ナチュラム、中国でネット通販事業－市場調査へ合弁でサイト出店

　ナチュラムはインターネット通販事業で中国市場に本格参入する。試験的に同社が１０％出資する現地合弁会社が中国最大手のショッピングモールサイト「タオバオ」に出店。同ショップを通じて中国の市場調査を進め、今後の出店形態や取扱商品のラインアップなどを探る。現地での物流拠点確保や流通ルートの開拓も検討し、０８年中に方向性を固める方針だ。
　ナチュラムとインタセクト・コミュニケーションズ（大阪市北区）、成都インタセクト（中国四川省成都市）の３社が共同で設立した成都音和娜網絡服務（同）が、タオバオにオンラインショップを出店、運営する。ナチュラムが得意とする釣り具やアウトドア用品を中心に、まず２万―５万円の高級リールを１０アイテム程度ラインアップ。その上で市場の反応を見ながら品ぞろえを充実していく。
　ナチュラムは同ショップを中国のアンテナショップとして活用し、今後の出店形態や商品ラインアップなどについて市場調査。中国国内の複数のショッピングモールサイトに出店するか、自社でオンラインショップサイトを新設するかについての経営判断を０８年中に下だす。併せて現地企業との提携も視野に入れ、物流拠点や商品の仕入れ先、販売ルートの確保を進めていく。
　ナチュラムは中国を重点市場と位置づけ、００年の設立当初から参入を検討してきた。３月には成都音和娜網絡服務で日本国内のオンラインショップ向けに商品データの入力や画像データの加工を低価格で請け負うサービスを開始している。
（更新日 2007年11月26日）