記録を一部開示した。しかし、両親への聴取内容と新聞記事などの資料以外は黒塗りで「99%非開示」(遺族代理人の田中謙二弁護士)の内容。会見した遺族は「遺族なのに何も分からない」と法務局の姿勢を批判。不服申し立てや処分取り消しを求める行政訴訟などで全面開示を求めていく。

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2007年10月12日

いじめ自殺 中2の息子忘れない…両親が十月桜植樹 福岡

「いじめをなくす木にしたい」と自宅の庭に植樹する森順二さん(左)と美加さん=福岡県筑前町で2007年10月11日午前11時、田中雅之撮影

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺して11日で1年を迎えた。両親はこの日、「啓君を忘れない」という思いを込めて自宅庭に春と秋に2度咲く十月桜の苗を植えた。

 父順二さん(41)がこの時期にも咲く木を、と選んだ。久しぶりに晴れ間がのぞいたこの日、啓祐君が亡くなった自宅倉庫の近くに、白い花が数輪咲く苗木を植えた。母美加さん(37)は「1年前を思い出すとつらいが、家族全員で受け止めて前に進みたい」と話した。

 啓祐君の死から1年。美加さんは「これ以上苦しむ子どもや親を見たくない」と、いじめが招く悲惨さや教育現場での取り組みを訴えて講演活動などをしてきた。順二さんは「花が咲くたび、啓祐を思い出せる。啓祐を思い出すたび、この問題を忘れてはならないと誓うことができる」と話す。

 両親は桜の木が天に向かって伸び、枝葉が茂るのを楽しみにしている。【高橋咲子】

10月12日9時58分配信 毎日新聞

2007年09月06日

福岡中2自殺、遺族に死亡見舞金・「学校外」新基準を適用

 独立行政法人日本スポーツ振興センター(東京)が、福岡県筑前町で昨年10月にいじめを苦に自宅で自殺した中学2年森啓祐君(当時13)の遺族に、災害共済給付制度の死亡見舞金2800万円を支給すると決め、遺族に通知していたことが6日、分かった。

 森君の遺族から要望を受けた文部科学省は7月、いじめや体罰が原因ならば、自殺場所がどこであっても見舞金を支給するように災害共済給付制度の支給基準を変更。制度を運営する日本スポーツ振興センターによると、変更後の新基準で支給が決まったのは初めという。

 森君の母親美加さん(37)は取材に対し「支給決定の通知を受けて遺族の救済の幅が広がったと思う。ほかの遺族にも救済が広がることを願っている」と話した。

 新基準は過去2年間の事例にさかのぼって適用される。自宅などで自殺したため申請しなかった場合も多いとみられ、申請は増える見通し。〔共同〕

NIKKEI NET 2007/09/06 (14:01)

福岡いじめ自殺、「自宅での死」に見舞金…省令改正後初

 中学校でのいじめを苦に昨年10月、自宅で自殺した福岡県筑前町の森啓祐君(当時13歳)の遺族に対し、「災害共済給付制度」を運営する独立行政法人「日本スポーツ振興センター」(東京)は5日、町教委を通じ、死亡見舞金2800万円を支給することを通知した。

 従来、自殺場所を学校内や通学路に限定していた支給対象を、いじめが原因と認定されたすべての自殺にするよう文部科学省令が7月に改正されて以降、支給が決まった初のケースとなる。

 森君のケースについて、センターは当初、不支給としていたが、遺族が「いじめは学校で起きているのに、自殺場所を基準とするのはおかしい」と制度の見直しを要望していた。森君の母、美加さん(37)は「制度見直しが遺族の幅広い救済につながってほしい」と話した。

(2007年9月6日13時59分 読売新聞)

2007年07月06日

いじめ自殺見舞金:親の思い国に届く 理不尽さ耐え「大きな前進」

20070706sog00m040001000p_size7.jpg いじめ問題について考える集会で、我が子の死の痛みをまじえて講演する森美加さん=福岡県八女市で5日午後8時12分、田中雅之撮影

 学校のいじめが原因なのに、どうして−−。学校外で自殺し、死亡見舞金が支払われなかった遺族の疑問に、文部科学省がようやく答えを出した。日本スポーツ振興センターによる災害共済給付に道を開いた省令改正。5日の発表を聞き、理不尽さに耐えてきた遺族らからは「一歩前進だ」と歓迎する声が上がった。だが、あくまで学校側がいじめを認めることが前提。支給へのハードルは残る。【高橋咲子、土本匡孝】

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2007年05月21日

筑前・中2いじめ自殺 法務局「人権を侵犯」 元校長、担任に説示 再発防止、改善求め

 昨年10月に起きた三輪中学校(福岡県筑前町)のいじめ自殺問題を調査していた福岡法務局(福岡市)は、「自殺した男子生徒へのいじめ行為に、人権侵犯性が認められた」と認定、当時の校長といじめを誘発したとされる1年時の男性担任教諭の2人に、反省を促す「説示」の措置を行ったことが21日分かった。また、現在の校長と町教育委員会の両者にも、再発防止などを求める「要請」の措置を行った。

 同法務局によると、措置はそれぞれ文書で行われ、いずれも18日付。これまでの調査の結果、学校内での、同級生らによる男子生徒へのいじめの事実を確認したという。

 その上で、当時の校長に対しては「いじめに対する学校の認識、取り組みが不十分だった」として、再発防止策と改善策を要望した。また、1年時の担任だった教諭については「担任当時、男子生徒のプライバシーを侵害するような言動があった」として、反省を促した。

 現在の校長と町教委に対しても、「再発防止と人権教育に配慮した実効性のある改善策」を、要請として求めた。

 福岡法務局の措置に対して、亡くなった森啓祐君=当時(13)=の父、順二さん(40)は21日、「今回の措置をきっかけに、町教委や三輪中学校には再発防止のための対策を積極的に打ち出してほしい」と話した。また、町教委も同日、「要請を重く受け止めている。相談体制の充実など、今まで以上にいじめ根絶のために一層の指導、支援を行っていきたい」とのコメントを出した。

 同法務局によると、措置には重い順に「刑事告発」「勧告」「説示」「要請」などがあるという。

=2007/05/21付 西日本新聞夕刊=

2007年05月21日14時52分

福岡いじめ自殺、法務局が前校長ら「説示」…人権侵害認定

 福岡県筑前町の町立三輪中2年、森啓祐(けいすけ)君(当時13歳)が昨年10月、いじめを苦に自殺した問題で、福岡法務局は森君に対する人権侵害があったと認定し、いじめに気付かなかった合谷智(ごうや・さとし)・前校長(現・福岡県教育センター参事)と、森君に不適切な発言を行った1年時の担任教諭(休職中)の2人に反省を促す「説示」、現校長と町教育委員会に、いじめの再発防止を求める「要請」の措置を取ったことを21日、明らかにした。

 措置はいずれも11日付。

(2007年5月21日14時46分 読売新聞)

2007年04月24日

福岡・筑前町の中2いじめ自殺、県警が元担任の立件見送り

 福岡県筑前町の三輪中2年の森啓祐(けいすけ)君(当時13歳)が昨年10月、いじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は24日、森君に不適切な発言をしたとされる1年時の担任教諭(48)(休職中)について、「名誉棄損などの犯罪には当たらない」として立件を見送ることを明らかにした。

 教諭は、森君の母親からの相談内容をほかの生徒の前で暴露したほか、森君を「偽善者にもなれない偽善者」と呼ぶなど不適切な発言を繰り返したとされた。

 県警は、一連の発言が名誉棄損や地方公務員法(守秘義務)違反などに当たらないかを捜査。その結果、遺族や県教委に告訴、告発の意思がなく、教諭に犯意がなかったことなどから立件を見送った。

 県教委は3月、「他の生徒がからかいや冷やかしをする要因を作った」などとして、教諭を減給1か月の懲戒処分にしていた。

 県警は2月、自殺当日に校舎内のトイレで同級生5人が森君のズボンを無理やり脱がそうとした行為について、当時14歳だった3人を暴力行為処罰法違反容疑で福岡地検に書類送検。13歳だった2人を同様の非行事実で久留米児童相談所に通告している。

(2007年4月24日20時22分 読売新聞)

2007年04月02日

いじめ自殺があった中学の校長が1年研修…福岡・筑前

 昨年10月、いじめを苦に自殺した福岡県筑前町の森啓祐君(当時13歳)が通学していた三輪中の合谷智校長が1日付で教育センター参事に異動、1年間の研修を受ける。県教委は3月6日、いじめをなくすため教職員間の体制作りをしていなかったとして、減給1か月(10分の1)の処分をしており「学校の運営能力に問題がある」と判断した。後任の校長には同中の権藤博文教頭が就任する。戒告処分の2年時の担任教諭は、同様に4月から教育センターで研修を受ける。

 森君に不適切な発言をしたとして減給1か月(10分の1)の処分を受けた1年時の担任教諭は11月まで休職する。

 森君の母、美加さん(36)は「合谷校長らが学校を離れるのは残念。いじめ問題と向き合い(同級生が)卒業するまで指導してほしかった」と話している。

読売・九州発 4月2日

2007年04月01日

人事:県教委 5045人異動 教育次長に楢崎氏 /福岡

 県教委は31日、福岡、北九州両政令市を除く5045人の教職員異動を発表した。異動規模は例年並み。

 内訳は市町村立学校3287人(前年度比89人減)▽県立学校1468人(同207人増)▽県教委事務局が290人(同38人減)。このうち教諭の新規採用は市町村立学校248人(同19人減)▽県立学校63人(同8人増)▽事務局1人(同1人増)。県立学校の新任校長は、高校再編に伴い06年度末で10校が閉校となったため、6人(同11人減)にとどまった。

 事務局関係では、教育次長に楢崎洋二郎教育企画部長▽理事に廣渡務小倉高校長▽スポーツ科学情報センター所長に井口洋福岡教育事務所長▽県立図書館長に菊川律子社会教育総合センター所長——が起用された。

 一方、筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題を受け、同校の合谷智校長が教育センター参事に異動。校長には、権藤博文教頭が昇任する。また北九州市立戸畑商高は「北九州市立高」と名称を改め、普通科が設置される。【米岡紘子】
〔福岡都市圏版〕

4月1日朝刊

4月1日13時1分配信 毎日新聞

2007年03月23日

福岡いじめ自殺:同級生3人を家裁送致 共同暴行の事実で

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡地検は23日、当時14歳だった同級生3人を暴力行為法違反の非行事実で福岡家裁に送致した。家裁は今後、審判を開くかどうかなどについて調査を進める。県警は「いたずらの限度を超えたいじめ」と判断して3人を書類送検していた。

3月23日21時48分配信 毎日新聞

同級生3人を家裁に書類送致=自殺当日のいじめで−福岡地検

 福岡県筑前町立三輪中学2年の森啓祐君=当時(13)=が昨年10月、いじめを苦に自殺した問題で、福岡地検は23日、自殺当日のいじめで書類送検されていた同級生で当時14歳の男子生徒3人を、暴力行為法違反の非行事実で福岡家裁に書類送致した。

 当時13歳だった男子生徒2人(いずれも14歳)は刑事責任を問えないため、同じ非行事実で児童相談所に通告されている。

3月23日20時31分配信 時事通信

同級生3人を家裁送致 福岡のいじめ自殺問題

 福岡県筑前町で昨年10月、町立三輪中学校2年の森啓祐君(当時13)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡地検は23日、自殺当日に学校のトイレで森君のズボンを無理やり脱がせるいたずらをしたとして、暴力行為法違反の非行事実でいずれも14歳の同級生3人を福岡家裁に送致した。

 今年2月の書類送検時、福岡県警は「たまたまトイレに居合わせた同級生たちによる、度を越したいたずらと判断しているが、森君の自殺で精神的なショックを受けており、家裁など少年処遇の専門機関で適切な措置が講じられるべきだ。警察として処罰は求めない」と意見を添えていた。

 送致事実などによると、3人と当時13歳の2人は昨年10月11日夕、学校の男子トイレで、森君の手足を押さえつけ、ズボンを脱がせようとしたとされる。当時13歳の2人は刑事責任を問われないため、児童相談所に通告された。

 森君はトイレのいたずらがあった日の夜、自宅倉庫で首つり自殺した。

2007年03月23日19時31分 西日本新聞

2007年03月19日

いじめ自殺問題:被害者の会「教諭は安全配慮徹底を」 深刻化防止申し入れ /千葉

 ◇県教委に申し入れ

 いじめで自殺した児童・生徒の遺族らによる「いじめ被害者の会」は16日、県教委に「教諭に『安全配慮義務』の実践を徹底し、いじめの深刻化を防ぐよう」申し入れた。06年10月に文部科学省に安全配慮義務の徹底を申し入れたが、都道府県教委への指示が徹底されていないため、千葉を皮切りに全国の都道府県教委に直接申し入れ、悲劇を起こさないよう訴える。【中川紗矢子】

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福岡・中2いじめ自殺 加速する刑事事件化 警察“介入”に賛否

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は自殺直前にトイレで森君のズボンを脱がそうとした同級生5人のうち3人を暴力行為法違反(共同暴行)容疑で書類送検、2人を同じ非行事実で児童相談所に通告した。いじめを巡り警察が刑事事件として“介入”した形だが、同様のケースは近年倍増している。遺族たちから評価の声が上がる一方、教育現場では戸惑いや悪影響を懸念する声も根強い。【船木敬太、高橋咲子】

 ◇教諭「生徒との信頼、無くす」/遺族「隠れた事実、明るみに」

 「一度警察が入ってしまうと、生徒との信頼関係は無くなってしまう」。三輪中で森君の授業を担当していた男性教諭は危機感をあらわにする。

 県警が容疑対象にしたのは、森君が自殺する直前の昨年10月11日午後4時15分ごろ、森君を男子トイレで取り囲み、押さえつけてズボンを下ろそうとして学生服のボタンを外したり、ベルトの留め金をはずすなどしたとされる行為。県警少年課は書類送検した理由について、「処罰を求めるものではなく、健全育成のため専門家に委ねたい」と強調した。

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2007年03月08日

<こども孤の時代>「まじうざい」「きもい」突然

 画面に、こんな文字が並んでいた。

〈わかんないくせして話に入ってくんの、まじうざい〉

〈教室の前の水道の一番左側を使ってたから、使わないようにしよう〉

〈話し方きもい〉

 埼玉県の小学校教諭は以前担任した女子児童のブログのアドレスを偶然知り、のぞいた。同級生と思われる匿名の4、5人が、クラスの女子の悪口を書き連ねていた。

 ブログを開いた女子に注意すると「ふざけてたの。心配しないで」。翌日にはブログは閉鎖されていた。だが、悪口を書かれた女子は、みてしまった。閉鎖より前に、ブログのアドレスがメールで送られてきたからだ。

 教諭は誰からのメールか調べたが、わからなかった。メールアドレスを変え、発信者がわからないようにして送ったのではないかと疑っている。

 なぜ、いじめられたのか。思い当たるところはない。「いまのいじめにさしたる理由はない。みんなで『うざい』『きもい』とラベルを張り、それを理由にしてしまう」

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三輪中問題

 2006年10月11日、福岡県筑前町立三輪中学2年の森啓祐さん=当時(13)=が4通の遺書を残し、倉庫で首をつって自殺した。その後、森さんが1年時から「死ね」「うざい」など同級生らにののしられたり、自殺当日にズボンを脱がされそうになったりする「いじめ」を受けていたことが判明。さらに1年時の担任が森さんの母親から受けた相談内容を暴露するなど、いじめを誘発する言動があったことも発覚した。町教委が設置した第三者機関の調査委員会は「からかいや冷やかしなどいじめに相当するもの」が自殺の最大要因と結論づけた。


深く読む・核心に迫る、追う=いじめなき社会へ 課題なお 筑前町・三輪中問題から5カ月 教育再生の動き出てきたが…

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2007年03月07日

福岡・中2自殺 いじめ誘発元担任減給 県教委が4人処分 校長も、教頭は戒告

 福岡県教委は6日、同県筑前町の三輪中2年の森啓祐さん=当時(13)=がいじめを苦に自殺した問題で、からかいや冷やかしにつながる不適切な発言をした1年時の担任教師(48)と指導監督責任を怠った校長(52)をそれぞれ減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。

■「処分望まぬ」意見尊重

 このほか、深刻ないじめを見逃し、具体的な指導をしなかった2年時の担任教師(44)と指導監督責任を怠った教頭(52)をそれぞれ戒告とした。

 県教委によると、当初、新旧の担任教師を1‐3カ月の停職、管理職を数カ月の減給にする案もあったが、三輪中PTAから嘆願書が出たほか、森さんの遺族が県教委に「処分は望まない」と伝えたことなどを踏まえ、判断したという。

 新担任は指導力不足教諭として4月から1年間、学校現場を離れ、教育センター(同県篠栗町)で研修を受ける。

 2月20日の県教育委員会(清原雅彦委員長)の臨時会で処分案を検討したがまとまらず、3月6日の定例会まで決定が遅れたことに関し、県教委教職員課は「前例がなく、処分の妥当性についての意見の整理がつかなかった」としている。

 森啓祐さんの母美加さん(36)の話 処分が重いとか軽いとかの問題ではない。私たち遺族は、そもそも処分を望んではいない。先生たちにはいじめ自殺という問題に向き合い、今後どうやって三輪中を再生していくか、を考えてほしい。

=2007/03/07付 西日本新聞朝刊=

3月7日10時7分配信 西日本新聞 / 2007年03月07日00時21分

三輪中教師らの福岡県教委処分、PTA嘆願書に配慮も

 いじめに加わった生徒の書類送検に続き、教師の処分にも至った福岡県筑前町の三輪中2年、森啓祐(けいすけ)君の自殺。「教師が『知らなかった』では済まされない」。県教職員課幹部は6日、処分発表の記者会見で三輪中の教師たちの責任を指摘し「生徒が自殺した重大性を考慮した」と強調した。保護者たちからは「これを機に、先生たちは決然とした態度でいじめに向き合って」と求める声が上がった。

 県教委は当初、三輪中教師たちの処分について先月20日に決定する予定だったが、処分の軽重について意見がまとまらず持ち越されていた。

 6日の記者会見で処分を発表した杉光誠・県教職員課長は「学校を預かる校長らの責任は重い」「いじめ防止の体制を作っておくべきだった」と教師たちの対応を批判。一方で、同中のPTA会長から「厳しい処分は望まない」という嘆願書が寄せられていたことを明かした。

 また、教師の処分の重さについて、この日も委員間で意見が交錯したと説明。「生徒の自殺という結果の重大性」と「現場の教職員をいたずらに委縮させない必要性」の双方を意識した判断だったことを強調した。

 森君の母親、美加さん(36)は「遺族は処分を望んでいたわけではない」としながらも、「先生たちはこれからいじめにしっかり向き合ってほしい」。三輪中に通う別の男子生徒の父親(47)は「けじめを付けるために妥当な処分。先生たちは決然とした態度で生徒を指導してほしい」と話した。

 三輪中は「校長も教頭も不在で取材に応じられない」とした。

 減給となった校長の処分について、福岡県内の公立中学校長は「校内でのいじめが原因なら校長が責任を負うのは当然」と話す。

 この中学では昨年10月の事件後に緊急の保護者会を開き、「子どもが家庭で『○○君がいじめられている』と話したら学校に教えてほしい」と呼びかけた。

 一方で、現場の教師からは「処分は厳しい」という声も。公立中の女性教諭(40)は「懸命に指導しても『結果的にいじめを見逃したので処分』となれば、常に地雷原を歩くような気持ちになる」と話す。

 元中学教諭で教育評論家の尾木直樹さんの話「生徒1人が自殺した事態に比して軽い処分、という印象だ。母親からの相談内容を他の生徒の前で話せば、からかいの原因となることは担任教師にも容易にわかるはず。思春期の子どもは言葉で傷つきやすいというのが教師の常識で、言葉によるいじめが横行する学校を放置していた校長の責任ももっと重いのではないか」

読売・九州発 3月7日

福岡・筑前町の中2自殺:校長ら4人処分

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、県教委は6日、1年時の担任で親からの相談内容を他の生徒に漏らした男性教諭(48)と合谷智校長(52)を減給(10分の1)1カ月の懲戒処分にするなど計4人の処分を発表した。県教委がいじめ問題で、関係者を処分するのは初めて。

 他に教頭(52)が戒告、2年時の担任(44)が戒告と指導力改善のため1年間の研修を命じられた。

毎日新聞 2007年3月7日 東京朝刊

2007年03月06日

福岡いじめ自殺:中学校長、元担任ら処分 県教委

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、県教委は6日、1年時の担任で親からの相談内容を他の生徒に漏らした男性教諭(48)と合谷智校長(52)を減給(10分の1)1カ月の懲戒処分にするなど計4人の処分を発表した。県教委がいじめ問題で、関係者を処分するのは初めてで「結果の重大性を考慮した」と説明している。

 他に教頭(52)が戒告、2年時の担任(44)が戒告と指導力改善のため県教育センターで1年間の研修を命じられた。

 1年時の担任について、県教委は「森君に関する不適切な発言がその時々のからかいや冷やかしにつながる一要因となった。しかし、恒常的にいじめをあおった事実はない」と指摘し、減給1カ月にとどめた理由を説明した。

 また、校長と教頭について「教職員を指導監督する責任があったが、いじめ対策を怠った」と述べた。2年時の担任については「いじめに気づかなかった」と述べた。

 また、県教委は1年時の担任の行為について「(守秘義務違反など)刑事処分の対象にはならない」として刑事告発を見送ることを明らかにした。【高橋咲子】

 ▽尾木直樹・法政大教授(臨床教育学)の話 森君をいじめた子の一部が書類送検されたことなどを考えると、減給、戒告という処分は軽過ぎると思う。特に1年時の担任は母親からの相談内容を教室で漏らしており、厳密に考えると守秘義務違反だろう。この行為は、森君へのいじめを誘発し、全国の教師の信頼失墜まで招いたと言える。そうしたことを考えると処分は軽いと思う。それに森君をいじめた子どもたちの中心メンバーはまだ何のおとがめも受けていない。いじめた子たち、教師、校長を本気で反省させるなら、どこにメスを入れるべきか教育委員会はもっとよく考えるべきだ。

毎日新聞 2007年3月6日 22時19分 (最終更新時間 3月7日 1時05分)
3月6日22時53分配信 毎日新聞

福岡の男子中学生いじめ自殺、校長と担任らを処分

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の森啓祐(けいすけ)君(当時13歳)が昨年10月、いじめを苦に自殺した事件で、福岡県教育委員会は6日、三輪中の合谷智(ごうや・さとし)校長(52)と、1年時の担任教諭(48)を減給1か月(10分の1)の懲戒処分とした。

 教頭(52)、2年時の担任教諭(44)も戒告処分とした。

 県教職員課によると、合谷校長は指導監督責任を問われたが、「自殺は予見できなかった」として、停職などの処分は受けなかった。

 1年時の担任教諭は、森君の母親からの相談内容を他の生徒の前で暴露したほか、「偽善者にもなれない偽善者」と森君を呼ぶなど不適切な発言をしていた。県教委は「発言が直接、自殺につながったわけではなく、停職など重い処分は難しい」としたが、「自殺という結果の重大性を考えた」と減給処分とした。

 この教諭は、生徒をイチゴの品種になぞらえて品定めする発言も行っていた。

 教頭については「いじめ対策を校長に進言しなかった」責任があったとした。2年時担任教諭については「森君に最も近い立場だったにもかかわらず、いじめに気づかなかった」とした。

(2007年3月6日21時45分 読売新聞)

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「停職まで問えず」1年担任を減給1カ月 福岡中2自殺

 福岡県筑前町の町立三輪中学校2年の森啓祐君(当時13)が昨年10月、いじめを苦に自殺した問題で、同県教育委員会は6日、森君に不適切な発言をしたなどとして1年時の担任の男性教諭(48)を、いじめ対策を怠ったとして合谷(ごうや)智校長(52)をそれぞれ減給1カ月(10分の1)の懲戒処分にした。教頭(52)と2年時の担任の男性教諭(44)は戒告処分とした。

 県教委は、町教委が設けた第三者の調査委員会が昨年末に出した最終報告を踏まえ、事実関係を判断。1年時の担任は05年5月、森君の保護者からの相談内容を複数の生徒がいる場で話し、06年1月ごろには授業中に同級生が落とした消しゴムを拾った森君に「偽善者になれない偽善者」と発言した、と認定した。

 こうした発言について、県教委は「自殺の直接的な要因となったものではないが、『からかい』や『冷やかし』につながる一つの要因となったことは否定できない」と結論づけた。

 合谷校長と教頭はいじめを早期に発見、解決するため、指導監督責任があったのに対策を怠ったとした。

 森君の遺族は2月、県教委に「処分は望まない」と伝え、同校PTA会長も処分の軽減を求める嘆願書を出した。杉光誠・県教委教職員課長は会見で「自殺を予見できた可能性がない以上、停職まで問えない。嘆願書も一つの判断材料になった」と説明した。

2007年03月06日21時08分 asahi.com

いじめ誘発の教諭を減給 中2自殺で福岡県教委

 福岡県筑前町で町立三輪中学2年の森啓祐君=当時(13)=がいじめを苦に自殺した問題で福岡県教育委員会は6日、生徒間のからかいや冷やかしを誘発したとされる1年時の元担任教諭と、合谷智校長をいずれも減給10分の1、1カ月の懲戒処分にした。教頭と2年時の担任は戒告。

 筑前町教委が設置した調査委員会の報告によると、森君は同級生らに入学当初から長期間からかわれたり、冷やかされたりした。1年時の担任の言動がその要因の1つとなり、2年時の担任はいじめの深刻さを把握できていなかった。いじめ対策を講じていなかったとして、校長や教頭の責任も指摘していた。

 県教委はこの報告を踏まえ、関係者から事情聴取して処分を決定。2月20日にも処分を協議したが意見がまとまらず、継続協議にしていた。

2007年03月06日17時15分 西日本新聞

2007年02月21日

筑前町の中2自殺:担任ら4人処分へ 内容は来月に持ち越し−−県教委臨時会 /福岡

 県教委は、筑前町立三輪中2年の男子生徒(当時13歳)が昨年10月にいじめを苦に自殺した問題で、1、2年時の担任や校長ら4人を処分対象とし、20日の臨時会に処分案を提出した。しかし、処分内容について意見がまとまらず、3月6日の次回に持ち越された。

 県教委は、昨年12月下旬から今年1月23日にかけて、三輪中の全教諭に対してヒアリングを実施。昨年末にまとまった町調査委員会の最終報告書の内容とも照らし合わせた上、校長▽教頭▽1年時の担任▽2年時の担任——の4人の責任について協議していた。

 最終報告書は、1年時の担任は男子生徒の家族からの相談内容を他の生徒に漏らしたり、男子生徒に対して不適切な発言をした、2年時の担任は生徒がいじめられていることを見逃した、と指摘している。【高橋咲子】
〔福岡都市圏版〕

2月21日朝刊

2月21日15時1分配信 毎日新聞

言葉の暴力 解決は学校?

警察介入の境界線は

 福岡県筑前町の中学二年生=当時(13)=が、執拗ないじめを苦に自殺した問題で、同県警が暴力行為法違反(共同暴行)の疑いで同級生三人を書類送検、二人を児童相談所に通告した。県警側は「生徒らは中心メンバーでなく、処罰を求めない」としているが、警察の介入の境界線はどこにある? (山川剛史、竹内洋一)

 「送検、通告した五人以外にいじめた生徒はいないのか慎重に調べ『死ね』『うざい』などの言葉が亡くなった生徒に発せられていた事実も把握した。その上で、少年について立件できる事件はこれがすべてと判断した」

 福岡県警少年課の幹部は事件化の経過をこう説明する。

 調べでは、この五人は、昨年十月十一日午後四時十五分ごろ、同町立三輪中学校の男子トイレで、同中学二年の森啓祐君の手足を押さえつけ、無理やりズボンを脱がそうとした疑い。啓祐君はこの後自殺した。

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筑前いじめ自殺 担任ら処分決まらず 臨時県教育委員会 軽重で意見割れる

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=がいじめを苦に自殺した問題で、同県教委は20日、担任教諭ら4人に対する処分案を識者ら6人でつくる同県教育委員会(清原雅彦委員長)の臨時会に諮った。しかし内容をめぐって委員の意見が割れ、決定は3月6日の定例会以降に持ち越した。

 同県教委によると、からかいにつながるなど不適切な言動をした1年時の担任と、いじめを見逃した2年時の担任、管理者責任のある校長、教頭を懲戒処分する方針。それぞれの処分内容は明らかにしていないが、新旧担任が停職、管理職2人が減給とみられる。

 この日の会合では、処分すること自体は妥当としながらも、処分内容の軽重に見解が分かれた。委員からは「(処分の根拠となる)同町教委の調査委員会の最終報告書だけでは解明できていない部分がある」として県教委の独自調査を求める声が相次いだという。同県教委は再度、同校の全教職員に事情聴取することなどを検討している。

=2007/02/21付 西日本新聞朝刊=

2007年02月21日01時17分 / 最終更新 : 2月21日10時7分

いじめ自殺の生徒に「偽善者」、元担任の処分決まらず…福岡

 福岡県筑前町の三輪中2年森啓祐君(当時13歳)が昨年10月にいじめを苦に自殺した問題で、県教育委員会は20日、合谷智校長ら4人の懲戒処分について協議したが、意見が一致せず処分は決まらなかった。3月6日に改めて協議する。

 処分が協議されたのは合谷校長と教頭に加え、森君の1年時と2年時の担任教諭の計4人。

 県教職員課によると、同課が示した処分案に対し、委員からは「重すぎる」「軽すぎる」と相異なる意見が出て、まとまらなかった。特に森君に「偽善者やね」などと発言した1年時の担任の処分について意見が集中したという。

読売・九州発 2月21日

2007年02月20日

筑前いじめ自殺 新旧担任は停職処分 県教委 校長ら4人懲戒へ

 福岡県教委は19日、同県筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=がいじめを苦に自殺した問題で、からかいにつながるなど不適切な言動をした1年時の担任や、深刻ないじめを見逃した2年時の担任のほか、校長ら管理職を含む計4人を懲戒処分とする方針を固めた。

 20日開く同県教育委員会(清原雅彦委員長)の臨時会に処分案を提案する。

 関係者によると、処分案は新旧の担任が1‐3カ月の停職、管理職が数カ月の減給とする内容。「県民感情を考えると処分が軽すぎる」などの声もあり、処分が重くなる可能性もあるという。

=2007/02/20付 西日本新聞朝刊=

2007年02月20日05時21分 西日本新聞

教育現場に「反省」促した いじめ自殺立件

 学校などでいじめにかかわった児童・生徒への対応をどうするか。いじめが原因とみられる子どもの自殺が相次ぎ、昨秋からいじめ問題が大きな社会問題となっている。

 そんな中、福岡県筑前町の中学2年の男子生徒が昨年11月にいじめを苦に自殺した問題で、同県警は自殺当日に学校のトイレで男子生徒のズボンを脱がそうとした14歳の少年3人を暴力行為法違反の疑いで福岡地検に書類送検した。刑事責任が問えない当時13歳の少年2人は、同法違反の非行事実で久留米児童相談所に通告した。

 5人がズボンを脱がそうとしたことについて、県警は「いたずらの限度を超えた犯罪に該当する行為」としているが、傷害や恐喝を伴わないいじめ行為で中学生の刑事責任を問うのは異例のことだ。

 一方で、県警は「(少年の)健全育成を願った措置で、処罰を求めているものではない」とするコメントも出した。

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2007年02月19日

福岡中2自殺 ズボン脱がそうとした同級生3人を書類送検

 会見する合谷智校長(右)と中原敏隆教育長=福岡県筑前町で19日午前11時6分、高橋咲子撮影

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は19日、トイレで森君を取り囲んでズボンを脱がそうとした同級生5人のうち、当時14歳の3人を暴力行為法違反(共同暴行)容疑で福岡地検に書類送検した。刑法と少年法の規定で刑事責任を問えない当時13歳の2人は、同じ非行事実で久留米児童相談所に通告した。県警は「偶発的に起きた事件」としている。また、自殺との因果関係は断定しなかった。

 調べでは、5人は昨年10月11日、6時間目終了後の午後4時15分ごろ、森君を男子トイレで取り囲み、押さえつけてズボンを下ろそうとして、学生服のボタンを外したり、ベルトの留金具を外すなどした疑い。森君が抵抗したため途中でやめた。森君は帰宅後「いじめられてもういきていけない」と記した遺書を残し、自宅で自殺した。

 森君に対しては多くの同級生が日常的に「ひやかし」や「からかい」などのいじめをしていたとされる。県警はこれらを精査する中で「いたずら」の限度を超えた明確な行為に対象を絞った。一方で、「5人はいじめの中心メンバーではない」とも指摘した。【石川淳一、高橋咲子】

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いじめ自殺書類送検 「中心メンバーでない」 福岡県警、処罰求めず

 福岡県筑前町で町立三輪中学2年の森啓祐君=当時(13)=がいじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は19日、森君の体を押さえつけてズボンを脱がそうとしたとして暴力行為法違反の疑いや非行事実で、同級生3人=いずれも(14)=を書類送検し、当時13歳で刑事責任が問えない2人を児童相談所に通告した。

 県警や同町教育委員会の調べで、森君はズボンを下ろされそうになった行為のほか、同級生らから長期間にわたり「死ね」「うざい」などと言葉の暴力を受けていたとされる。県警は5人が一連のいじめの中心的メンバーではなかったとみており、「処罰を求めるものではない」としている。同級生たちに反省を促す狙いがあるものとみられる。

 県警は、ズボンを脱がそうとした行為が「いたずら」の限度を超え、犯罪にあたると指摘した上で、5人が森君の自殺にショックを受けており家庭裁判所や児童相談所で適切な措置を受けることが望ましいとしている。

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シンポジウム:「いじめなくす社会を」筑前町の森さん訴え−−太宰府 /福岡

 ◇「大事な存在」と子どもに伝えて

 全国で続いたいじめ自殺を受けて太宰府市で18日、「いじめ問題を考える」シンポジウムがあった。筑前町で昨年10月、中学2年生の長男啓祐君(当時13歳)を亡くした森美加さん(36)も参加し「お父さんお母さん、先生方にお願いがあります。子どもたちに『(あなたは)大事な存在だ』ということを伝えてください。わが子だけでなく他の子にも」と訴えた。また教育学の専門家や教師も実情を報告した。【高橋咲子】

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福岡の中2自殺、同級生3人を集団暴行で書類送検

 福岡県筑前町の三輪中2年の森啓祐(けいすけ)君(当時13歳)が昨年、いじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は19日、同級生5人(いずれも14歳)が自殺当日、校舎内のトイレで森君のズボンを無理やり脱がそうとした行為が「暴行に該当する」と判断し、このうち当時14歳だった3人を暴力行為処罰法違反(集団暴行)容疑で福岡地検に書類送検した。

 13歳だった2人も同じ非行事実で久留米児童相談所に通告した。

 調べによると、5人は昨年10月11日、6時間目の授業が終わった午後4時15分ごろ、自殺をほのめかす森君を羽交い締めにして、集団でズボンのホックや学生服のボタンを無理やり外すなどした疑い。5人は「ふざけただけで、いじめたつもりはなかった」と話しているという。

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「真摯に受け止める」=書類送検受け三輪中校長−いじめ自殺

 福岡県筑前町立三輪中学校のいじめ自殺で、自殺生徒の同級生らが書類送検されたのを受け、厳しい表情で記者会見する合谷智校長。「真摯(しんし)に受け止めている」などと語った(19日、福岡県筑前町)(時事通信社)

 福岡県筑前町立三輪中学校のいじめ自殺で、自殺生徒の同級生らが書類送検されたのを受け、合谷智校長らは19日、同町で記者会見し、「真摯(しんし)に受け止めている」などと語った。

 合谷校長は「ぎりぎりまで書類送検されるとは思っていなかった」と驚きの気持ちを感じたとした上、「捜査は警察の方針でするので尊重するしかない。ただ、警察も健全育成を念頭に置いているようなので納得はしている」と述べた。 

2月19日13時0分配信 時事通信

いじめ自殺 3人を書類送検

mori.png 森啓祐(けいすけ)君(当時13歳)

福岡県筑前町で中学2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、警察は、自殺の当日に同級生5人が学校のトイレで男子生徒のズボンを脱がそうと手や足を押さえつけたとして、暴力行為の疑いで、このうち3人を書類送検し、2人を児童相談所へ通告しました。

書類送検されたのは、福岡県筑前町の14歳の中学2年生の男子生徒3人で、当時13歳だった同級生の生徒2人は児童相談所に通告されました。

警察の調べによりますと、5人は、去年10月、福岡県筑前町の中学2年生、森啓祐くん(当時13歳)がいじめを苦に自殺した当日に、学校のトイレで森くんのズボンを脱がそうと手や足を押さえつけるなどしたとして、暴力行為の疑いが持たれています。

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中2自殺で福岡県警が同級生3人を書類送検

 福岡県筑前町の三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)が昨年、いじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は19日、同級生5人が自殺当日、校舎内のトイレで森君のズボンを無理やり脱がそうとした疑いが強まったとして、当時14歳だった3人を暴力行為処罰法違反容疑で書類送検し、13歳だった残る2人を同様の非行事実で児童相談所に通告した。

 調べによると、5人は昨年10月11日、6時間目の授業が終わった午後4時過ぎ、自殺をほのめかす森君を羽交い締めにして、ズボンのホックや学生服のボタンを無理やり外すなどした疑い。5人とも事実を認め、「ふざけただけで、いじめたつもりはなかった」と話しているという。

 5人について福岡県警は、「いたずらの限度を超えた、法に抵触する行為を行った」と認定した一方、「いじめの中心グループではなく、深く反省している」とし、「健全に立ち直るためには、家裁や児童相談所などの専門機関で適切な措置を受けることが望ましいと判断した」と説明した。

(2007年2月19日10時28分 読売新聞)

福岡・自殺の中2をいじめた疑い 3生徒を書類送検へ

 福岡県筑前町の町立三輪中学校2年の森啓祐君(当時13)が昨年10月、いじめを苦に自殺した問題で、県警は19日、自殺当日に森君のズボンを集団で下ろそうとした同じ学年の男子生徒5人について、3人を暴力行為等処罰法違反の疑いで書類送検し、2人を同法違反の事実で児童相談所に通告する。傷害や恐喝を伴わない「いじめ」で中学生の刑事責任を問うのは異例。ただ、県警はほかの生徒も言葉でいじめていたことを把握しており、「この行為が自殺の直接的な原因とは断定できない」としている。

 調べでは、男子生徒5人は昨年10月11日の6時限目終了後、同中学校の男子トイレで、森君を羽交い締めにするなどして、無理やりズボンのホックを外すなどして脱がそうとした疑いが持たれている。

 県警は、調査結果などを参考にしつつ、同級生や教員らから独自に事情聴取を開始。森君が学校で日常的に「うざい」などと言われていたことや、生徒5人から無理やりズボンを下ろされそうになっていたことなどが裏付けられた。

 その結果、ズボンを脱がそうとした行為と自殺の因果関係の有無は断定できないものの、死という結果の重大性などを勘案。「トイレという限られた場所で、実態としていじめに加担したことが捜査で明らかにできた生徒」に絞って更生の機会を求めることにした。刑法や少年法に基づき、事件当時、14歳以上の生徒は書類送検し、13歳以下の生徒は児童相談所へ通告することを決めた。

2007年02月19日05時57分 asahi.com

生徒3人書類送検へ 筑前町いじめ自殺 13歳2人児相通告 暴力行為容疑

 福岡県筑前町の中学2年の男子生徒=当時(13)=が昨年10月、いじめを苦に自殺した問題で、同県警は18日、男子生徒が自殺した当日、校舎内のトイレで男子生徒のズボンを脱がそうとしたとされる同級生ら5人のうち、刑事責任が問える当時14歳の少年3人を暴力行為法違反の疑いで福岡地検に書類送検する方針を固めた。刑事責任が問えない当時13歳の少年2人は同法違反の非行事実で県久留米児童相談所に通告する方針。

 調べでは、5人は昨年10月11日、男子生徒が自殺をほのめかしたことから、校舎内のトイレで「最後やけん見ようや」などと言い、男子生徒を羽交い締めにしながら上着のボタンを外し、ズボンを腰の辺りまで下ろした疑いが持たれている。男子生徒が抵抗したため、途中でやめたという。

 男子生徒は同日夜、自宅倉庫で首つり自殺しているのが発見された。「いじめられて、もういきていけない」などと記した遺書があった。

 県警は遺族や同級生らから事情を聴き、自殺に至る経緯を慎重に調べてきた。その結果、少年らがトイレで男子生徒を取り囲み、無理やりズボンを下ろそうとした行為について「自殺の直接の動機になったかどうかは不明」としながらも、犯罪行為に当たると判断した。

 一方、男子生徒をめぐっては1年の時から、5人とは別の複数の生徒から「死ね」「うざい」などと繰り返し、言われていたことが判明。筑前町教委の調査委員会の調査では、1年時の担任が男子生徒の保護者の相談内容を他の生徒の前で話し、男子生徒に対するからかいを促したと指摘されている。県警は、少年たちの「言葉のいじめ」については「違法行為として立証するのは困難」として立件は見送る方針。

 この問題では、同町教委の調査委員会は昨年12月下旬に公表した最終報告で、トイレでの行為も含めた一連のいじめが「自殺の最大要因の1つ」と結論付けている。

=2007/02/19付 西日本新聞朝刊=

2007年02月19日05時21分

福岡中2いじめ自殺、同級生を暴力行為容疑で立件へ

 福岡県筑前町の三輪中2年の森啓祐(けいすけ)君(当時13歳)が、いじめを苦に昨年10月、自殺した問題で、福岡県警は19日、同級生ら5人が自殺当日に校舎内のトイレで、森君のズボンを無理やり脱がそうとした疑いが強まったとして、当時14歳だった3人を暴力行為処罰法違反容疑で書類送検し、13歳だった2人を同様の非行事実で児童相談所に通告する。

 県警は、「5人はいじめの中心ではない」とした上で処罰が目的ではなく、反省を求めて立ち直りを促すためとしている。

 こうした措置に踏み切ることについて教育関係者らの論議を呼ぶ可能性がある。

 調べによると、5人は昨年10月11日午後4時10分ごろ、自殺をほのめかす森君に「うそだろう」などと言いながら、嫌がる森君を羽交い締めにして、集団でズボンのホックや学生服のボタンを無理やり外すなどした疑い。5人は「ふざけただけで、いじめたつもりはなかった」と話しているという。

(2007年2月19日3時10分 読売新聞)

福岡いじめ自殺:同級生3人を書類送検へ ふざけ逸脱

 福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)が昨年10月、いじめを苦に自殺した問題で、福岡県警は19日、自殺直前に森君を校内のトイレで取り囲んでズボンを脱がそうとしたとして、同級生5人のうち当時14歳の3人を暴力行為法違反(集団暴行)容疑で書類送検し、同13歳の2人を同じ非行事実で児童相談所に通告する。一連のいじめ行為を精査した結果、トイレでの行為は日常の「ふざけ合う行為」から逸脱した暴行に当たると判断したとみられる。

 調べや同町の調査委員会の報告書などによると、昨年10月11日の6時間目終了後、5人がトイレで取り囲み、押さえつけてズボンを下ろそうとしたほか、学生服のボタンを外したりした。抵抗されたため途中でやめた。

 この日、森君が授業中などに「死にたい」と漏らしていたため、「うそだろう」などと言いトイレで取り囲んだという。帰宅後、「いじめられてもういきていけない」と書いた遺書を残し、自宅で自殺した。

 トイレには計10人の生徒がいたが、県警は実際に押さえつけた5人の行為を「集団暴行」と判断した。このうち当時14歳未満だった2人は少年法の規定で刑事責任を問えない。また、県警は5人の年齢や行為を考慮して処罰は求めず、専門機関での立ち直りを促す意見を伝えるとみられる。
 昨年12月、町の調査委員会は最終報告書で複数の同級生が1年生の時から行ってきたからかいや冷やかしを「いじめ」と判断し、この蓄積が精神的苦痛を与え、自殺に至った最も大きな原因の一つと指摘。県警はこうした行為についても調べたが、立件対象をトイレでの出来事に絞った。

 いじめ自殺を巡っては、94年11月に愛知県西尾市の大河内清輝君(当時13歳)が「いつもお金を取られていた」との遺書を残し自殺した問題で、同級生4人が恐喝容疑で書類送検され、全員が少年院送致などの保護処分を受けたケースや、鹿児島県知覧町で96年に自殺した中3男子生徒を殴ったとして、同級生6人が暴行容疑で書類送検された例などがある。

毎日新聞 2007年2月19日 3時00分 / 2月19日3時3分配信 毎日新聞

2007年02月11日

いじめ自殺 生徒の母が名前、写真公表 都内のシンポで

 今回初めて森啓祐君の名前と顔写真(右)を公表し、演壇に立つ母美加さん=東京都港区で10日午後3時31分、小出洋平撮影

 いじめを苦に我が子が自殺した親らが集うシンポジウム「生まれてきてくれた命たちへ」が10日、東京都内で開かれた。各遺族が体験談を語る中、昨年10月に起きた福岡県筑前町立三輪中のいじめ自殺事件の当事者、森美加さん(36)も登壇。亡くなった長男啓祐(けいすけ)君(当時13歳、中2)の名前と写真を初めて公開し、「息子が残したメッセージを多くの人に伝え、笑顔の絶えない社会をつくりたい」と涙ながらに語った。

 いじめのない社会を目指すNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)などが各遺族らに呼びかけて開いた。

 森さんは、啓祐君も気に入っていたという小学校卒業アルバムの写真パネルを横に、「当初は息子の名前を明らかにすることはためらいがあった」と説明。だが、中学進学を控えた二男(12)が「啓兄ちゃんは悪いことをしてない。だから僕は胸を張って中学校に行くよ」と語るのを聞き、夫順二さん(40)と相談し公表を決めた。

 美加さんは啓祐君の小学校卒業文集を紹介し、「啓君は優しい心の持ち主で、みんなが幸せに暮らせるいじめのない社会をつくってほしいと願っていた。命を絶つということの意味は何なのか。私たちは大きな課題を与えられた」と話した。

 参加者からは「学校は隠ぺいしがち」「真実を知ることがいじめ防止につながる」などの意見が相次ぎ、同NPO理事の武田さち子さん(48)は「当事者の親の知る権利を立法化してほしい」と訴えた。

 同じく理事で98年に長女をいじめ自殺で亡くした小森美登里さん(50)は、活動報告で「やられたらやり返せ」と親に教えられている子どもが多いと指摘し、「大人が学校のいじめを生み出しているのではないか」と問題提起した。【吉永磨美、高橋咲子】

2月11日10時26分配信 毎日新聞

2007年02月10日

いじめ根絶へ、長男亡くした母親が写真公開して訴え

 いじめについてのシンポジウムで語る息子・啓祐君(右)を亡くした森美加さん(東京・港区で)

 いじめを苦に自殺した子供たちの遺族が集まり、いじめ根絶を訴えるシンポジウムが10日、東京都港区で開かれた。福岡県筑前町で昨年10月、中2の長男を失った森美加さん(36)も参加、長男啓祐(けいすけ)君の名前と写真を初めて公開した。

 森さんは、今春に啓祐君と同じ中学に進学する二男らのことを気づかい、名前などの公開を控えてきたが、二男から「お兄ちゃんは何も悪いことをしていない。僕は胸を張って学校に行く」と言われ、公開を決意したという。

 いじめ問題に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)などの主催で開かれたシンポで、森さんは、笑顔の啓祐君の写真を示しながら、「助けてあげられなくてごめんね」と涙ながらに呼びかけた。

 また啓祐君が「僕は優しくすることをいろんな人から教えてもらいました」とつづった小学校の卒業作文を紹介し、「いじめのない社会を願う息子の思いを伝えたい」と話した。

 一方、大分県で開かれている日本教職員組合(日教組)の教育研究全国集会(教研集会)の特別分科会でいじめ問題が集中的に話し合われた。パネリストの教育評論家・尾木直樹さんは、「いじめは今、第3のピーク。調査方法の変更で、いじめ件数は現在の2万件から100万件に増加するかもしれない。また高校生がメールを使っていじめを繰り返すなど、高学年化の傾向も見られる」と語った。

(2007年2月10日22時19分 読売新聞)

いじめ自殺:生徒の母が名前、写真公表 都内のシンポで

 いじめを苦に我が子が自殺した親らが集うシンポジウム「生まれてきてくれた命たちへ」が10日、東京都内で開かれた。各遺族が体験談を語る中、昨年10月に起きた福岡県筑前町立三輪中のいじめ自殺事件の当事者、森美加さん(36)も登壇。亡くなった長男啓祐(けいすけ)君(当時13歳、中2)の名前と写真を初めて公開し、「息子が残したメッセージを多くの人に伝え、笑顔の絶えない社会をつくりたい」と涙ながらに語った。

 いじめのない社会を目指すNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)などが各遺族らに呼びかけて開いた。

 森さんは、啓祐君も気に入っていたという小学校卒業アルバムの写真パネルを横に、「当初は息子の名前を明らかにすることはためらいがあった」と説明。だが、中学進学を控えた二男(12)が「啓兄ちゃんは悪いことをしてない。だから僕は胸を張って中学校に行くよ」と語るのを聞き、夫順二さん(40)と相談し公表を決めた。

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実名公表しいじめ根絶訴え=福岡・自殺中2の母親−都内のシンポで

 いじめのため自殺した長男啓祐さんの実名を公表、遺影を横に根絶を訴える福岡県の森美加さん。「いじめのない社会をつくってほしいと願っていたと思う」と啓祐君の思いを話した(10日、東京都港区)(時事通信社)

 福岡県筑前町で昨年10月、いじめを受け自殺した町立三輪中学2年の男子生徒の母親、森美加さん(36)が10日、東京都内で開かれたいじめに関するシンポジウムに参加し、自殺した長男啓祐君=当時(13)=の実名と遺影を公表した。森さんは「みんなが幸せに暮らせるいじめのない社会をつくってほしいと願っていたと思う」と啓祐君の思いを話した。

 森さんが実名を公表したのは、啓祐君の弟が発した「お兄ちゃんは悪いことをしていない」という言葉がきっかけだった。今は啓祐君の尊い命を通じ、多くの人にいじめ問題を知ってもらうことが願いだという。

2月10日21時1分配信 時事通信

2007年02月08日

いじめ根絶へシンポ、福岡や埼玉の遺族らが参加

 福岡県筑前町や北海道滝川市など、いじめを苦に自殺した子供たちの遺族が集まり、いじめの根絶を考えるシンポジウムが10日、東京都で開かれる。

 関係者は、子供の自殺で深い悲しみを背負った遺族が心境を語り合い、大人たちが何ができるかを探る機会としたいとしている。

 昨年10月、中2の長男を失った筑前町の森美加さん(36)は、長男の実名と遺影を公表し、いじめの実態を訴える予定。いじめ問題に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)などが主催。2005年9月に自殺を図った滝川市の小6女児の親類、04年6月に自殺した埼玉県蕨市の中2女子生徒の両親らも参加する。

 遺影を公表する森さんは「こんな笑顔の普通の少年が自殺してしまう。いじめがどの子供の周囲にもある問題だということをわかってほしい」としている。

 シンポは午後1時半から港区のキャンパス・イノベーションセンターで。

(2007年2月8日3時2分 読売新聞)

2007年01月25日

筑前中2自殺「学校の責任大きい」…三輪中が報告書提出

 昨年10月に筑前町の三輪中2年男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、同校は自殺の経緯や今後の対策について報告書をまとめ、24日開かれた町教育委員会に提出した。

 報告書は16日付でA4判8ページ。

 「入学当初から続いた同級生のいじめが、自殺に至った精神的苦痛の最も大きな原因」とした調査委員会の最終報告を「厳粛に受け止める」とし、「男子生徒が精神的な苦痛を受けていたことに気づかなかった責任は大きく、深く反省する」との合谷智校長の見解も付記した。

 また、▽保護者会の回数を増やし地域と情報を共有する▽担任による個人面談を毎月行い、生徒と向き合う時間を多くする▽道徳の授業などでいじめ問題を考える機会を増やす——などの対策を盛り込んだ。

(2007年1月25日 読売新聞)

2007年01月18日

福岡 いじめ自殺で校長が謝罪

20070118000040002.jpg福岡県筑前町の中学校で、去年、中学2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、17日夜、臨時の保護者会が開かれ、校長が「男子生徒の精神的苦痛に気づかず自殺を防げなかった責任は大きいと反省している」と述べて、学校側の責任を認め謝罪しました。

福岡県筑前町の三輪中学校に通っていた中学2年生の男子生徒が、去年10月、いじめを苦に自殺した問題では、町の調査委員会が去年暮れにまとめた最終報告書で「いじめ対策を怠った校長や教頭の責任は重い」と指摘しました。

17日夜、中学で開かれた臨時の保護者会で、合谷智校長は「男子生徒が精神的苦痛を感じていたことに教職員が誰一人として気づかず、自殺を未然に防げなかった責任は大きいと反省している」と述べて、学校側の責任を認め謝罪しました。

そのうえで、合谷校長は「いじめに対する危機感が希薄で、生徒との信頼関係を築けなかったことも大きな問題だった。ほんとうに申し訳なく思います」と述べました。

出席した保護者からは、再発防止策を徹底するよう求める声が出たということです。

三輪中学校では、休み時間や放課後に教師が教室を回り、生徒と触れ合う時間を持つよう努めているということで、今後もいじめをなくすための取り組みを続けていくことにしています。

NHK 1月18日 7時17分

2007年01月12日

筑前の自殺中2生徒母、教員志望の大学生にいじめ根絶語る

ne_im_07011202.jpg 教師志望の学生らに、いじめ根絶への思いを語る森美加さん(11日、埼玉県東松山市の大東文化大で)

 福岡県筑前町の三輪中でいじめを受けた2年の男子生徒(当時13歳)が自殺して3か月となった11日、男子生徒の母親の森美加さん(36)が埼玉県東松山市の大東文化大東松山キャンパスの教壇に立った。教師を目指す文学部教育学科の学生たちを前にいじめ根絶に向けた思いを語り、「子どもにとって教師の存在は大きい。理想の教師像を忘れずにいてください」と訴えた。

 森さんは「将来教壇に立つ学生さんに、子どもの命を預かる責任を考えてもらいたい」と知人の村山士郎・同大教授(教育学)に相談。村山教授の仲介で特別講義が実現した。

 約100人が聴講した。森さんは、優しかった男子生徒の人柄を紹介。そのうえで、「(男子生徒がいじめに対し)つらく感じているとは思わなかった」という同級生の声を聞いたことを機に、人の痛みを感じていない子どもがいると気づき、いじめ問題を深く考えるようになったと明かした。いじめとは何かを広く伝え、いじめのない世界を作ることが男子生徒の願いでもあると考えるようになったという。

 また、男子生徒の弟2人は強いショックを受けたが、小学校の担任教師たちが自宅に駆けつけて抱きしめてくれたり、学級でどう対応するか児童たちと話し合ってくれたりしたことを紹介。弟たちは今、以前と変わらぬ様子で小学校に通っているといい、「子どもにとって、信頼できる先生の存在は本当に大きいと感じた」と語った。

 最後には「きょう、私の話を聞いて『いじめは許されない』と思ってくれたのなら、その気持ちをずっと大切に」と呼びかけた。

 小学校教諭を目指しているという1年の峯村麻佑子さん(20)は講義後、「『いじめは駄目だ』と子どもに教える以上、自分が人を傷つけるような言動をしてはいけない。常にチェックし、感覚を磨いていきたい」と話した。

 森さんはこれまで匿名で取材に応じていたが、「自分の思いを多くの人にきちんと伝えていきたい」と新聞紙上での実名公表を決意した。

読売・九州発 1月12日

いじめ根絶「一緒に考えて」 母涙の実名公表 教員志望者ら130人に訴え

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=がいじめを理由に自殺した問題で、母親の森美加さん(36)が11日、埼玉県で教師志望の学生を相手に講演し、実名を公表して命の重さを訴えた。かけがえのない長男が命を絶って同日で丸3カ月。森さんは「いじめをなくしたい。名前を出すことで私たちの思いを強く感じてほしい」と声を詰まらせながら「未来の教師」に語りかけた。

 森さんが訪れたのは大東文化大文学部教育学科の「現代こども論」の講座。同学科の村山士郎教授(教育学)が昨年12月、都内での森さんの講演を録音して学生に聴かせ、その感想文を森さんに送ったことがきっかけだった。「どうしても直接話したい」と後期授業の最終日に急きょ訪問。約130人が聴いた。

 森さんは遺影を抱いて教壇に登り、長男の小学生時代から語り始めた。当時いじめられていた女児と一緒に下校したこともあった優しい長男。その女児の証言を契機に判明したいじめの内容は衝撃的だった。町調査委の最終報告でいじめと自殺の因果関係を認めてもらうことは「二度と繰り返さないための出発点」だったという。

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2007年01月11日

筑前いじめ自殺 町の調査結果を報告 県教委定例会 総合対策来月にも策定

 県教委の定例会が10日、県庁で開かれ、筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で町調査委員会がまとめた報告書が県教育委員に説明された。

 出席した清原雅彦教育委員長ら6委員に対し、村尾崇・県義務教育課長が「(自殺は)周囲の多くの生徒らによる長期にわたるからかいや冷やかしなどの蓄積が大きな要因の1つになったと推測される」と町調査委員会の調査結果の概要を説明。県教委として、いじめ防止に向けた総合対策を2月を目途にまとめることなどを報告した。

 委員らは「(報告書は)短期間だったがよくまとまっている」「難しい問題だが今回を糧に、早期発見につなげてほしい」などの意見が出た。

=2007/01/11付 西日本新聞朝刊=

2006年12月31日

いじめ自殺が無い?福岡県十大ニュースの問題

 福岡県が12月26日に県政十大ニュースを発表した。第1位 北九州空港開港、第2位 北部九州自動車百万台生産達成、第3位 九州国立博物館入館者二百五十万人超える、第4位 子育て応援企業が五百社突破、第5位 第二期青少年アンビシャス運動がスタート、第6位 バンコク都、デリー準州と友好提携へ、第7位 森林環境税を創設、第8位 「北部福岡緊急連絡管」着工へ、第9位 東九州自動車道全線開通にめど、第10位 県産ノリ統一ブランド「福岡のり」誕生。

 概して明るいニュースが並ぶが、気がかりな点がある。それは、2カ月前の筑前町、男子中学生「いじめ自殺」のことである。衝撃的な事件であった。西日本新聞によると県十大ニュースは県の幹部が候補を募り、投票により合計点で順位を決めるとの事である。当初、筑前町のいじめ問題は上位1010位内に入ったが、「いじめは全国的な問題」であり、県固有の問題ではないと、県十大ニュースからはずされたという。

 この十大ニュース発表の翌々日の28日、筑前町の調査委員会が、「いじめが最大の要因」とする最終報告書を教育委員会に提出した。29日付の西日本新聞によると、「長期のからかいや冷やかしの蓄積が、自殺の大きな要因の一つとなったと推測される。教職員や保護者を含め、こうした行為をいじめと認識していなかった。学校全体で、からかいや冷やかしに対する感度が鈍くなっていた。いじめ問題に対する教職員の意識は希薄だった。・・・日ごろからいじめ対策を講じていたとは言えず、漫然と学校運営していた校長と教頭の責任は重い」としていた。

 筑前町最終報告で学校、地域、保護者が再発防止の努力を迫られている状況の深刻さを目の当たりにして、このたびの福岡県政十大ニュース選考での「いじめ自殺」はずしが悔やまれる。県固有の問題ではない、全国的な問題だと麻生知事は考えたようだが、教育、人間についての温かい心が欲しかった。【了】

2006年12月31日16時36分 ライブドア(PJニュース)

2006年12月30日

教育再生会議、会見の中身「薄味」激論の場公開を

 カタカタカタ。記者会見場には、いつもパソコンに向かう他の記者のキーボードをたたく音が響いていた。

 説明責任者から何を聞き出すかが重要な、真剣勝負の場に、この音はそぐわないが、発言を漏らさずに記録し、迅速に伝えるには、やむを得ない面もある。

 安倍政権発足から間髪を入れずに発足した教育再生会議を追いかけてきた。追いかけると言っても、会議は非公開だ。後日、議事要旨や議事録がホームページで公開されているが、会議の当日は、終了後、委員や事務局のスタッフに個別に聞くか、会見で迫るか。後は会議室のドアに耳を押し当てるぐらいしかない。だから、会見は大事なのだ。

 これまでに公開された議事録などの文書を読み通してみて驚いた。会見では全く触れられなかった話がいくつも出ているからだ。

 ノーベル賞学者の野依良治座長が「公教育再生には塾を禁止すべきだ」とぶち、何人かの委員とやりあっていた。

 いじめ問題に関連する児童生徒への出席停止措置でも激論が交わされていた。

 委員らが調査に出向いた福岡県筑前町のいじめ自殺に絡み、委員がある女生徒から受け取った文章も紹介されていた。そこには「本当にいじめはあったのです」とつづられていた。

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2006年12月29日

筑前・中2自殺 調査報告概要

福岡県筑前町での中学生の自殺をめぐる調査委員会最終報告書の概要は次の通り。
【1】 はじめに(略)
【2】 いじめに関する定義(略)
【3】 事実確認

(1) 当該生徒と他の生徒とのかかわり
 当該生徒は、入学当初から自殺まで、周囲の多くの生徒から長期にわたって「からかい」「冷やかし」などを受ける状況にあった。当該生徒は、相当な負担感、精神的な苦痛を受けていたと十分に推測される。他の生徒には、当該生徒が「からかい」や「冷やかし」を意に介していないように見えていた。
 自殺当日のトイレでの出来事については、「いじめ」というよりふざけあいのように見えるが、長期にわたる「からかい」や「冷やかし」と同様に、相当な精神的苦痛となったと推測される。

(2) 当該生徒と教職員とのかかわり
 三輪中の教職員は、当該生徒がいじめられていた、あるいは「からかい」や「冷やかし」を受ける存在であったと認識していなかった。
 1年時の担任については、当該生徒のみならず他の生徒に対しても不適切な言動があった。当該生徒をからかいの対象とする状況を促した可能性がある。ただし、こうしたからかいは小学校の時からあったという証言もある。同教諭を評価する発言もある。

(3) 学校の対応
 本事案について事前に特段の措置を講じていた事実は存在しない。一般的ないじめ対策については、「いじめ早期発見・指導の手引」の活用をしておらず、「いじめ・不登校対策委員会」が十分機能していないなど、具体的な対策を十分に講じてはいなかった。

(4) 町教委の対応
 各学校の実態に応じた細かな状況把握がなされていたという事実は確認されていない。

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福岡いじめ:最終報告で自殺の「最大の原因の一つ」と結論

 いじめ自殺問題の最終報告書を両親に手渡すために少年宅を訪れた柿原紀也・筑前町教育委員会委員長(右)ら=福岡県筑前町で28日午後8時、山下恭二写す

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、町教委の調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は28日、最終報告をまとめ、公表した。自殺前に生徒が受けていた行為を「いじめ」と認定し、自殺との因果関係について、いじめを「精神的苦痛の最も大きな原因の一つ」と結論付けた。そのうえで学校の対応を「深刻さを把握せず、漫然と校務運営していた」などと批判した。

 今月12日に出された中間報告は、同級生らの言動をいじめと断定せずに「いじめに類する行為」と表現し、自殺との因果関係も明確にしていなかった。今回の最終報告は、いじめを定義付ける際、特に「精神的苦痛を受けている児童生徒の立場」を重視したため、中間報告より踏み込んだ判断になった。

 最終報告は「長期にわたる『からかい』や『冷やかし』などの蓄積は、『いじめ』に相当するものだった。自殺当日にトイレでズボンを脱がされそうになった出来事も、ふざけ合いのように見えるが、生徒にとっては相当な精神的苦痛だった」と指摘した。この精神的苦痛は「孤独感を伴った非常に大きなもの」で、「長期の『からかい』や『冷やかし』などの蓄積が(自殺の)大きな要因の一つと推測される」と結論づけた。

 一方、学校について、1年時の学級担任の不適切な言動が自殺の直接的な要因だったことは否定したものの、教職員や校長らが生徒の異変に気付かず、日ごろから必要ないじめ対策も講じていなかった点を非難した。

 調査委は学識経験者ら7人で構成し、真相究明を目的に、これまで同級生へのアンケートや遺族や教員への聞き取りをしてきた。【いじめ問題取材班】


毎日新聞 2006年12月28日 20時39分
12月29日9時56分配信 毎日新聞
12月29日17時0分配信 毎日新聞

「教職員の意識希薄」、学校の体質を指弾…中2自殺最終報告書

ne_im_06122903.jpg 最終報告書を持って自殺した生徒の両親宅を訪れた町教委職員(右)=28日午後8時2分、福岡県筑前町で

 「校長と教頭の責任は重い」——。福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺してから2か月半。町教委が設置した調査委員会は、「いじめに対する教職員の意識が希薄だった」と指摘するなど、学校全体の責任を厳しく指弾した。


 ■調査委員会

 延べ70時間以上に及ぶ協議を終えた高田清・調査委員会委員長は、午後8時ごろから会見した。

 いじめと自殺との因果関係について、中間報告書よりも踏み込んだ理由について、男子生徒が自殺前に「学校に友達がいない。学校にいくなら死んだ方がまし」などと同級生に訴えていた事実を挙げ、「孤独感を伴った非常に大きな精神的苦痛があったと想像されるため」と説明した。

 「いじめは(自殺の)最も大きな原因の一つ」と表現し、自殺の原因だと断定しなかったことについては、「生徒は既に亡くなっており、物的証拠もないので推察することしかできない」と、調査の困難さを強調した。

 また、高田委員長は、三輪中では、生徒の間で「死ね」「うざい」などの言葉が“あいさつ代わり”に使われていた点を指摘。そうした異常な状態を改善しなかった教職員を、「疑問を呈さざるを得ない」と批判した。

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いじめ最大の要因 学校の責任指摘 筑前・中2自殺最終報告

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、町教委が設置した調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は28日、最終報告をまとめ、生徒が自殺にいたった精神的苦痛の最大要因が「長期に蓄積したからかいや冷やかしなどいじめに相当するものだった」と結論づけた。さらに、長期間のいじめに気付かなかった学校側の責任は重いとした内容を盛り込み、柿原紀也町教育委員長に手渡した。

 最終報告では、12日に行った中間報告とその後の調査も踏まえ内容を精査。その結果、自殺した生徒は中学入学時から複数の生徒から「からかい」や「冷やかし」を受け、それが蓄積した結果「非常に強い精神的苦痛を受けていた」と分析。そうしたからかいや冷やかしは「いじめに相当する」と判断した上で、「自殺にいたる精神的苦痛の最大要因の1つと推測される」と指摘した。

 同調査委は中間報告で(1)中学入学時から断続的に「うざい」「死ね」「うそつき」などの言葉を複数の生徒から投げかけられていた(2)自殺当日にズボンを脱がされそうになる「屈辱的な行為」を受けた‐などの事実を認定。それらを「いじめに類する行為」という表現にとどめていたが「意味が十分に伝わらない」と判断。一連の言動を総じて「いじめ」と認めた。

 報告では自殺を防げなかった要因として生徒や学校、教育委員会の問題点を分析。「死にたい」という生徒の発言を「冗談」としてしかとらえなかった周囲の生徒を「生と死のイメージが希薄であり、死の問題を軽くとらえていた」とした。その上で適切な対応が求められる学校や町教委の責任を指弾し、1年時の学級担任については「不適切な言動」が「からかいにつながる要因となった」と批判。2年時の学級担任を含めその他教師も「深刻な状況を把握できてなかった」。管理職は町教委によるいじめの定例調査で「ゼロ報告」したことなどをあげ、学校全体として「いじめに対する注意が希薄だった」と批判した。

 その上で再発防止への提言として「学校が子ども同士のトラブルを話し合いで解決できるよう指導すること」‐などの必要性を訴えた。

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「責任重い」と学校非難、福岡中2自殺で調査報告

 福岡県筑前町で町立三輪中学校の2年生男子生徒=当時(13)=がいじめを苦に自殺した問題で、町教育委員会が設けた調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は28日、「言葉のいじめが長期間続いたことが自殺の最大原因。深刻な状況を把握できず、対策を講じなかった学校の責任は重い」との最終報告をまとめ、町教委に提出した。

 報告書を読んだ男子生徒の父親(40)は「遺書にあった息子の最期の言葉をくんでくれた報告で、うれしかった」と話した。〔共同〕

NIKKEI NET 2006/12/29 (00:42)

2006年12月28日

福岡 生徒自殺はいじめが原因

20061228000172002.jpg福岡県筑前町の中学校で、2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、町の調査委員会は「長期間にわたっていじめが繰り返されたことが自殺の原因になった」という最終報告書をまとめました。また、学校側がいじめ対策をとっていたとは言いがたく校長や教頭の責任は重いと指摘しています。

この問題で福岡県筑前町の調査委員会は、自殺した男子生徒が通っていた三輪中学校の同級生へのアンケートや遺族や教師からの聞き取りなどを行って最終報告をまとめ、28日夜、高田清委員長が筑前町の柿原紀也教育委員長に報告書を手渡しました。

それによりますと、男子生徒は入学してから自殺するまでの間、複数の生徒から繰り返し「消えろ」とか「死ね」と言われていました。

調査委員会は、こうした長期間にわたる「からかい」や「冷やかし」は『いじめ』であり、それが自殺の原因になったと結論づけました。

また、男子生徒が1年生の時に当時の担任の教師から「偽善者にもなれない偽善者」などと繰り返し言われたことが生徒の「からかい」などにつながったとしていますが、そうした言動は自殺の半年から1年前で直接的な原因とは考えにくいとしています。

また、学校側がいじめ対策をとっていたとは言いがたく、校長や教頭の責任は重いと指摘しています。三輪中学校の合谷智校長は、「彼の死を無駄にしてはいけないと思う。最終報告書をしんしに受け止め再発防止に努めたい」と話しています。

NHK 12月28日 22時0分

冷やかしの蓄積、いじめに相当 福岡中2自殺で調査委

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(当時13)がいじめを苦に自殺した問題で、同町教育委員会が設置した調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は28日、自殺の最大の原因は複数の生徒によるからかいや冷やかしの蓄積で、それはいじめに相当するという最終報告書をまとめ、町教委に提出した。学校の対応については、いじめに対する教職員の意識が希薄だったとし、生徒の苦痛の「間接的原因」になったと認定した。

 最終報告は、複数の生徒が入学当初から自殺までからかいや冷やかしを続け、亡くなった生徒が「非常に強い精神的苦痛を受けていた」との見方を示した。そのうえで、自殺の原因について「こうした長期にわたる『からかい』や『冷やかし』等の蓄積が大きな要因の一つになったものと推測される」と指摘した。

 からかいや冷やかしは、亡くなった生徒の苦痛から「『いじめ』に相当する」と結論づけた。ただし、自殺の前に、こうした行為がいじめにあたると認識していた者は教職員や保護者を含めていなかったとの判断を示した。自殺当日、ほかの生徒にトイレでズボンを下ろされたことについても、「『いじめ』というより、ふざけ合いのように見える」としたうえで生徒の苦痛に言及した。

 1年の時の担任については、自殺の直接的な要因ではないとする一方、「不適切な言動がその時々の『からかい』や『冷やかし』につながる要因となったことは否定できない」と述べた。

 学校側の対応については、教職員がからかいや冷やかしについて「感度が鈍くなっていた」ことや、いじめに対する「意識が希薄」だったと指摘した。同校では県教委の「いじめ早期発見・指導の手引」を活用せず、「いじめ・不登校対策委員会」も十分機能していないなど対策が不十分で、「校長及び教頭の責任は重い」と断じた。

 今後の対策としては、学校は子供同士の話し合いでトラブルを解決するよう指導し、その積み重ねでいじめを克服するよう要請。コミュニケーション能力を高める指導を求めた。家庭でも道徳的なしつけを行うことを促した。

2006年12月28日21時51分 asahi.com

福岡の中2自殺、いじめと因果関係…調査委が報告書

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒が自殺した問題で、調査委員会の高田清委員長(右)から最終報告書を受け取る同町の柿原紀也教育委員長。報告ではいじめと認定し、自殺との因果関係を認める内容に(28日)(時事通信社)

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒が自殺した問題で、同町教委の調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は28日、いじめ行為と自殺との因果関係をある程度認めた内容の最終報告書を、同町教育委員長に提出した。

 調査委は、同級生らによる男子生徒への長期間のからかいや冷やかし行為を「いじめ」と認定。「こうした行為が、自殺にまで至った最大の原因の一つと推測される」と判断した。

 いじめに気付かず対策を講じてなかった2年時の担任教師や学校、町教委についても「努力が足りない」「責任は重い」などと指摘した。

 しかし、中間報告で、男子生徒への「軽率な言動」を指摘された1年時の担任の言動については「自殺の直接的な要因と考えることに無理がある」と結論づけた。

 この問題では、三輪中2年の男子生徒が10月11日、「いじめられて、もういきていけない」などの遺書を残して自宅倉庫で自殺。学校側は当初、同級生がいじめを行っていたことや、元担任が、自身の不適切な言動が自殺につながったと一時認めていたが、後に撤回、このため、生徒の両親が反発していた。

(2006年12月28日21時33分 読売新聞)

「学校の責任重い」と指摘 福岡、いじめ自殺で報告

honbun20061228_043_001.jpg 福岡県筑前町の柿原紀也・教育委員長(右)に調査報告書を手渡す調査委員長の高田清・福岡教育大教授=28日午後7時10分、同町役場

 福岡県筑前町で10月、町立三輪中学校の2年生男子生徒=当時(13)=がいじめを苦に自殺した問題で、町教育委員会が設けた調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)が28日、いじめの経緯や自殺原因の分析、いじめ防止に向けた提言をまとめ、町教委に報告した。

 報告は「入学当初から長期間続いた同級生による男子生徒へのからかいや冷やかしを『いじめ』と判断する。深刻な状況を把握できず、具体的ないじめ対策を講じなかった学校側の責任は重い」と指摘した。

 調査委は11月7日に発足。校長や教諭、遺族らから聞き取りをしたり、2年生全生徒を対象にアンケートをしたりして、男子生徒が自殺に至った事実関係の解明を進めてきた。

西日本新聞 2006年12月28日20時46分

筑前町・中2自殺 いじめ認定の方針 町調査委、最終報告へ調整

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、町教委が設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)が、生徒の自殺の原因となった同級生によるからかいなどの一連の言動について「総じていじめにあたる」と認定、最終報告書に盛り込むことで調整に入っていることが27日、分かった。中間報告では「いじめに類する行為」の表現にとどめていたが、文部科学省がいじめの定義とする「被害者の深刻な苦痛」を重視した。28日の最終会議で報告書をまとめ公表する。

 中間報告(12日)では、自殺した生徒が「死ね」「うざい」といった言葉を長期間投げかけられ、自殺当日にトイレでズボンを下ろされそうになったことについて「いじめに類する行為」との表現にとどめた。調査委は「子どもたちは、じゃれあったり、けんかしたり、仲直りしたりしながら人間関係を学ぶ。いじめと決め付けると、人とともに生きる指導がしにくくなる」と説明していた。

 しかし「いじめといじめに類する行為との違いが分からない」との批判を受け検討していた。

 議論では、文科省の定義で(1)個々の行為がいじめかどうかの判断を表面的・形式的に行わない(2)いじめられた側の立場で判断する‐と規定していることに着目。「すべての言動をいじめとはいえないが、被害者の精神的苦痛は十分認められる」として、「いじめ」を認める方向で委員の意見がまとまったという。

 ただし、自殺との因果関係については、物証が乏しいことから「可能性がある」との表現にとどまる見通し。

 最終報告では、再発防止の提言も盛り込む予定で、町が設置する「いじめ・不登校等問題対策委員会」など既存の組織が「実際には機能していない」ことにも言及。学校や町教委、家庭のあり方にも触れる。

 男子生徒は10月11日、「いじめられて、もういきていけない」などと書いた4通の遺書を残して自殺。11月に調査委が発足した。

=2006/12/28付 西日本新聞朝刊=

2006年12月28日05時21分

2006年12月22日

いじめ防止に生徒の声を 北九州市教委が企画 26日、中学生サミット

 いじめ防止の処方せん作りに子どもの声を‐北九州市教委は26日、市立中学校29校から計約60人が参加する「中学生『いじめ防止』サミットin北九州」を、同市小倉北区の北九州国際会議場で開催する。グループ討議などで出た意見を、市教委のいじめ防止に向けた施策に反映させる。

 福岡県筑前町の中二男子生徒がいじめを苦にした遺書を残し自殺するなど、各地でいじめに関する問題が相次ぎ顕在化。同市でも、市教委へのいじめの報告をめぐり小学校校長が自殺する事案があった。今回のサミットは、こうした現状を踏まえ、有効な防止策を打ち出すために「子どもの知恵」も活用しようと、企画された。

 サミット当日は、午前10時半から、中学生約60人が少人数グループに分かれ、スクールカウンセラーの司会でいじめの現状などを討議。午後2時50分からの全体会議では、グループ討議の内容を報告するほか、会場の保護者や学校関係者との意見交換もある。

 全体会議は一般参加もできる。問い合わせは同市教委指導第二課=093(582)2367。

=2006/12/22付 西日本新聞夕刊=

2006年12月22日13時56分 / 12月22日13時56分配信 西日本新聞

2006年12月21日

いじめ解消探る会議設立へ

 筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(当時13)がいじめを苦に自殺した問題で、町は20日、いじめや不登校問題の解消に向け、「筑前町子ども未来会議」の設立推進本部を発足させた。町4役や総務、教育などの関係課長らで構成。発足にあたり、手柴豊次町長は「県や全国に与えたマイナスイメージをプラスイメージに変えて発信できるように、やっていかねば」と述べた。年内に全職員から意見を募る方針。

 未来会議は来年1月下旬〜2月上旬をめどに、4役と教育課長、生涯学習課長、こども未来課長に有識者らを加えて発足させる予定。児童虐待なども含め、教育問題全般の対策を探る。町教委が設けた、いじめ自殺問題の調査委員会が年内の最終報告に盛る提言の内容も併せて検討する。

 手柴町長は「広くて根が深い問題で、簡単ではないが、これは自殺した生徒に対する弔いであり、償いだ」と語った。

2006年12月21日 asahi.com:マイタウン福岡・北九州

2006年12月19日

年内に報告書提出へ 筑前いじめ自殺の中学

 福岡県筑前町で三輪中2年の男子生徒=当時(13)=がいじめを苦に自殺したとされる問題で、同町教委の中原敏隆教育長は18日、同中が行っている校内調査の結果を年内に報告させることを明らかにした。この問題の調査に訪れた共産党県議らに伝えたという。

 それによると、中原教育長は、町教委が設けた有識者らによる調査委員会が12日に出した中間報告を大筋で認めた上で「(調査委が年内に出す)最終報告に合わせ、三輪中からも報告させたい」と話したという。

 一方、合谷智校長は「できるだけ早く、学校なりの見解を出したい」と答えたが、内容は明らかにしなかったという。

 同党県議はこの日、中原教育長と合谷校長、教頭から計約2時間半、聞き取りをした。

=2006/12/19付 西日本新聞朝刊=

2006年12月19日01時23分 / 12月19日10時7分配信 西日本新聞

いじめ自殺で懇談 共産党と教育長・校長ら 福岡・筑前

 福岡県筑前町で中二男子がいじめを苦にして自殺した事件から二カ月。春名なおあき参院比例予定候補と高瀬菜穂子、山口律子両福岡県議ら日本共産党調査団は十八日、改めて事件の原因と背景を調査するため、同町を訪れました。

 町教育委員会の調査委員会が十二日に提出した中間報告は、「いじめに類する行為」を認定したものの、自殺との因果関係の断定は避けました。

 中原敏隆同町教育長や生徒が通っていた学校長らと懇談。校長は、「いじめに類する行為」の有無は「まだ分析中」とし、「学校側として結論は出ていない」と述べ、校長の責任でまとめた調査報告を町教委に提出するとしました。

 事件の背景として同和教育など教育行政のゆがみが指摘されていることについて、調査団が「『(狭山裁判の)節目の取り組み』として五月、十月に全校集会を開くなど偏向した同和教育の徹底が図られている」とただし、中原教育長は「この地域は(同和地区もあり)教育行政は『解同』(部落解放同盟)寄りだった。教育の中立性を守っていくよう指導したい」と述べました。

 調査には、田村貴昭衆院比例予定候補、田中みゆき福岡参院選挙区予定候補、かわち直子筑前町議予定候補らも参加しました。

 春名予定候補らは懇談に先立ち、遺族宅を弔問。遺影に手を合わせ祖父母と懇談しました。遺影には友人らが送った「誕生日(十六日)おめでとう」とのメッセージが添えられていました。

 祖父は、「なぜ、十三歳という若さで、自殺しなければならなかったか。学校側の謝罪の言葉を聞きたい」「みなさんのお力を借りないと真相もわからず解決できない」と悔し涙を流し、切々と訴えました。

 春名予定候補は、「ご遺族の訴えをしっかり受け止め、真相解明のために努力をつくしたい」と話しました。

2006年12月19日(火)「しんぶん赤旗」

2006年12月17日

<西日本新聞12月17日朝刊−いじめ自殺の周辺5>より抜粋

会話は突然、打ち切られた。福岡県筑前町立三輪中2年のある生徒宅。自殺した少年=当時(13)のいじめに関係したという本人から話を聞いている最中だった。

玄関口で少しずつ口を開き始めたわが子をみとがめ、母親が割って入った。「話すことなんか、何もないですっ」

少年の自殺から2ヶ月余り。一連の報道で「筑前町」「三輪中」は全国に知れた。その”騒動”に戸惑い、反発が入り交じり、親たちはなお警戒心を緩めずに拒絶反応をしめす。

 「うちの子の方がいじめられていた」「前から、死にたいって言っていたというじゃないですか」・・・。

そんな声も聞こえる。いじめにかかわったとされる生徒たちは、既に遺族宅を訪れ謝罪しているが、親が付き添ったケースは少ないという。

依然姿を見せない親もいる。

「何がいけなかったのか。向き合おうとしている子はいるはずなのに、そうさせないようにしているのは親じゃないですか」。

遺族に同情的な母親の一人はもどかしさを募らせる。
 

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2006年12月15日

中2自殺、福岡法務局が調査開始 「人権侵犯の疑い」

 福岡県筑前町の町立三輪中学2年の男子生徒(当時13)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡法務局は「生徒へのいじめは人権侵犯の疑いがある」として調査を始めた。同中学の関係者に聞き取り調査などをし、人権侵犯の事実が確認できれば指導を行うことにしている。

 福岡法務局人権擁護部によると、調査は被害者の救済を目的に、管内で人権侵犯のおそれがある問題が起こった時に行う。同町教育委員会の調査委員会が12日にまとめた中間報告は、自殺した生徒が複数の生徒からいじめに類する行為を受けていたとする内容で、同中がいじめ問題について意識が低く発見の努力を怠っていたとも指摘。このため同法務局は、学校の対応に問題がなかったか調査することにしたとみられる。

 調査の結果、人権侵犯の事実が認められれば、文書や口頭で、学校に被害救済の対応をするよう要請したり、教員に反省を促すための指導をしたりするという。

asahi.com 2006年12月15日22時52分

福岡・筑前の中2自殺、「人権侵犯」として法務局が調査

 福岡県筑前町の三輪中2年男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡法務局が「生徒への一連のいじめ行為は人権侵犯に当たる可能性がある」として独自調査に乗り出した。調査結果を踏まえ、学校側に再発防止に向けた指導を行うとみられる。

 法務局は町教委が設けた調査委員会が12日に出した中間報告書を入手。1年生時の担任の軽率な言動が生徒たちのいじめを誘発した可能性があることや、学校側にいじめを見つける努力が足りなかったことを指摘しているため、改めて学校側の対応を精査する。生徒らへの聴取は人権保護の観点から行わない方針。

 法務局が人権侵犯を調査する場合、被害を訴える人や関係者から相談を受けて行うのが一般的だが、今回は全国的にいじめを苦にした自殺が相次いでいることや、事案の重大性を考慮し、職権で調査を始めた。

 今後、人権侵犯の事実が確認されれば、学校に解決策を求める「要請」や、校長や教師らに直接対策を求める「説示」などを行う。

 法務省が把握しているいじめの件数は昨年が約720件で、2001年以降増え続けているという。昨年までの5年間で、いじめ問題に関連して学校への「要請」を6件、教師らへの「説示」を9件行っている。

 福岡法務局人権擁護部は「調査を始めたのは事実だが、調査内容や期間などは守秘義務があり、明かせない」としている。

読売・九州発  12月15日

「筑前町立三輪中学校生徒自殺事案調査委員会」

中 間 報 告 書

平成18年12月12日
筑前町立三輪中学校生徒自殺事案調査委員会


目   次

1 調査委員会の基本的姿勢と本中間報告について .....................1
 (1)はじめに..................................................................1
 (2)本委員会の課題.........................................................1
 (3)本委員会における検討内容について..............................1
 (4)資料収集と分析のあり方について.................................2

2 これまでに確認された事実関係の概要.................................3

3 本件についての本委員会の解釈と判断.................................4
 (1)A教諭について.........................................................4
 (2)生徒たちについて......................................................5
 (3)学校について............................................................6

4 最終報告に向けて............................................................6

 

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2006年12月14日

【社説】もっと真相に迫れないか 筑前・中2自殺

 生徒たちのからかいなどの「いじめに類する行為」が「男子生徒を死に追い込んだ可能性がある」

 A4判の用紙6枚に綴(つづ)られた報告書をいくら読んでも、学校でのいじめと生徒の自殺との因果関係がいまひとつはっきりしない。

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒がいじめを苦に自殺したとされる問題で、町教委が設置した調査委員会が11月7日以来、延べ26時間にわたる討議を踏まえ、中間報告をまとめた。

 調査委として生徒や教職員を対象に独自アンケートや聞き取り調査を実施するなど、いじめの実態把握や事実関係の確認に努力していることはうかがえる。

 だが、生徒に対するアンケートでは「心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの二次的問題を引き起こすことが懸念される」として、亡くなった生徒に対する具体的ないじめの内容を質問できず、聞き取り調査も行われなかった。

 こうした制約を受けた中で、全容を解明するのは極めて難しい。結果的にあいまいな中間報告となり、内容として物足りなさを感じるが、これで終わってもらっては困る。

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2006年12月13日

「教育再生会議」 筑前町が設置へ

 福岡県筑前町で三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとされる事件で、同町教委は12日、同町役場内にいじめなどに対応する「筑前町教育再生会議」(仮称)の設置計画を進める考えを明らかにした。中原敏隆・町教育長が議会の一般質問に答えた。

 中原教育長によると、同再生会議は町教委と町の複数の課で構成。いじめや虐待など児童、生徒を取り巻く問題全般に積極的に対応していく。設置時期については、未定という。中原教育長は、答弁の中で「今回の事件に関して心苦しく、残念に思っている」と述べた。

=2006/12/13付 西日本新聞朝刊=

12月13日10時7分配信 西日本新聞

「いじめ早期発見チェックリスト」を無視?

中学生自殺事件の背景に見えるもの

 福岡県筑前町三輪中学校での自殺事件が報道され、今もってイジメの事態の解明が行なわれているさなかですが、最近福岡に住むK氏が、情報公開・議会の傍聴などで判明したこととしていくつか私に知らせてきたことがあります。

 ひとつは、福岡県教育委員会(県教委)が「いじめ早期発見チェックリスト」なるもの作成し、1995年9月に「いじめ早期発見・指導の手引き」の別添資料として市町村教委を通じて配布、学校現場での活用を求めていたにもかかわらず、三輪中では使用していなかったことです。ちなみに、市町村教委が各学校への配布をしなかったという可能性は、ほぼ考えられません。もしそんなことがあれば“指導無視”に当たるからです。

 これは、先月30日の県議会文教委員会で明らかになりました。県教委の義務教育課では、1995年以降は同様のリストの配布をしていないようですが、全国的に社会問題化している“指導無視”を早期に発見するためのチェックリストが、なぜ現場で無視されていたのか、大きな疑問が残ります。

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福岡の中2男子自殺で調査委 「いじめ」断定せず

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同町教育委員会が設置した調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は12日、「いじめに類する行為が自殺に追い込んだ可能性がある」との中間報告をまとめた。「いじめ」と断定することを避けた形で、年内にもまとめる最終報告に向けて協議を続けるという。

 さらに、同報告は「(1年当時の担任)教諭の言動が直接の要因と判断するのは難しい」としている。

 男子生徒は10月11日夜、自宅倉庫で首をつっているのを祖父が見つけ、「いじめを受けて生きていけません」などと書かれた遺書が見つかった。

 学校側はこれまでの会見で、男子生徒へのいじめがあったと認めた上で、「本当に自殺に追いやった主因は何か。もっと分析しなくてはいけない」としていた。

 教諭による不適切な言動がいじめの引き金になったともされていた。

 調査委は学識経験者ら7人で構成。町教委の委嘱を受けた第三者機関として11月7日に発足し、遺族や学校関係者から聞き取り調査した上、男子生徒の同級生へのアンケートをしてきた。

12月13日8時0分配信 産経新聞 / 12月13日8時0分配信 産経新聞

いじめ自殺の周辺〜筑前町からの報告〜

 福岡県筑前町の中2自殺問題で、生徒の両親に調査委員会の中間報告が手渡された。両親は報道陣に「きちんとした因果関係まで出ると思った。とても満足できるものではない」と感想を述べた(12日夜、福岡県筑前町)(時事通信社)09時42分更新

短い髪に学生服姿。玄関先に姿を現した生徒(14)には、まだあどけなさが残っていた。

師走の風が吹き抜ける夕刻。

中学2年で自殺した少年(13)が1年生の時、同じクラスだった子を訪ねた。

普段から少年に「死ね」などと言っていたという。

「気持ちを聞かせてほしい」。記者の突然の申し出に戸惑いつつも、とつとつと語り始めた。

─後悔している?

「後悔というか・・・複雑な気持ち」

─なぜ複雑なの?

「よく言い表せない」

─いじめたつもりじゃなかったから?

そう尋ねた後だった。思いがけない言葉が返ってくる。

「自分は・・・友達だったから・・・」
 

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福岡中2自殺 町調査委が中間報告 からかい揶揄死招く 精神的苦痛も認める

honbun20061213_008_000.jpg 前町教委の柿原紀也委員長(右)に中間報告書を手渡す高田清調査委員長=12日午後、福岡県筑前町

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が「いじめられた」という遺書を残して自殺した問題で、町教委が設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は12日、中間報告を公表した。同委員会は、いじめについてからかいや揶揄(やゆ)など「いじめに類する行為が自殺に追い込んだ可能性がある」と判断した。ただ、自殺した男子生徒の心中を推測する手掛かりに乏しいことから、行為すべてを「いじめ」とは断言せず、さらに分析を進めるとした。

 報告によると、男子生徒は「うざい」「死ね」「うそつき」などの揶揄を、複数の生徒から中学入学当初から受けたと判断。周囲は「冗談としてしか捉(とら)えていなかった」が、男子生徒は、そうした行為に「精神的苦痛を受けていたと十分に推測される」と分析。「死ぬ」と漏らし、実際に自殺した当日、トイレでズボンを脱がされそうになる事件が起き「屈辱的な行為を受けた」うえ、「うそつきと言われたくないため追い詰められた可能性がある」と指摘した。

 いじめを誘発したとされる1年時の元担任教諭の言動については「いじめに類する行為につながる一因になった可能性は否定できない」としながら「自殺の直接的要因とは言い難い」とした。

 自殺した生徒の受け止め方や精神状態を知る手掛かりが、遺書や一部証言以外に見当たらないことから「いじめと断定するのが困難」と判断。「いじめに類する行為」という表現に落ち着いたという。

 調査委は11月7日に大学教授ら7人で発足。同級生へのアンケートをはじめ、遺族や教師への聞き取りを実施した。自殺した生徒には、同級生らが繰り返し「死ね」「うざい」などの言葉のいじめを続けていたほか、1年時の元担任教諭がいじめを誘発するような言動を続けていたとされる。

=2006/12/13付 西日本新聞朝刊=

2006年12月13日00時23分 / 12月13日10時7分配信 西日本新聞

2006年12月12日

福岡中2自殺「いじめが原因とみられる」 調査委が報告

 福岡県筑前町の町立三輪中学2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同町教育委員会の調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は12日、生徒が、入学当初から自殺直前まで複数の生徒から「いじめに類する行為」を受けていたとする中間報告をまとめた。こうした行為をきっかけに、死へ追い込まれていった可能性を指摘する一方、1年の時の担任の不適切な言動が自殺のきっかけとの見方はとらなかった。

 中間報告によると、亡くなった生徒は入学当初から断続的に、複数の生徒から「うざい」「死ね」「うそつき」など「揶揄(やゆ)に相当する言葉」を投げかけられ、複数のあだ名をつけられていた。

 これによって、精神的な苦痛を受けていたと推測されるが、笑って受け流したり、何度も「死ぬ」と繰り返したりしていたため、「多くの生徒は『冗談』としかとらえていなかった」という。

 また、生徒が自殺した10月11日に学校のトイレで複数の生徒に囲まれてズボンを脱がされそうになったことに触れ、「『死ぬ』という言葉の真偽を複数の生徒に迫られ、『ウソつき』と言われたくない生徒は追い詰められた可能性がある」と指摘した。

 一方、元担任が不適切な言動をしていたことは「おおむね事実」で、軽率だったと批判した。しかし、複数の生徒によるからかいや冷やかしは入学当初からあったのに対し、元担任の言動は自殺の半年から1年程度前だと指摘。教諭の言動が生徒らによるからかいや冷やかしの「一つの要因」になった可能性は否定できないとしながらも、「自殺の直接の要因と判断するのは難しい」との認識を示した。

asahi.com 2006年12月12日22時50分

福岡の中2自殺「いじめも要因」、町教委が中間報告

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した問題で、同町教委の調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は12日、「同級生の男子生徒に対するいじめに類する行為が(自殺の)一つの要因になった可能性は否定出来ない」とする中間報告をまとめ、同町教育委員長に提出した。

 報告書はA4判6ページ。男子生徒に対する同級生の言動について、1年生の時から「うざい」「きもい」などの言葉が投げかけられていたことなどで、「(男子生徒が)相当な負担感と精神的な苦痛を受けていた」と認定した。

 1年の担任教諭が、同級生の前で母親からの相談内容を暴露したり男子生徒を「偽善者」と呼んだりした点は「教師として軽率」とし、「同級生のいじめにつながる要因になった可能性がある」としたが、「自殺の直接の要因と判断することは難しい」とした。

 調査委は再発防止策の提言などを含めた最終報告書を年内にも提出する方針。

(2006年12月12日22時43分 読売新聞)

福岡県筑前町いじめ自殺の中間報告 「いじめ類する行為原因」「精神的苦痛」も認定

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が「いじめられた」という遺書を残して自殺した問題で、町教委が設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は12日、中間報告を公表した。同委員会は、いじめについてからかいや揶揄やゆなどいじめに「類する行為が自殺に追い込んだ可能性がある」と判断した。ただ、生徒の心中を推測する手掛かりに乏しいことから、行為すべてを「いじめ」とは断言せず、さらに分析を進めるとした。

 報告によると、男子生徒は「うざい」「死ね」「うそつき」などの揶揄を、複数の生徒から中学入学当初から受けたと判断。周囲は「冗談としてしか捉とらえていなかった」が、男子生徒は、そうした行為に「精神的苦痛を受けていたと十分に推測される」と分析。「死ぬ」と漏らし、実際に自殺した当日、トイレでズボンを脱がされそうになる事件が起き「屈辱的な行為を受けた」うえ、「うそつきと言われたくないため追い詰められた可能性がある」と指摘した。

 いじめを誘発したとされる1年時の元担任教諭の言動については「いじめに類する行為につながる一因になった可能性は否定できない」としながら「自殺の直接的要因とは言い難い」とした。

 ただ、自殺した生徒の受け止め方や精神状態を知る手掛かりが、遺書や一部証言以外に見当たらないことから「いじめと断定するのが困難」と判断。「いじめに類する行為」という表現に落ち着いたという。

 調査委は11月7日に7人で発足。以降、同級生へのアンケートをはじめ、遺族や教師への聞き取りを実施した。自殺した生徒には、同級生らが繰り返し「死ね」「うざい」などの言葉のいじめを続けていたほか、1年時の元担任教諭がいじめを誘発するような言動を続けていたとされる。

西日本新聞 2006年12月12日22時09分

「いじめ類する行為が追い込む」=教諭言動、直接要因でない−中2自殺で調査委

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)が自殺した問題で、同町教育委員会が設置した調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は12日、「いじめに類する行為が自殺に追い込んだ可能性がある」との中間報告をまとめた。「いじめ」と断定することを避けた形で、年内にもまとめる最終報告に向けて協議を続けるという。

 さらに、同報告は「(1年当時の担任)教諭の言動が直接の要因と判断するのは難しい」としている。

12月12日22時1分配信 時事通信

いじめ自殺の中間報告提出 福岡県筑前町で調査委

honbun20061212_035_001.jpg 福岡県筑前町の柿原紀也・教育委員長(右)に中間報告を手渡す調査委員長の高田清・福岡教育大教授=12日午後、同町役場

 福岡県筑前町で10月、町立三輪中学校の中2男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、同町教育委員会が設置した調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は12日、自殺原因などの調査をまとめた中間報告を柿原紀也・町教育委員長に提出した。

 調査委はこれまで、三輪中の合谷智校長、いじめの誘因をつくったとされる元担任の男性教諭、生徒の遺族らから事情聴取。生徒と同学年の全2年生を対象にアンケートを実施するなど、いじめの実態や自殺原因の調査を進めてきた。

 年内に最終報告をまとめる予定。

西日本新聞 2006年12月12日21時57分

福岡いじめ自殺:筑前町教委の調査委が中間報告

 いじめ自殺問題の調査中間報告書についてコメントする、高田清・調査委員長(左)=福岡県筑前町で12日午後7時47分、飯ケ浜誠司写す

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、町教委の調査委員会(委員長、高田清・福岡教育大教授)は12日、中間報告をまとめ、柿原紀也・町教育委員長に提出した。報告では「いじめだけでなく、それに類する行為があり、生徒を結果として死に追い込んでいった可能性がある」と指摘した。しかし、いじめと自殺の因果関係は明確にしておらず、いじめ自殺の調査の困難さをうかがわせる内容となった。

 調査委は先月7日に発足し、メンバーは学識経験者のほか、県PTA連合会長、児童相談所長、人権擁護委員、保護司の7人。会合を計8回開き、延べ26時間を費やした。

 中間報告によると、男子生徒は他の生徒たちから「知ったか(ぶり)」などのあだ名を付けられ、「うざい」「きもい」「消えろ」「死ね」「うそつき」「カンニングするな」などの「からかい」「冷やかし」の言葉を入学当初から自殺まで断続的に受けていた。

 自殺当日の10月11日に男子生徒が他の生徒たちから校内のトイレでズボンを下ろされそうになったことについて「そこで、男子生徒は『死ぬ』という言葉の真偽を複数の生徒から迫られ、同時に屈辱的な行為を受けた。『ウソつき』と言われたくない男子生徒は追い詰められた可能性がある」と指摘した。

 男子生徒の1年の時の担任だった学年主任については「不適切な言動があった。教師として軽率だったと言わざるを得ない」と批判したが、「(いじめにつながる)一つの要因になったという可能性は否定できないものの、自殺の直接の要因と判断することは難しい」と結論づけた。

 また、三輪中については「福岡県作成の『いじめ早期発見・指導の手引』の活用をしておらず、具体的な『いじめ』対策を十分に講じていなかった。教職員は管理職を含めて生徒がいじめられていたとは認識しておらず、『からかい』『冷やかし』などの行為を認識していた者はほとんどいなかった」と態勢の不備を指摘した。【川上敏文、船木敬太】

毎日新聞 2006年12月12日 21時43分 / 12月12日22時48分配信 毎日新聞 / 12月13日10時26分配信 毎日新聞

「教育再生会議」設置へ 筑前いじめ自殺

 福岡県筑前町で三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとされる事件で、同町教委は12日、同町役場内にいじめなどに対応する「筑前町教育再生会議」(仮称)の設置計画を進める考えを明らかにした。中原敏隆・町教育長が議会の一般質問に答えた。

 中原教育長によると、同再生会議は町教委と町の複数の課で構成。いじめや不登校、虐待など児童、生徒を取り巻く問題全般に積極的に対応していく。設置時期については、未定という。

 中原教育長は、答弁の中で「今回の痛ましい事件に関して心苦しく、残念に思っている。町民や全国の方々に心痛を与えたことを、申し訳なく思っている」と述べた。

2006年12月12日20時09分

教育長が議会で謝罪の言葉 福岡中2男子いじめ自殺問題

 福岡県筑前町で中2男子生徒がいじめを苦に自殺した問題について、中原敏隆町教育長が12日の定例町議会で謝罪の言葉を述べた。

 一般質問でいじめ問題への姿勢や対応を問われた中原教育長は「今回の痛ましい事件について心苦しく残念に思う。町民はもとより全国の皆さまにご心痛をかけ深くおわびを申し上げます」と答弁。

 「不登校への対応を優先し、いじめへの対応が不足していたことを反省している。今後、教育委員会に相談態勢を確立し、町の教育再生の道を考えたい」と述べた。

 これに関連して手柴豊次町長は「(12日夕に)いじめ調査委員会から中間報告が出された後、近く町の教育再生会議(仮称)を立ち上げたい」と話した。

 中原教育長の進退を問う質問はなかった。

 いじめが要因となった小中学生の自殺問題では、北海道滝川市で教育長が辞任。岐阜県瑞浪市では教育長が市長に退職願を提出し、年内にも受理される見込み。

サンスポ 2006年12月12日 更新

「いじめ否定できぬ」 筑前・中2自殺 調査委報告案 原因断定避ける

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が「いじめられた」という遺書を残して自殺した問題で、町教委が設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)が、「いじめと自殺の因果関係は否定できない」との中間報告をまとめる方向で議論を詰めていることが11日、分かった。

 ただ、男子生徒の心中を推測する手掛かりに乏しいことから、因果関係を断定する表現は避ける見通しで、12日の最終会議で結論をまとめる。

 複数の関係者によると、遺書に「いじめられていきていけない」と書かれていることや、いじめの言動について周囲の生徒の証言があることなどから、委員会として「いじめはあったと認めざるを得ない」と判断。さらに自殺との因果関係についても「からかいや冗談が生徒を追い詰め、死に至らしめた可能性はある」とし、「因果関係がないとは言えない」との認識に落ち着きつつあるという。ただ、自殺した生徒の受け止め方や精神状態を知る手掛かりが、遺書や一部証言以外に見当たらないことや、集まった情報について委員の解釈に多少の違いがあることなどから、どのような表現で最終見解を示すかは12日に決める。

 調査委は11月に発足して以降、同級生へのアンケートをはじめ、遺族や教師への聞き取りを実施。いじめの実態や、自殺との因果関係について学校と遺族との間に認識の違いがあるなどから慎重に調べてきた。自殺した生徒に対しては、同級生らが繰り返し言葉のいじめを続けていたほか、1年時の元担任教諭がいじめを誘発するような言動を続けていたとされる。

=2006/12/12付 西日本新聞朝刊=

2006年12月12日02時21分 / 12月12日10時7分配信 西日本新聞

2006年12月11日

福岡の中2死亡、「いじめ自殺の可能性」調査委報告へ

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が今年10月に自殺した問題で、同町の調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は、同級生からのいじめが自殺につながった可能性を認める方針を固め、12日にまとめる中間報告に盛り込む。

 学校側はいじめと自殺の関係について、「ほかの要因の有無を含め、丁寧に調べたい」などとして慎重な姿勢を続けており、いじめを把握出来なかった学校側の責任が改めて問われることになりそうだ。

 調査委はこれまで、同校の教職員や遺族への聞き取り調査を行ったほか、生徒らにアンケートを実施。その結果、男子生徒を不名誉なあだ名で呼ぶなどのからかい行為が繰り返されたり、教師の不適切発言があったことなどが判明した。教師らの言動を巡っては、12日の会合で再度、委員の意見を聞くことにしている。

 調査委は、再発防止策の提言を盛り込んだ最終報告書を年内にも提出する方針。

 男子生徒は10月11日、「いじめられて、もういきていけない」などと記した遺書を残して自宅の倉庫で首つり自殺した。校長は同月15日、遺族に対し、元担任の不適切な言動が自殺につながったことを認めたが、翌日に発言を撤回した。

(2006年12月11日14時39分 読売新聞) / (読売新聞) - 12月11日15時14分更新

筑前町の中2男子「いじめで自殺の可能性」…中間報告記載へ

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した問題で、同町教委が原因究明のために設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は、同級生からのいじめが自殺につながった可能性を認める記述を、12日にまとめる中間報告に盛り込む方針を固めた。一方で「目に見える証拠は不十分」として因果関係を断定する表現は避けるとみられる。12日の会合で教師らの言動などについても再度、委員の意見をまとめ、町教育委員長に報告する予定。学校側はいじめと自殺の関係について明確に認めておらず、いじめを把握出来なかった責任が改めて問われることになる。

 調査委はこれまでに同校の教職員や遺族への聞き取り調査を行ったほか、生徒らにアンケートを実施。その結果、男子生徒を不名誉なあだ名で呼ぶなどのからかい行為が繰り返され、教師の不適切発言もあったことがほぼ判明した。

 しかし、男子生徒の遺書にいじめた相手や具体的な行為が書かれていなかったため、男子生徒の精神状態の把握は困難を極めた。一連の調査への回答に食い違いも見られ、言葉によるいじめが中心で体のあざなど明確な形跡もないことから、いじめの程度やいじめた生徒側の認識の有無は特定できない模様。

 関係者は「いじめの事実は認められるが、自殺との因果関係については、調査結果を総合的に判断し、関係があると類推するのが限界」としている。

 調査委は、因果関係については、今回の中間報告を事実上の結論と位置づけている。再発防止策の提言を盛り込んだ最終報告書を年内にも提出する方針。

九州・読売 12月11日

【福岡】いじめ考える集会で筑前町の母親が訴え

いじめ自殺を考える集会が10日東京都内で開かれ、いじめを苦に自殺した筑前町の中学2年生の男子生徒の母親が命の大切さを訴えました。

集会の中で母親は葬儀の時に参列した同級生に語った言葉を紹介しました。

母親は「息子は自殺する前、みんなになぜ「死にたい」と言ったのでしょう。自殺をみんなに止めてほしかったのでは。自分という人間を必要とされたかったのではないでしょうか」。

「みんながこれからの人生の中で、誰かから死にたいと相談されたり、聞いたりした時は「何かあったの?」と受け止められる人になってほしい」などと語ったことを涙ながらに訴えました。

また、集会で母親は「学校や大人はしっかりといじめの問題に向き合い解決に立ち向かって欲しい」とも語りました。

九州朝日放送 12/11 01:03 更新

2006年12月09日

がめ煮っ記:物で栄えて /福岡

 「だめ息子でごめん。いじめられて、もう生きていけない」

 筑前町三輪中2年、男子生徒の悲痛な遺書が頭から離れない。もう2カ月が過ぎた。原因を明らかにすべく調査委員会が既に6回開かれた。年内には結果を出すという。

 先週、地元の女性3人に「まだいじめ問題? 町の印象が悪くなるからいつまでも書かないで」と意見された。隣の朝倉市の柿農家を訪ねた時も同じだった。学校での様子を保護者に聞くと「子どもは以前の状態に戻った」と話した。地元ではいじめ問題は昔の話で、マスコミや関係者だけがこだわっているように映ってくる。

 格差社会は確実に進み、勝ち組負け組などと言われるようになった。子どもから大人まで競争を強いられる社会になっている。学校に限らずストレスからくるいじめも数多く報告されている。

 故高田好胤・奈良薬師寺管長の「物で栄えて心で滅ぶ」という言葉が、心にしみる。【川上敏文】

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2006年12月9日

自殺生徒の机に塚本さんの絵 「命の尊さ」訴え

tukamoto.jpg「絵を見て、生徒たちがやさしい気持ちになれたら」と話す塚本猪一郎さん

 西鉄高速バス乗っ取り事件で母親を亡くした佐賀郡久保田町の画家塚本猪一郎さん(50)の絵が、いじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中の生徒の机に飾られることになった。「二度と同じ悲劇を起こさないためのメモリアル」として教師たちが購入。塚本さんは「絵で教室がやさしい雰囲気になれたらいい」と話す。

 「いつまでも事件を忘れない」。その思いを形にするため、教諭らが自費で絵を購入した。自殺した生徒のクラスでも話し合いを持ち、花の代わりとして机に絵を飾ることを決めた。教諭らは「命の尊さを知る塚本さんの作品しかいない」と考え、11月中旬に自宅を訪問し、絵を選んだ。

sakuhin.jpg 三輪中学校が購入した塚本さんの「花の咲く寸前に」

 絵は事件前に制作したもので、題名は「花の咲く寸前に」。四つ切りサイズの版画で、「命が芽吹き始めるやさしい春をイメージした」という。塚本さんは「かつて私がそうだったように、生徒たちも壊れそうな痛みや動揺を感じていると思う。前向きに歩き出すきっかけになれば」と語る。

 教諭らは生徒の四十九日法要の前日に、遺族宅を訪門。母親はバスジャック事件のことをよく知っており、絵を見て、「命について考えるにはいい」と述べ、机に飾ることを了承したという。

佐賀新聞 12月09日更新

いじめ:筑前町長「取り組み、全町あげて対応」 /福岡

 筑前町の12月議会が8日開会し、手柴豊次町長は三輪中2年の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題を取り上げ「全町をあげて、いじめに対する取り組みを発信したい」と述べた。さらに手柴町長は「教育の中立性、独立性を保ちながら真相を究明し信頼回復をしたい」と述べ、調査委員会の調査に期待を寄せた。

 同議会は12、13日が一般質問で、7人が、いじめ自殺に関連して▽教育委員会の対応▽事件の概要▽学校現場と町教委の現場での対応−−などを取り上げる。

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2006年12月9日

中間報告を12日に公表 筑前いじめ調査委

 福岡県筑前町で三輪中学2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとされる事件で、町教委が設置した調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は8日、会合を開き、12日に中間報告を柿原紀也・同町教育委員長に提出、公表することを決めた。

 調査委はこれまで、同中の2年生を対象に無記名アンケートを実施したほか、遺族や学校関係者への聞き取りを行ってきた。男子生徒の1年時担任(入院中)にも4日、約1時間の聞き取り調査を行ったという。これらの調査結果を踏まえ、中間報告ではいじめと自殺の因果関係も明らかにする。また、年内をめどに再発防止などの提言を盛り込んだ最終報告も行う。

 男子生徒の父親(40)は「『いじめられてもういきていけない』と息子の遺書にある。いじめがあったと信じている。報告が公正で、真実を明らかにする内容であることを期待したい」と話した。


=2006/12/09付 西日本新聞朝刊=

2006年12月09日01時17分  (西日本新聞) - 12月9日10時7分更新

2006年12月08日

いじめ防止保護者も知恵 県教委 対策会議18日設置

 森山良一県教育長は7日、いじめ防止のため、学識経験者や相談機関関係者、保護者代表などで組織する「いじめ問題総合対策会議」(仮称)を18日に設置することを明らかにした。定例県議会で自民党県議団の代表質問に答えた。また、県が独自に行っている小中学生を対象にした学力テストについて、来年度から国が行うテストでは対象とならない教科も実施する方向で検討していることを明らかにした。

 県教委は現在、筑前町の三輪中学校で2年の男子生徒がいじめを苦に自殺したとみられる問題を受け、職員らで組織する「いじめ防止対策本部」を設置。いじめ防止の理念や、具体策を盛り込んだ総合対策の策定に向けた検討をしている。

 今回立ち上げる「いじめ問題総合対策会議」は、県職員のほか、大学教授や県PTA連合会の会員ら約20人で構成。同本部への「ご意見番」として、近くまとまる総合対策の案などについて審議する。18日に初会合を開く予定。

 学力テストについては、県は2003年度から独自に実施。本年度は県内の小学5年生と中学2年生全員を対象に、国語、社会、理科、算数・数学、中学生は英語も行った。一方、国は来年4月から、全国の小学6年生と中学3年生全員を対象に国語と算数・数学の2教科のテストをする方針で、県議会では対象学年や教科について県教委の対応がただされた。

 森山教育長は「対象学年を国に合わせ、国が行わない教科は(県独自に)実施する方向で検討している」と答弁。国の学力テストと併せて実施するかは未定という。

=2006/12/08付 西日本新聞朝刊=

2006年12月05日

筑前いじめ自殺 調査委 遺族聞き取り実施

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとされる事件で、町教委が設置した調査委員会(委員長・高田清福岡教育大教授)は5日、遺族への聞き取り調査を実施した。

 調査は約1時間にわたり、報道された内容や家庭内での男子生徒の様子などを確認したという。終了後、男子生徒の両親は「自分たちの思いは伝えられた。調査委の方々は真剣に話を聞いてくれた。今後の調査に期待したい」と語った。

 調査委は年内に最終報告をまとめる方針。

 またこの日、1998年に高校1年だった長女(15)がいじめを苦に自殺した横浜市の小森美登里さん(49)が遺族宅を訪問した。小森さん夫妻は2003年にいじめのない社会を目指す特定非営利活動法人(NPO法人)「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)を設立。講演活動などに取り組んでいる。小森さんは「多くの人たちに寄り添ってもらい、今の自分がある。筑前町の男子生徒の両親とも今後、情報交換をしていく機会を持ちたい」と話していた。

=2006/12/06付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞 2006年12月06日01時10分

2006年12月03日

いじめ自殺 福岡・筑前の中2遺族に千羽鶴…ネットの有志

 遺族に千羽鶴を手渡す投稿者の女性会社員(左)=福岡県筑前町で2日午後3時半ごろ、船木敬太写す

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、インターネット上の掲示板「2ちゃんねる」で知り合った投稿者が2日、生徒の家を訪れ、遺族に千羽鶴を手渡した。

 三輪中のいじめ自殺に関する掲示板の投稿者が「遺族を励ましたい」と呼びかけて始まった。投稿者数十人が11月中旬から折り始め、全国からまとめ役の投稿者に郵送した。うち13人が2日、集まった5505羽を筑前町でまとめた。

 世話人役の福岡県筑紫野市の会社員女性(33)は「初めて会った人たちだが、ルールや目的がしっかりしていればできる。遺族にも喜んでもらえて、やって良かった」と話した。

 男子生徒の母親(36)は「うれしかった。この問題を子供も大人も見つめていってほしいという気持ちが伝わってきた」と感謝していた。【船木敬太】

(毎日新聞) - 12月3日10時25分更新 / msn・記事

筑前中2いじめ自殺、ネットで集まった千羽鶴が遺族の元に

 福岡県筑前町でいじめを苦に自殺した三輪中2年男子生徒(13)の遺族を励まそうと、インターネットの掲示板の呼びかけで集まった千羽鶴が2日、遺族に届けられた。

 ネット上の掲示板で先月中旬、広島県の女性が千羽鶴を贈ることを提案。女性が指定した郵便局の窓口に全国から折り鶴が寄せられるなどして、約5500羽に達した。同封された40〜50通の手紙には「真相が解明されることを祈っています」などと書かれていた。

 2日は世話人の福岡県筑紫野市の女性(33)らが遺族方を訪れ、男子生徒の母親(36)に手渡した。母親は「二度とこのようなことを起こさない、(問題を)忘れないという思いが伝わった。とてもうれしい」と話した。

読売・九州発 12月3日

2006年12月02日

自殺した中2生徒の遺族に激励の千羽鶴

 写真:2ちゃんねる より

 いじめを苦に自殺した福岡県筑前町の中2男子生徒(13)の遺族宅に2日、インターネット掲示板「2ちゃんねる」の呼び掛けで全国から集まった約5500の千羽鶴が届けられた。

 千羽鶴を持参したのは、同県筑紫野市の女性会社員(33)ら3人。「学校の責任をうやむやにしたまま問題を風化させたくない」と考える人が多いことを伝え遺族を励まそうと、広島県の女性が11月16日に掲示板に書き込んだのをきっかけに、数十人から届いたという。

 生徒の自殺から2カ月近くになるが、会社員によると、掲示板には今でも高い関心が集まっている。

 千羽鶴を受け取った母親(36)は「励まされた。すごくうれしい」と話し、すぐに祭壇に供えた。

日刊スポーツ [2006年12月2日19時49分]

2006年11月28日

【福岡】筑前町の中2生徒いじめ自殺から四十九日

四十九日の法要が開かれた28日、遺族が、現在の心境を語りました。

母親は、息子の自殺から四十九日が経った現在の心境について触れ、「悲しい気持ちに変わりはない。情報が何もないので、調査委員会には、しっかり調査してほしい」「真相の解明に向けて努力したい。また2度と同じような遺族を出さないためにいじめ根絶を訴えたい」と語りました。

四十九日の法要が行われた28日、自宅には、男子生徒の同級生や校長らが次々と弔問に訪れ、仏前に手を合わせていました。

自殺の原因について学校側は依然、「いじめが、自殺の直接の原因かどうかわからない」としていて、遺族側との話し合いは、平行線をたどっています。

九州朝日放送 11/28 19:06 更新

福岡中2男子いじめ自殺で四十九日法要 「悲しみ癒えない」

 いじめを苦にする内容の遺書を残し自殺した福岡県筑前町立三輪中学校の2年男子生徒(13)の四十九日法要が28日、同町の自宅で営まれ、親族ら約30人が参列した。父親(40)は「気持ちは落ち着いてきたが悲しみは癒えない。四十九日が来た気がしない」と話した。

 父親は今でも毎日、遺影に日々の出来事などを話し掛けているといい、納骨はしばらく見送る。

 10月11日の生徒の自殺から約1カ月半になるが、中学はいじめと自殺の直接的な因果関係を認めておらず、いじめが自殺の原因と考える遺族と見解が対立したまま。自宅には午前9時すぎから喪服姿の親族らが集まったが、平日のためか学校関係者や同級生らの姿はなかった

 筑前町教委は調査委員会を設置し、自殺の原因を調査している。

サンスポ 2006年11月28日 更新

福岡市にいじめ担当課長 10月の報告件数 昨年度総数の5倍

 福岡市教委は27日、いじめ問題に迅速に対応するため、担当課長を28日付で新設すると発表した。市内の公立小中学校計212校からのいじめに関する報告が、10月は昨年度の年間件数(19件)の5倍近い91件と急増したことなどを受けての措置。文部科学省の担当者は「いじめ問題が専門の課長設置は全国でも初めてではないか」とみている。

 市教委によると、担当課長は、初等教育課1人、中学校教育課2人の生徒指導担当職員とともにプロジェクトチームを設立。学校などから得た情報を基に個々の事例に対応する担当職員などを決定。重大案件では直接現地入りし対応に当たる。年度内をめどに、いじめのない学校や学級運営のあり方を示すいじめ防止計画の素案を作成する。

 いじめの可能性があるとして各学校長から市教委に報告があった件数は、10月は小学校25件、中学校66件の計91件。4‐9月の計13件(小学校5件、中学校8件)の7倍に達した。過去5年では、2001年度の計54件が最多で、04年度は計40件、05年度は計19件と低減傾向だった。

 市教委は、福岡県筑前町の三輪中など、全国でいじめが原因とみられる児童・生徒の自殺が相次いでいることを挙げ「保護者が心配して学校に相談するケースが増えている」と分析している。

=2006/11/28付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞 2006年11月28日01時22分

2006年11月27日

「真実知りたい」人権集会で心境

 いじめを苦に自殺した筑前町立三輪中学2年の男子生徒(13)の両親が26日、北九州市八幡東区の九州国際大で開かれた「第28回県人権問題研究集会」に出席し、心境を語った。約700人を前に「真実がはっきりすることを切に望みます。それをもとに、二度と私たちみたいに子どもを亡くし、毎日悲しい思いをする遺族をつくってほしくないのです」と訴えた。

 両親が不特定多数の人の前で話すのは初めて。知人の誘いで決意した。壇上に並んで立ち、父親が約10分間話した。

 「残された遺族の思いと、息子が亡くなってから47日間のことを話します」と切り出し、真相究明とはほど遠い学校側のこれまでの対応を淡々と振り返った。その上で、町教委の調査委員会に触れ「息子がなぜ死ななければならなかったのか、真実を知りたいのです。私たちは真実がはっきりし、町から、全国から、いじめをなくすという気持ちで精いっぱいたたかっていきたいと考えています。息子の死を無駄にしたくないのです。私たちは一生、息子の死と向かい合って生きていきます」と語った。

 終了後、両親は取材に「今後も機会と時間があれば、できるだけ(多くの人に)伝えていきたい」と話した。

asahi.com マイタウン福岡・北九州 2006年11月27日

福岡中2自殺 両親、いじめ根絶訴え 北九州で人権集会「真相、徹底究明を」

 写真:つのブログ より

 福岡県筑前町の中学2年男子(13)がいじめられたとの遺書を残し自殺した問題で、生徒の両親が26日、北九州市八幡東区で開かれた福岡県人権問題研究集会(同実行委員会主催、西日本新聞社など後援)で、同校でのいじめの実態や現在の思いについて報告した。両親は「同じ悲劇を繰り返さないためにも、学校や社会からいじめをなくしたい。その思いを筑前町から全国に伝えていきたい」と、約700人の参加者を前に懸命に訴えた。

 福岡県内の小中高校教師や人権擁護団体でつくる同実行委員会側が両親に要望し実現。報告には父親(40)が立ち、1年生のころの担任教師が集中的に生徒をからかいの対象にし、同級生たちのいじめを誘発したと指摘。いじめがあったのに町教委に「ゼロ報告」をしていた学校や、調査委員会に遺族を加えない町教委を批判した。

 その上で父親は「なぜ息子が死なねばならなかったのか真実を知りたい。徹底した真相究明を行い、それを学校で生かしてもらいたい」と要望。いじめの存在を正直に報告すると教師の能力が問われるのではなく、「いじめ解決に懸命に取り組む教師を評価する仕組みが、学校や教育行政に絶対必要だ」と訴えた。

=2006/11/27付 西日本新聞朝刊=

(西日本新聞) - 11月27日10時7分更新

2006年11月26日

生徒自殺問題で三輪中校長らから聞き取り…筑前町教委調査委

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同町教委が設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)の第4回会合が24日、町内で開かれた。合谷智校長や2年時の担任ら同校の教職員4人から初めて聞き取り調査を行った。

 終了後、高田委員長は「既に報道されているいじめの内容について、事実かどうかを確認したり、より詳細な状況を聞いたりした」と説明したが、具体的な内容は明らかにしなかった。

読売・九州発 11月26日

2006年11月23日

筑前の中2いじめ自殺、町教委調査委が独自アンケート実施

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、町教委が原因究明に向けて設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は22日、いじめの実態把握のため独自アンケートを行った。

 同校の2年生約120人が対象。生徒が男子生徒へのいじめや嫌がらせについて見聞きしたことを、時期や場所を含めて詳細に尋ねる内容で、生徒の本音を引き出せるよう、記入や回収の際に教職員は立ち会わせなかった。調査委は今後、アンケート結果を整理し、男子生徒を取り巻く環境が入学時からどう変化したかを検証。自殺に至った背景を探るのに役立てる。

読売・九州発 11月23日

2006年11月17日

がめ煮っ記:沈黙の背中 /福岡

 筑前町でいじめに追い詰められた13歳の中学生が死を選んだ。1カ月がたった11日の朝、中学の教職員約30人が弔問のために中学生宅を訪れた。

 先月16日以降、ぷっつりと口を閉ざしてしまった学校。毎日欠かさない生徒宅への弔問でも、校長は取材に一切応じない。話せなくなった「理由」もあるかもしれない。だが、教育機関である学校が問題をどうとらえ、何を考えているのか全く見えない。それでいいのだろうか。

 お参りを済ませた先生が1人、また1人と玄関から出てきた。同僚を待つ校長に尋ねた。「子どもたちにいじめについてどう話したのか」「命の大切さをどのように伝えているのか」。いくら問いかけても、こちらに向けた背は動かなかった。

 祭壇に手を合わせた時、30人の先生たちは何を思っていたのだろう。遺影に何か約束できましたか、先生。【高橋咲子】

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2006年11月17日

2006年11月16日

いじめ自殺、遺族に贈り物 ディープと同型の蹄鉄

honbun20061116_006_001.jpg 自殺した中2男子生徒宅に届けられた、競走馬ディープインパクトのものと同型の蹄鉄

 福岡県筑前町でいじめを苦に自殺した町立三輪中学校2年生の男子生徒=当時(13)=の遺族宅に、競走馬ディープインパクトが使っているのと同型の蹄鉄が届けられた。男子生徒がディープインパクトのファンだったことを知った蹄鉄製造の会社の社長が贈呈。遺族にとって思いがけない贈り物となった。

 男子生徒の母親によると、岐阜県関市にある蹄鉄を製造する会社の事業部長が15日、遺族宅を訪問。額に入ったアルミ製の蹄鉄を渡した。

 母親は「住所を探して岐阜からわざわざ来てくれた。こんなふうに思ってくれる方がいるなんて、胸がいっぱいです」と話している。

 男子生徒の遺書には「生まれかわったらディープインパクトの子供で最強になりたいと思います」と書かれていた。

 ディープインパクトに騎乗した武豊騎手は10月、生徒の名前を書いた色紙を遺族に贈っている。

西日本新聞 2006年11月16日08時19分

2006年11月11日

福岡中2自殺 教諭や同級生らが自宅に弔問 1カ月

 花束を手に生徒宅へ向かう合谷校長(手前)と教職員ら=福岡県筑前町で11日午前9時15分、矢頭智剛写す

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺して1カ月がたった11日、三輪中の教諭や同級生らが男子生徒の自宅に次々と弔問に訪れ、改めて冥福を祈った。

 午前9時過ぎ、合谷智(ごうやさとし)校長と教職員ほぼ全員にあたる約30人が訪れ、生徒の遺影を見つめながらそれぞれ焼香した。

 遺族によると、合谷校長に、生徒に対する聞き取り調査の中間報告などについて聞いたが「待ってほしい」と答えるにとどまったという。学校側は10月16日以降、調査の進ちょく状況を積極的に公開せず、この日も経過について尋ねる報道陣にも終始無言だった。

 父親(40)は「1カ月だといっても私にとって変わりはない。真相を早く知りたい思いで過ごしてきた。すべて分かったときに初めて気持ちが変わるのかもしれない」と話した。【高橋咲子】

(毎日新聞) - 11月11日17時8分更新

福岡 いじめ自殺1か月で弔問

福岡県筑前町で、中学2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺してから11日で1か月がたち、生徒の自宅には、多くの同級生や教師が弔問に訪れました。

先月11日に自殺した福岡県筑前町の三輪中学校の2年生の男子生徒の自宅には、11日午前、合谷智校長らおよそ30人の教師が訪れました。

教師たちは生徒の遺影の前で1人ずつ手を合わせ、めい福を祈りました。自宅には、花を持った同級生や保護者も次々と訪れ、亡くなった生徒をしのんでいました。

学校側は、いじめの実態など明らかにするために行っている調査の中間報告を近く、遺族側に伝えるとしていますが、この日も明確な回答はなかったということです。

男子生徒の父親は「息子の死から1か月がたったといっても、あまり実感がわかず、悲しみは増すばかりです。一日も早く、真実を知りたいという思いでいっぱいです」と話していました。

NHK 11月11日 12時0分

筑前・いじめ自殺から1カ月 真相程遠く

honbun20061111_018_000.jpg 自殺した男子生徒の霊前には、大好きだったディープインバクトの縫いぐるみやバレーボールが置かれている

 福岡県筑前町で三輪中2年の男子生徒(13)が自殺してから11日で1カ月。同級生グループから「死ね」「消えろ」など繰り返し言葉のいじめを受けていたことが判明しているが、学校側はいじめと自殺の因果関係については「はっきりしない」と慎重な立場だ。学校や町教委による真相解明は進まず、遺族の悲しみといら立ちは募るばかりだ。 (いじめ問題取材班)

■学校、関連に慎重姿勢 遺族、説明不足に憤り

 「1カ月がたとうというのに…。何も進んどらんし、変わっとらんです」。自殺した生徒の父親(40)は、深いため息をついた。視線の先には、丸刈りで目のクリッとしたわが子が遺影の中で、ほほ笑んでいる。

 「せめて今は一緒にいてあげたい」。両親は毎晩、霊前に手を合わせ、遺影のそばで「添い寝」するのが日課だ。

 「亡くなってすぐは『ただいま』って帰ってくるようでした。少し落ち着いた今はかえって寂しさが込み上げます」。母親(36)は声を落とした。

 学校で何があったのか。わが子を死に追いやったものは何なのか‐。両親の思いは真相解明の1点に尽きる。だが、思いが届かないことが、時に学校や町教委に対するいら立ちの言葉となって漏れる。「早く火を消したいとしか思えない」と。

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2006年11月09日

筑前町三輪中教諭を懲戒免職=酒気帯び運転など−福岡県教委

 酒気帯び運転やシートベルト装着義務違反などで検挙されたとして、福岡県教育委員会は9日、筑前町立三輪中学校の男性教諭(54)を懲戒免職にした。同校では先月、2年の男子生徒がいじめを苦に自殺したが、この教諭との接点はなかったという。

(時事通信) - 11月9日20時1分更新

福岡・教諭が飲酒運転で懲戒免職

 生徒がいじめを苦にした遺書を残して自殺した筑前町の三輪中学校で別の不祥事が明らかになりました。

三輪中学校の教諭が飲酒運転や交通違反を繰り返していたとして懲戒免職されました。

懲戒免職されたのは筑前町立三輪中学校で特殊教室を担当していた田中和人教諭(54)です。

田中教諭は今年1月から6月にかけて3件の一時不停止などで検挙され、30日の運転免許停止処分になりました。

さらにこの免停が通知される前の7月、学校の帰りにコンビニで酒を買い車内で飲んですぐに運転して検問で検挙されました。

田中教諭は、その後、90日間の免停中も車で通勤し、9月にシートベルト装着義務違反で検挙されました。

校長には全く報告せず警察が校長に連絡して発覚しました。

田中教諭は91年にも飲酒運転の追突事故で5ヶ月の停職処分を受けていました。

今回の飲酒運転について「いけないとわかっていたがどうしても飲みたかった」と話してるということです。

FBS 福岡放送 2006年11月9日(木) 19:00

841人「いじめ被害」告白 久留米市教委 小中高生調査 「現場を目撃」2000人

 福岡県筑前町の三輪中の男子生徒が遺書でいじめ被害を訴えて自殺したことを受け、同県久留米市教委が同市立の小・中・高校生約2万8000人に「いじめ」に関する無記名アンケートを行ったところ、「今いじめられている」と答えた児童・生徒が841人いたことが8日、分かった。

 同市教委は「いじめられている」と答えた児童・生徒の学級では全員に個人面談し、いじめの有無を確認して再度、報告するように各校に指示。事実であれば、加害者と被害者双方に家庭訪問をするように求めた。

 この調査は10月中旬から実施。「いじめられている」の回答のほか、約2000人が「いじめを見たことがある」と回答。「誰にいじめられたか」の質問に「先生」と答えた児童・生徒も数人いた。

 市教委が、いじめの加害者を「先生」とした回答者の学校に事実確認した結果、生活指導で厳しく注意されるなどした対象者が「いじめ」と受け取ったともみられることから、「いじめと確認できない」としている。

 男子生徒が自殺した三輪中では、教諭によるいじめも発覚したため、市立校教諭約1500人にも同時にアンケート。55%の821人が「自分の言動を見直そうと思った」と答えたという。

 市教委は8日あった市立全校の校長会で、いじめを早期発見するチェックリストを保護者にも配るように指示した。

(西日本新聞) - 11月9日10時7分更新

2006年11月07日

筑前町教委が調査委設置=中2男子いじめ自殺−福岡

 福岡県筑前町の中2男子がいじめを苦に自殺した問題で、同町教育委員会は調査委員会を設置し、第1回の会議を開いた。今後、遺族や学校関係者からの聞き取り調査を進め、約1カ月後をめどに報告書をまとめる(7日)(時事通信社)22時42分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、同町教育委員会は7日、事実解明のための調査委員会を設置し、第1回の会議を開いた。今後、遺族や学校関係者からの聞き取り調査を進め、約1カ月後をめどに報告書をまとめる。

(時事通信) - 11月7日22時1分更新

2006年11月06日

福岡・筑前町の中2自殺から3週間、いじめなど真相解明進まず

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した事件を受け、臨時の県議会文教委員会(亀谷正委員長、11人)が30日開かれた。質問に対し「調査中」を繰り返す県教委に、委員からは「自殺から19日もたっているのに、回答を逃げるのはおかしい」と批判が相次いだ。

 福岡県筑前町の三輪中2年の男子生徒(13)が「いじめが原因」という遺書を残し、命を絶ってから3週間が過ぎた。学校側はいじめの事実は認めたものの、「自殺との因果関係は分からない」との姿勢を続けている。町教委は調査委員会を設け、原因究明することにしているが、1回目の会合も開かれていない。自殺に至る“心の軌跡”はたどれないままだ。

 男子生徒は10月11日、自宅倉庫で自殺した。午前中から級友に、何度も「死ぬ」「死ぬんだ」と漏らし、遺書まで作成していた。

 事件のあと、三輪中では体調を崩し、欠席する生徒が相次いだ。登校しても、突然、泣き出したり、急に気分が悪くなって、保健室に運ばれたりする生徒も目立った。2年の女子生徒は「遺族もつらいだろうが、私たちもつらい。今、みんなが傷ついている。三輪中は深刻ないじめがある学校ではなかったと、今でも信じている」と訴える。

 母親からの相談内容をほかの生徒の前で暴露し、男子生徒が不名誉なあだ名でからかわれるきっかけをつくった1年時の担任教諭(47)は、体調を崩し入院した。

 男子生徒の遺族宅を訪れた合谷智校長は「2か月ほど休むことになりそうだ」と説明したという。

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2006年11月04日

福岡中2自殺:いじめ調査委に遺族参加認めず 筑前町

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、いじめの調査委員会への参加を求めていた男子生徒の遺族に対し、町教委は4日、遺族を含む保護者代表の調査委への参加を拒否すると伝えた。

 町教委の回答書は「公平性、客観性、透明性、迅速性が確保できる第三者機関による調査を目的としているので、応じることはできない」としている。

 町教委は調査委を設置する計画だが、まだメンバーは確定していない。このため、遺族は大仁田厚参院議員(自民)と連名で「自殺は命をかけた最後の訴え」とし、遺族を含む保護者代表を調査委に参加させるよう、今月2日に要望書を出していた。

 遺族は「納得できない。遺族の声を反映してほしい。委員として(遺族が)入れないなら弁護士2人を委員に入れてほしい」と語った。

 また、遺族らは調査委の早期設置も同時に求めていたが、町教委は「1週間以内に発足させる」と約束した。【山本泰久】

(毎日新聞) - 11月4日20時2分更新

2006年11月03日

自殺後もいじめ、別の生徒標的に続く 福岡の中学校

 いじめを受けていたとの遺書を残して自殺した中学2年の男子生徒(13)が通っていた福岡県筑前町立三輪中学校で、生徒に「死ね」などと言ういじめを繰り返していた同学年の男子グループが生徒の自殺後、別の複数の男子生徒に対して言葉によるいじめをしていたことがわかった。

 関係者によると、グループは生徒の自殺前から別の生徒をばかにするような発言をしていたが、自殺後も繰り返し、別の生徒についても存在を疎んじるような発言をしたという。これを知った関係者が同校に通報。現在は、いじめは止まっているという。

 一方、自民党の調査団が2日、県教委と町教委、遺族から聞き取り調査をした。鳩山邦夫議員は「いろいろ問題のある出来事が起きながら、学校全体の問題、教育委員会の問題にならなかったのが問題だ」と話した。

 参院文教科学委員会理事で同党の大仁田厚議員もこの日、町教委を訪問。調査委員会の早急な設置や、委員に遺族など保護者代表を加えることを求める要望書を、遺族と連名で提出した。大仁田議員は町役場で会見し「学校をあげて調査していると説明されたが、第三者機関を入れないと真実は出てこない」と話した。

asahi.com 2006年11月03日09時13分

福岡いじめ自殺:事件後も別の生徒に繰り返す 同グループ

 中2男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中で、この男子生徒をいじめていたとされるグループが事件後も別の生徒にいじめを繰り返していたことが分かった。学校側は遺族側に「再発防止を目指す」と繰り返しているが、いじめ対策が進まない現状が浮き彫りになった。

 複数の関係者によると、新たないじめを受けているのは自殺した男子生徒と同じ学年の別の男子生徒。暴力的な行為はないものの、言葉によるいじめだったという。

 男子生徒の自殺後、間もなくいじめグループが別の男子生徒を対象にしたいじめを始め、見かねた他の同級生が保護者に相談し、保護者が学校側に通報した。学校側はこの保護者に「実際に新たないじめがあるかどうか調査中」と説明しているという。

 同級生の保護者によると「いじめのやり方は亡くなった男子生徒と全く同じと聞いている。学校は一体何をしているのか」と憤っている。

 自殺した男子生徒は自殺直前に7人の生徒からいじめを受けていたことが判明している。同中にはこの7人を含む多人数のいじめグループがあり、新たないじめもこのグループの生徒が繰り返しているという。

 男子生徒は死の直前まで「消えろ」など言葉によるいじめを繰り返し受け「いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」などと記した遺書を残し、先月11日に自殺した。自殺した男子生徒の父親(40)は「また息子と同じようないじめが起きているとすれば許せない。つらい思いをするのは私たちで十分だ」と話している。【船木敬太、高橋咲子】

毎日新聞 2006年11月3日 3時00分 / (毎日新聞) - 11月3日3時6分更新:Yahoo!

「学校の改善必要」 筑前町いじめ 自民党調査団

 福岡県筑前町のいじめが原因とみられる中学生の自殺事件で、自民党調査団が2日、県教委や両親から聞き取り調査をした。同党の大仁田厚参院議員も同日、単独で町教委などを訪れ、調査委員会の早期立ち上げを要望した。

 調査団の鳩山邦夫元文相、吉村剛太郎参院議員らは、県教委、町教委、両親と相次いで面会。元担任教諭がいじめを誘発したことについて、鳩山氏は「学校や町教委が深刻な問題として取り上げていない。特に、学校の体質改善が必要ではないか」と批判した。

 一方、参院文教科学委員会理事の大仁田氏も、町教委、PTA、両親と会談。調査委員会の早期立ち上げと、両親も含む保護者代表の委員会参加を求める要望書を、両親と連名で、町教委に提出した。大仁田氏は「第三者による調査が不可欠だ」と語った。

=2006/11/03付 西日本新聞朝刊=

2006年11月03日02時13分

2006年10月31日

筑前中2自殺で「調査中」繰り返し、福岡県教委に批判相次ぐ

 村尾崇・県義務教育課長が現時点で明らかになっているいじめの内容や、1年時の担任教諭による不適切な言動を報告。複数の委員が「担任の言動がいじめを引き起こした最大の要因か」「いじめの把握に問題はなかったのか」とただしたが、村尾課長は何回も「調査中です」と繰り返すだけ。

 このため、「調査を理由に問題を先送りせず、早く全容を明らかにすべきだ」「なぜ生徒にアンケートばかり行い、教員は真相究明のために自ら語ろうとしないのか」などの批判の声が上がった。

 質疑で、県教委が1995年に作成し、県内の小中学校や教職員らに配った「いじめ早期発見・指導の手引」が三輪中では使われていなかったことも判明。手引には、子供の表情や行動でいじめが起きていないかを確認するリストや、子供への接し方を記している。村尾課長は「事件を受け、実践的な内容にしたい」と述べたが、「使っていないのに何を改訂するのか」と委員の怒りを買った。

 さらに、同じ委員が96年に旧城島町(現久留米市)で中学3年の男子生徒がいじめを苦に自殺した後、県教委が子供の本音を募る「目安箱」を各校に置くとの話があったと指摘。現状を尋ねられた村尾課長が「現時点では(どうなっているのか)確認できていない」と答えたため、「教訓が生かされていない。もう一度きちんと確認して」としっ責された。

読売・九州発 10月31日˙

2006年10月30日

新設立「いじめ被害者の会」、福岡県教委に防止策要請

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した問題を受け、いじめが原因で自殺した子どもの保護者らで29日に設立された「いじめ被害者の会」の大沢秀明代表ら5人が30日、県教委を訪ね、いじめ自殺の防止対策を徹底するよう申し入れる文書を提出した。

(2006年10月30日13時35分 読売新聞)

福岡いじめ自殺:「笑顔忘れない」生徒らの寄せ書き届く

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、遺族宅にクラスメートから色紙が届いた。「ずっと忘れないよ」「頑張るから見守ってね」。寄せ書きには、男子生徒を思う優しい言葉がつづられている。

 色紙は事件後、同じクラスだった女子生徒らが届けた。生徒たちの思いが記された寄せ書きで、男子生徒が好きだった馬やバレーボールのイラストとともに「忘れないからね。どこかで会おうね」「大好きな友達」「とても心配してた」「これからも見守っていてね」「笑顔は一生忘れません」などと書かれている。

 また、遺族宅には、事件後も死を悼む友人たちが連日訪れている。

 男子生徒の両親は「息子が亡くなってからいろんなことを学びました。兄弟のきずな、友人たちの思い、子供たちの勇気。本当にありがたいと思っています」と話している。【高橋咲子、船木敬太】

毎日新聞 2006年10月30日 10時55分

2006年10月29日

自殺生徒宅で「いじめ被害者の会」設立、5家族が参加

 資料を見ながら話し合う親ら。福岡県筑前町で起きた中学2年男子生徒のいじめ自殺問題を受け、いじめを苦に自殺した子供の親が「いじめ(不登校、ひきこもり、自殺)被害者の会」を設立した(29日、福岡県筑前町)(時事通信社)21時00分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した問題を受け、いじめが原因で自殺した子どもの保護者らが29日、男子生徒の自宅で「いじめ被害者の会」の設立総会を開いた。

 九州や神奈川県などの5家族7人が参加。発起人で代表を務める大分県佐伯市の大沢秀明さん(62)は「いじめの存在を隠そうとする学校の体質は変わっていない」と指摘し、「学校がいじめの早期発見や適切な対応に取り組むように、国や県に働きかけていきたい」と強調した。

 大沢さんは1996年、福岡県城島町(現久留米市)で、中学3年の四男(当時15歳)を亡くしている。

 94年に中学2年の長男(当時14歳)を亡くした神奈川県相模原市の平野信矢さん(57)は「子どもへのいじめで悩む保護者に必要なのは、周囲の支え。自分の経験を生かして、苦しむ人たちの相談に応じたい」と話した。

 筑前町の男子生徒の父親は「今は自分のことで精いっぱいだが、将来はいじめの被害をなくすために協力したい」と語った。

 問い合わせは大沢さん(0972・23・8372)。

(2006年10月29日20時32分 読売新聞)

2006年10月28日

いじめ隠し究明めざす

福岡中2自殺 石井副委員長、遺族と懇談

 福岡県筑前町立三輪中二年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、日本共産党の石井郁子副委員長(党文部科学部会長)・衆院議員は二十七日、亡くなった生徒の家庭を弔問し、遺族の両親と懇談しました。高瀬菜穂子福岡県議が同席しました。

 石井議員は、祭壇に飾られた生徒の遺影に手を合わせて黙とう。党のいじめ問題についての提言などを手渡し、「このような事件を二度と起こしてはならない、との思いで駆けつけました」と話しました。

 両親は「人権を守らなければいけない先生が子どもの差別化をしている。なぜこのようなことが起こるのか」と時折、言葉を詰まらせながら切々と訴えました。

 「行政への要望は」との問いに、母親は「いじめの実態をきちんと把握してほしい。現場で、教師はいじめの発覚を避ける傾向がある」と声を震わせます。

 父親は、町教育委員会の調査委員会がいまだ立ちあがらず、メンバーも知らされないことに、「いじめの隠ぺいをはかっているとしか思えない」と悔しさをにじませました。

 石井議員は「いじめを隠していること、隠そうとしていることは大変問題です。国会でも事件の真相解明をすすめるよう党も力をつくします」と手を固く握りながら話しました。

2006年10月28日(土)「しんぶん赤旗」

2006年10月27日

中2自殺実名報道の週刊新潮、地元図書館が黒塗りに

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒を実名報道した19日発売の「週刊新潮」について、同町が町図書館に置いてある新潮の掲載記事を黒塗りしていたことがわかった。

 27日夜に行われた町議会の臨時全員協議会で町が報告した。

 出席した議員によると、町は、「雑誌には生徒の実名が出ており、遺族も不快感を示している。記事を黒塗りにして対処した」と報告したという。

(2006年10月27日23時37分 読売新聞)

自殺2週間前からいじめ激化

福岡県筑前町で中学2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒に対するいじめは、自殺する2週間ほど前の先月下旬からエスカレートし、連日のように同級生から「邪魔だ」「死ね」などと激しくののしられていたことが友人の証言で明らかになりました。

福岡県筑前町で、自殺した中学2年生の男子生徒に対する同級生のいじめは、1年生のときの担任だった教師の言動から引き起こされたことを学校側は認めています。

こうしたいじめは、自殺する2週間ほど前の先月下旬からエスカレートしていったことが友人の証言などで明らかになりました。

それによりますと、教室で連日のように8人前後の同級生が男子生徒の机を取り囲み、机をたたきながら「邪魔だ」「消えろ」「死ね」などと激しくののしっていたということです。

自殺の前日にもさらに激しい口調でののしられていたため、心配した友人が声をかけたところ、男子生徒は「大丈夫。自分で何とかするから、絶対親には言わないで」と話したということです。

自殺当日の今月11日、男子生徒は「死にたい」と何度も周囲に漏らしていましたが、この友人に対しても、「周りの目が『死ね』と言っているようだ」などと話したため、「死んだらだめだ」と言って引き止めたということです。

町が近く設ける調査委員会は、男子生徒が自殺するまでのいじめの実態などについて調べることにしています。

NHK 10月27日 19時7分

2006年10月26日

いじめに加担した教師、最悪の場合くびに…都教委

 自殺した福岡県筑前町の中二生徒の遺族や関係者から聞き取りを終え、記者の質問に答える小渕優子政務官(右端)ら。「事実関係を精査し、いじめ防止につなげたい」と語った。生徒宅にも弔問に訪れた(25日)(時事通信社)19時25分更新

 いじめを苦にした児童・生徒の自殺が相次ぐ中、東京都教育委員会は26日、教師がいじめに加担した場合、最高で免職処分にできるよう懲戒処分基準を見直した。

 福岡県の中学生自殺では、担任教師の不適切な言動がいじめを誘発していたことが明らかになったが、都教委では厳罰化で意識改革を促すことにした。

 これまでの基準では体罰やセクハラ、交通事故などが懲戒処分の対象とされ、いじめについては処分すべきかどうかをその都度、判断していた。新たな基準では教師による児童・生徒へのいじめや、児童・生徒同士のいじめを助長させるような言動を処分対象として明記する。

 いじめを隠そうととしたり、被害に遭った児童・生徒が不登校になったりした場合は免職もしくは停職。悪質性が低くくても、教師によるいじめなどがあれば減給や戒告処分とし、学校現場の担当を一定期間外して「いじめ再発防止研修」を受けさせる。

 東京都では1986年、いじめを受けた中野区の中学生徒が自殺。担任も加わった「葬式ごっこ」が発覚し、都教委は関係した教師を諭旨免職などの処分にした。

(2006年10月26日21時29分 読売新聞)

2006年10月25日

いじめ、私は見ました…三輪中の同級生が両親に手紙

 自殺した福岡県筑前町の中二生徒の遺族や関係者から聞き取りを終え、記者の質問に答える小渕優子政務官(右端)ら。「事実関係を精査し、いじめ防止につなげたい」と語った。生徒宅にも弔問に訪れた(25日)(時事通信社)19時25分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、文部科学省の小渕優子政務官らが25日、実態調査のため同町を訪れ、同校の合谷智(ごうや・さとし)校長や男子生徒の両親らと面談した。

 ほかに町を訪れたのは、山谷えり子首相補佐官(教育再生担当)と安倍首相の諮問機関「教育再生会議」の義家弘介委員。

 面談後、小渕政務官は男子生徒の1年時の担任教諭(47)の言動に言及、「(男子生徒への)いじめの誘因となった可能性がある」との認識を示した。

 男子生徒の両親は小渕政務官らに対し、同級生から25日朝に受け取った手紙を読み上げた。聞いていた山谷補佐官も涙を流していたという。手紙の要旨は次の通り。

          ◇

 私は言いたいことがあります。私は○○君の大親友です。今はもう遅いけど、早くおじちゃんやおばちゃんにいじめにあっていることを話しておけば、自殺することはなかったと後悔しています。どんなに帰ってきてと言っても、もう帰ってきません。でも毎日夢をみます。夢の中の○○君は親や家族、みんなを悲しませていることを苦しんでいます。

 本当にいじめはあったのです。私は知っています。見ました。だから学校も本当のことを言ってほしい。これ以上つらく悲しい思いをするのは嫌です。(○○君は男子生徒の名前)

(2006年10月25日23時51分 読売新聞)

小渕政務官ら、いじめ苦に自殺した中2の両親と面談

 福岡県のいじめ自殺問題で、文部科学省の小渕優子政務官らが25日午前、福岡市の同県教育委員会を訪れ、聞き取り調査をした。写真は生徒の自宅に弔問に訪れた小渕政務官(25日午後、福岡県筑前町)(時事通信社)14時34分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、文部科学省の小渕優子政務官らが25日、実態調査のため同町を訪れ、同校の合谷智(ごうや・さとし)校長や男子生徒の両親らと面談した。

 ほかに町を訪れたのは、山谷えり子首相補佐官(教育再生担当)と安倍首相の諮問機関「教育再生会議」の義家弘介委員。

 面談後、小渕政務官は男子生徒の1年時の担任教諭(47)の言動に言及、「(男子生徒への)いじめの誘因となった可能性がある」との認識を示した。

 山谷補佐官は学校や教育委員会について「なぜ隠ぺい体質になってしまうのか、具体策を考えたい」と述べた。義家委員は合谷校長が「現時点では、いじめがあったこと自体が確認できない」と説明したことを明らかにし、「調査だけではなく、具体的な対応策を練ることが大切」と対応の遅れを批判した。

(2006年10月25日21時27分 読売新聞)
 

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「いつ死ぬと?」生徒ら繰り返す 福岡中2自殺

 福岡県筑前町で、町立三輪中学2年の男子生徒(13)がいじめを受けていたという遺書を残して自殺した問題で、この生徒が同学年の特定の生徒たちのグループから「死ね」「消えろ」などと言われ、継続的にいじめを受けていたことが関係者の話でわかった。この生徒たちは、亡くなった生徒の1年の時の担任教諭と日常的に接し、教諭の不適切な言動を見ていたため、自分たちがそうした発言をしても許されると考えたと話しているという。

 関係者によると、このグループの生徒たちは亡くなった生徒に「死ね」「いつ死ぬと?」「消えろ」「うざい(うっとうしい)」などと言い続けていたという。こうした発言は1年の時から自殺直前まで続いたといい、生徒は学校で度々「死にたい」などと漏らしていた。

 このグループは、生徒の元担任教諭の不適切な言動を日頃から見ていた。教諭は亡くなった生徒がいない場でも、生徒をからかう発言をしていた。グループの生徒たちは生徒の自殺後、「(教諭の不適切な言動を見て)自分たちもしていいと思った」との趣旨の発言をしているという。

 この生徒たちは、焼香などで遺族宅を訪れた際に、「自分たちの発言で自殺してしまったのではないか」と遺族に話し、謝罪している。中には、「眠れない」「気力がわかない」と訴えている生徒もいる。

 教諭は、亡くなった生徒が友人の文具を拾ってあげた際、「偽善者にもなれない偽善者」と言うなどしていた。同校の合谷智(ごうや・さとし)校長は、教諭の言動が生徒間のいじめの発端となり、自殺の誘因になったという見方を示している。

asahi.com 2006年10月25日15時44分

2006年10月24日

福岡県筑前町のいじめ自殺調査、小渕政務官を現地へ

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、文部科学省の小渕優子政務官が25日、現地に行き、遺族や校長から直接話を聞くことになった。伊吹文部科学相が24日の閣議後会見で明らかにし、「具体的な事実関係を文科省として把握するため」と理由を説明した。

 一方、北海道滝川市で小6女児がいじめを苦に自殺した問題で、道教委が市教委から女児の遺書のコピーを入手しながら紛失していたことについても、伊吹文科相は「何の指導、助言、援助もしていなかったのは、重大な責任回避で、怠慢だ」と述べた。

 また、今の教育委員会の制度にも触れ、「問題が起こった時の責任権限がだれにあるのか非常に不明確」と問題点を指摘した。

(2006年10月24日12時4分 読売新聞)

福岡いじめ自殺、県教委が調査結果公表を要求

 福岡県教育委員会の臨時会で発言する森山良一教育長(左から3人目)。同教育長は、「悲痛な事件が2度と起きないよう重大な決意を持って取り組みを進める」と述べた(23日、福岡県庁)(時事通信社)19時15分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題を受け、県教委は23日、臨時会を開き、町教委が近く設置する調査委員会に対し、原因究明を進めたうえで結果も公表するよう求めることを決めた。

 臨時会では、学校が今週中に再度、生徒に原因究明のためのアンケートを計画していることについて、委員から「(生徒に負担を与えるので)何度も実施することがないように内容を精査して行うべきだ」などの意見が出た。

(2006年10月24日0時45分 読売新聞)

2006年10月23日

福岡のいじめ自殺、遺族側が調査委入りを要望

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒の両親が23日、同町役場を訪れ、町が設置を予定している原因究明のための調査委員会のメンバーに、遺族側の代表を加えるように求める要望書を提出した。

 要望書では、調査委員会について、「遺族からの意見も反映されないまま学校関係者を中心として発足されようとしており、透明性、公平性を欠いている」と指摘。調査委員会のメンバーとして、遺族と、遺族が指名した識者の計2人以上を参加させるよう求めている。

 父親(40)は手柴豊次町長らに要望書を渡した後、識者については具体的には決めていないとしたうえで、「遺族側の事情をよく知っていて意見を述べられる人がいい」と語った。

 また「真相を解明したいとの思いから要望した。遺族側の関係者が入らなければ、学校側だけの言い分で議論が進まないか不安だった」と話した。

 父親によると、手柴町長は「できるだけ対処したい」と答えたという。

(2006年10月23日12時57分 読売新聞)

見えない、いじめの真相 3回目のアンケート実施へ

▽福岡県の中2男子自殺

 「いじめられて、もういきていけない」。暗い倉庫の中で中学二年の男子生徒が自ら命を絶って十日以上が経過した。十三歳の少年はなぜ死を選んだのか。生徒が通っていた福岡県筑前町の町立三輪中学校では今週、全校生徒を対象にいじめについて尋ねる三回目のアンケートを実施する。見えてこないいじめの真相。精神的ショックで体調を崩す同級生も多い。

 ▽アタッカー

 「本当にほがらかで純真」「ずばぬけて明るい」「笑顔を絶やさず、あいさつを欠かさない子」。自宅周辺で聞く男子生徒の姿は、勉強もスポーツもできる活発な子という印象だ。

 小学生のときからスポーツ少年団でバレーボールを続け、中学でもバレー部。アタッカーとして活躍していた。

 スポーツ少年団の監督は「友だちも多かった。言われたら言い返す気の強さもあったし、けんかも強い方。いじめられていたなんて想像もできない」と語る。

 これまで、自殺当日にズボンを脱がされそうになった、一年時の担任教諭(47)が「偽善者」と言ったなどいじめの一端が判明している。

 しかし、同校の女子生徒は「彼がいじめられていたとは聞いていない。疑問だらけ」と話す。多くの生徒が知っている、いわゆる“いじめられっ子”ではない。

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2006年10月22日

福岡中2自殺 いじめ集団1年前からしつこく 死後「せいせいした」

 福岡県筑前町の中学二年男子生徒(13)による自殺事件で、同級生の一部のグループが、一年前からたびたび、「死ね」「うそつき」などと生徒をののしっていたほか、自殺後も学校で「せいせいした」などと口にしていたことが二十一日、複数の関係者の証言で分かった。生徒を自殺に追い込んだいじめ行為の根深さを物語る証言で、福岡県警もこの情報を把握しており、近く同級生らから事情を聴くことにしている。

 証言によると、いじめは主に特定のグループによって繰り返されていた。その中の一人は一年前から被害生徒を「死ね」「うそつき」などと罵倒(ばとう)。「近寄らんめえよ(近寄らないがいいよ)」と、周囲に無視を呼び掛けることもあったという。生徒が自殺した十一日には、別のメンバーが教室で生徒の机をたたき、「消えろ」と大声でののしった。

 また、自殺後も「せいせいした」「別にあいつがおらんでも、何も変わらんもんね」「おれ、のろわれるかもしれん」などと校内で友人に話したほか、十三日の通夜の席では、笑いながらひつぎの中を何度ものぞき込む姿も目撃されている。

 メンバーたちは二十一日までに、入れ替わり生徒宅を訪れ遺族に謝罪。その際、これらの行為の一部を認め「(自分も同じ立場だったら)死にたくなる」などと答えた。さらに被害生徒が一年生の時、いじめを誘発する発言をしたとされる男性担任教諭(47)の言動を見て「先生と一緒になってからかったりしてました」と、教諭の影響があったことも口にしたという。

北海道新聞 2006/10/22 06:59

2006年10月21日

福岡いじめ 複数生徒が謝罪 遺族に「悪いこと言った」

 福岡県筑前町でいじめを苦に自殺した中学2年の男子生徒(13)の父親(40)が21日未明、遺族に謝罪に来た同級生らがいることを明らかにした。

 父親によると、謝りに来たのは男子生徒で複数おり、「ぼくも悪いことを言ってしまったかもしれない。謝りたい」「ぼくも悪いことをしたかもしれない」などと話した。中には、中学1年時の担任教諭の言動がきっかけになったと話している生徒もいるという。

 父親は「悩んで言いに来てくれたようだ」とする一方、報道陣からそうした子供たちへの思いを聞かれ「よく分からない。何と言ったら良いか」と語った。

 また、同校の合谷智校長は20日深夜に遺族宅を訪れ、全校生徒を対象とした3回目のアンケートを来週実施する方針を説明した。

(産経新聞) - 10月21日8時0分更新

2006年10月20日

自殺中2の同級生「先生がからかったので…」と両親に

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同級生が「先生がからかっていたので、自分たちもしていいと思った」などと、遺族に告白していることが分かった。

 男子生徒の両親が22日、自宅で記者会見して明らかにした。

 両親によると、焼香に訪れた複数の同級生の男子が、男子生徒が1年生だった時の担任教諭の言動をまねて、いじめたことを認めた。同級生たちは「悪いことを言ってしまった」と涙をためて謝ったという。

 両親は「生徒たちは勇気を出して謝罪に来てくれるのに、学校側は事が収まってくれれば良いという姿勢。しっかり問題に向き合い、説明責任を果たしてもらいたい」と指摘。町教委が設置する調査委員会についても「遺族が参加できるようにしてほしい」と訴えた。

 また、両親は「町や学校を騒がせ、迷惑をかけて申し訳ない」とした上で、「息子を死に追い込んだのは長期間にわたるいじめだった。これ以上、犠牲者を出さないためにも、全国でいじめ問題を考えるきっかけにしてもらいたい」と話した。

(2006年10月22日20時47分 読売新聞)

2006年10月19日

筑前・いじめ自殺から1週間 悩む生徒、地域 欠席続出、祭り中止 住民有志が公開討議へ

 福岡県筑前町の中学2年の男子生徒が命を絶った自宅倉庫。花や線香が供えられている。この日、「週刊新潮」が生徒の実名を掲載したことに対し家族は発行中止と回収を求めた(19日、同町)(時事通信社)20時44分更新

 福岡県筑前町の三輪中学校2年の男子生徒(13)が、11日にいじめを苦に自殺したとみられる事件から約一週間。同級生による悪質ないじめや、元担任教諭によるいじめを誘発する言動が明らかになる中、学校では精神的ストレスから学校を休んだり、体の不調を訴えたりする生徒が相次いでいる。ここにきて情報を公表しなくなった学校側に住民も不信感を募らせるなど、波紋が広がっている。

 「3年生は高校受験を控えている。勉強しやすい環境を整えなきゃいけない時期なのに…」。同校に通う娘を持つ母親は声を落とした。

 同校ではショックから体の不調を訴える生徒が続出。多い日で約20人、平均でも十数人が連日欠席している。現在、県教委から派遣された4人のスクールカウンセラーが全校生徒(425人)を対象にカウンセリングを実施しているが、面談の途中で突然泣きだしたり、「眠れない」と訴えたりする生徒も少なくなく、継続的なカウンセリングが必要という。

 学校や町教委には全国から電話やメールが殺到。「なぜ学校はひどくなるまで気づかなかったのか」など大半が怒りや抗議という。同町では来月、恒例の「どーんとかがし祭」の開催が予定されていたが、町などでつくる実行委員会は「事件で町の一体感が失われている今、祭を楽しむ雰囲気にない」と中止を決めた。

 生徒や保護者への過熱取材を懸念し、同中父母教師会は報道各社に取材自粛の要請を出したり、全校生徒に取材拒否カードを配布したりしたが、逆に「真実が覆い隠されるのでは」(住民)との懸念も広がり始めている。「包み隠さず真実を明らかにしたい」として学校が始めた記者会見も数日、中断したままだけに、「取材に応じないことがかえって混乱に拍車をかけている」(別の住民)との批判もある。

 こうした状況の中、住民の間では事件に向き合おうという動きも。同世代の子どもを持つ母親など住民有志でつくる「ちくぜん子どもネット」は、21日に町民が事件について考える公開フォーラムを同町女性センターで開催する。稲永正子代表(47)は「子どもたちの不安は今ピークに達している。自分たち大人に今、何ができるのか考えたい」と話している。

(西日本新聞) - 10月19日17時7分更新

2006年10月18日

福岡中2自殺、文科省担当が県教委調査…父親と面会も

 いじめ自殺問題で、福岡県教育委(右側)から聴取する文科省の宮崎初等中等教育局視学官(左列2人目)ら。調査内容について、19日の緊急連絡会議で報告することを検討(18日、福岡県庁)(時事通信社)17時15分更新

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、文部科学省の職員3人が18日、同県教委を訪れ、聞き取り調査をした。

 北海道滝川市の小学6年女児いじめ自殺の調査結果と合わせ、19日に東京で開く都道府県・政令市教委担当者の緊急会議で報告する。

 福岡県教委での調査は約2時間にわたって非公開で行われ、県、町両教委担当者が、宮崎活志・文科省初等中等教育局視学官らに、男子生徒が自殺に至るまでの経緯、いじめを受ける発端となった元担任教諭(47)の言動などを説明した。

 その後、男子生徒の父親(40)が県教委を訪れ、宮崎視学官らと面会。父親が全国のいじめによる自殺件数が文科省のまとめで1999年度以降ゼロとなっていることに触れ、「実態を反映していない」と指摘したのに対し、文科省側は「調査システムに問題があれば、改善したい」と答えた。父親は「(実態を反映した)ガラス張りの調査報告となるような体制作り」を要望した。

 面会後、会見した父親は「文科省側と話ができたのは前進だ。次回は筑前町に来ていただき、調査報告書に遺族の意見を取り入れてほしい。(亡くなった)息子には『一歩前進したよ』と伝えたい」と話した。

(2006年10月18日20時39分 読売新聞)

福岡いじめ自殺 元担任が体調崩し、入院

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒の1年時の担任(47)=現・学年主任=が体調を崩し、入院していることが18日、分かった。主任は、男子生徒が1年時、男子生徒に関して母親が相談したことを他の生徒に暴露。さらに、男子生徒を「うそつき」と呼ぶなどの言動を繰り返していたが、その後、体調を崩していた。

(毎日新聞) - 10月18日12時42分更新

福岡 中2男子・いじめ自殺

 「 福岡 中2男子 ・ いじめ自殺 」 を誘発した担任教師の “幼児性” には呆れかえるばかりだが、テレビ報道に問題はないのか。

何故、この47歳の男性教師をモザイク扱いにするのか。

顔を映すべきだろう。

「 男性教師といじめをした子供たちの顔を流すべきだ。 人の生命を粗末にした者は、一生かけてその責任をとるということを教えない限り、いじめは止まらない 」 (取材にあたったフリーの記者)

この記者は、男性教師の顔写真を掲載してくれる媒体を探すために、週刊誌に売込み中だという。

論談 記者倶楽部 平成18年10月18日

背景解明へ調査委 筑前町教委が設置へ 町議会で報告

 福岡県筑前町の三輪中学校の男子生徒が、いじめを苦に自殺したとみられる事件を受け、同町教委は17日、町議会での全員協議会で、事件の経緯を報告、全容を把握するためにPTAなどで構成する調査委員会を早急に設置することを明らかにした。

 14日に臨時の町議会文教厚生委員会が開かれ、町教委から説明があったが、全議員への報告は初めて。

 調査委は、町教委やPTAメンバーなど約10人で構成。自殺の背景にどれほど深刻ないじめがあったのかなどについて調査を進める。

 この日は、28人の全議員が出席し、被害生徒の冥福を祈り黙とう。その後、手柴豊次町長が「二度とこのような悲劇が起こらないよう、町民一丸となって取り組んでいく」とあいさつした。続いて、中原敏隆教育長が「遺書が見つかり調査をした結果、教師の生徒に対する言動が自殺の要因になっていたことが分かった」と説明した。

=2006/10/18付 西日本新聞朝刊=

(西日本新聞) - 10月18日10時8分更新

自殺中2の両親コメント 死の真相知りたい

 いじめにより自殺した福岡県筑前町・三輪中学校の男子生徒の両親は17日、報道陣に現在の胸中を明かすコメントを寄せた。息子の突然の死に納得ができない心境がつづられている。

 今回のいじめによる息子の自殺の件につきまして、近隣の住民、受験をひかえた中学3年生・同級生の2年生・入学して、まだ慣れていない1年生及びご父兄・町民の方々には、ご迷惑をかけ、大変申し訳なく感じています。息子の死の現実、親としての悔しさ、学校の不適切な対応、責任逃れの発言等により、怒りのあまりマスコミで報道されたようになりました。それでは息子の無念さを、苦しみを知ることにはなりません。私たちのこされた遺族は、わが家で一番大切な希望を奪われました。

 なぜ、息子は狭くて暗い倉庫で、1人命を絶たなければならなかったのか、私たちは知りたいのです。それをすることが、この学校の体質、いじめなどにより、二度と同じ悲劇を繰り返さない、そして、二度と同じ遺族をつくらないことだと信じます。なるべく町民の方々にご迷惑をかけないで、息子のいじめによる死の真実を知ろうと、感じようと努力していきます。最後に重ねて町民の方々に本当にご迷惑をかけ、大変申し訳ありません。それから、全国からの温かい励まし、この場をかりて、お礼申し上げます。ありがとうございます。

=2006/10/18付 西日本新聞朝刊=

(西日本新聞) - 10月18日10時8分更新

いじめ数年間で7、8件 中2自殺の校長、教委に報告せず

 福岡県筑前町立三輪中で、自殺した生徒以外にも数年間に7、8件のいじめが起きていたことが分かった。合谷智校長は就任3年目で、「就任以来で4、5件ぐらい把握していた」としているが、この分も含め町教育委員会に報告していなかった。今回の自殺の一因として、いじめを誘発した男性教諭(47)の言動が指摘されているが、同時に校長を含めた学校側のいじめに対する甘い認識も明らかになった。

 生徒の父親は、学校側のこうした対応について、「自分たちのうみを出してほしい。すべての先生にそれを認めて受け止めてほしい」と話している。福岡県警は、生徒が自殺に至った詳しい経緯について遺族や教諭、同級生らから事情を聴くなど調べを始めた。

 町教委によると、町立中学校の各校長は毎月、前月のいじめ発生件数などを教委に報告することになっている。しかし、井上博行教育課長は「少なくとも合谷校長の就任以来、三輪中からの報告はなかった」としている。

 合谷校長は16日午後の会見で、「いじめの解決が見られれば、ゼロとなる報告の場合がある」と釈明した上で、「私の判断が誤っていると言った方がいいのかもしれない」と述べた。

 7、8件のいじめについては、同校の保護者会で判明。詳細については、学校側は調査の上、公表するとした。これについて、井上課長は「実態が分からなくなるため、いじめが解決しているかどうかにかかわりなく報告すべきだ」としている。

 一方、合谷校長が生徒の自殺後の調査で、いじめについて詳しく知る同級生から実態を聴いていることも分かった。男子生徒の父親(40)が明らかにした。

 父親によると、両親もその同級生からどのようないじめがあったかを知らされたという。

 両親は16日夜に訪れた合谷校長に「同級生がすべてを校長先生に話していますね」と尋ねると、合谷校長はその事実を認めた上で「まだ調査をしているので、詳しく判明すればお伝えする」と回答した。

 生徒の祖父によると、この同級生は男子生徒からいじめの相談も受けたが、「親たちが心配するから自分でどうにかする」と言われ、誰にも話さなかったという。

 福岡県警は、学校での生徒の様子について同級生から話を聴くとともに、生徒の両親から提供を受けた生徒の携帯電話に残ったメールを分析。いじめの実態把握を進め、自殺にどのようにつながったかを調べる。

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取材拒否カード 全校生徒に配布 福岡県筑前町三輪中

 福岡県筑前町の三輪中学校父母教師会は17日、全校生徒に「私は取材を受けません」と書かれたオレンジのカードを配布した。生徒が取材に応じたくない場合、記者らに見せることを想定しているという。同会の鎌田正博会長は「保護者から取材を断りきれない生徒もいるとの声が上がり、カードを作った。取材拒否を生徒に強いるものではない」としている。

西日本新聞 2006年10月18日00時17分

2006年10月17日

机に「バカ」、「目障り」と暴言も 福岡いじめ自殺

 福岡県筑前町の中学2年の男子生徒(13)がいじめを受けたという遺書を残して自殺した問題で、ほかの生徒が、亡くなった生徒の机の上に「バカ」と落書きしていたことが17日、わかった。また、生徒は「おまえは目障りだから向こうに行け」などと、言葉によるいじめを受けていたという。

 生徒の祖父が同日、報道陣に明らかにした。祖父は、「『うざい』とか『きもい』とか、『お前は目障りだから向こうに行け』だとか、そんなことを言われていた。机にバカと書かれたりもしている」と話した。バカと書かれた時期ははっきりしないとしながら、自殺のあとだった可能性があるとして「普通なら花一輪置くじゃないか。情けない」と語った。

 祖父によると、亡くなった生徒は言葉のいじめを受けていることを友人に打ち明け、メールでのやり取りもしていた。

 友人は親や教諭に相談するよう勧めたが、生徒は「親が心配するから、自分でどうにかするから、心配せんでいい」と話し、他言しないように伝えていた。生徒は、両親にはこうした内容を伝えていなかった。

 友人は、口止めされていたためいじめの事実を明かさないでいたが、自殺が起きたあと、友人の親がただしたのに対し、語り始めた。

asahi.com 2006年10月17日20時41分

福岡、中2自殺 変わらぬ隠蔽体質 心の痛み共感できない学校

 福岡県筑前町立三輪中学校の2年生の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同校校長は16日、1年当時の担任による言葉のいじめを認め、全校集会が開かれた。文部科学省は過去のいじめ自殺で、いじめの定義を変更するなど、隠蔽(いんぺい)体質になりがちな学校の対応の変化をうながしてきたが、いじめが原因の自殺はこの7年間、統計上ゼロ。子供の心の痛みを共感できない学校や教師に関係者からは批判の声がでている。

 《解明困難…「いじめ自殺7年連続ゼロ」》

 文科省は、いじめの定義について、(1)自分より弱いものに一方的に(2)身体的、心理的な攻撃を継続的に加え(3)相手が深刻な苦痛を感じている−としている。

 昭和61年、東京都中野区立中野富士見中2年、鹿川裕史君=当時(13)=が、担任教師まで加わった“葬式ごっこ”などのいじめを苦に自殺した事件を踏まえて定義されたものだ。

 さらに平成6年、愛知県の西尾市で市立東部中2年、大河内清輝君=同(13)=がいじめを苦に自殺。この事件後、同省はいじめの定義にあった「学校としていじめの事実関係を把握しているもの」の文言を削除。「遺書などで『いじめられた』と子供が訴えれば、具体的な事実関係を厳密に特定するまでもなく、いじめがあったと認定する」(同省)ことで、隠蔽されがちないじめに対する学校の対応の変化をうながした。

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いじめ調査:文科省 福岡、北海道教委へ各3人を派遣

 北海道滝川市、福岡県筑前町で児童、生徒がいじめを苦に自殺した問題で、文科省は17日、両自治体に担当者を各3人派遣し、市町教委の担当者などから事情を聴くことを決めた。事実関係を把握した上で、文科省は19日にも全国の都道府県教委、政令指定都市教委の担当課長レベルを集めた会議を開き、情報共有を図る。

(毎日新聞) - 10月17日12時19分更新

福岡いじめ自殺 全校生徒の1割「経験ある」 校長が謝罪

 記者会見する合谷智・三輪中学校長=福岡県筑前町で16日午後3時54分、西本勝写す

 「いじめが原因です。さようなら」との遺書を残して福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した事件で、同校は16日、過去に別のいじめがありながら、町の教育委員会には報告していなかったことを明らかにした。また急きょ行ったアンケートで、全校生徒の1割がいじめの経験があると答えていることも発表。後手に回る学校の対応、自殺原因と教師の関係の説明も二転三転する中、文部科学省は調査に乗り出すことを決めた。

 16日午後の記者会見で合谷智校長は「(校長に就任した)04年4月以降、今回の事案とは無関係だが4〜5件のいじめがあった」と告白した。町教委にいじめの報告をしなかったが、「いずれも長期にわたらなかった」「自殺した男子生徒のいじめは分からなかった」などと釈明した。

 同校では男子生徒の自殺翌日から全生徒425人を対象に記名アンケートを実施。ここで生徒たちがいじめの実態を次々に告白しているという。

 男子生徒にいじめ発言を繰り返したとされる学年主任(47)については合谷校長は「父親は学年主任が長期的に(いじめ発言が)続いたと訴えているが、私は短期間に集中し、例えば1年生の1学期にあったと考えている」と、いじめ発言期間が限定的なものだったと強調。「いじめを否定しないが、誘因と考えている。裏付けられるデータが上がっていない」と語り、自殺の直接の引き金になったとの見方を否定した。その上で処遇に触れ「今は話を聞ける状態ではないので、今後の推移をみて判断したい」と述べた。

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いじめ誘発の元担任 別の生徒ともトラブル 福岡中2自殺 全生徒の実態把握へ

 福岡県筑前町の三輪中学校(合谷(ごうや)智校長)で、2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとみられる事件で、男子生徒にいじめを誘発するような発言をしていた1年生時の担任男性教諭(47)が、自殺した生徒以外の生徒との間にもトラブルを抱えていたことが16日、分かった。

 同日午後、会見した合谷校長によると、自殺に関する調査の過程で、この教諭に関連するトラブルが1、2件あることが判明した。ただ、詳細については「調査中」として説明を避けた。

 この教諭は、1年の担任だった当時、母親からの相談内容を他の生徒に口外し、自殺した生徒がいじめられるきっかけをつくったほか、現在の担任教諭に、生徒のことを「うそつき」と申し送りした。また、生徒たちをいちごの品種に例えてランク付けし、「出荷できない」などと呼んでいたことが分かっている。

 同校では他にも、この教諭とは関係のない生徒間のいじめが最近までに7、8件発生。「いずれも終息した」として、町教委には報告していなかったという。

 一方、学校側は、この教諭の不適切な言動がほかになかったか調べるため、同日午前、2度目の全校アンケートを実施。しかし、「設問が抽象的すぎて、回答にばらつきがあった」(合谷校長)と口にするなど、対応のまずさが目立った。

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福岡、中2自殺 変わらぬ隠蔽体質 心の痛み共感できない学校

 福岡県筑前町立三輪中学校の2年生の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同校校長は16日、1年当時の担任による言葉のいじめを認め、全校集会が開かれた。文部科学省は過去のいじめ自殺で、いじめの定義を変更するなど、隠蔽(いんぺい)体質になりがちな学校の対応の変化をうながしてきたが、いじめが原因の自殺はこの7年間、統計上ゼロ。子供の心の痛みを共感できない学校や教師に関係者からは批判の声がでている。

 《解明困難…「いじめ自殺7年連続ゼロ」》

 文科省は、いじめの定義について、(1)自分より弱いものに一方的に(2)身体的、心理的な攻撃を継続的に加え(3)相手が深刻な苦痛を感じている−としている。

 昭和61年、東京都中野区立中野富士見中2年、鹿川裕史君=当時(13)=が、担任教師まで加わった“葬式ごっこ”などのいじめを苦に自殺した事件を踏まえて定義されたものだ。

 さらに平成6年、愛知県の西尾市で市立東部中2年、大河内清輝君=同(13)=がいじめを苦に自殺。この事件後、同省はいじめの定義にあった「学校としていじめの事実関係を把握しているもの」の文言を削除。「遺書などで『いじめられた』と子供が訴えれば、具体的な事実関係を厳密に特定するまでもなく、いじめがあったと認定する」(同省)ことで、隠蔽されがちないじめに対する学校の対応の変化をうながした。

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いじめ自殺緊急調査、文科省が全国の小中高で洗い出し

 北海道、福岡県の児童・生徒がいじめを苦に自殺した問題を受け、文部科学省は16日、全国のすべての小中高校を対象に、自殺の原因となっている「いじめ」について、緊急調査に乗り出す方針を決めた。

 今週中にも各都道府県教委や私立、国立の学校に要請する。また、来年度には警察などと連携し、自殺の実態を探る全国調査を実施するほか、教員向けのマニュアルを整備するなど、子供の自殺を食い止めるための体制づくりを早急に進める。

 文科省では、これまでも年1回、全国の公立小中高校を対象に、いじめや自殺、不登校の数などを調べてきた。9月に公表した調査結果によると、昨年度の自殺の件数は105件で、ピークだった1979年(380件)と比較すると激減していた。ただ、原因別で見ると、いじめによる自殺の件数は99年度以降ゼロで、調査が実態を反映していないという指摘が出ていた。

(読売新聞) - 10月17日3時5分更新

文科省、いじめ自殺の小中2校に職員派遣・現地調査へ

 文部科学省は16日、いじめを苦に児童・生徒が自殺した北海道滝川市内の小学校と福岡県筑前町立三輪中学校に、職員を派遣し、現地調査に乗り出す方針を決めた。

 同省がいじめや自殺に関して職員を現地に派遣するのは異例。生活指導を担当する職員ら数人が、学校長らから事実関係について直接話を聞き、対応策を検討するという。

(2006年10月17日3時2分 読売新聞)

2006年10月16日

いじめ誘因教師、他にもトラブル…三輪中

 福岡県筑前町立三輪中2年男子生徒(13)のいじめ自殺問題で、同校は16日、全校生徒を対象に2回のアンケートを実施した。合谷智(ごうや・さとし)校長は同日夜、回収したアンケートを携え、男子生徒宅を訪問し、両親らと話し合った。

 また、合谷校長は同日午後の記者会見で、男子生徒に対するいじめの誘因となった言動をした元担任教諭について「ほかのトラブルも1、2件あるので調査している」と述べた。

 県教委や同校にはこの日、市民から抗議の電話が相次いだ。「(元担任教諭を)放っておいていいのか」など、厳しい処分を求める内容が目立つという。

 合谷校長によると、午前中のアンケートは「(男子生徒の自殺を含め)ふだん思っていることや教職員への要望」というあいまいな設問で、具体的な回答を得られなかったという。このため、16日夕、各教諭の教科や部活動の指導に対する問題点などを回答させるアンケートを実施。アンケートは、両親がいじめの真相を探るため、無記名での実施を求めていた。

 県教委は16日、県内の全小中高校を対象に、いじめ防止の取り組み状況について緊急調査を行うことを決め、各市町村教育長あてに通知した。

 各校では、いじめを早期に発見するため、登下校や給食などの時間帯ごとに「いつも一人で登校している」「表情が暗い」などの点検項目を示した教諭向けのチェックリストが使われている。調査では、リストが各校で生かされているかどうかなどの活用状況や教育相談の取り組みの実態などについて、今月中の報告を求めている。

 一方、県警朝倉署は男子生徒に対するいじめの実態を把握するため、教諭や生徒の同級生、遺族らの事情聴取を始めた。生徒の両親から生徒の携帯電話の提供を受け、メールなどにいじめを裏付けるやり取りが残っていないかを調べている。同署は、暴行や恐喝など悪質ないじめが続いていなかったか、解明を進める方針。

(2006年10月16日23時47分 読売新聞)

福岡いじめ自殺 全校生徒の1割「経験ある」 校長が謝罪

 「いじめが原因です。さようなら」との遺書を残して福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が自殺した事件で、同校は16日、過去に別のいじめがありながら、町の教育委員会には報告していなかったことを明らかにした。また急きょ行ったアンケートで、全校生徒の1割がいじめの経験があると答えていることも発表。後手に回る学校の対応、自殺原因と教師の関係の説明も二転三転する中、文部科学省は調査に乗り出すことを決めた。

 16日午後の記者会見で合谷智校長は「(校長に就任した)04年4月以降、今回の事案とは無関係だが4〜5件のいじめがあった」と告白した。町教委にいじめの報告をしなかったが、「いずれも長期にわたらなかった」「自殺した男子生徒のいじめは分からなかった」などと釈明した。

 同校では男子生徒の自殺翌日から全生徒425人を対象に記名アンケートを実施。ここで生徒たちがいじめの実態を次々に告白しているという。

 男子生徒にいじめ発言を繰り返したとされる学年主任(47)については合谷校長は「父親は学年主任が長期的に(いじめ発言が)続いたと訴えているが、私は短期間に集中し、例えば1年生の1学期にあったと考えている」と、いじめ発言期間が限定的なものだったと強調。「いじめを否定しないが、誘因と考えている。裏付けられるデータが上がっていない」と語り、自殺の直接の引き金になったとの見方を否定した。その上で処遇に触れ「今は話を聞ける状態ではないので、今後の推移をみて判断したい」と述べた。

 これに先立ち三輪中は同日午前、緊急の全校集会を開いた。合谷校長は「本当に申し訳ない」と全生徒に謝罪。「先生たちが手を抜いてしまった。乱暴な言葉を使った。全力で君たちの信号をキャッチする」と話し、信頼回復に全力を尽くす考えを強調した。

 三輪中や町教委には数百件を超える電話やメールによる批判が殺到している。生徒の間では「先生が(いじめ発言をしたのが)原因なら、学校はきちんと調べるべきだ」「学校からいじめをなくしてほしい」などの声が上がっている。

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2年生自殺の三輪中、いじめ7─8件を「0件」と報告

 自殺した男子生徒宅を訪れた合谷校長=16日午後6時半過ぎ、福岡県筑前町で

 福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷智校長は16日の記者会見で、同校ではこの数年間、7、8件のいじめが起きていたのに、担当教諭の指導などで解決したため、「いじめが続くことはない」と判断し、町教委に「0件」と報告していたことを明らかにした。

 文科省は「いじめが起きていたのなら、解決したかどうかには関係なく、正確な件数を報告してほしかった」と指摘している。

 7、8件のいじめうち4、5件は、合谷校長が着任した2004年4月以降に起きていた。合谷校長は「統計上もきちんと報告を上げるべきで、私の判断が誤っていた。7、8件のいじめについては現在、再調査しており、内容が判明したら公表したい」と述べた。

 同校で15日夜に開かれた保護者会で、「ほかにいじめはないのか」との質問があり、校長は「把握していない」と答えたが、同席していた複数の教諭が「いじめを校長に報告した」と発言。合谷校長は保護者に「失念していた」と謝罪したという。

(2006年10月16日21時56分 読売新聞)

教諭のいじめ関与調査へ=職員派遣、県教委から聴取−福岡の中2自殺で・文科省

 中学2年の男子生徒が自殺した倉庫を開け、手を合わせる男性。教諭によるいじめもあったと指摘されている問題で、文部科学省は、教諭の関与について調査することを決めた(16日、福岡県筑前町の男子生徒自宅)(時事通信社)22時00分更新

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめで自殺し、教諭によるいじめもあったと指摘されている問題で、文部科学省は16日、同県教育委員会に職員を派遣し、教諭の関与について調査に乗り出すことを決めた。

 文科省は、県教委から13日に「いじめが原因で自殺があった」と報告を受けた。しかし報告の中では、いじめに関与したとされる男性教諭についての言及はなかったという。

(時事通信) - 10月16日20時0分更新

福岡いじめ自殺 「本当に申し訳ない」全校集会で学校側

 福岡県筑前町立三輪中学校の登校風景。同校の合谷校長は集会で「本当に胸が痛い思いです。先生たちの気持ちの中に甘えがありました。本当にきょうからが新しい2学期のスタートです」と話した(16日)(時事通信社)12時53分更新

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で16日朝、同中で緊急の全校集会が開かれ、合谷校長は「本当に申し訳ないと思います」などと生徒たちに謝罪した。

 佐藤勝彦教頭によると、集会では自殺した男子生徒に黙とうをささげた後、合谷校長が生徒に「男子生徒を忘れてはいけない。(先生が)身体的、精神的なプレッシャーを与えていたかもしれない。先生たちが手を抜いてしまった。乱暴な言葉を使ってしまった。ごめんなさい。全力で君たちの信号をキャッチする」と謝罪したという。

 また、集会では「マスコミなどで言われている三輪中じゃないということを知っている。力を合わせて頑張っていきたいと思う」とし、最後は「頑張っていきましょう」と繰り返して訴えた。【船木敬太】

(毎日新聞) - 10月16日17時33分更新

福岡いじめ自殺 教諭発言、一転因果関係認めず 校長会見

 苦渋の表情で記者会見する合谷智・三輪中校長(左)と中原敏隆・筑前町教育長=福岡県筑前町のコスモスプラザで16日午前0時26分、木葉健二写す

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷(ごうや)智校長が16日未明、記者会見し、男子生徒の1年時の担任教諭で、現在2年の学年主任(47)が、男子生徒に対するいじめ発言を繰り返し、それが発端になって生徒たちによるいじめが広がったことを認める一方、教諭の発言と自殺との直接の因果関係については「認められないと思う」と述べた。

 合谷校長は15日朝、自殺した男子生徒の家に赴き、遺族に対して「教諭のいじめ発言は自殺に結びついている」と説明していた。だが、16日未明の記者会見で、合谷校長は「遺族への説明時には冷静さを欠いてしまい、『因果関係がある』と説明してしまった。もう一度考え直すと情報が少なく、より多くの情報を集めて分析してみないと因果関係については分からない」と述べた。学年主任は15日、体調を崩したという。【倉岡一樹】

 ◇全生徒対象にアンケで「調べ直す」…生徒宅訪問の校長

 合谷校長は16日午前1時半すぎに教頭とともに自殺した男子生徒宅を訪問、両親と2時間近くにわたって面会した。父親によると、校長は全生徒を対象に教諭らによるいじめについてのアンケートを16日に無記名で実施することを伝え、「もう一度最初から調べ直します」と答えたという。

 校長らは面会後、報道陣の質問に一切答えず、無言で車に乗り込んだ。

 自宅玄関で取材に応じた父親は「(1年時の)担任が引き金となってその後の(生徒たちによる)いじめが続いたという説明を受けた。でも、私たちが思っているのはそうじゃない。(担任のいじめは生徒が)2年になってからも日常的に続いていた。納得できない」と語気を強めた。

毎日新聞10月16日 10時59分 / (毎日新聞) - 10月16日17時33分更新

「元担任のいじめ」波紋 教師や保護者ら批判と不安 「人権意識問われる」 「指導しにくくなる」

 福岡県筑前町の三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとみられる事件で、1年生時の担任だった男性教諭が男子生徒へのいじめを誘発するような発言をしていたことに対し、九州の教師や保護者からは「教師の人権意識が問われる」との批判の声が上がる一方、「生徒への指導がますますやりにくくなる」と影響を不安視する声もあった。

 福岡市の男性小学教諭(53)は、同市城南区の中学校で1991年、中三男子に対して担任教師が率先して引き起こした「葬式ごっこ」事件を思い浮かべ「あの事件は、先生が多くの子どもと同じレベルに並び、被害者の子ども側に立ちきれなかったことが原因だった。あの反省が生きていない」と悔やむ。「今回の元担任は、自らの言動が子どもの人権を侵したということをどこまで認識しているだろうか」と語った。

 同市の30代女性中学教諭は「同僚にもエッ? と思うこと(生徒の陰口)をつい話してしまう先生はいるが、それを教室で生徒に話すというのはちょっと考えられない行為だ」と批判。同市の中学校に勤める50代女性教諭は「似たような教師を何人か知っている。本人はクラスを盛り上げるつもりの冗談が、人をあげつらう不快な話になり保護者から苦情が出たこともある」と語った。

 一方、「1人の教師のために、生徒指導がますますやりにくくなってしまう」と危惧(きぐ)するのは熊本市の男性中学教諭(50)。「子どもたちはぶつかり合いながら成長していくもので、たくましく育ってもらいたいとの思いで指導するが、今回の事件をきっかけに、傷つけないよう配慮することばかりになりはしないか」と話した。

 高校生と小学生の子どもがいる北九州市門司区の母親(46)は「校長や教育委員会と保護者との間で板挟みになり、だれも守ってくれる人がいない今の教師は、子どもにいかに気をひかれるかに神経をすり減らしているようにみえる。その結果、他の生徒にうけるような言動をしたのではないか」と語った。

=2006/10/16付 西日本新聞夕刊=

(西日本新聞) - 10月16日17時8分更新

他生徒にも「豚」「偽善者」=不適切発言の元担任−中2男子自殺問題・福岡

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒が、いじめられたとの遺書を残して自殺した問題で、両親が1年当時の担任男性教諭に対し、不適切な対応があったと指摘。写真は自殺した生徒の遺書(一部画像処理しています)(時事通信社)21時25分更新

 福岡県筑前町の町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめられたとのメモを残し、自殺した問題で、男子生徒のいじめの引き金になった言動をしたとされる元担任の男性教諭が、ほかの生徒に対しても、「豚」「偽善者」などと不適切な発言をしていたことが16日、分かった。

 合谷智校長によると、この教諭は男子生徒が中学1年の時の担任で、ほかの生徒にもイチゴの品種に例えて、「あまおう」「とよのか」「お前は出荷できないイチゴ」などとランク付けをしていた。女子生徒には「君は太っているから豚だ」と言って、漢字を書いたりした。

(時事通信) - 10月16日14時1分更新

福岡・中2自殺、校長が担任の言動との因果関係撤回

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した事件で、1年生の時の担任だった男性教諭(47)の言動と生徒の自殺との因果関係を16日の記者会見で否定した合谷(ごうや)智校長は、16日午前2時前、生徒の両親宅を訪ね、「時間が経過しており、自殺と結びついているとは考えていない」との見方を直接、伝えた。

 両親は納得せず、「教諭のいじめは最近まで続いており、因果関係は明らかだ」と反発している。

 合谷校長は、男性教諭が生徒の母親からの相談内容を暴露、これが生徒間のいじめに発展し、男子生徒の自殺に結びついたことについて「教諭の言動が自殺につながったと認識している」(15日)と直接の因果関係をいったん認めていたが、16日の記者会見では一転して否定した。

 三輪中では16日朝、全校集会が開かれ、合谷校長は「すばらしい君たちを前に手を抜いてしまった。乱暴な言葉や甘えがあった」と謝罪。「全力で君たちを守る。この言葉にうそはない」と学校への信頼回復を呼びかけた。さらに、元担任の男性教諭についても言及し、「君たちの誰かを傷つけていたかもしれない。(教師の言動に疑問があれば)『先生それ違う』と言ってほしい」などと述べた。

(2006年10月16日13時29分 読売新聞)

福岡いじめ自殺 「本当に申し訳ない」全校集会で学校側

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で16日朝、同中で緊急の全校集会が開かれ、合谷校長は「本当に申し訳ないと思います」などと生徒たちに謝罪した。

 佐藤勝彦教頭によると、集会では自殺した男子生徒に黙とうをささげた後、合谷校長が生徒に「男子生徒を忘れてはいけない。(先生が)身体的、精神的なプレッシャーを与えていたかもしれない。先生たちが手を抜いてしまった。乱暴な言葉を使ってしまった。ごめんなさい。全力で君たちの信号をキャッチする」と謝罪したという。

 また、集会では「マスコミなどで言われている三輪中じゃないということを知っている。力を合わせて頑張っていきたいと思う」とし、最後は「頑張っていきましょう」と繰り返して訴えた。【船木敬太】

(毎日新聞) - 10月16日12時30分更新

前担任がいじめの発端? 福岡の中2自殺 頻繁に差別的発言

 福岡県筑前町の三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺したとみられる事件で、同中の合谷(ごうや)智校長は15日、1年生時の担任だった男性教諭が男子生徒に対して不適切な対応や発言をするなど、「教師によるいじめ」があったとして、両親らに謝罪した。校長は男性教諭の対応が「(自殺の)1番大きな引き金になった」「子どもたちによるいじめの大元になった」と述べた。

 合谷校長とこの男性教諭らが14日深夜と15日午前の2度、男子生徒の自宅を訪問した。両親は同校が事件後、全校生徒を対象に行ったアンケートへの回答や、弔問に訪れた同級生らから聞き取った内容を基に学校側を追及した。

 両親と学校側のやりとりによると、男子生徒が1年の時、早退してインターネットをしていたことについて母親(36)が担任に相談した内容を担任の男性教諭が翌日、授業中に同級生の前で暴露。このため、男子生徒は差別的なあだ名で呼ばれるようになり、「学校に行きたくない」と言い出したという。

 今年9月には、男子生徒が運動会の騎馬戦の練習中に落下して腕を負傷。「手の骨が折れたかもしれない」と訴えたが、男性教諭は「おまえはまたうそをつきよる」と答えたという。

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福岡の中2自殺 級友の前で「偽善者」「うそつき」 担任、いじめ誘発

 ≪学校側認め、両親に謝罪≫

 福岡県筑前町で、町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、学校側は15日、「1年生時の担任にいじめを誘発する言動があった」として、生徒の両親に謝罪した。この日、いじめの有無などに関する調査の経過報告で学校幹部らが生徒宅を訪れた際、校長や当時担任で現在は学年主任の教諭が、両親の追及に答える形で認めたという。

 両親は「教師が率先していじめていたとすれば、絶対に許すことができない。すべての真実が知りたい」と、さらなる調査と報告を求めた。

 父親(40)によると、1年生の時に男子生徒が自宅で見ていたインターネットの内容を両親が担任に相談したところ、担任は後日、相談内容を同級生に暴露し、クラスで男子生徒に不本意なあだ名が付けられた。担任は級友の前で男子生徒を「偽善者」「うそつき」とからかったりもした。

 担任は学業成績をイチゴの品種に例え「(高価な)あまおう」「出荷できない」などとランク分けし生徒を呼んでいた。男子生徒は成績上位で「あまおう」と呼ばれたが、父親は「親としては、こうした教師の格差意識が、いじめを助長したと受け止めている」という。担任は一連の言動を認めた際、自らの行為がいじめを誘発したことを「自覚していた。からかいやすかった」と話し、両親に「一生をかけて償います」とわびた。

                    ◇

 町立三輪中学校の合谷智校長が16日未明、記者会見し「担任教諭の言動がいじめであるという認識に立ち自殺との因果関係を調べる」と述べた。

(産経新聞) - 10月16日8時1分更新

福岡いじめ自殺 発端は学年主任の「いじめ発言」繰り返し

 唇を噛み締めて自殺した生徒の家を出る合谷智・三輪中校長=福岡県筑前町で16日午前3時半、木葉健二写す

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷(ごうや)智校長、中原敏隆町教育長、学年主任らが15日、男子生徒宅を訪れ、両親と面会した。学校側は、男子生徒の1年時の担任教諭を務めた学年主任(47)がいじめ発言を繰り返し、それが発端となって他の生徒にまでいじめ行動が広がったことを認めた。

 両親と学校側の面会は報道陣に公開された。両親らは、自殺直後に学校が全生徒から取ったアンケートと、両親が親しかった生徒2人に書いてもらったメモを基に「息子だけが1年の時からいじめられていた」「一部生徒がアンケートで学年主任によるいじめを記述している」と指摘した。

 また、▽1年の時に生徒らをイチゴやジャムに例えてランク付けするなど人格無視の発言を繰り返した▽ケガをしているのに仮病よばわりやうそつき扱いした——ことなどを、同級生2人から伝えられたことを明かし「間違いないか」とただした。学年主任は「(男子生徒が)からかいやすかったから」と、いじめ発言を繰り返していたことを認めた。

 さらに、母親が男子生徒のインターネット利用について教諭に相談した内容を他の生徒たちに明かして、同級生らがこれに絡めたあだ名で呼ぶようになったいじめを誘発していたことも指摘した。母親によると、男子生徒はこの後「学校に行きたくない」と言うようになったという。

 両親がこうした教諭の言動がいじめ助長につながったのではないかと迫ると、合谷校長は「そう思います」と答えた。

 両親との面会の後、中原教育長は報道陣に対し「校長から今朝、(1年時の担任教諭の)発言内容を聞いた。教師によるいじめがあったと判断している」。学年主任は「一生かけて償います」とうつむきながら謝罪した。【川上敏文】

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母の相談を教諭が暴露、いじめのきっかけ…中2自殺

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した事件で、学校側は15日、1年生の時の男性担任教諭が、男子生徒の母親から受けた相談内容を無断で同級生に暴露し、それが元で男子生徒がいじめられるようになったことを認めた。

 この日、合谷智(ごうや・さとし)校長、この教諭らが、男子生徒宅を訪れ、こうした事実をおおむね認め、両親に謝罪した。

 この直後、合谷校長は「教諭によるいじめと受け取られても仕方がない。これが自殺につながったと認識しており、申し訳ない」と、自殺との関係を認めるかのような発言をしたが、16日未明の記者会見では、「教諭の言動がいじめの誘因になったが、自殺と結びつけるのは危険。(私が)冷静さを欠いていた」と発言の一部を撤回した。

 両親に謝罪した後、教諭は報道陣に対し「一生をかけて償っていきたい」と話していた。

 男子生徒の両親や学校側によると、1年の1学期、男子生徒が早退を繰り返し、自宅でインターネットのサイトを閲覧していたため、母親が教諭に相談した。教諭は同級生の前で、その内容を明かしたうえで男子生徒に注意したことから、同級生に不名誉なあだ名を付けられ、このころから男子生徒は「学校へ行きたくない」「死にたい」と漏らすようになった。

(2006年10月16日1時46分 読売新聞)

いじめ、教師の言動影響「自殺の誘因」 福岡の中2自殺

 福岡県筑前町の中学2年の男子生徒(13)が、いじめを受けたという遺書を残して自殺した問題で、1年生の時の担任教諭が生徒に対し、不適切な言動を繰り返していたことがわかった。生徒の両親が「教諭からいじめを受けていたのではないか」とただし、町教委や学校側が15日、認めた。校長は同夜、記者会見し、教諭の言動について「自殺の誘因になったと思うが、主因かどうかはわからない」との見方を示した。

 生徒の両親は、14、15両日、自宅を訪れた三輪中学校の合谷智校長やこの教諭らとの話し合いを記者団に公開。この中で、両親は同級生らから聞いたという教諭の過去の言動を示しながら、事実かどうか問いつめた。

 両親によると、1年生の1学期に、生徒がインターネットのサイトを繰り返し見ていると母親が教諭に相談。その後、その相談内容が同級生らに漏れ、それにちなんだあだ名がつけられた。生徒はあだ名で呼ばれるようになったことを嫌がり、「学校に行きたくない」と訴えるようになったという。両親は、相談内容を教諭が漏らしたと指摘した。

 また、教諭は友人が落とした文具を拾ってあげた生徒を「偽善者にもなれない偽善者」と呼んだという。生徒が2年に進級する際に担任が代わったが、新たな担任に対し、「この子はうそをつく子だ」と申し送りをしたとしている。

 ほかの生徒に対しても、漢字を書かせる際に、太った生徒には「『豚』が似合う」と言ったり、忘れ物をした生徒を教室にある花瓶でたたいたりといった行為があったのではないかと問いつめた。

 これに対し、教諭は相談内容を漏らしたことや「偽善者」という発言、「うそをつく子」という申し送りなどについて、「はい」などと答えて認めた。亡くなった生徒を集中的にいじめたのではないかと問いつめられたのに対しても、これを認め、その理由について「からかいやすいというのはありました」と説明した。教諭は話し合いの後、記者団に「一生かけて償います」と話した。

 合谷校長は席上、「そのこと(教諭の発言)が自殺につながった。一番大きな引き金になった。子どもたちの一連のいじめも実際にはあったが、大本となった」と謝罪した。同夜の会見では「教諭の言動で、その子が周りから見られる人間像が作られた。そのことによっていじめが生まれ、自殺に至ったと考えている」と語った。

 この問題では、自殺当日の11日、生徒が「死にたい」と漏らしたのに対し、同級生らが「本気なら下腹部を見せろ」などといい、ズボンを脱がせようとしたことなどがわかっている。

asahi.com 2006年10月16日01時20分

2006年10月15日

福岡いじめ自殺:発端は学年主任の「いじめ発言繰り返し」

mainichi-1015.jpg 遺族宅を訪問して謝罪する学校関係者(手前)=福岡県筑前町で15日午前11時11分、川上敏文写す

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷(ごうや)智校長、中原敏隆町教育長、学年主任らが15日、男子生徒宅を訪れ、両親と面会した。学校側は、男子生徒の1年時の担任教諭を務めた学年主任(現在)がいじめ発言を繰り返し、それが発端となって他の生徒にまでいじめ行動が広がったことを認めた。

 両親と学校側の面会は報道陣に公開された。両親らは、自殺直後に学校が全生徒から取ったアンケートと、両親が親しかった生徒2人に書いてもらったメモを基に「息子だけが1年の時からいじめられていた」「一部生徒がアンケートで学年主任によるいじめを記述している」と指摘した。

 また、▽1年の時に生徒らをイチゴやジャムに例えてランク付けするなど人格無視の発言を繰り返した▽ケガをしているのに仮病よばわりやうそつき扱いした−−ことなどを、同級生2人から伝えられたことを明かし「間違いないか」とただした。学年主任は「(男子生徒が)からかいやすかったから」と、いじめ発言を繰り返していたことを認めた。

 さらに、母親が男子生徒のインターネット利用について教諭に相談した内容を他の生徒たちに明かして、これに絡めてバカにしたあだ名をつけ、いじめを誘発していたことも指摘した。母親によると、男子生徒はこの後「学校に行きたくない」と言うようになったという。

 両親がこうした教諭の言動がいじめ助長につながったのではないかと迫ると、合谷校長は「そう思います」と答えた。

 両親との面会の後、中原教育長は報道陣に対し「校長から今朝、(1年時の担任教諭の)発言内容を聞いた。教師によるいじめがあったと判断している」。学年主任は「一生かけて償います」とうつむきながら謝罪した。【川上敏文】

毎日新聞 2006年10月15日 20時40分 (最終更新時間 10月15日 22時41分)

福岡いじめ自殺 生徒、当日5回も「死にたい」と話す

 理科の学習ノートの片隅に書き込まれた遺書=倉岡一樹写す

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、同中の合谷(ごうや)智校長らが14日記者会見し、生徒が自殺した11日に授業時間中や昼休みなどに計5回、「死にたい」と話していたことを明らかにした。さらに、下校直前に生徒7人にトイレで「(死にたいのは)うそだろう。下腹部を見せろ」とズボンを下ろされそうになっていたことを認めた。合谷校長は「トイレの事件が自殺の要因の一つになった可能性もある」と話した。学校側はこの事実を13日までに確認していたが、「聞かれなかったから」として公表していなかった。

 合谷校長によると、男子生徒は11日は1、3、5時限の授業中に周囲の生徒に聞こえるように「死にたい」と漏らしていた。発言の内容が分からず私語だとして「集中しなさい」と注意した教諭もいた。また昼休みにも「死にたい」と話していた。

 6時限目の美術の時間には、スケッチブックを忘れてきたため、クラスの生徒から借りた。それに「遺言 お金はすべて学校に寄付します。いじめが原因です」などと書いた。貸した生徒は冗談と思っていたという。遺書は学校のスケッチブックの他にも、プリントの裏などに書かれ、計4通あった。

 6時限目終了後にトイレで7人の男子生徒に囲まれた時も「死にたい」と漏らすと「うそだろう。下腹部を見せろ」と言われ、ズボンを腰のあたりまで下ろされそうになったという。男子生徒はその後家に帰り、自宅の倉庫で首をつって自殺した。合谷校長は「徐々に気持ちが高まっていったのかもしれない」と話し、トイレの事件が自殺の引き金になった可能性に言及した。【川上敏文】

(毎日新聞) - 10月15日10時12分更新

2006年10月14日

福岡中2、自殺当日に何度も「死ぬ」…級友取り合わず

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒が、自殺した11日の1、3、5時限目の授業中や休み時間などに、級友らに何度も「死ぬ」と漏らし、級友と話しながら遺書を作っていたことがわかった。

 同校の合谷智校長が14日明らかにした。級友らは「本気とは思わなかった」などとして取り合わず、担任教諭らに報告しなかった。

 校長によると、授業中に男子生徒の言葉を聞いた教諭は、内容が分からないまま、「私語をやめろ」と注意した。6時限目の美術の授業中、男子生徒は隣席の男子生徒と話し合いながら、スケッチブックに遺書を書いた。「遺言」と書いたうえ、「いじめが原因」「いたって本気です。さようなら」などと記していた。

 さらに放課後、校内のトイレで、7人の男子生徒に「死ぬんだ」と告げ、7人から「本気なら、下腹部を見せてみろ」と言われ、ズボンを下げられそうになった。合谷校長は「この行為はいじめに当たると考えている」としている。午後4時40分ごろ、学校を出た男子生徒は同8時ごろ、自宅の倉庫で首をつって死亡しているのが見つかった。

 合谷校長は「多くのサインが出ていながら、教職員の誰もが気づけなかったことに、自責の念を感じる。担任教諭と生徒との信頼関係の強化に一層、力を入れたい」と話している。

(2006年10月14日23時47分 読売新聞)

当日「死にたい」、同級生ら服脱がす 福岡・中2自殺

 福岡県筑前町の中学2年の男子生徒(13)がいじめを受けていたという遺書を残して自殺した問題で、自殺当日の11日、生徒が繰り返し「死にたい」と漏らしたのに対し、同級生らが「本気なら下腹部を見せろ」などといい、ズボンを脱がせようとしていたことが分かった。校長が14日、記者会見で明らかにし、暴力にあたるかもしれないという認識を示した。一方、生徒の父親(40)は学校側の説明に不信感を示し、「真実を知らせてほしい」と訴えた。

 生徒が通っていた町立三輪中学の合谷智校長の説明によると、生徒は11日の1、3、5時間目の授業中や休み時間に「自分は死ぬんだ」「死にたい」などと友人らに話した。6時間目の美術の時間には、スケッチブックに「いじめが原因です。いたって本気です」と記すとともに、「遺言」として「お金はすべて学校に寄付します」などと書いた。この文面も近くにいた生徒と話し合いながら書き込んだらしい、という。

 6時間目の直後、生徒はトイレの中で、同級生7人に「死にたい」などと話したが、同級生らは「うそだろう」「本気なら下腹部を見せろ」などと言いながら、ズボンを脱がせようとし、少しおろしたという。

 同校や生徒の親類によると、生徒は長い期間、いじめを受けていた可能性があり、1年生のころから友人に「死にたい」とこぼすことがあったらしい。

 合谷校長は13日夜の会見で、暴力や金銭の要求はなかったが、生徒の発言に周囲が反応しないといったことがあったのではないかと説明していた。14日の会見では、トイレ内の行為について「暴力といわれればそれに当たるかも知れない」と釈明した。

 一方、父親は14日、記者団に対し、遺書は四つあったことを明らかにした。このうち理科のノートには「さようなら 僕が死んだら 僕の貯金は学級にあげます」と記されており、父親は「金銭的な要求があったのかとも思う」と話した。

 自殺当日、生徒が死にたいと漏らしたのに対して、「同級生から『じゃあ死ねば』と言われたらしい」と話した。

 また父親は、生徒の祖父から「自転車をパンクさせられたり、ねじをゆるめられたりすることがあったようだ」と聞いたことを明らかにした。

 父親は14日の葬儀で「友達のみなさん、今回の(息子の)死を無駄にしないで下さい。少しでも変わったことがあったら見逃さないで下さい。何かのサインかも知れません」と呼びかけた。

asahi.com 2006年10月14日23時22分

いじめ自殺中2告別式、同級生「相談乗れず悔しい」

 いじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)の告別式が14日、自宅で営まれ、親類や同級生らが、冥福(めいふく)を祈った。

 焼香後、同級生の男子生徒が「明るく、へこんでもすぐ立ち直る姿しか思い出せない。一人で悩んでいる時、相談相手になれなかったのが悔しい」と別れの言葉を述べた。

 続いて小学4年と5年の2人の弟が「よく面倒を見てくれてありがとう。お父さん、お母さんのことは僕たちに任せて下さい」と祭壇に語りかけると、すすり泣く声が広がった。

 父親は「競走馬のディープインパクトのファンになり、将来は馬にかかわる仕事がしたいと話していた。息子が何を訴えたかったのかを知ることが、家族に与えられた課題」と語った。

(2006年10月14日19時56分 読売新聞)

福岡いじめ自殺 葬儀に500人、めい福祈る

 いじめで自殺した男子中学生の葬儀の焼香台で涙ぐむ参列者ら=福岡県筑前町で14日午前11時17分、飯ケ浜誠司写す

 いじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)の葬儀が13日正午から同町内の自宅で営まれた。葬儀には、近所の人たちのほか同中の教職員、生徒ら約500人が参列し、めい福を祈った。

 男子生徒は自殺する直前、学校の友人に「おれは今日死ぬ」などとほのめかし、今月11日午後に遺書を残して自宅倉庫で首をつった。男子生徒は計3枚の遺書を上着のポケットや学校の美術室に残していたが、その中には「いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」「お母さん お父さん こんなだめ息子でごめん 今までありがとう」などと書かれていた。

 学校側は12日朝に全校集会を開催。男子生徒の死を伝えるとともに、11日の帰宅直前に学校で会っていた7人の生徒から聞き取りをするとともに全校生徒にアンケート用紙を配布するなどして調査を始めた。その中では男子生徒がクラス内で無視されていたことなどが浮かんできているという。【高橋咲子、倉岡一樹】

(毎日新聞) - 10月14日17時12分更新

“いじめ”中学1年のころから…福岡、父が明らかに

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、男子生徒の両親が14日、自宅で取材に応じ、中学1年のころから、いじめとも受け取れる出来事があったことを明らかにした。

 両親によると、バレーボール部に所属していた男子生徒は、中学1年の1学期、「部活に行きたくない」と漏らすことが何度かあったが、父親(40)は厳しい指導が行われていると解釈し、「くじけるな」と励ましたという。

 2学期には、通学用の自転車のねじを緩めるいたずらをされ、男子生徒が隣に住む祖父に「自転車を交換して」と頼んだことがあった。祖父が理由を尋ねても答えなかったが、祖父は「いじめられているのかな」と感じたという。

 父親は「今思えば、そのころすでにいじめに遭っていたのかもしれない。明るい性格で、家では一切そんなそぶりは見せず、気づいてやれなかった。苦しみを一人で抱えていたと思うとやりきれない」と悔しさをにじませた。

 両親はまた、男子生徒が自殺した当日、学校で同級生に数回、「おれ、きょう死ぬっちゃん」と話していたことを、学校関係者から聞いたという。

 同校では、クラスの中に男子生徒の言うことをまともに取り合わないなどの行為があったほか、男子生徒が1年のころから「死にたい」ともらしていた。担任教諭は気づいていなかったらしい。

 同校の合谷(ごうや)智校長は13日、記者会見し、クラスで男子生徒をばかにするような行為があったことを認め、「精神的な苦痛を受け、自殺に至ったのではないか」と述べた。

 一方、学校から両親へのいじめの内容に関する詳しい説明はなく、父親は「自殺にまで追い込まれた原因が何だったのか、隠さず明らかにしてほしい。息子のような子どもを二度と出さないよう、町教委や学校に対策を望みたい」と語った。

(2006年10月14日11時39分 読売新聞)

いじめ自殺:中2男子が自宅で首つり、遺書残し 福岡

 福岡県筑前町立三輪中学校2年生の男子生徒(13)が、自宅で首つり自殺していたことが、分かった。近くに「いじめで耐えられません」などと書かれた遺書があり、町教育委員会や県警朝倉署が背景について調べを始めた。

 町教委や同署などの調べでは、11日午後、男子生徒が、同町の自宅の物置内で首をつって死んでいるのを、祖父が見つけた。遺書は学校で配布されたプリント紙の裏側やスケッチブックなど計3枚で、1枚は上着のポケットの中に、もう1枚は遺体の足元にあり、スケッチブックは学校の美術室に置いてあった。

 「お父さん、お母さん、こんなだめ息子でごめん」などと走り書きされていた。先日引退表明した競走馬ディープインパクトのファンで、「生まれかわったらディープインパクトの子供で最強になりたい」とも書かれていた。

 複数の関係者によると、生徒は自殺した当日、学校の友人に「おれは今日死ぬ」と自殺をほのめかしていたという。

 生徒は今年9月からバレー部主将を務め、学校を欠席することもなく、明るくあいさつする活発な子で、成績も悪くなかったという。

 三輪中は12日に全校集会を開き、生徒の自殺を報告。12、13日には、全生徒を対象に「何か心当たりはないか」と問いかけるアンケートを実施した。臨床心理士4人を招いて、生徒全員の面談も始めている。13日からの中間試験も延期した。【川上敏文、高橋咲子】

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中2男子自殺、「いじめ」の遺書残し自宅で…福岡

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が遺書を残し、自殺していたことが13日わかった。写真は自殺した中学生の遺書、「お母さんお父さん、ごめん。今までありがとう。いじめられてもういきていけない」などと記されていた。

 福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)が、「いじめられてもういきていけない」などと記した遺書を残し、自殺していたことが13日わかった。

 同校の合谷(ごうや)智校長は会見で、クラスで男子生徒をばかにするような行為があったことを認め、「精神的な苦痛を受け、自殺に至ったのではないか」と述べた。同県警朝倉署も自殺の原因を調べている。

 同校によると、11日午後8時ごろ、帰宅が遅い男子生徒を捜していた家族が、自宅の倉庫で首をつって死亡しているのを見つけた。男子生徒はこの日ふだん通りに登校、午後4時40分ごろには下校していた。

 足元と、学生服の上着のポケットに遺書が残され、学校の美術室にあった友人のスケッチブックにも遺書のようなメモがあった。あて名はなく、メモには、いじめを受けていたことが書かれていたという。

 父親によると、倉庫にあった遺書には「お母さんお父さん、ごめん。今までありがとう」などと記されていた。父親は「どんないじめがあったのか、なぜ、こんなことになったか明らかにしてほしい」と訴えている。同校は12日朝、全校集会を開き、男子生徒の自殺を報告。全校生徒に、いじめの有無を確認するアンケート調査を行うとともに、11日の放課後直前に男子生徒と一緒にいた同級生らから事情を聞いた。クラスの中に男子生徒の言うことをまともに取り合わないなどの行為があったことが分かった。また、1年のころから「死にたい」と同級生に漏らしていたともいう。

(2006年10月14日1時55分 読売新聞)

中2いじめ苦に自殺 教委も認識 「生きていけない」 福岡・筑前町

 福岡県筑前町の三輪中学校(合谷智校長、425人)の2年の男子生徒(13)が自宅の倉庫で首つり自殺をしていたことが13日、分かった。遺書とみられるメモ紙が計4通見つかり、「いじめられて、もういきていけない」と学校でのいじめを苦に自殺したことを示唆する記述があった。同町教委は「いじめがあった認識がある」として、男子生徒が自殺にいたった経緯を調査している。

 同町教委などによると、11日午後8時すぎ、隣家に住む祖父(67)が自宅倉庫のかもいにビニールひもをかけて首をつっている学生服姿の男子生徒を発見。救急車で近くの病院に運ばれたが、死亡が確認された。死亡推定時刻は午後5時すぎとみられる。夕食に姿を見せなかったことから辺りを捜していた。

 残された遺書とみられるメモ紙には「いじめられて、もういきていけない」「いじめが原因です」「うざい奴等はとりつきます」などといじめを苦に自殺したことをうかがわせる記述があった。

 同中は、男子生徒が自殺した翌12日朝に緊急の全校集会を開催。合谷校長が事実関係を説明した。その後、全校生徒にいじめの有無などを確認するアンケート用紙を配布し、同日中に回収。11日の放課後の直前に男子生徒を学校のトイレで取り囲んでいた同級生計7人から個別に事情を聴いたという。

 学校側の聴取に対し担任の男性教諭(45)は「いじめは把握していなかった。(自殺した日、男子生徒は)朝から目前に迫っていた中間テストに向けてプリント学習に励んでいた。給食も元気そうに食べていた」と答えたという。

 中原敏隆・筑前町教育長の話 男子生徒が自殺するまで学校内でいじめがあったことは把握していなかった。しかし、遺書にはっきり「いじめられた」と書かれている以上、いじめがあったと認識している。その前提で今後の調査を進めたい。

=2006/10/14付 西日本新聞朝刊=

2006年10月14日00時01分

2006年10月13日

「いじめ」書き残し自殺/福岡・筑前町の中2男子

 複数あったとされる遺書のひとつ

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)が、いじめられていたと書き残し、自宅の倉庫で首つり自殺していたことが13日、分かった。

 町教育委員会や学校によると、11日夜、倉庫で首をつった生徒を祖父が発見。ズボンのポケットなどに複数のメモがあり、いじめを受けていたとの内容だった。生徒は同日昼にも、学校で友人に「死ぬ」と話していたという。

 合谷智校長は「学校としては把握していなかったが、ほかの生徒に事情を聴くと『いじめがあった』と証言した。かけがえのない命が失われたのは残念で、真相解明に努める」と話した。

 中学校は12日に全校集会を開いて生徒に事情を説明し、来週にも保護者会を開催する予定。

四国新聞 2006/10/13 19:50

遺書の画像

【学校が配布した家庭への連絡プリントの裏】

「お母さんお父さんこんなだめな息子でごめん 今までありがとう。いじめられて、もういきていけない。」


【理科のノート】

「遺言 さようなら 僕が死んだら僕の貯金は学級にあげます。」


【スケッチブック】

「遺言。 お金はすべて学校に寄付します。うざい奴等はとりつきます。さようなら。
いじめが原因です。いたって本気です。さようなら」


【画用紙】

「See you agein? 人生のフィナーレがきました さようなら さようなら さよ〜なら〜 」
「生まれかわったらディープインパクトの子供で最強になりたいと思います。」


【複数の遺書】

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