甲府放送局

2007年11月26日 13時45分更新

医師確保奨学金に153人


県内の病院で一定期間働くことを条件に返済が免除される医学部の学生を対象にした県の奨学金制度の受け付けが締め切られ、定員の56%にあたる153人が申し込みま
した。

医師不足が深刻化する中、山梨県は今年度医師を確保するための新たな取り組みとして、医学部の学生を対象に、医師の免許を取得したあと県内の病院で一定期間働くことを条件に返済が免除される独自の奨学金制度を設けました。
その受け付けがこのほど締め切られ申し込みの状況がまとまりました。
それによりますと、▼県内外の医学部の学生が対象で毎月5万円が支給される代わりに県内の病院で3年以上の勤務が義務づけられる「1種」には94人が、▼山梨大学医学部の学生が対象で毎月13万円が支給される代わりに県内の病院で最長で9年の勤務が義務づけられる「2種」には55人が、それぞれ申し込みました。
このほか、山梨大学の大学院生を対象にした「3種」には4人の申し込みがあり、あわせて定員270
人の56%にあたる153人が申し込
みました。

このうち県内出身者は82人と過半数を占めました。

県は年内をメドに審査を行い、全員が合格すれば支給総額は今年度だけであわせて1億4000万円にのぼる見込みです。

県医務課は「予想以上に申し込みが多くありがたい。来年度以降もさらに制度をアピールし、県内で働く医師を増やしていきたい」と話しています。