2007年08月21日
（ ＾ω＾）は登校拒否のようです 第八話
※閲覧注意
3 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:02:47.29 ID:Qe/Ze5Xc0
先生が会議室に行くとその前でちんぽっぽは数名の友人と話していた。
(*'ω' *) 「それでね〜ｗｗ」
（ ´∀｀）「よぉちんぽっぽ待たせたなモナ。後ちんぽっぽ以外はもう今日は帰れ」
(((〃・∀・)))「え〜、先生今からちんぽっぽちゃんと何するの〜（笑）」
（ ＃´∀｀）「いいから帰れって！それとちんぽっぽは早く中に入れ！」
(*'ω' *) 「・・・？」
4 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:06:29.47 ID:Qe/Ze5Xc0
椅子を差し出し、自らも座ったモナーはゆっくり会議室の片隅で話を始めた。
（ ´∀｀）「おいちんぽっぽ。お前には以前内藤の事を頼んだよな？」
(*'ω' *) 「はぁ？確かに。でもそれがどうかしたの？」
（ ´∀｀）「先生はお前に「出来るだけ内藤が勉強しやすい環境作り」に協力してくれっていったモナ」
（*'ω' *）「ああ、はいはい」
（ ´∀｀）「はいはいじゃない！お前・・・先生は友達も多く優しいお前の事を信頼して頼んだんだぞ」
(*'ω' *) 「・・・？いやでも、ちんぽっぽは内藤にノートを貸したりしたけど」
（；´∀｀）「いや、ノート貸すだけだったら誰でも出来るだろうが」
8 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:10:08.67 ID:Qe/Ze5Xc0
ちんぽっぽはまだそこまで深刻に考えていない様だった。
もちろんちんぽっぽにとっては、ﾌﾞｰﾝよりも自らのクラスでの立場の方が優先事項だったし、
それをうまく優先させながらも、ﾌﾞｰﾝにしてやれる事はちゃんとしたつもりだった。
(*'ω' *) 「・・・」
（；´∀｀）「お前内藤に「学校に来んな」とか言っただろ？」
（*'ω' ；*） （ドキ！）
11 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:16:00.85 ID:Qe/Ze5Xc0
―――――
ちんぽっぽは特別扱いされたﾌﾞｰﾝへの反発と、常に周りの目を気にしていた事から
時としてﾌﾞｰﾝに少し言い過ぎた事があった事を思い出した。
また休み時間に友達からﾌﾞｰﾝの事を聞かれるとちんぽっぽはいつもこう答えていた。
(*'ω' *) 「いやいや、あいつマジでキモイし！」
(((〃・∀・)))「でもあんた授業中、変に内藤と仲良いよねｗｗよく喋ってるし（笑）」
（*'ω' ；*）「いや！ちょっと待ってよ！にゃみえちゃん。あいつがしつこく話しかけてくるから仕方ないだけだって！」
(((〃・∀・)))「内藤に好かれてるんじゃね？（笑）」
（*'ω' ；*）「それだと死んだ方がまだマシなんだけど（笑）ああもう」
正直ちんぽっぽはﾌﾞｰﾝと出来るなら関わりたくはなかった。
それでも仕方なく、先生に言われたからやれるだけの事をやっただけだった。
ﾌﾞｰﾝに酷い事を言ったのも、周りにその会話内容を自然に聞かれる事で、
今度は自分自身が集団から省かれるのを避けたいと思うちんぽっぽの無意識の判断だった。
17 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:22:36.56 ID:Qe/Ze5Xc0
―――――
（＊'ω' ；＊）「いや、でもそれは冗談で言っただけで・・・」
（；´∀｀）「冗談でも言って良い事と悪い事があるだろうが！頼むよちんぽっぽ・・・」
(*'ω' ；*)「わかりました・・・すみません・・・でも！何で先生は内藤の事をちんぽっぽ一人に任せるの！？
男子の方がいいんじゃないの！」
（；´∀｀）「うーん、でもお前も覚えてるだろ？クラスで話し合いをした事は。それに他の奴らにもちゃんと言ってるって。」
(*'ω' *) 「・・・」
（ ´∀｀）「それにね、お前は内藤と席が隣で話す機会がいくらでも作れるだろ？
あとお前は男女ともに友達が多いよな？
お前が率先してその輪の中に入れてくれれば内藤は学校に来れると思うんだよモナ」
(*'ω' ；*) （はぁ！ちょっと待てよ！そんな事出来るわけがないだろうが！）
（ ´∀｀）「な？お前に無理してくれとは思ってないんだ。
ただ少しでもきっかけを作ってくれたらと思うんだよ！
もちろん他の奴にも言ってみんなで解決していきたいと思ってるモナ！
お前も頼むから協力してくれよ！同じクラスだろう？」
18 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:26:50.87 ID:Qe/Ze5Xc0
(*'ω'；*) （・・・）
（ ´∀｀）「無理にとは言わん。でも先生はちんぽっぽの事を信頼してるモナ。
それとさ、お前の周りの友達、まぁ誰でも良いんだが普段内藤の事なんて言ってるモナ？」
(*'ω' *) 「え？いや〜、別に。まぁ「学校に来ないで何してるんだろうね」とか？」
（ ´∀｀）「それだけ？他に何か言ってないモナ？」
（＊'ω' ；＊）「え？う〜ん・・・ってか第一内藤の事とかあまり話ししないから（汗）」
（ ´∀｀）「そうモナか・・・わかった。今後もし内藤が学校に来たらあいつが困る事とか・・・
当たり前の事だけど言ったら駄目モナよ！それに周りがそんな事を喋ってたらお前が率先して注意していって欲しいモナ」
(*'ω' *) 「は・・・はぁ・・・」
（ ´∀｀）「ちんぽっぽは根は優しいはずだから出来ると思うモナよ！」
20 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:32:50.08 ID:Qe/Ze5Xc0
話し合いが終わったちんぽっぽを友達は校門前で待っていた。
(*'ω' *) 「（ふぅ・・・）あ！にゃみえちゃん！」
(((〃・∀・)))「ちんぽっぽ早かったね！帰ろうと思ってたけど待ってた」
(*'ω' *) 「ああ！ごめんごめん！モナーがマジしつこくてさ」
(((〃・∀・)))「何の話してたの？？？」
(*'ω' *) 「ん？いやいや・・・」
(((〃・∀・)))「どうせ内藤の事でしょ？」
(*'ω' *) 「うんまぁね。ってかさ、モナーね！あたしに内藤ともっと仲良くなれとか言うの！どんだけｗｗｗ」
(((〃・∀・)))「あはは！あんたも可哀相ね（笑）」
(*'ω' *) 「いやいや、笑い事じゃないんだって！う〜ん・・・」
21 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:36:24.72 ID:Qe/Ze5Xc0
ちんぽっぽは正直ﾌﾞｰﾝに少し腹がたってきた。
何であんな奴のためにあたしが嫌な役回りを押し付けられないといけないのか。
もし、本当に仲良くなって内藤が付きまとってきたらどうしよう。
内藤に少し同情はするがその考えは結局変わる事がなかった。
（；´∀｀）（ああ、疲れた・・・明日も数名指導せねば・・・）
24 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:42:18.15 ID:Qe/Ze5Xc0
その後もモナーは少しずつ生徒と個別に話をしクラスが調和していく様に少しずつ努力した。
（；´∀｀）「はぁ？？お前ら少しは内藤の気持ちになって考えてみろよ！」
ＤＱＮ「はいはい！」
（ ；´∀｀）「（ムカー！！）何がはいはいだ！お前らいい加減にしろよな！」
ＤＱＮ「いやｗｗてかさ、お前なんで内藤の事ばっかなの？ｗｗぷｗｗｗ」
（；´∀｀）「お・・・前・・・ら！！」
温厚な先生がキレる事もあった。
バン！
ＤＱＮ「お前が机叩いても怖くねーよバカが！」
（＃´∀｀）「お前らが今年始まってから内藤にずっとちょっかいだしてただろうが！
それが原因で内藤はストレスが溜まったんだぞ！」
ＤＱＮ「俺ら何もしてないって（笑）ってか内藤が何か言ったわけ？」
（＃´∀｀）「内藤じゃない！先生が見てたんだ！お前ら今度また家に行くからな！ご両親とゆっくり話をするから！」
ＤＱＮ「勝手に来いよ！つかお前の方こそ今度ぶっ殺してやっからな！」
（；´∀｀）（ああ、もうこいつらは・・・）
26 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:47:39.87 ID:Qe/Ze5Xc0
ﾌﾞｰﾝは相変わらず家に引きこもっていた。
(ヽ´ω`) 「ううう。疲れた・・・」
J( '-`)し（・・・）
(ヽ´ω`) （先生「どうにかするから」とか言ってたけど本当に大丈夫お？）
J( '-`)し「ﾌﾞｰﾝ？いつまで引きこもってるの・・・はぁ・・・」
（＃｀ω´）「はぁとか言うなお。それに引きこもりとか言うなお」
J( '-`)し「でも先生も努力してくれてるわ。あんたも少し動き出したらどう？」
（＃｀ω´）「もう学校の話はいいから！」
J( '-`)し「またそうやって逃げる」
（＃｀ω´）「逃げるとか言うな！それに「また」とは何だお！」
J( '-`)し「何でもないわ」
(ヽ´ω`) （ああ、このままじゃ駄目だというのはﾌﾞｰﾝが一番わかってるお！）
27 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:51:35.33 ID:Qe/Ze5Xc0
ﾌﾞｰﾝはこの前母ちゃんや先生に話しをして心のつかえが少し取れた。
また先生が学校で頑張ってくれてるのも知ってた。
J( '-`)し「先生から聞いた話だとみんなとまた話をしてくれてるそうよ？一度様子を見に行ったら？」
(ヽ´ω`) （でもなぁ・・・もし行って前と同じだと考えると恐ろしいお・・・
最悪、みんながﾌﾞｰﾝを避けてても夕方までは学校からは出られないお）
J( ＃｀△´)し「聞こえないの？先生も努力してくれてるって言ってるでしょう？
モナー先生がどれだけあんたの為に時間使ってるのかわかってるの？」
（＃｀ω´）「はいはい！何度も言わなくても聞こえてるお！今度先生にお礼言っておくお！」
J( ＃｀△´)し「お礼とかじゃくて！あんたまだわかってないのね！」
こんなやり取りが続く内藤家だった。
ﾌﾞｰﾝも学校に一度行ってみないと状況はわからない事は良く理解していた。
しかしながら本当に大丈夫なのかという不安で一杯一杯だった。
31 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:55:05.63 ID:Qe/Ze5Xc0
J( ＃｀△´)し「何なら先生にﾄﾞｸｵ君？だっけ？に話してもらって一緒に学校に行ってみたらどう？」
（＃｀ω´）「勝手にこれ以上は決めるなお！」
J( ＃｀△´)し「母ちゃん今度は何も勝手に決めてるわけじゃないでしょうが！ああもう！知らない！」
(ヽ´ω`) （確かにいい加減一度学校に行ってみないといけないかもしれん。仕方がない、ﾄﾞｸｵと一緒に行くか）
33 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:58:58.22 ID:Qe/Ze5Xc0
その日の夕方、ﾌﾞｰﾝは勇気をだしてﾄﾞｸｵに電話をした。
ﾄﾞｸｵもﾌﾞｰﾝから頼まれて非常に嬉しく、明日一緒に登校する事になった。
('A`)「おうわかった！俺たち前と同じでいつも〜で待ち合わせしてるからお前もそこに来いよ！7時半までにな！」
(ヽ´ω`) 「ﾄﾞｸｵ・・・すまんお・・・ドキドキ・・・」
―――――
('A`)「ﾌﾞｰﾝはまだか？」
翌朝ﾄﾞｸｵはいつもより少し早くﾌﾞｰﾝを待っていた。
ﾌﾞｰﾝが登校拒否になる前はこうやってみんなで一緒に学校に行く事が普通の風景だった。
(´･ω･｀)「おはようﾄﾞｸｵ？ん？どうしたの？」
('A`)「いや、昨日ﾌﾞｰﾝから電話があって、今日一緒に行くって」
(´･ω･｀)「へぇ・・・そうか」
36 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:02:56.62 ID:Qe/Ze5Xc0
そのうち残りのメンバーもやってきた。
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳー」
＼(＾o＾)／「学校今日もﾊｼﾞﾏﾀ」
('A`)（後はﾌﾞｰﾝだな・・・）
5分ほど遅れてﾌﾞｰﾝは来た。
(ヽ´ω`) （トボトボ・・・）
なぜかﾌﾞｰﾝの服はヨレヨレでボタンも取れかかっている。
鞄には何かを引っ掻いた後も見える。
('A`)（またあいつ母親と朝から喧嘩したんだな・・・）
ﾄﾞｸｵの察する通り、今日もまたﾌﾞｰﾝは母ちゃんと少し喧嘩したようだ。
この前確かに二人で話し合いをしてお互いにコミュニケーションを取る事が出来る様にはなったのだが、
やはり学校に行くとなるとﾌﾞｰﾝがごねる事があったのだった
38 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:06:49.27 ID:Qe/Ze5Xc0
('A`)「おう！」
(ヽ＾ω＾)「お？おうお！」
(´･ω･｀)「ﾌﾞｰﾝ？また母ちゃんと喧嘩したの？」
(ヽ；＾ω＾)「え？いやいや、来る途中に実は転んだんだお！」
＼(＾o＾)／「ﾌﾞｰﾝおはよう」
(ヽ＾ω＾)「おっおはようお！」
('A`)（本当にそうなのか？）
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳｰ！！ｳｯｳｰ！！」
(´･ω･｀)「それより学校に行かないと時間が！」
39 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:10:38.65 ID:Qe/Ze5Xc0
5人は揃って歩き出した。
もちろんﾌﾞｰﾝには彼らの話があまりわからない。
時々「家では何してんの？」とかﾌﾞｰﾝに話を振る事もあったがﾌﾞｰﾝは返答に困るだけだった。
(ヽ；＾ω＾)「ははは（汗）」
学校に近づくにつれ生徒の数も段々増えてくる。
中にはﾌﾞｰﾝの知らない奴がﾄﾞｸｵ達に話しかけてはﾌﾞｰﾝを不思議そうに見ていく
(ヽ；＾ω＾)（ﾌﾞｰﾝの知らない間にみんなは新しい交友関係を構築していってるんだな・・・）
ﾌﾞｰﾝの中では未だに学校の記憶は登校拒否の前のままである。
学校に来なくなってからはﾄﾞｸｵ達ともそこまで深くは話してないし、あまり一緒に遊びに行ったりもしていない。
41 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:14:09.95 ID:Qe/Ze5Xc0
登校中、中にはﾌﾞｰﾝの苦手な人物もﾄﾞｸｵ達に話かけていた。
<丶｀∀´>「ニダニダ！ﾄﾞｸｵ達！おはようニダ！」
('A`)「ああ、おはよう！」
(´･ω･｀)「お前なんて知らんがな」
<丶｀∀´>「そんな事言うなニダ！」
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳｰ」
＼(＾o＾)／「みんな友達」
<丶｀∀´>「それに・・・ん？」
(ヽ；＾ω＾)「よっ・・・ようニダー？元気かお・・・？」
44 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:17:39.34 ID:Qe/Ze5Xc0
ニダーはﾌﾞｰﾝとは学級は違ったが、モナー先生が数名を指導している事は聞いていた。
これまでは遊び半分でﾌﾞｰﾝ達に絡んでいたが、変にﾌﾞｰﾝたちに絡むと今後どうなるかわからない。
怒られるかもしれないし、必要以上に協力させられるかもしれない。
<丶｀∀´>（・・・）
(ヽ´ω`) トボトボ
<丶；｀∀´>「じゃあまた後でなﾄﾞｸｵ！」
('A`)「ああ？」
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳｰ？」
(´･ω･｀)「だから知らんがな？」
＼(＾o＾)／「？」
ニダーは明らかにﾌﾞｰﾝを避ける様になった。
(ヽ´ω`) （あれ？シカト・・・？）
45 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:20:36.39 ID:Qe/Ze5Xc0
ﾄﾞｸｵ達と下駄箱で帰りの約束をしたﾌﾞｰﾝは怖がりながらもゆっくり階段を登って教室に向かった。
(ヽ´ω`) （やべ・・・また足が震えてきた・・・はぁ・・・）
途中でﾌﾞｰﾝを追い抜いていく生徒の中にはクラスメイトもいたが、明らかに何かぎこちない。
(ヽ；＾ω＾)「あ？おっおはよう・・・お？」
（;��е��）「はぁはぁ？ん？ああ内藤・・・おはよう（汗）」
(ヽ；＾ω＾)「今日また久しぶりに来たけど、やっぱ朝からの学校は大変おね！でも頑張るお（汗）」
(；��е��)「う〜ん、ああそう？んじゃ！」
(ヽ；＾ω＾)「え？」
50 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:24:38.15 ID:Qe/Ze5Xc0
教室に行っても状況はまた少し違っていた。
(ヽ；＾ω＾)「ちんぽっぽさん・・・おはよう・・・」
(*'ω'； *) 「ああ、おっおはよう・・・」
(ヽ；＾ω＾)「この前は・・・ノートありがとうお？」
（＊'ω' ＊） 「ん？・・・あ！にゃみえちゃん！おはよう！」
(ヽ；＾ω＾)（あれ・・・？）
誰もﾌﾞｰﾝと話をしたがらなかった。
変に関われば周りの目に加えて先生からも怒られるかもしれない。
あからさまにﾌﾞｰﾝの悪口を言う者は居なくなったが今度はもう誰もﾌﾞｰﾝと話すらしなくなったのだった。
52 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:28:00.98 ID:Qe/Ze5Xc0
あれだけちょっかいを出していたＤＱＮすらもﾌﾞｰﾝを避けた。
(ヽ；＾ω＾)「おっおはようお？」
ＤＱＮ「あっああ・・・」
結局その日一日またﾌﾞｰﾝは一人だった。
(ヽ；ω；) （母ちゃんが作ってくれた弁当も一人で食べるのは悲しいお・・・）
もうどうしようもなく怖くて「入れて！」の一言は絶対に口が裂けても言えない。
ちんぽっぽもﾌﾞｰﾝに事務的にノートを貸してくれるだけだった。
(ヽ´ω`) （もう、もがけばもがくほど泥の中に入っていくようだお）
結局勇気を出したﾌﾞｰﾝだったが次の日はまた逃げる様に学校を休んだ。
しかし一日休めばまた次の日は行きづらい。
そのため、また一日行っては数日休む日々が続いた。
先生達の尽力はあったにせよ、一ヶ月に5日間ほど登校させるのが限界だった。
そしてそんな日々を繰り返すうち季節はめぐり、とうとう卒業まで半年近くの時期にまで差し掛かっていたのだった。
54 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:31:51.30 ID:Qe/Ze5Xc0
――――――
（ ´∀｀）「お母さん、内藤は調子どうですか？」
J( '-`)し「相変わらずですわ」
この頃になるともういい加減母ちゃんもﾌﾞｰﾝの登校拒否に慣れてしまっていた。
（ ´∀｀）「なるほど・・・いやいや、でもまぁ残りの時間はすくないにせよやれる事はやっていきますモナ」
J( '-`)し「はいお願いします」
（ ´∀｀）「ところでですね？今日は実はその内藤君の進学の事について少しお話したい事が御座いまして」
J( '-`)し「はい（汗）」
56 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:35:45.73 ID:Qe/Ze5Xc0
（ ´∀｀）「内藤君は以前に比べて少しは学校に来る様にはなりましたが
やはり出席がどうしても足りません。
これまでにも生徒とともに、教科担任の先生方にもお願いをして頑張ってきましたが・・・」
J( '-`)し「ご苦労をおかけして本当に申し訳ありませんでした」
（ ´∀｀）「いえいえ、それでですね、調査書などは内藤君自身が努力している事も合わせてどうにかなるのですが
出席日数など数字に如実に表れるものはどうしようもないのです」
J( '-`)し「はぁ」
（ ´∀｀）「内藤君の様に出席が足りない生徒は少なからず敬遠する学校がありますモナ」
57 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:39:00.52 ID:Qe/Ze5Xc0
（ ´∀｀）「しかしながら全てが全てそうではありません。
中には登校拒否に一定の理解を示しているところもあります。
そこに入学するためにも内藤君に一日でも多く学校に出てほしいのです」
J( '-`)し「ですがﾌﾞｰﾝは・・・」
（ ´∀｀）「・・・う〜ん、保健室や図書室に登校する事でその日を出席扱いにする事も出来ますモナ」
J( '-`)し「でも学校の敷地に入る事すら敬遠しているﾌﾞｰﾝが来るでしょうか・・・」
（ ´∀｀）「取り合えず、僕一人の裁量ではどうにもなりませんモナ。
そのため今は他の先生方にも話をしている段階です。
保健室登校は今のところ内藤君以外にも全国的に沢山おります」
J( '-`)し「わかりました・・・ﾌﾞｰﾝと相談してみますわ」
58 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:42:43.52 ID:Qe/Ze5Xc0
―――――
登校拒否が治りそうにもなかったﾌﾞｰﾝは家で昼夜逆転の生活になってしまい
いつまでも安全なところに逃げる様になっていた。
(ヽ´ω`) （ああ、今日もﾌﾞｰﾝの心は曇り空だお・・・もう将来の事なんて知らんお）
J( '-`)し「ﾌﾞｰﾝ！わかった？話した様にもしあんたが学校に行けば今後の道も見えてくるわ」
(ヽ´ω`) （今後の道ねぇ・・・）
J( '-`)し「高校に入学してまたやり直す事だって出来るわ！
それに授業に出れなくてもせめて学校には行かないと！」
60 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:46:00.75 ID:Qe/Ze5Xc0
(ヽ´ω`) （保健室に登校とかｗｗｗこれ以上情けなくて出来ないお・・・でも進学は・・・）
J( '-`)し「母ちゃんは別にﾌﾞｰﾝの好きな様にしていいと思うわ。
でもやはり自分の将来の事もしっかり見据えた判断をしてね！」
(ヽ´ω`) （ん？そういや当たり前の事だけどﾄﾞｸｵ達も進学するわけだお。
ﾌﾞｰﾝは一人置いてけぼりかお・・・うわぁぁ！考えれば確かに焦る！
気づかないうちにもうみんな次のステップを踏み出してるんじゃないのかお！）
J( '-`)し「・・・」
62 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:49:22.09 ID:Qe/Ze5Xc0
ﾌﾞｰﾝは焦った。しかしながらやはりどうしても体が動かない。
後数ヶ月の辛抱だったが、困難に立ち向かう勇気すらもう出てこないﾌﾞｰﾝはとうとう最後まで学校に行けなかった。
そして登校拒否のまま、ﾄﾞｸｵ達に別れの挨拶もする事なく一人ひっそりと学校を卒業したのだった。
(ヽ´ω`) （もういい。きついのは嫌だお・・・惨めな気持ちになるのはもうコリゴリお）
先生が会議室に行くとその前でちんぽっぽは数名の友人と話していた。
(*'ω' *) 「それでね〜ｗｗ」
（ ´∀｀）「よぉちんぽっぽ待たせたなモナ。後ちんぽっぽ以外はもう今日は帰れ」
(((〃・∀・)))「え〜、先生今からちんぽっぽちゃんと何するの〜（笑）」
（ ＃´∀｀）「いいから帰れって！それとちんぽっぽは早く中に入れ！」
(*'ω' *) 「・・・？」
4 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:06:29.47 ID:Qe/Ze5Xc0
椅子を差し出し、自らも座ったモナーはゆっくり会議室の片隅で話を始めた。
（ ´∀｀）「おいちんぽっぽ。お前には以前内藤の事を頼んだよな？」
(*'ω' *) 「はぁ？確かに。でもそれがどうかしたの？」
（ ´∀｀）「先生はお前に「出来るだけ内藤が勉強しやすい環境作り」に協力してくれっていったモナ」
（*'ω' *）「ああ、はいはい」
（ ´∀｀）「はいはいじゃない！お前・・・先生は友達も多く優しいお前の事を信頼して頼んだんだぞ」
(*'ω' *) 「・・・？いやでも、ちんぽっぽは内藤にノートを貸したりしたけど」
（；´∀｀）「いや、ノート貸すだけだったら誰でも出来るだろうが」
8 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:10:08.67 ID:Qe/Ze5Xc0
ちんぽっぽはまだそこまで深刻に考えていない様だった。
もちろんちんぽっぽにとっては、ﾌﾞｰﾝよりも自らのクラスでの立場の方が優先事項だったし、
それをうまく優先させながらも、ﾌﾞｰﾝにしてやれる事はちゃんとしたつもりだった。
(*'ω' *) 「・・・」
（；´∀｀）「お前内藤に「学校に来んな」とか言っただろ？」
（*'ω' ；*） （ドキ！）
11 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:16:00.85 ID:Qe/Ze5Xc0
―――――
ちんぽっぽは特別扱いされたﾌﾞｰﾝへの反発と、常に周りの目を気にしていた事から
時としてﾌﾞｰﾝに少し言い過ぎた事があった事を思い出した。
また休み時間に友達からﾌﾞｰﾝの事を聞かれるとちんぽっぽはいつもこう答えていた。
(*'ω' *) 「いやいや、あいつマジでキモイし！」
(((〃・∀・)))「でもあんた授業中、変に内藤と仲良いよねｗｗよく喋ってるし（笑）」
（*'ω' ；*）「いや！ちょっと待ってよ！にゃみえちゃん。あいつがしつこく話しかけてくるから仕方ないだけだって！」
(((〃・∀・)))「内藤に好かれてるんじゃね？（笑）」
（*'ω' ；*）「それだと死んだ方がまだマシなんだけど（笑）ああもう」
正直ちんぽっぽはﾌﾞｰﾝと出来るなら関わりたくはなかった。
それでも仕方なく、先生に言われたからやれるだけの事をやっただけだった。
ﾌﾞｰﾝに酷い事を言ったのも、周りにその会話内容を自然に聞かれる事で、
今度は自分自身が集団から省かれるのを避けたいと思うちんぽっぽの無意識の判断だった。
17 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:22:36.56 ID:Qe/Ze5Xc0
―――――
（＊'ω' ；＊）「いや、でもそれは冗談で言っただけで・・・」
（；´∀｀）「冗談でも言って良い事と悪い事があるだろうが！頼むよちんぽっぽ・・・」
(*'ω' ；*)「わかりました・・・すみません・・・でも！何で先生は内藤の事をちんぽっぽ一人に任せるの！？
男子の方がいいんじゃないの！」
（；´∀｀）「うーん、でもお前も覚えてるだろ？クラスで話し合いをした事は。それに他の奴らにもちゃんと言ってるって。」
(*'ω' *) 「・・・」
（ ´∀｀）「それにね、お前は内藤と席が隣で話す機会がいくらでも作れるだろ？
あとお前は男女ともに友達が多いよな？
お前が率先してその輪の中に入れてくれれば内藤は学校に来れると思うんだよモナ」
(*'ω' ；*) （はぁ！ちょっと待てよ！そんな事出来るわけがないだろうが！）
（ ´∀｀）「な？お前に無理してくれとは思ってないんだ。
ただ少しでもきっかけを作ってくれたらと思うんだよ！
もちろん他の奴にも言ってみんなで解決していきたいと思ってるモナ！
お前も頼むから協力してくれよ！同じクラスだろう？」
18 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:26:50.87 ID:Qe/Ze5Xc0
(*'ω'；*) （・・・）
（ ´∀｀）「無理にとは言わん。でも先生はちんぽっぽの事を信頼してるモナ。
それとさ、お前の周りの友達、まぁ誰でも良いんだが普段内藤の事なんて言ってるモナ？」
(*'ω' *) 「え？いや〜、別に。まぁ「学校に来ないで何してるんだろうね」とか？」
（ ´∀｀）「それだけ？他に何か言ってないモナ？」
（＊'ω' ；＊）「え？う〜ん・・・ってか第一内藤の事とかあまり話ししないから（汗）」
（ ´∀｀）「そうモナか・・・わかった。今後もし内藤が学校に来たらあいつが困る事とか・・・
当たり前の事だけど言ったら駄目モナよ！それに周りがそんな事を喋ってたらお前が率先して注意していって欲しいモナ」
(*'ω' *) 「は・・・はぁ・・・」
（ ´∀｀）「ちんぽっぽは根は優しいはずだから出来ると思うモナよ！」
20 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:32:50.08 ID:Qe/Ze5Xc0
話し合いが終わったちんぽっぽを友達は校門前で待っていた。
(*'ω' *) 「（ふぅ・・・）あ！にゃみえちゃん！」
(((〃・∀・)))「ちんぽっぽ早かったね！帰ろうと思ってたけど待ってた」
(*'ω' *) 「ああ！ごめんごめん！モナーがマジしつこくてさ」
(((〃・∀・)))「何の話してたの？？？」
(*'ω' *) 「ん？いやいや・・・」
(((〃・∀・)))「どうせ内藤の事でしょ？」
(*'ω' *) 「うんまぁね。ってかさ、モナーね！あたしに内藤ともっと仲良くなれとか言うの！どんだけｗｗｗ」
(((〃・∀・)))「あはは！あんたも可哀相ね（笑）」
(*'ω' *) 「いやいや、笑い事じゃないんだって！う〜ん・・・」
21 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:36:24.72 ID:Qe/Ze5Xc0
ちんぽっぽは正直ﾌﾞｰﾝに少し腹がたってきた。
何であんな奴のためにあたしが嫌な役回りを押し付けられないといけないのか。
もし、本当に仲良くなって内藤が付きまとってきたらどうしよう。
内藤に少し同情はするがその考えは結局変わる事がなかった。
（；´∀｀）（ああ、疲れた・・・明日も数名指導せねば・・・）
24 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:42:18.15 ID:Qe/Ze5Xc0
その後もモナーは少しずつ生徒と個別に話をしクラスが調和していく様に少しずつ努力した。
（；´∀｀）「はぁ？？お前ら少しは内藤の気持ちになって考えてみろよ！」
ＤＱＮ「はいはい！」
（ ；´∀｀）「（ムカー！！）何がはいはいだ！お前らいい加減にしろよな！」
ＤＱＮ「いやｗｗてかさ、お前なんで内藤の事ばっかなの？ｗｗぷｗｗｗ」
（；´∀｀）「お・・・前・・・ら！！」
温厚な先生がキレる事もあった。
バン！
ＤＱＮ「お前が机叩いても怖くねーよバカが！」
（＃´∀｀）「お前らが今年始まってから内藤にずっとちょっかいだしてただろうが！
それが原因で内藤はストレスが溜まったんだぞ！」
ＤＱＮ「俺ら何もしてないって（笑）ってか内藤が何か言ったわけ？」
（＃´∀｀）「内藤じゃない！先生が見てたんだ！お前ら今度また家に行くからな！ご両親とゆっくり話をするから！」
ＤＱＮ「勝手に来いよ！つかお前の方こそ今度ぶっ殺してやっからな！」
（；´∀｀）（ああ、もうこいつらは・・・）
26 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:47:39.87 ID:Qe/Ze5Xc0
ﾌﾞｰﾝは相変わらず家に引きこもっていた。
(ヽ´ω`) 「ううう。疲れた・・・」
J( '-`)し（・・・）
(ヽ´ω`) （先生「どうにかするから」とか言ってたけど本当に大丈夫お？）
J( '-`)し「ﾌﾞｰﾝ？いつまで引きこもってるの・・・はぁ・・・」
（＃｀ω´）「はぁとか言うなお。それに引きこもりとか言うなお」
J( '-`)し「でも先生も努力してくれてるわ。あんたも少し動き出したらどう？」
（＃｀ω´）「もう学校の話はいいから！」
J( '-`)し「またそうやって逃げる」
（＃｀ω´）「逃げるとか言うな！それに「また」とは何だお！」
J( '-`)し「何でもないわ」
(ヽ´ω`) （ああ、このままじゃ駄目だというのはﾌﾞｰﾝが一番わかってるお！）
27 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:51:35.33 ID:Qe/Ze5Xc0
ﾌﾞｰﾝはこの前母ちゃんや先生に話しをして心のつかえが少し取れた。
また先生が学校で頑張ってくれてるのも知ってた。
J( '-`)し「先生から聞いた話だとみんなとまた話をしてくれてるそうよ？一度様子を見に行ったら？」
(ヽ´ω`) （でもなぁ・・・もし行って前と同じだと考えると恐ろしいお・・・
最悪、みんながﾌﾞｰﾝを避けてても夕方までは学校からは出られないお）
J( ＃｀△´)し「聞こえないの？先生も努力してくれてるって言ってるでしょう？
モナー先生がどれだけあんたの為に時間使ってるのかわかってるの？」
（＃｀ω´）「はいはい！何度も言わなくても聞こえてるお！今度先生にお礼言っておくお！」
J( ＃｀△´)し「お礼とかじゃくて！あんたまだわかってないのね！」
こんなやり取りが続く内藤家だった。
ﾌﾞｰﾝも学校に一度行ってみないと状況はわからない事は良く理解していた。
しかしながら本当に大丈夫なのかという不安で一杯一杯だった。
31 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:55:05.63 ID:Qe/Ze5Xc0
J( ＃｀△´)し「何なら先生にﾄﾞｸｵ君？だっけ？に話してもらって一緒に学校に行ってみたらどう？」
（＃｀ω´）「勝手にこれ以上は決めるなお！」
J( ＃｀△´)し「母ちゃん今度は何も勝手に決めてるわけじゃないでしょうが！ああもう！知らない！」
(ヽ´ω`) （確かにいい加減一度学校に行ってみないといけないかもしれん。仕方がない、ﾄﾞｸｵと一緒に行くか）
33 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 00:58:58.22 ID:Qe/Ze5Xc0
その日の夕方、ﾌﾞｰﾝは勇気をだしてﾄﾞｸｵに電話をした。
ﾄﾞｸｵもﾌﾞｰﾝから頼まれて非常に嬉しく、明日一緒に登校する事になった。
('A`)「おうわかった！俺たち前と同じでいつも〜で待ち合わせしてるからお前もそこに来いよ！7時半までにな！」
(ヽ´ω`) 「ﾄﾞｸｵ・・・すまんお・・・ドキドキ・・・」
―――――
('A`)「ﾌﾞｰﾝはまだか？」
翌朝ﾄﾞｸｵはいつもより少し早くﾌﾞｰﾝを待っていた。
ﾌﾞｰﾝが登校拒否になる前はこうやってみんなで一緒に学校に行く事が普通の風景だった。
(´･ω･｀)「おはようﾄﾞｸｵ？ん？どうしたの？」
('A`)「いや、昨日ﾌﾞｰﾝから電話があって、今日一緒に行くって」
(´･ω･｀)「へぇ・・・そうか」
36 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:02:56.62 ID:Qe/Ze5Xc0
そのうち残りのメンバーもやってきた。
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳー」
＼(＾o＾)／「学校今日もﾊｼﾞﾏﾀ」
('A`)（後はﾌﾞｰﾝだな・・・）
5分ほど遅れてﾌﾞｰﾝは来た。
(ヽ´ω`) （トボトボ・・・）
なぜかﾌﾞｰﾝの服はヨレヨレでボタンも取れかかっている。
鞄には何かを引っ掻いた後も見える。
('A`)（またあいつ母親と朝から喧嘩したんだな・・・）
ﾄﾞｸｵの察する通り、今日もまたﾌﾞｰﾝは母ちゃんと少し喧嘩したようだ。
この前確かに二人で話し合いをしてお互いにコミュニケーションを取る事が出来る様にはなったのだが、
やはり学校に行くとなるとﾌﾞｰﾝがごねる事があったのだった
38 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:06:49.27 ID:Qe/Ze5Xc0
('A`)「おう！」
(ヽ＾ω＾)「お？おうお！」
(´･ω･｀)「ﾌﾞｰﾝ？また母ちゃんと喧嘩したの？」
(ヽ；＾ω＾)「え？いやいや、来る途中に実は転んだんだお！」
＼(＾o＾)／「ﾌﾞｰﾝおはよう」
(ヽ＾ω＾)「おっおはようお！」
('A`)（本当にそうなのか？）
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳｰ！！ｳｯｳｰ！！」
(´･ω･｀)「それより学校に行かないと時間が！」
39 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:10:38.65 ID:Qe/Ze5Xc0
5人は揃って歩き出した。
もちろんﾌﾞｰﾝには彼らの話があまりわからない。
時々「家では何してんの？」とかﾌﾞｰﾝに話を振る事もあったがﾌﾞｰﾝは返答に困るだけだった。
(ヽ；＾ω＾)「ははは（汗）」
学校に近づくにつれ生徒の数も段々増えてくる。
中にはﾌﾞｰﾝの知らない奴がﾄﾞｸｵ達に話しかけてはﾌﾞｰﾝを不思議そうに見ていく
(ヽ；＾ω＾)（ﾌﾞｰﾝの知らない間にみんなは新しい交友関係を構築していってるんだな・・・）
ﾌﾞｰﾝの中では未だに学校の記憶は登校拒否の前のままである。
学校に来なくなってからはﾄﾞｸｵ達ともそこまで深くは話してないし、あまり一緒に遊びに行ったりもしていない。
41 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:14:09.95 ID:Qe/Ze5Xc0
登校中、中にはﾌﾞｰﾝの苦手な人物もﾄﾞｸｵ達に話かけていた。
<丶｀∀´>「ニダニダ！ﾄﾞｸｵ達！おはようニダ！」
('A`)「ああ、おはよう！」
(´･ω･｀)「お前なんて知らんがな」
<丶｀∀´>「そんな事言うなニダ！」
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳｰ」
＼(＾o＾)／「みんな友達」
<丶｀∀´>「それに・・・ん？」
(ヽ；＾ω＾)「よっ・・・ようニダー？元気かお・・・？」
44 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:17:39.34 ID:Qe/Ze5Xc0
ニダーはﾌﾞｰﾝとは学級は違ったが、モナー先生が数名を指導している事は聞いていた。
これまでは遊び半分でﾌﾞｰﾝ達に絡んでいたが、変にﾌﾞｰﾝたちに絡むと今後どうなるかわからない。
怒られるかもしれないし、必要以上に協力させられるかもしれない。
<丶｀∀´>（・・・）
(ヽ´ω`) トボトボ
<丶；｀∀´>「じゃあまた後でなﾄﾞｸｵ！」
('A`)「ああ？」
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳｰ？」
(´･ω･｀)「だから知らんがな？」
＼(＾o＾)／「？」
ニダーは明らかにﾌﾞｰﾝを避ける様になった。
(ヽ´ω`) （あれ？シカト・・・？）
45 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:20:36.39 ID:Qe/Ze5Xc0
ﾄﾞｸｵ達と下駄箱で帰りの約束をしたﾌﾞｰﾝは怖がりながらもゆっくり階段を登って教室に向かった。
(ヽ´ω`) （やべ・・・また足が震えてきた・・・はぁ・・・）
途中でﾌﾞｰﾝを追い抜いていく生徒の中にはクラスメイトもいたが、明らかに何かぎこちない。
(ヽ；＾ω＾)「あ？おっおはよう・・・お？」
（;��е��）「はぁはぁ？ん？ああ内藤・・・おはよう（汗）」
(ヽ；＾ω＾)「今日また久しぶりに来たけど、やっぱ朝からの学校は大変おね！でも頑張るお（汗）」
(；��е��)「う〜ん、ああそう？んじゃ！」
(ヽ；＾ω＾)「え？」
50 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:24:38.15 ID:Qe/Ze5Xc0
教室に行っても状況はまた少し違っていた。
(ヽ；＾ω＾)「ちんぽっぽさん・・・おはよう・・・」
(*'ω'； *) 「ああ、おっおはよう・・・」
(ヽ；＾ω＾)「この前は・・・ノートありがとうお？」
（＊'ω' ＊） 「ん？・・・あ！にゃみえちゃん！おはよう！」
(ヽ；＾ω＾)（あれ・・・？）
誰もﾌﾞｰﾝと話をしたがらなかった。
変に関われば周りの目に加えて先生からも怒られるかもしれない。
あからさまにﾌﾞｰﾝの悪口を言う者は居なくなったが今度はもう誰もﾌﾞｰﾝと話すらしなくなったのだった。
52 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:28:00.98 ID:Qe/Ze5Xc0
あれだけちょっかいを出していたＤＱＮすらもﾌﾞｰﾝを避けた。
(ヽ；＾ω＾)「おっおはようお？」
ＤＱＮ「あっああ・・・」
結局その日一日またﾌﾞｰﾝは一人だった。
(ヽ；ω；) （母ちゃんが作ってくれた弁当も一人で食べるのは悲しいお・・・）
もうどうしようもなく怖くて「入れて！」の一言は絶対に口が裂けても言えない。
ちんぽっぽもﾌﾞｰﾝに事務的にノートを貸してくれるだけだった。
(ヽ´ω`) （もう、もがけばもがくほど泥の中に入っていくようだお）
結局勇気を出したﾌﾞｰﾝだったが次の日はまた逃げる様に学校を休んだ。
しかし一日休めばまた次の日は行きづらい。
そのため、また一日行っては数日休む日々が続いた。
先生達の尽力はあったにせよ、一ヶ月に5日間ほど登校させるのが限界だった。
そしてそんな日々を繰り返すうち季節はめぐり、とうとう卒業まで半年近くの時期にまで差し掛かっていたのだった。
54 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:31:51.30 ID:Qe/Ze5Xc0
――――――
（ ´∀｀）「お母さん、内藤は調子どうですか？」
J( '-`)し「相変わらずですわ」
この頃になるともういい加減母ちゃんもﾌﾞｰﾝの登校拒否に慣れてしまっていた。
（ ´∀｀）「なるほど・・・いやいや、でもまぁ残りの時間はすくないにせよやれる事はやっていきますモナ」
J( '-`)し「はいお願いします」
（ ´∀｀）「ところでですね？今日は実はその内藤君の進学の事について少しお話したい事が御座いまして」
J( '-`)し「はい（汗）」
56 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:35:45.73 ID:Qe/Ze5Xc0
（ ´∀｀）「内藤君は以前に比べて少しは学校に来る様にはなりましたが
やはり出席がどうしても足りません。
これまでにも生徒とともに、教科担任の先生方にもお願いをして頑張ってきましたが・・・」
J( '-`)し「ご苦労をおかけして本当に申し訳ありませんでした」
（ ´∀｀）「いえいえ、それでですね、調査書などは内藤君自身が努力している事も合わせてどうにかなるのですが
出席日数など数字に如実に表れるものはどうしようもないのです」
J( '-`)し「はぁ」
（ ´∀｀）「内藤君の様に出席が足りない生徒は少なからず敬遠する学校がありますモナ」
57 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:39:00.52 ID:Qe/Ze5Xc0
（ ´∀｀）「しかしながら全てが全てそうではありません。
中には登校拒否に一定の理解を示しているところもあります。
そこに入学するためにも内藤君に一日でも多く学校に出てほしいのです」
J( '-`)し「ですがﾌﾞｰﾝは・・・」
（ ´∀｀）「・・・う〜ん、保健室や図書室に登校する事でその日を出席扱いにする事も出来ますモナ」
J( '-`)し「でも学校の敷地に入る事すら敬遠しているﾌﾞｰﾝが来るでしょうか・・・」
（ ´∀｀）「取り合えず、僕一人の裁量ではどうにもなりませんモナ。
そのため今は他の先生方にも話をしている段階です。
保健室登校は今のところ内藤君以外にも全国的に沢山おります」
J( '-`)し「わかりました・・・ﾌﾞｰﾝと相談してみますわ」
58 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:42:43.52 ID:Qe/Ze5Xc0
―――――
登校拒否が治りそうにもなかったﾌﾞｰﾝは家で昼夜逆転の生活になってしまい
いつまでも安全なところに逃げる様になっていた。
(ヽ´ω`) （ああ、今日もﾌﾞｰﾝの心は曇り空だお・・・もう将来の事なんて知らんお）
J( '-`)し「ﾌﾞｰﾝ！わかった？話した様にもしあんたが学校に行けば今後の道も見えてくるわ」
(ヽ´ω`) （今後の道ねぇ・・・）
J( '-`)し「高校に入学してまたやり直す事だって出来るわ！
それに授業に出れなくてもせめて学校には行かないと！」
60 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:46:00.75 ID:Qe/Ze5Xc0
(ヽ´ω`) （保健室に登校とかｗｗｗこれ以上情けなくて出来ないお・・・でも進学は・・・）
J( '-`)し「母ちゃんは別にﾌﾞｰﾝの好きな様にしていいと思うわ。
でもやはり自分の将来の事もしっかり見据えた判断をしてね！」
(ヽ´ω`) （ん？そういや当たり前の事だけどﾄﾞｸｵ達も進学するわけだお。
ﾌﾞｰﾝは一人置いてけぼりかお・・・うわぁぁ！考えれば確かに焦る！
気づかないうちにもうみんな次のステップを踏み出してるんじゃないのかお！）
J( '-`)し「・・・」
62 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/20(月) 01:49:22.09 ID:Qe/Ze5Xc0
ﾌﾞｰﾝは焦った。しかしながらやはりどうしても体が動かない。
後数ヶ月の辛抱だったが、困難に立ち向かう勇気すらもう出てこないﾌﾞｰﾝはとうとう最後まで学校に行けなかった。
そして登校拒否のまま、ﾄﾞｸｵ達に別れの挨拶もする事なく一人ひっそりと学校を卒業したのだった。
(ヽ´ω`) （もういい。きついのは嫌だお・・・惨めな気持ちになるのはもうコリゴリお）