審議会には、学識経験者や教育関係者など委員15人が出席しました。会議で焦点になったのは、「大学の存在意義と倉敷市の財政のバランス」。出席した委員からは、「大学運営は黒字にはならない。その中で市が許容できる赤字金額を示すべき」といった意見や、「市が負担する経費を先に決め、予算内でいかに良い教育を提供するかという視点が必要」といった意見が出されました。これに対し、倉敷市側はいったん持ち帰り検討することにしました。審議会の岡本輝代志会長は、「財政面に偏った話になると、いっそ 大学は無いほうが良いという結論になりがち。運営上赤字が出るとしても大学が必要という理由がなければ、なかなか市民の合意は得られない」との見解を示しました。倉敷市の試算では、現在の構想どおりに4年制化した場合、年間で6億3000万円の支出が見込まれています。審議会では、公設民営型など先進大学の視察なども予定しており来年3月までに答申をまとめることにしています。
ツメレンゲは、ベンケイソウ科の多年草で、日当たりのよい岩や屋根などに生息する多肉植物の一つです。古い本瓦ぶき屋根が残る倉敷市の美観地区には、このツメレンゲが自生しており9月から11月ころには、白い花を見ることができます。しかし、近年、環境省のレッドデータブックでは、準絶滅危惧種に指定されていて減少傾向にあります。美観地区では、15年ぶりの分布調査となりました。調査には、岡山大学資源生物科学研究所の屋上緑化研究チームをはじめ15年前に生息調査を行った倉敷市立自然史博物館の友の会の会員や地元住民などおよそ15人があたりました。調査員は、3つの班にわかれて、15年前にツメレンゲを確認した54箇所を回り双眼鏡で屋根の上をのぞきながらツメレンゲの株を数えるなど現在の生息状況を再確認しました。また、新たな自生株を発見すると住所や株数などを記録していきました。調査の結果、15年前の生息箇所のうち35箇所で絶滅が確認されました。一方、調査範囲を広げ、新たに25箇所で生息を確認しました。岡山大学資源生物科学研究所では、今回の調査結果をツメレンゲ保護のための基礎資料とすることにしています。
この清掃活動は、高梁川流域連盟が主催して年に一度開催しています。今年は、高梁川流域の住民や企業の代表などあわせて55団体およそ1400人が参加しました。開会式では、倉敷市の西博副市長が「母なる川・高梁川を皆さんの手で美しくしましょう」と挨拶しました。集まった人たちは、ビニール袋や火バサミを手に持ち河川敷に捨てられているペットボトルや空き缶、空き瓶を拾って回りました。中には、車のタイヤやテレビ、オイルの入った缶など不法に捨てられた粗大ゴミも見られました。今年は、1時間ほどの清掃活動で全部で2・8トンのゴミが集められました。この高梁川クリーン一斉行動の模様は12月放送の「発掘!エコライフ」で詳しくお伝えします。
この講演会は、岡山県倉敷保健所が開いたものでおよそ100人が受講しました。岡山大学病院精神科の寺田整司さんが「誰もがあぶない、心の病気」と題して、講演しました。講演の中で寺田さんは、「自覚できない程度の軽い疲れや、責任の重さなどは、長い時間をかけて静かにたまっていく慢性的なストレス」と説明し、最近あまり腹も立たないが、嬉しいこともあまりないなど日常の刺激に対して鈍感になっている場合は、注意が必要です。」と話しました。そして、「ストレスは自分ひとりだけでは、気づきにくいため、家族などとのふれあいの中で、第三者に判断してもらうことが大切です」と説明しました。訪れた人たちは、寺田さんの話を熱心に聞き入っていました。
大会には、東は愛知県から西は大分県まで14府県から52チーム312人が参加しました。競技は、1チーム6人がシングルス・ダブルス・トリプルスの3種目で対戦を行い、2種目以上で勝ったチームが勝者となります。予選は、6チームから7チームの総当りのリーグ戦で行われ、参加した人が、チームメイトと作戦を練りながら、各リーグの上位2チームが進出できる決勝トーナメント目指して熱戦を繰り広げていました。この大会は、今年で7回目で、岡山県での開催は、第1回に次いで今年で2回目です。西日本は、東日本に比べ、競技も盛んで、大会には、日本選手権などで活躍する選手らも参加し、レベルの高い戦いが展開されました。なお大会の結果、高知県協会Bチームが優勝を果たしました。第1回・第2回と連覇している岡山県協会からは、8チームが参加し、Aチームが惜しくも2位、Dチームも3位となりました。
【結果】
優勝:高知県協会B 2位:岡山県協会A 3位:広島県協会・岡山県協会D
このイベントは、岡山県内を中心に活動する詩人や音楽家が、活動の様子を広く市民に知ってもらおうと企画されたもので今回初めて行われました。ステージでは、「言葉のスポーツ」として注目を集めている「詩のボクシング大会」で去年、全国優勝した詩人の木村恵美さんら7組のアーティストが出演。自作の詩を朗読するパフォーマンスをみせました。このほか、生野菜を楽器にして音楽演奏する「へい太」さんは、サツマイモやネギといった野菜で作った特製の笛でユニークな音色を奏でました。今回のイベントは、チャリティーとして開催され入場料やグッズ販売の収益金の一部を新潟中越沖地震の被災者へ寄付するということです。