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有終飾った!横地、逆転初V…全日本新体操第2日

 ◆新体操 全日本選手権第2日(24日、東京体育館) 男女個人の後半2種目などを行い、女子は今大会限りで引退する横地愛(26)=イオン=が4種目合計59・900点で初優勝を飾った。前日3位の横地は、最後のクラブで15・650点の最高点を出し、首位の日高舞(19)=東女体大=を逆転。闘病中の岡久留実コーチに最高の恩返しをした。史上初の7連覇を狙ったアテネ五輪代表の村田由香里(26)=日体大大学院=は3位。女子団体総合は東女体大が19連覇を決めた。

 金色に輝くクラブを高く投げ上げた。締めくくりの見せ場。横地は2回前転し、両足で挟むようにピタリとクラブを受け止めた。「冷静に見えていた」最後まで演技に集中できた喜びが、全身からにじみ出た。

 引退を決めて臨んだ大会。思い残さず自分を出したかった。高ぶる感情を必死に抑え、インドの宗教音楽に乗って「不思議な世界観」を表現。「観客を楽しませる」という信念を貫き、26歳の熟成された演技が19歳の日高を逆転した。

 最高の恩返しだ。10年間指導してきた岡コーチは現在、抗がん治療中。シドニー、アテネ両五輪の選考会も含めて2位や3位ばかりだった横地の悲願達成は、何よりの良薬だろう。“卒業試験”を観客席から見守った恩師は「これで卒業させられる」。涙と笑みが2人には入り交じっていた。

 常に立ちはだかった村田の連覇も止めて有終の美を飾った横地は「由香里ちゃんに勝ったことより、やってきたことを出せたことがよかった」と話した。日本のトップを争い続けた2本柱。引退後の「指導者対決」も楽しみだ。

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(2007年11月25日06時00分  スポーツ報知)

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