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経済

神鋼、中国に合弁会社 マグネシウム地金製造へ

 神戸製鋼所(神戸市中央区)は二十二日、アルミ圧延大手の古河スカイ(東京)など国内三社とともに、中国企業と合弁でマグネシウム地金製造会社を設立したと発表した。中国・山西省に新工場を建設、二〇〇八年三月の稼働予定で、年間六千トンを製造する。

 今後、金属素材需要の増加が見込まれるため、神鋼などはマグネシウム地金を将来にわたって安定的に確保したい考え。

 合弁会社の出資比率は中国企業が51%で、神鋼と古河スカイがそれぞれ14・7%。アルミ圧延首位の住友軽金属工業(東京)と非鉄金属専門商社大手のアルコニックス(同)が9・8%ずつ出資する。各社は出資比率に応じてマグネシウム地金の引き取り権が得られ、安定的に調達できる。神鋼は年間約八百八十トンを確保できる。

 マグネシウム地金は主にアルミの強度を高める金属として用いられ、合金として飲料缶などの素材となる。世界のマグネシウム地金の生産量は推定で年間約六十万トン、うち約八割が中国で生産されているという。日本も大半を中国に依存している。(段 貴則)

(11/23 10:01)

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