 | 中国 月探査衛星の画像初公開 公開されたのは、中国初の月探査衛星「嫦娥1号」が月の上空およそ200キロの地点から撮影した画像です。温家宝首相が26日、北京の宇宙飛行管制センターを訪れ、公開しました。画像は、月面の南北460キロ、東西280キロの範囲を写したもので、月面に大小のクレーターが点在している様子がわかります。演説した温家宝首相は、「わが国の宇宙開発の歴史に新たな1ページを切り開いた」と述べ、関係者の苦労をねぎらいました。そのうえで「探査計画の次の段階に着手し、目標の実現を急ぐべきだ」と述べ、2012年ごろをめどに無人探査機を月面に着陸させる計画を行動に移すよう指示しました。宇宙大国を目指す中国は「技術力、競争力、そして国民の団結力を高めるのに意義がある」として月の探査計画を国家の重要プロジェクトと位置づけ、月探査衛星の動向を、発射したときから詳しく伝えています。今回の画像の公開の様子も生中継で全国に放送されており、中国政府としては、月の探査計画が順調に進んでいることをアピールするとともに国威発揚を図るねらいがあるものとみられます。公開された画像について「宇宙航空研究開発機構」の阪本成一教授は、「日本の月探査衛星『かぐや』が先日、撮影に成功した月の映像ほどの鮮明さはないが、地球から撮影できる月の画像よりは品質が高く、中国としても品質の高い画像を独自に撮影できるということを内外に示せたのだと思う」と話しています。   | 11月26日 19時27分 |
|  |  | 中国 月探査衛星の画像初公開 11月26日 19時27分
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