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【岐阜】

エイズ対策、“他人ごと”意識がネック 岐阜で「コンドームの達人」講演

2007年11月26日

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 12月1日の世界エイズデーを前に岐阜市と県“人間と性”教育研究協議会などが25日、岐阜市薮田南の県民ふれあい会館で啓発イベントを開催。岩室紳也地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター長が講演し「20歳で感染して30歳で死ぬ患者がいる。悔しい」と述べ、エイズの啓発活動で感情に訴える必要性を説いた。

 「コンドームの達人」を自認する岩室氏は、看護師など医療関係者の感染者もいるとして「実際に感染者と接しないと、なかなか(エイズの身近さを)実感できない。分かっていても行動を変えるのは難しい」と、人ごと意識がネックだと指摘した。

 10代の人工妊娠中絶件数やコンドームの出荷量が減少している現状について「特に若い男がセックスをしなくなっていることが一因。傷つきたくないと、2次元の世界にとどまっている」と分析。性教育を進める上でもコミュニケーション能力の乏しい「関係性の喪失」が最大の課題だと訴えた。 (藤嶋崇)

 

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