2007年08月21日
（ ＾ω＾）は登校拒否のようです 最終話
※閲覧注意
4 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:07:43.54 ID:Oeae1YKZ0
今日は後日談的なものです
ではお願いします
ﾌﾞｰﾝの通う学校では不安と新たな門出を祝う卒業式が行われた。
（ ´∀｀）（結局内藤は来なかったモナ・・・）
('A`)「しょぼん達とは高校も同じだな。クラスは多分もうバラバラになるだろうけどよろしくな」
＼(＾o＾)／「中学ｵﾜﾀ」
(´･ω･｀)「高校とか知らんがな」
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳｰ！！」
これとは裏腹にﾌﾞｰﾝは卒業式に行けずその日も自宅で過ごしていたのだった。
(ヽ´ω`) （卒業式には来いって先生に言われたけどやっぱり無理そうお）
J( '-`)し「結局あんた中学校ほとんど行かなかったわね・・・」
(ヽ´ω`) （ああ、もう嫌だ。学校はほとんど行けなかったし、かといってみんなとは差をつけられたし・・・
ﾌﾞｰﾝをバカにしてた奴も結局はﾌﾞｰﾝを追い抜いて行ったお・・・）
5 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:12:18.08 ID:Oeae1YKZ0
ﾌﾞｰﾝは高校の進学も諦めていた。
欠席続きでも入学出来るところはあるにはあったがやはり人間関係構築にまだ恐怖心があったのだった。
(ヽ´ω`) （高校に行ってもまた初日で大失敗するのがﾌﾞｰﾝらしさなんだお・・・）
卒業証書はわざわざ先生が届けに来てくれた。
（ ´∀｀）「内藤・・・本当にすまないモナ・・・もし相談事とかあったらいつでも連絡して欲しいモナ・・・」
J( ；-；)し「三年間本当にありがとうございました・・・」
(ヽ´ω`) 「・・・」
8 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:17:13.50 ID:Oeae1YKZ0
J（ ；△；）し「ほら！ﾌﾞｰﾝもせめてお礼くらい言いなさい！」
(ヽ´ω`) 「・・・」
（ ´∀｀）「内藤！これからも先生応援してるから！卒業おめでとう！」
(ヽ´ω`) 「・・・」
ﾌﾞｰﾝの引きこもりは卒業後も続いた。
未だに中学の時の知り合いに会うのが怖かったからだった。
そしてそれは夏まで続いたのだった。
9 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:21:16.70 ID:Oeae1YKZ0
J( '-`)し「ねぇﾌﾞｰﾝ。あんたさ、家にずっといるのは体に悪いと思うわよ！
たしかに外に出ると色んな人がいるわ！でもそれは外には常に色んなチャンスが待っている事でもあるのよ！」
(ヽ´ω`) 「何を言いたいんだお？」
J( '-`)し「あんたもいい加減外で色んな事にチャレンジしてみるべきだと思うわ！アルバイトでも勉強でも！」
(ヽ´ω`) 「勉強はもうついて行けないお」
J( '-`)し「じゃあ、母ちゃんの知り合いで一人アルバイトを探している人がいるの。
そこで昼の間・・・そう、あんたと同年代は学校に行っている時間だけでもお手伝いをしてきて欲しいの」
(ヽ´ω`) 「金・・・金はもらえるのかお・・・？」
J( '-`)し「当たり前でしょう！ﾌﾞｰﾝいい？あんたは正直言って、いつまでも過去に囚われてるわ。
でもね、学校を卒業したでしょう？あの時もあんたは暗かったけど・・・
でもどういう形であれ学校を卒業したという事はあんたは自由になったのよ！」
11 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:29:20.35 ID:Oeae1YKZ0
(ヽ´ω`) （う〜ん、まぁそりゃそうだお・・・それに新しいゲームソフトがどうしても欲しかったし
携帯電話もそろそろ持ってみたいお・・・友達はいないけど）
ﾌﾞｰﾝは正直自宅で物凄く暇だった事、それに昼だけであれば体も動かせるし都合もいいかな・・・と思った。
アルバイトとかした事ないけど金は欲しいな・・・その位の気持ちだった。
(ヽ´ω`) 「わかったお。どうせ暇だし、人生初のアルバイトとやらに行ってやるお。んでどうすればいいの？」
J( '-`)し「ええっとね・・・母ちゃんもまだ詳細までは聞いてないけど・・・」
(ヽ´ω`) 「・・・」
13 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:32:33.20 ID:Oeae1YKZ0
ﾌﾞｰﾝがお世話になったのはある小売のお店だった。
道路沿いにあった事もあり人は多く、正直ﾌﾞｰﾝは少し怖くなった。
それでも取り合えずここまで来たからには面接には行かねばならなかった。
（´Д｀ ）「ああ、内藤君ね！実は今うち人が足りなくてさ。よかったら、明日からでも来てもらえる？」
(ヽ´ω`) 「はい、わかりましたお」
（´Д｀ ）「まぁ店の手伝いしてくれればいいだけなんだけど。内藤さんの息子さんなら大丈夫だろう（笑）」
(ヽ´ω`) 「はいはいお」
このお店は母ちゃんの知り合いが経営する店ではあった。
しかしながらここにﾌﾞｰﾝを入れてくれとそもそも頼んだのは母ちゃん自身だったのだった。
J( '-`)し「ご無沙汰しております。実は・・・よかったらうちの息子をここで鍛えていただけませんでしょうか・・・」
（´Д｀；）「へぇ！内藤さんの息子さんそんな状態だったのですか！まぁ今のところ人は足りているのですが・・・
わかりました。うちでちょっと面倒を見てみましょう」
J( '-`)し「申し訳ありません。ありがとうございます！！」
15 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:36:08.88 ID:Oeae1YKZ0
始め、アルバイトを舐めきって「できるだけ手を抜いてやろう」とか思っていたﾌﾞｰﾝは初日から遅刻をするなどした
しかし、ここは学校と違って誰も助けてなどくれず正直容赦がなかった。
(ゝ；´ω`)「こっこんにちは〜、少しだけ遅れましたお・・・」
（´Д｀；）「おい！こら内藤！お前初日から遅刻とかしてんじゃねー！この大馬鹿野郎が！」
( ；ﾟωﾟ)「ひ！すっすみません！！」
（´Д｀；）「イライラさせやがって！バイトだからって軽く考えてんじゃねーぞ！」
( ；ﾟωﾟ)（あれ！昨日の面接の時とこいつ明らかに違うお！！こいつの元でとか働けねーお！！）
（´Д｀；）「おら！さっさとこれを補充してこい！」
( ；ﾟωﾟ)「ほ？補充？それ・・・なんですかお！」
（´Д｀；）「イライラ！この商品を棚に入れてこいって事だ！！」
( ；ﾟωﾟ)「は！はいーー！」
18 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:42:19.36 ID:Oeae1YKZ0
ﾌﾞｰﾝは始めまったく何もわからない状態だった。
しかしながらこの店長→（´Д｀；）に怒鳴られながら仕事をするうち
正直恐怖よりも仕事に集中する様になり、少しずつだが仕事を覚え、ついには軽い満足感すら覚えてしまった。
（´Д｀；）（ふいー！これはこっちが疲れる・・・でもﾌﾞｰﾝ君はよく仕事をする奴だな・・・）
そして怒られはするが、毎日日給で給与をもらえ、時には褒めてくれるこの店長を慕う様にすらなったのだった。
(ヽ；＾ω＾)（仕事ってキツイけど楽しいお・・・）
（´Д｀；）「コラ！内藤！そこに突っ立ってないでさっさとレジに行け！！」
20 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:47:17.74 ID:Oeae1YKZ0
ﾌﾞｰﾝは毎日頑張った。
ここは学校と違い、逆に厳しいかもしれない。
でもそれだからこそ、一つの事に集中出来る。
それにする事をちゃんとしておけば誰も悪口も言わない。
それはこれまで自由奔放に振舞っていたﾌﾞｰﾝに責任というものを教えてくれたのだった。
時には思わぬ来訪者も来た。
(ヽ＾ω＾)「さて今日も頑張るおー！いらっしゃいませー！ってあれ？」
それは高校の制服に身を包み、手をつないでいる二人の男女だった。
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「あれ?ブーン君？」
(-＿-)「？」
23 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:49:57.19 ID:Oeae1YKZ0
それは以前保健室で見たヒッキーとシーチキンだった。
二人は保健室に登校していた事で、出席日数などのハードルはクリアーし高校に行っていたのだった。
またそれ加えて、元々苦難を乗り越えてきた仲からか意気投合し今では交際していたのだった。
( ；ﾟωﾟ)「えー！ってかシーチキンちゃん綺麗になってるお！」
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「うふふ！ありがとう！」
(-＿-)「よう！ﾌﾞｰﾝ！ひひひ」
ﾌﾞｰﾝから見ると二人は自信に満ち、とても楽しそうに見えた。
( ；ﾟωﾟ)（何かが非常に悔しいｗｗｗそれにあのヒッキーの自信に満ちた姿は！）
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「ヒッキー君って本当に優しいのよ！もう大好き！！」
(-＿-)「じゃあな！ﾌﾞｰﾝ！また来るぜ！」
24 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:53:53.23 ID:Oeae1YKZ0
この出来事はﾌﾞｰﾝにとって少なからずショックだったし、少しジェラシーを感じた。
しかしながら、それと共に「自分もああいう風に学校を楽しみたいな」と思うきっかけになったのだった。
(ヽ；＾ω＾)（いかんいかん！少し調子を狂わせられたお・・・）
それでもﾌﾞｰﾝはアルバイトは続けた。それに悪い事ばかり続くわけではない。
ﾌﾞｰﾝは一生懸命働いた給与を幾ら貯めどうしても欲しいものを買ったのだった。
(ヽ＾ω＾)「ねぇ母ちゃん！母ちゃん！ついに買ったお！今から用意するお！」
J( '-`)し「用意が出来たら見せてね！」
(ヽ＾ω＾)「少しだけ待つお！セッセと」
ﾌﾞｰﾝが自分の給与で買ったもの。それは水槽だった。
J( '-`)し「うわぁ！綺麗ね！」
(ヽ＾ω＾)「でしょうお！始めﾌﾞｰﾝはゲームが欲しかったんだお！でも毎日店に通ううち途中にあるペットショップで綺麗な熱帯魚を見つけたんだお！」
27 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:57:10.17 ID:Oeae1YKZ0
J( '-`)し「自分で頑張った結晶は嬉しいでしょう？」
(ヽ＾ω＾)「うん！まぁあれだけ働いても、もらえるお金は少ないお・・・でも嬉しいお！」
この熱帯魚はもう一つの結果を生んだ。
あれだけ暴れていたﾌﾞｰﾝがこの水槽を買ってからというもの、二度と暴れる事がなくなったのだ。
自分が少しでも暴れてしまえば、この水槽が割れてしまうかもしれない。
中の大切な生き物が死んでしまうかもしれない。
そんなﾌﾞｰﾝの優しい気持ちの結果だった。
(ヽ＾ω＾)「エンゼルフィッシュ可愛いお！」
29 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:01:20.26 ID:Oeae1YKZ0
――――――
こんな生活が一年も続いただろうか。
もう同級生だった連中は高校二年生になっている。
ﾌﾞｰﾝも少しずつだったが、このお店でコミュニケーションの自身を取り戻していた。
ただ、たまに店に来る高校生を見て少し寂しい気持ちになるﾌﾞｰﾝだった。
そんな日・・・
(ヽ；＾ω＾)「いらっしゃいませおー！でも今日は何か暇だお・・・ん？」
ﾌﾞｰﾝは店に入ってくる顔を見て少し驚くと同時に懐かしい気持ちになった。
('A`)「うへ・・・部活の遠征とかﾏﾝﾄﾞｸｾ・・・ってﾌﾞｰﾝ・・・？」
(´･ω･｀)「ﾌﾞｰﾝとか知らんがな・・・？」
(ヽ；＾ω＾)「あ・・・よっよう・・・」
('A`)「ん！お前・・・こんなとこで何してんだ！？」
30 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:06:17.09 ID:Oeae1YKZ0
お店が暇だった事もあり、少し早めに店を出たﾌﾞｰﾝは、ﾄﾞｸｵ達と久しぶりに少し話しをした・・・
(ヽ＾ω＾) 「実はﾌﾞｰﾝ、卒業後ここで働いているんだお！」
('A`)「そうだったのか・・・お前とあれ以来連絡もとらなかったからな」
(´･ω･｀)「・・・」
久しぶりの再開にお互いの会話は弾んだ。
高校生活はどうかとか、部活がきついとかそんな話だった。
('A`)「ところでﾌﾞｰﾝ？お前もう学校には行かないのか？」
(ヽ´ω`) 「いや･･･少し怖いのはあるけど、学校・・・たまに店に高校生が来るんだお」
(´･ω･｀)「うんうん・・・」
(ヽ´ω`) 「そいつらを見てたら思うお・・・ああ、羨ましいなって・・・」
('A`)「・・・」
32 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:12:01.22 ID:Oeae1YKZ0
(ヽ´ω`) 「仕事は確かに楽しいお。でもね、やっぱり最近少し学校に行きたいってまた思ってきたんだお」
('A`)「なるほど・・・」
(ヽ´ω`) 「でもﾌﾞｰﾝはさ、中学も途中で行かなくなったし、勉強とか出来ないんだお」
(´･ω･｀)「勉強ねぇ・・・」
('A`)「勉強って言っても中学時代の延長だぞ・・・正直・・・」
(ヽ´ω`) 「う〜ん・・・」
('A`)「さっきお前と話して思ったんだ。ﾌﾞｰﾝって前よりも明るくなったなって。
あれだけ学校で孤立してたやつがバイトしてるのもびっくりだった」
(ヽ´ω`) 「仕事は誰でも出来るお」
('A`)「いや、違うんだ。ﾌﾞｰﾝ。お前自分では言わないけど、お前はお前なりに努力をしてたんだよ！
それに勉強がなんだよ。勉強こそ自分の努力次第でなんとかなるものだろうが」
35 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:17:01.92 ID:Oeae1YKZ0
(ヽ´ω`) 「そうかお・・・？」
(´･ω･｀)「おれら大学も今視野に入れてるんだ。このままﾌﾞｰﾝだけ一人残る？」
(ヽ´ω`) 「それは・・・嫌だお」
('A`)「努力は結果が出ないと意味がない。ﾌﾞｰﾝはもう一つ結果を出してるじゃないか。
まだ間に合う！ただしそれは今だけだ！」
(ヽ´ω`) 「う〜ん」
('A`)「それに学校生活とかってだるいけどやっぱ正直楽しいぞ！」
(ヽ´ω`) （学校ねぇ・・・）
37 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:21:11.45 ID:Oeae1YKZ0
その晩ﾌﾞｰﾝは自宅で考えた。
ふと見ると、中学時代に自分で暴れて作った穴がいくつもある。
(ヽ；ω；)（ああ、今考えてみると、あの時のﾌﾞｰﾝは何してたんだお・・・
母ちゃんにも先生にも迷惑かけたお。それに自分自身にも・・・）
J( '-`)し「ん？ﾌﾞｰﾝ何泣いてるの？」
(ヽ´ω`) 「いや・・・なんでもないんだお」
J( '-`)し（？）
(ヽ；ω；)（働くのも楽しいけど、ﾌﾞｰﾝもやっぱりﾄﾞｸｵ達みたいな充実した楽しい学校生活を一度送ってみたい！！
どうしてももう一度チャンスが欲しい！！！！）
ﾌﾞｰﾝは母ちゃんに自分の決意を伝えた。
どうしてももう一度学校に行ってみたい。
勉強をしてみたいと。
39 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:25:48.92 ID:Oeae1YKZ0
(ヽ；ω；)「母ちゃんお願い！やっぱり学校に行きたいお！」
J( '-`)し（う〜ん・・・）
その日以来ﾌﾞｰﾝはやっと少しずつまた勉強に取り掛かった。
始めはバイトの合間に中学時代の教科書を読んでみる事から・・・
そのうち参考書を買うようになり簡単な問題集に取り掛かりもした。
(ヽ；＾ω＾)（まったくもってわけわからん！！！）
J( '-`)し（ﾌﾞｰﾝ頑張って！）
(ヽ＾ω＾)（それに今からやっても間に合うのかお！ﾌﾞｰﾝが入学して少しするともうﾄﾞｸｵ達は卒業してしまうお！）
43 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:29:42.91 ID:Oeae1YKZ0
確かに現実は厳しかった。
付け刃でした勉強などすぐに結果が出るものではない。
それにﾌﾞｰﾝは年齢的に普通高校にはもう行きにくいと思った。
(ヽ；＾ω＾)（クソ！！でもまだ手はある！通信制の高校で勉強するお！）
通信制の高校は普通高校と比べ今のﾌﾞｰﾝにとって負担は少なかった。
しかしながら話に聞くところによると、通信制は入学は誰でも出来るが卒業がとても難しいらしい。
44 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:32:15.56 ID:Oeae1YKZ0
(ヽ＾ω＾)「お尋ねしたいのですが、通信制高校はブーンの様な人間でも大丈夫なのでしょうか？」
（￣ー+￣）「う〜ん、通信制は学校に登校するのは月に数日です。
また空いている日は学校から出される課題を自宅で解いてください。
もちろん平日でも先生達は常駐しておりますので来ていただいてもかまいませんよ！」
(ヽ＾ω＾)「なるほど。卒業は出来るのでしょうかお？」
（￣ー+￣）「やる事をしっかりとしてくれば卒業は出来ます。それに大学に進学した者もおります。
但しすべては自己責任です。卒業を目指して勉強をするかしないかは生徒に委ねられています。
うちも名簿上の在校生は数千人規模でおりますが、卒業出来たのはほんの一握りです」
(ヽ；＾ω＾)「マジか・・・」
しかしもうﾌﾞｰﾝに後はない。
母ちゃんはまだ不安で反対したが、結局ﾌﾞｰﾝは自分の判断で通信制高校に入学したのだった。
J( '-`)し「あんた大丈夫なの・・・？」
(ヽ；＾ω＾)「大丈夫かどうかはわからんお・・・でももうやるしかない！！！！」
45 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:33:39.36 ID:Oeae1YKZ0
学校には色んな生徒が居た。
ﾌﾞｰﾝみたいな境遇の者からﾌﾞｰﾝが大嫌いだったＤＱＮ達まで・・・
(ヽ；＾ω＾)「ここはすごいところだお･･･でも勉強が最近楽しくなってきたお！」
月に数日しかいかない学校でもﾌﾞｰﾝにしてみれば貴重なものだった。
勉強が出来る！それが嬉しかった。
それにいつしかﾌﾞｰﾝは大学に興味が沸いていた。キャンパスライフってなんだろう・・・
大学というところに行ってみたいな・・・自分みたいな奴でも行けるのかな・・・
48 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:35:59.25 ID:Oeae1YKZ0
―――――エピローグ―――――
数年後・・・
今ﾌﾞｰﾝはｖｉｐ大学に通い先生を目指している。
( ＾ω＾)「ツン子ちゃん！ここが以前話していたﾌﾞｰﾝの中学校だお！今度の実習もここなんだお！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「へぇ・・・こじんまりとしたとこね・・・」
彼女はツンツン子。通称ツン子。同じ教職課程を取っている中であり、またﾌﾞｰﾝの彼女でもあった。
( ；＾ω＾)「実は卒業してからほとんど来てないお・・・それはそうとツン子ちゃんは登校拒否についてどう思うお？」
ξﾟ��ﾟ)ξ「あたしだったら・・・そうね！家に押し入って尻叩いて学校に来させるわ！」
( ＾ω＾)「おいおい・・・」
49 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:40:31.72 ID:Oeae1YKZ0
・・・
ﾌﾞｰﾝは今、目の前にある校門に昔の自分自身がいるような気がした。
泣きながら家を出て、怖くて怖くて・・・不安で一杯で学校の中をのぞく幼い自分が・・・
( ＾ω＾) （・・・）
でもそんなに怖がらなくても、ﾌﾞｰﾝは今とうとう大学生にまでなったよ！
ほら！お前がいつも最後の最後で頑張ってくれたから！苦しんでも勇気を出してくれたから！
( ＾ω＾)（・・・）
ξﾟ��ﾟ)ξ「ちょっと〜！！あんたの学校でしょ！！先に入ってくれないと困るんだけど！！」
( ＾ω＾)「はいはいお！！」
(ヽ´ω`) 終わり(ヽ´ω`)
――――――――――
作者さんお疲れ様でした。
このリアルな話を想像で書いたとは脱帽です、次回作もwktkしてまってますね
今日は後日談的なものです
ではお願いします
ﾌﾞｰﾝの通う学校では不安と新たな門出を祝う卒業式が行われた。
（ ´∀｀）（結局内藤は来なかったモナ・・・）
('A`)「しょぼん達とは高校も同じだな。クラスは多分もうバラバラになるだろうけどよろしくな」
＼(＾o＾)／「中学ｵﾜﾀ」
(´･ω･｀)「高校とか知らんがな」
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳｰ！！」
これとは裏腹にﾌﾞｰﾝは卒業式に行けずその日も自宅で過ごしていたのだった。
(ヽ´ω`) （卒業式には来いって先生に言われたけどやっぱり無理そうお）
J( '-`)し「結局あんた中学校ほとんど行かなかったわね・・・」
(ヽ´ω`) （ああ、もう嫌だ。学校はほとんど行けなかったし、かといってみんなとは差をつけられたし・・・
ﾌﾞｰﾝをバカにしてた奴も結局はﾌﾞｰﾝを追い抜いて行ったお・・・）
5 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:12:18.08 ID:Oeae1YKZ0
ﾌﾞｰﾝは高校の進学も諦めていた。
欠席続きでも入学出来るところはあるにはあったがやはり人間関係構築にまだ恐怖心があったのだった。
(ヽ´ω`) （高校に行ってもまた初日で大失敗するのがﾌﾞｰﾝらしさなんだお・・・）
卒業証書はわざわざ先生が届けに来てくれた。
（ ´∀｀）「内藤・・・本当にすまないモナ・・・もし相談事とかあったらいつでも連絡して欲しいモナ・・・」
J( ；-；)し「三年間本当にありがとうございました・・・」
(ヽ´ω`) 「・・・」
8 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:17:13.50 ID:Oeae1YKZ0
J（ ；△；）し「ほら！ﾌﾞｰﾝもせめてお礼くらい言いなさい！」
(ヽ´ω`) 「・・・」
（ ´∀｀）「内藤！これからも先生応援してるから！卒業おめでとう！」
(ヽ´ω`) 「・・・」
ﾌﾞｰﾝの引きこもりは卒業後も続いた。
未だに中学の時の知り合いに会うのが怖かったからだった。
そしてそれは夏まで続いたのだった。
9 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:21:16.70 ID:Oeae1YKZ0
J( '-`)し「ねぇﾌﾞｰﾝ。あんたさ、家にずっといるのは体に悪いと思うわよ！
たしかに外に出ると色んな人がいるわ！でもそれは外には常に色んなチャンスが待っている事でもあるのよ！」
(ヽ´ω`) 「何を言いたいんだお？」
J( '-`)し「あんたもいい加減外で色んな事にチャレンジしてみるべきだと思うわ！アルバイトでも勉強でも！」
(ヽ´ω`) 「勉強はもうついて行けないお」
J( '-`)し「じゃあ、母ちゃんの知り合いで一人アルバイトを探している人がいるの。
そこで昼の間・・・そう、あんたと同年代は学校に行っている時間だけでもお手伝いをしてきて欲しいの」
(ヽ´ω`) 「金・・・金はもらえるのかお・・・？」
J( '-`)し「当たり前でしょう！ﾌﾞｰﾝいい？あんたは正直言って、いつまでも過去に囚われてるわ。
でもね、学校を卒業したでしょう？あの時もあんたは暗かったけど・・・
でもどういう形であれ学校を卒業したという事はあんたは自由になったのよ！」
11 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:29:20.35 ID:Oeae1YKZ0
(ヽ´ω`) （う〜ん、まぁそりゃそうだお・・・それに新しいゲームソフトがどうしても欲しかったし
携帯電話もそろそろ持ってみたいお・・・友達はいないけど）
ﾌﾞｰﾝは正直自宅で物凄く暇だった事、それに昼だけであれば体も動かせるし都合もいいかな・・・と思った。
アルバイトとかした事ないけど金は欲しいな・・・その位の気持ちだった。
(ヽ´ω`) 「わかったお。どうせ暇だし、人生初のアルバイトとやらに行ってやるお。んでどうすればいいの？」
J( '-`)し「ええっとね・・・母ちゃんもまだ詳細までは聞いてないけど・・・」
(ヽ´ω`) 「・・・」
13 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:32:33.20 ID:Oeae1YKZ0
ﾌﾞｰﾝがお世話になったのはある小売のお店だった。
道路沿いにあった事もあり人は多く、正直ﾌﾞｰﾝは少し怖くなった。
それでも取り合えずここまで来たからには面接には行かねばならなかった。
（´Д｀ ）「ああ、内藤君ね！実は今うち人が足りなくてさ。よかったら、明日からでも来てもらえる？」
(ヽ´ω`) 「はい、わかりましたお」
（´Д｀ ）「まぁ店の手伝いしてくれればいいだけなんだけど。内藤さんの息子さんなら大丈夫だろう（笑）」
(ヽ´ω`) 「はいはいお」
このお店は母ちゃんの知り合いが経営する店ではあった。
しかしながらここにﾌﾞｰﾝを入れてくれとそもそも頼んだのは母ちゃん自身だったのだった。
J( '-`)し「ご無沙汰しております。実は・・・よかったらうちの息子をここで鍛えていただけませんでしょうか・・・」
（´Д｀；）「へぇ！内藤さんの息子さんそんな状態だったのですか！まぁ今のところ人は足りているのですが・・・
わかりました。うちでちょっと面倒を見てみましょう」
J( '-`)し「申し訳ありません。ありがとうございます！！」
15 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:36:08.88 ID:Oeae1YKZ0
始め、アルバイトを舐めきって「できるだけ手を抜いてやろう」とか思っていたﾌﾞｰﾝは初日から遅刻をするなどした
しかし、ここは学校と違って誰も助けてなどくれず正直容赦がなかった。
(ゝ；´ω`)「こっこんにちは〜、少しだけ遅れましたお・・・」
（´Д｀；）「おい！こら内藤！お前初日から遅刻とかしてんじゃねー！この大馬鹿野郎が！」
( ；ﾟωﾟ)「ひ！すっすみません！！」
（´Д｀；）「イライラさせやがって！バイトだからって軽く考えてんじゃねーぞ！」
( ；ﾟωﾟ)（あれ！昨日の面接の時とこいつ明らかに違うお！！こいつの元でとか働けねーお！！）
（´Д｀；）「おら！さっさとこれを補充してこい！」
( ；ﾟωﾟ)「ほ？補充？それ・・・なんですかお！」
（´Д｀；）「イライラ！この商品を棚に入れてこいって事だ！！」
( ；ﾟωﾟ)「は！はいーー！」
18 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:42:19.36 ID:Oeae1YKZ0
ﾌﾞｰﾝは始めまったく何もわからない状態だった。
しかしながらこの店長→（´Д｀；）に怒鳴られながら仕事をするうち
正直恐怖よりも仕事に集中する様になり、少しずつだが仕事を覚え、ついには軽い満足感すら覚えてしまった。
（´Д｀；）（ふいー！これはこっちが疲れる・・・でもﾌﾞｰﾝ君はよく仕事をする奴だな・・・）
そして怒られはするが、毎日日給で給与をもらえ、時には褒めてくれるこの店長を慕う様にすらなったのだった。
(ヽ；＾ω＾)（仕事ってキツイけど楽しいお・・・）
（´Д｀；）「コラ！内藤！そこに突っ立ってないでさっさとレジに行け！！」
20 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:47:17.74 ID:Oeae1YKZ0
ﾌﾞｰﾝは毎日頑張った。
ここは学校と違い、逆に厳しいかもしれない。
でもそれだからこそ、一つの事に集中出来る。
それにする事をちゃんとしておけば誰も悪口も言わない。
それはこれまで自由奔放に振舞っていたﾌﾞｰﾝに責任というものを教えてくれたのだった。
時には思わぬ来訪者も来た。
(ヽ＾ω＾)「さて今日も頑張るおー！いらっしゃいませー！ってあれ？」
それは高校の制服に身を包み、手をつないでいる二人の男女だった。
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「あれ?ブーン君？」
(-＿-)「？」
23 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:49:57.19 ID:Oeae1YKZ0
それは以前保健室で見たヒッキーとシーチキンだった。
二人は保健室に登校していた事で、出席日数などのハードルはクリアーし高校に行っていたのだった。
またそれ加えて、元々苦難を乗り越えてきた仲からか意気投合し今では交際していたのだった。
( ；ﾟωﾟ)「えー！ってかシーチキンちゃん綺麗になってるお！」
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「うふふ！ありがとう！」
(-＿-)「よう！ﾌﾞｰﾝ！ひひひ」
ﾌﾞｰﾝから見ると二人は自信に満ち、とても楽しそうに見えた。
( ；ﾟωﾟ)（何かが非常に悔しいｗｗｗそれにあのヒッキーの自信に満ちた姿は！）
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「ヒッキー君って本当に優しいのよ！もう大好き！！」
(-＿-)「じゃあな！ﾌﾞｰﾝ！また来るぜ！」
24 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:53:53.23 ID:Oeae1YKZ0
この出来事はﾌﾞｰﾝにとって少なからずショックだったし、少しジェラシーを感じた。
しかしながら、それと共に「自分もああいう風に学校を楽しみたいな」と思うきっかけになったのだった。
(ヽ；＾ω＾)（いかんいかん！少し調子を狂わせられたお・・・）
それでもﾌﾞｰﾝはアルバイトは続けた。それに悪い事ばかり続くわけではない。
ﾌﾞｰﾝは一生懸命働いた給与を幾ら貯めどうしても欲しいものを買ったのだった。
(ヽ＾ω＾)「ねぇ母ちゃん！母ちゃん！ついに買ったお！今から用意するお！」
J( '-`)し「用意が出来たら見せてね！」
(ヽ＾ω＾)「少しだけ待つお！セッセと」
ﾌﾞｰﾝが自分の給与で買ったもの。それは水槽だった。
J( '-`)し「うわぁ！綺麗ね！」
(ヽ＾ω＾)「でしょうお！始めﾌﾞｰﾝはゲームが欲しかったんだお！でも毎日店に通ううち途中にあるペットショップで綺麗な熱帯魚を見つけたんだお！」
27 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 00:57:10.17 ID:Oeae1YKZ0
J( '-`)し「自分で頑張った結晶は嬉しいでしょう？」
(ヽ＾ω＾)「うん！まぁあれだけ働いても、もらえるお金は少ないお・・・でも嬉しいお！」
この熱帯魚はもう一つの結果を生んだ。
あれだけ暴れていたﾌﾞｰﾝがこの水槽を買ってからというもの、二度と暴れる事がなくなったのだ。
自分が少しでも暴れてしまえば、この水槽が割れてしまうかもしれない。
中の大切な生き物が死んでしまうかもしれない。
そんなﾌﾞｰﾝの優しい気持ちの結果だった。
(ヽ＾ω＾)「エンゼルフィッシュ可愛いお！」
29 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:01:20.26 ID:Oeae1YKZ0
――――――
こんな生活が一年も続いただろうか。
もう同級生だった連中は高校二年生になっている。
ﾌﾞｰﾝも少しずつだったが、このお店でコミュニケーションの自身を取り戻していた。
ただ、たまに店に来る高校生を見て少し寂しい気持ちになるﾌﾞｰﾝだった。
そんな日・・・
(ヽ；＾ω＾)「いらっしゃいませおー！でも今日は何か暇だお・・・ん？」
ﾌﾞｰﾝは店に入ってくる顔を見て少し驚くと同時に懐かしい気持ちになった。
('A`)「うへ・・・部活の遠征とかﾏﾝﾄﾞｸｾ・・・ってﾌﾞｰﾝ・・・？」
(´･ω･｀)「ﾌﾞｰﾝとか知らんがな・・・？」
(ヽ；＾ω＾)「あ・・・よっよう・・・」
('A`)「ん！お前・・・こんなとこで何してんだ！？」
30 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:06:17.09 ID:Oeae1YKZ0
お店が暇だった事もあり、少し早めに店を出たﾌﾞｰﾝは、ﾄﾞｸｵ達と久しぶりに少し話しをした・・・
(ヽ＾ω＾) 「実はﾌﾞｰﾝ、卒業後ここで働いているんだお！」
('A`)「そうだったのか・・・お前とあれ以来連絡もとらなかったからな」
(´･ω･｀)「・・・」
久しぶりの再開にお互いの会話は弾んだ。
高校生活はどうかとか、部活がきついとかそんな話だった。
('A`)「ところでﾌﾞｰﾝ？お前もう学校には行かないのか？」
(ヽ´ω`) 「いや･･･少し怖いのはあるけど、学校・・・たまに店に高校生が来るんだお」
(´･ω･｀)「うんうん・・・」
(ヽ´ω`) 「そいつらを見てたら思うお・・・ああ、羨ましいなって・・・」
('A`)「・・・」
32 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:12:01.22 ID:Oeae1YKZ0
(ヽ´ω`) 「仕事は確かに楽しいお。でもね、やっぱり最近少し学校に行きたいってまた思ってきたんだお」
('A`)「なるほど・・・」
(ヽ´ω`) 「でもﾌﾞｰﾝはさ、中学も途中で行かなくなったし、勉強とか出来ないんだお」
(´･ω･｀)「勉強ねぇ・・・」
('A`)「勉強って言っても中学時代の延長だぞ・・・正直・・・」
(ヽ´ω`) 「う〜ん・・・」
('A`)「さっきお前と話して思ったんだ。ﾌﾞｰﾝって前よりも明るくなったなって。
あれだけ学校で孤立してたやつがバイトしてるのもびっくりだった」
(ヽ´ω`) 「仕事は誰でも出来るお」
('A`)「いや、違うんだ。ﾌﾞｰﾝ。お前自分では言わないけど、お前はお前なりに努力をしてたんだよ！
それに勉強がなんだよ。勉強こそ自分の努力次第でなんとかなるものだろうが」
35 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:17:01.92 ID:Oeae1YKZ0
(ヽ´ω`) 「そうかお・・・？」
(´･ω･｀)「おれら大学も今視野に入れてるんだ。このままﾌﾞｰﾝだけ一人残る？」
(ヽ´ω`) 「それは・・・嫌だお」
('A`)「努力は結果が出ないと意味がない。ﾌﾞｰﾝはもう一つ結果を出してるじゃないか。
まだ間に合う！ただしそれは今だけだ！」
(ヽ´ω`) 「う〜ん」
('A`)「それに学校生活とかってだるいけどやっぱ正直楽しいぞ！」
(ヽ´ω`) （学校ねぇ・・・）
37 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:21:11.45 ID:Oeae1YKZ0
その晩ﾌﾞｰﾝは自宅で考えた。
ふと見ると、中学時代に自分で暴れて作った穴がいくつもある。
(ヽ；ω；)（ああ、今考えてみると、あの時のﾌﾞｰﾝは何してたんだお・・・
母ちゃんにも先生にも迷惑かけたお。それに自分自身にも・・・）
J( '-`)し「ん？ﾌﾞｰﾝ何泣いてるの？」
(ヽ´ω`) 「いや・・・なんでもないんだお」
J( '-`)し（？）
(ヽ；ω；)（働くのも楽しいけど、ﾌﾞｰﾝもやっぱりﾄﾞｸｵ達みたいな充実した楽しい学校生活を一度送ってみたい！！
どうしてももう一度チャンスが欲しい！！！！）
ﾌﾞｰﾝは母ちゃんに自分の決意を伝えた。
どうしてももう一度学校に行ってみたい。
勉強をしてみたいと。
39 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:25:48.92 ID:Oeae1YKZ0
(ヽ；ω；)「母ちゃんお願い！やっぱり学校に行きたいお！」
J( '-`)し（う〜ん・・・）
その日以来ﾌﾞｰﾝはやっと少しずつまた勉強に取り掛かった。
始めはバイトの合間に中学時代の教科書を読んでみる事から・・・
そのうち参考書を買うようになり簡単な問題集に取り掛かりもした。
(ヽ；＾ω＾)（まったくもってわけわからん！！！）
J( '-`)し（ﾌﾞｰﾝ頑張って！）
(ヽ＾ω＾)（それに今からやっても間に合うのかお！ﾌﾞｰﾝが入学して少しするともうﾄﾞｸｵ達は卒業してしまうお！）
43 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:29:42.91 ID:Oeae1YKZ0
確かに現実は厳しかった。
付け刃でした勉強などすぐに結果が出るものではない。
それにﾌﾞｰﾝは年齢的に普通高校にはもう行きにくいと思った。
(ヽ；＾ω＾)（クソ！！でもまだ手はある！通信制の高校で勉強するお！）
通信制の高校は普通高校と比べ今のﾌﾞｰﾝにとって負担は少なかった。
しかしながら話に聞くところによると、通信制は入学は誰でも出来るが卒業がとても難しいらしい。
44 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:32:15.56 ID:Oeae1YKZ0
(ヽ＾ω＾)「お尋ねしたいのですが、通信制高校はブーンの様な人間でも大丈夫なのでしょうか？」
（￣ー+￣）「う〜ん、通信制は学校に登校するのは月に数日です。
また空いている日は学校から出される課題を自宅で解いてください。
もちろん平日でも先生達は常駐しておりますので来ていただいてもかまいませんよ！」
(ヽ＾ω＾)「なるほど。卒業は出来るのでしょうかお？」
（￣ー+￣）「やる事をしっかりとしてくれば卒業は出来ます。それに大学に進学した者もおります。
但しすべては自己責任です。卒業を目指して勉強をするかしないかは生徒に委ねられています。
うちも名簿上の在校生は数千人規模でおりますが、卒業出来たのはほんの一握りです」
(ヽ；＾ω＾)「マジか・・・」
しかしもうﾌﾞｰﾝに後はない。
母ちゃんはまだ不安で反対したが、結局ﾌﾞｰﾝは自分の判断で通信制高校に入学したのだった。
J( '-`)し「あんた大丈夫なの・・・？」
(ヽ；＾ω＾)「大丈夫かどうかはわからんお・・・でももうやるしかない！！！！」
45 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:33:39.36 ID:Oeae1YKZ0
学校には色んな生徒が居た。
ﾌﾞｰﾝみたいな境遇の者からﾌﾞｰﾝが大嫌いだったＤＱＮ達まで・・・
(ヽ；＾ω＾)「ここはすごいところだお･･･でも勉強が最近楽しくなってきたお！」
月に数日しかいかない学校でもﾌﾞｰﾝにしてみれば貴重なものだった。
勉強が出来る！それが嬉しかった。
それにいつしかﾌﾞｰﾝは大学に興味が沸いていた。キャンパスライフってなんだろう・・・
大学というところに行ってみたいな・・・自分みたいな奴でも行けるのかな・・・
48 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:35:59.25 ID:Oeae1YKZ0
―――――エピローグ―――――
数年後・・・
今ﾌﾞｰﾝはｖｉｐ大学に通い先生を目指している。
( ＾ω＾)「ツン子ちゃん！ここが以前話していたﾌﾞｰﾝの中学校だお！今度の実習もここなんだお！」
ξﾟ��ﾟ)ξ「へぇ・・・こじんまりとしたとこね・・・」
彼女はツンツン子。通称ツン子。同じ教職課程を取っている中であり、またﾌﾞｰﾝの彼女でもあった。
( ；＾ω＾)「実は卒業してからほとんど来てないお・・・それはそうとツン子ちゃんは登校拒否についてどう思うお？」
ξﾟ��ﾟ)ξ「あたしだったら・・・そうね！家に押し入って尻叩いて学校に来させるわ！」
( ＾ω＾)「おいおい・・・」
49 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/21(火) 01:40:31.72 ID:Oeae1YKZ0
・・・
ﾌﾞｰﾝは今、目の前にある校門に昔の自分自身がいるような気がした。
泣きながら家を出て、怖くて怖くて・・・不安で一杯で学校の中をのぞく幼い自分が・・・
( ＾ω＾) （・・・）
でもそんなに怖がらなくても、ﾌﾞｰﾝは今とうとう大学生にまでなったよ！
ほら！お前がいつも最後の最後で頑張ってくれたから！苦しんでも勇気を出してくれたから！
( ＾ω＾)（・・・）
ξﾟ��ﾟ)ξ「ちょっと〜！！あんたの学校でしょ！！先に入ってくれないと困るんだけど！！」
( ＾ω＾)「はいはいお！！」
(ヽ´ω`) 終わり(ヽ´ω`)
――――――――――
作者さんお疲れ様でした。
このリアルな話を想像で書いたとは脱帽です、次回作もwktkしてまってますね
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この記事へのコメント
1. Posted by
2007年08月21日 18:04
時折共感できる節があるな…休むと学校行きづらくなるんだよな……
最後モナーと再会してほしかったなぁ。次回作、楽しみにまってます。
最後モナーと再会してほしかったなぁ。次回作、楽しみにまってます。
2. Posted by
2007年08月22日 08:18
リアルだ・・・・・・・・・
だが最後は酷い
だが最後は酷い
3. Posted by (・∀・)
2007年08月22日 14:02
作者乙！！！
4. Posted by .
2007年08月22日 14:29
良かったです。GJ！
5. Posted by ('A`)
2007年08月22日 20:33
ブーンが最後には成功して本当よかった
自殺ルートにでもなったら鬱になってたな
自殺ルートにでもなったら鬱になってたな
6. Posted by びぷ
2007年08月22日 22:45
今までが今までだけに、最後は救われてよかた
7. Posted by ZIP
2007年09月04日 18:41
前の俺みたいだな
ｶｰﾁｬﾝに迷惑は掛けなかったけど
それ以外は同じだ
ｶｰﾁｬﾝに迷惑は掛けなかったけど
それ以外は同じだ
8. Posted by うぇ
2007年09月15日 17:31
9. Posted by 元(ヽ´ω`) 現( ＾ω＾)
2007年09月23日 07:20
長いチラ裏になったけど本当に良い作品だと思う。作者さんお疲れ様でした。
10. Posted by h
2007年09月24日 23:12
よかった
11. Posted by ＼(＾o＾)／
2007年09月25日 15:34
暴力とか金銭恐喝くらっていじめられてる訳じゃないけど、クラスではハブられて、居場所がなくなって、それで学校に行かなくなるんだよな…
なおかつ、親からのプレッシャーとか世間体とかでほんとに自殺寸前までいったな…俺の場合。
てか、この話の一番の加害者はカーチャンだと思ったのは俺だけか？
12. Posted by 名無しなようです
2007年09月30日 23:54
お疲れです、作者さん。
適当に読むつもりがいつの間にか中盤辺りから集中して読んでました。凄く刺激を受けました。
適当に読むつもりがいつの間にか中盤辺りから集中して読んでました。凄く刺激を受けました。
13. Posted by
2007年10月13日 18:54
俺の学生時代思い出して泣きそうになった
教師目指してるとこも似てるわ
教師目指してるとこも似てるわ
14. Posted by 醤油
2007年10月29日 05:31
一度引きこもるとなかなか行けないんだよなぁ･･･。
親に迷惑かけたくないけど行きたくない。爺ちゃん婆ちゃんも心配するけど行きたくない。
学校行っても友達いないし、勉強もつまらない。
そんな生活うんざりしちゃうよな･･･。
でも中学行けなくても、高校行ったら結構楽しくて普通に行けた
っていう体験をした俺が通りますよ。
親に迷惑かけたくないけど行きたくない。爺ちゃん婆ちゃんも心配するけど行きたくない。
学校行っても友達いないし、勉強もつまらない。
そんな生活うんざりしちゃうよな･･･。
でも中学行けなくても、高校行ったら結構楽しくて普通に行けた
っていう体験をした俺が通りますよ。
15. Posted by 名無しなようです
2007年10月31日 22:09
長い話ではなかったが中々深かった。
個人的には熱帯魚の所が良かった。
個人的には熱帯魚の所が良かった。