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高2自殺:県教委が遺書の分析を心理学者に依頼 山形

 昨年11月に自殺した山形県高畠町の県立高畠高校2年、渋谷美穂さん(当時16歳)について、県教委は26日、遺書の分析を心理学者に依頼するなどして自殺の真相を解明する方針を文部科学省に伝えた。渋谷さんの父登喜男さん(55)=高畠町=が23日に遺書とみられる携帯電話の書き込みの一部を公表したのを受けた措置。県教委は「いじめはなかったという判断は変わっていないが、生徒の自殺の真相を解明する責任がある」としている。

 県教委高校教育課の柳谷豊彦課長は「自殺には複合的な要因があったのかもしれない。今後も遺族の声に耳を傾けたい」と話しており、今後、遺族の了解を得た上で遺書の内容の分析を心理学者ら専門家に依頼する。

 登喜男さんは県教委の対応について、「子供の心の奥底にある気持ちは誰にも分からない。権威のある人が何らかの理由をつければ、それで原因が決まってしまう。学校側は(いじめを)認めないというふうにしか思えない」と不信感を表明した。【林奈緒美、湯浅聖一】

毎日新聞 2007年11月26日 20時52分 (最終更新時間 11月26日 20時58分)

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