三井物産は中国でエビの養殖・加工事業に乗り出す。中国でエビの養殖から加工まで一貫して手掛ける中聯(れん)太平洋公司の増資を約25億円引き受け、37%出資した。中聯は増資で得た資金で生産管理のしやすい養殖池を新設する。日本や欧米で消費者の食の安全に対する意識が高まるなか、生産履歴を確認できるエビを安定的に調達できれば商機は大きいと判断した。
中聯は全額出資子会社を通じ、海南島にエビの養殖場と飼料工場、広東省の湛江に養殖場と一次加工工場、大連に付加価値工場を持つ。登記上の本社は香港だが、実質的な本社機能は大連にある。主に「バナメイ」という種類のエビを年約1万3000トン輸出している。(07:00)