2007年08月17日
( ＾ω＾)は登校拒否のようです 第五話
※閲覧注意
3 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:12:12.90 ID:qD41nYoE0
職員室では人目につくと配慮した先生はﾌﾞｰﾝを保健室に向かわせる事にしたのだった。
(ヽ´ω`) （人目につくのは怖いお。でも何かﾌﾞｰﾝは少し情けない気がするお）
〃ゝ´∀｀ﾉ/「あらﾌﾞｰﾝ君いらっしゃい」
保健室には先ほど職員室にいた数名の生徒達も来ていた。
彼らはどうやら先ほどのチャイムが鳴る前に既にここに来ていたらしい。
ただﾌﾞｰﾝが入った瞬間少しだけ部屋が凍りついた気がした。
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ (-＿-)「！？」
(ヽ´ω`) （？）
〃ゝ´∀｀ﾉ/「大丈夫！何でもないわ。ﾌﾞｰﾝ君も久しぶりに今日、学校に来たのよ」
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ (-＿-)「・・・」
（ゝ;´ω`）「よっよろしくお願いしますお・・・？」
・・・
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「・・・それでね！先生」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「うんうん、どうしたのシーチキンちゃん・・・」
彼らは何かを怖がっている様だった。
ﾌﾞｰﾝの事も少し警戒しているのはすぐにわかった。
5 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:18:32.92 ID:qD41nYoE0
(-＿-)「・・・よう」
(ヽ´ω`) 「！？・・・おっおう・・・て君は確かヒッキー君？だおね？」
(-＿-)「それが何か・・・？」
ヒッキーの事はﾌﾞｰﾝも少しは知っていた。
ﾌﾞｰﾝが登校拒否になる随分前から学校に来ていなかった奴だ。
彼は確かﾌﾞｰﾝ以上の本当のいじめを受けており、それが原因で学校に来なくなってしまったのだった。
またﾌﾞｰﾝも、実はヒッキーに軽くちょっかいを出して遊んでいた事すらあった。
(ヽ´ω`) （何てこった。こいつでさえ学校に来ているのにﾌﾞｰﾝときたら）
(ヽ´ω`) （それにあの女の子・・・シーチキンちゃんだっけ・・・？彼女も不登校児なのか？）
ﾌﾞｰﾝは彼女の事を数回しか見た事がない。ﾌﾞｰﾝの記憶では彼女は友人が沢山おり、また性格も明るくて、とても不登校児になる様なイメージはなかった。
8 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:23:09.01 ID:qD41nYoE0
(-＿-)「お前も不登校児なの？」
(ヽ´ω`) 「え？」
(-＿-)「まさか君も学校に来なくなるとは思わなかったよ」
(ヽ´ω`) 「はは！ﾌﾞｰﾝは、少し体調が悪かったんだお！すぐに良くなって授業に行くつもりなんだお」
(-＿-)「ふーん、職員室でかなりきょどってたよね」
( ；ﾟωﾟ)「ウッ！そっそんな事はないけどお」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「ところで二人ともお菓子を頂いたんだけど食べる？シーチキンちゃんもどうぞ！」
10 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:27:17.36 ID:qD41nYoE0
こんな感じで時間は少しづつ過ぎていった。
たまに保健室に来る生徒はﾌﾞｰﾝ達を怪訝そうに見ていく。
ヒッキー達が先ほど警戒していたのはこれだった。
ﾌﾞｰﾝも廊下に足音が聞こえるたびに少し怖かった。
(ヽ´ω`) （ここは知ってる奴がいつ来るかわからん場所だお！ﾌﾞｰﾝの情けない姿を晒してしまうお・・・）
11 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:32:26.37 ID:qD41nYoE0
中にはふざけ半分でﾌﾞｰﾝ達を驚かす者もいた。
DQN「フヒヒヒヒ！！！」
わざと大きな音を立てて、時には保健室の壁を外から叩いてﾌﾞｰﾝ達を驚かせた。
(ヽ´ω`) （ん？外に誰かがいる気配！？今度こそﾌﾞｰﾝの知り合いとご対面かお？）
ﾄﾞﾝ！！！
( ；ﾟωﾟ)「ドキ！！！」
DQN「ここには今日、内藤達がいるぞー！逃げろー！」
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「うう、先生、怖いよー！」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「こらー！待ちなさい！」
( ；ﾟωﾟ)（おいおい、勘弁してくれお！こんな状態で昼休みとか迎えたら一体どうなるんだお！）
ﾌﾞｰﾝにとって保健室も針のむしろの様に思えたのだった。
12 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:38:25.20 ID:qD41nYoE0
他にもﾌﾞｰﾝ達をからかいに来る奴も沢山いた。
<丶｀∀´>「失礼しますニダ！先生、少し具合が悪いから保健室で休ませるニダ」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「あら？ニダー君？大丈夫？」
<丶｀∀´>「ひひひ。少し休めば楽になるニダ」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「でもあなたこの前も来てたでしょ？」
<丶｀∀´>「ニダーはこいつらとは違って毎朝登校はしてるニダ！」
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ (；-＿-) ( ；ﾟωﾟ) 「・・・」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「あなたは・・・まぁ良いわ。少しベットで休んでいきなさい。って・・・ん？もうこんな時間だわ。先生ちょっと職員室に行ってくるから。すぐ戻るわ！」
( ；ﾟωﾟ) （こらこら！俺たちをおいていくな）
<丶｀∀´>「ゴソゴソ・・・おい、ヒッキーとシーチキン？お前らまた保健室に来てるニダか？早く授業に出るニダ！
それに内藤！お前は母ちゃんを泣かせたら駄目ニダ。お前が毎朝トイレに篭ってごねてるのを聞いたニダ！それで学校で母ちゃん泣いてたニダよ」
( ；ﾟωﾟ)「は？」
<丶｀∀´>「いやいや、この前ﾄﾞｸｵ達がお前の話をしてて聞いたニダ。
それに職員室でお前の母親も見たニダ。ニダーもお前らの事が心配ニダ！ﾌﾋﾋﾋｗｗｗ」
13 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:43:44.12 ID:qD41nYoE0
――――
〃ゝ´∀｀ﾉ/「職員室に行ったらまたお菓子貰ってきたわー。お菓子食べながらみんなの話を沢山聞かせてね」
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「・・・はーい！」
<丶｀∀´>「先生！ニダーにもお菓子やれニダ！不公平ニダ」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「あんたは具合悪いんでしょうが！ん？ﾌﾞｰﾝ君？」
( ；ﾟωﾟ)（・・・）
ﾌﾞｰﾝはどうすれば良いかがわからなかった。
まさか？みんなが知ってる？知られたくないのに。
ﾌﾞｰﾝはその後話しをする事がなかった。
たまにニダーが話しにからんでくるが答えようがない。
かといって体裁を保つのもキツイ。
(ヽ´ω`) （ここにいてもきついだけお）
〃ゝ´∀｀ﾉ/（ﾌﾞｰﾝ君・・・）
15 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:47:59.17 ID:qD41nYoE0
後、30分で授業が終わるだろうと思われるところで担任の先生がきた。
（ ´∀｀）「調子はどうモナ？内藤？授業が終われば先生はクラスに行くけど内藤どうするモナ？」
(ヽ´ω`) （ううう、進んでも退いても茨の道かお・・・）
ﾌﾞｰﾝはもう帰りたくてたまらなかった。
でももし帰れば母ちゃんは？もしかして今日泣いていたからまだ家にいるのでは？
それにこんなに早く帰ってしまえば家で大喧嘩になるかもしれない。
かといって、ここにいるのは嫌だ。
17 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:52:22.24 ID:qD41nYoE0
（ ´∀｀）「ん？今日はもう帰るモナか？それとももしクラスに入るなら授業が終わった後が一番自然モナよ。
どうするか聞きにきたモナ」
(ヽ´ω`) （ううう、一つクリアーしたらもう次の段階かお・・・今日はどうすればいいお）
ﾌﾞｰﾝは長い時間悩んだ。ただ先生は少し焦っているようだ。
早く決めないと！そう考え少し焦ったﾌﾞｰﾝは少し空気に呑まれた感があったが、結局教室に行く事にした。
(ヽ´ω`) （どうやら今日は逃げられそうにないお）
(ヽ´ω`) 「わかった。教室にいくお」
先生にしてみると焦らせてるわけではなかった。
しかしﾌﾞｰﾝが教室に行くと聞いて少し嬉しかった。
（ ´∀｀）「おお！無理はするなモナよ」
(ヽ´ω`) （その「無理をするな」が遠まわしに「教室まで頑張ってみようぜ！」に聞こえなくもないお・・・）
18 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:58:08.22 ID:qD41nYoE0
休み時間の前に、ﾌﾞｰﾝ以外のみんなは結局帰ってしまった。
どうやらもうこの生活に慣れている様だ。
(ヽ´ω`) （あいつらは親が怒らないのかお？いや、ﾌﾞｰﾝもいい加減ﾌﾟﾗｲﾄﾞ捨てて正直に言ってみるかお？）
休み時間が終わる直前、ﾌﾞｰﾝは先生とともに職員室を出た。
（ ´∀｀）「後、２時限で今日は学校も終わるモナ。次の授業は先生がするし、その次はもしきつかったらまた保健室にいるモナ」
(ヽ´ω`) 「はっはいお」
ただﾌﾞｰﾝはよほどの事がないともう今日は保健室には行かないだろうと思った。
一時限だけ受けて、また逃げるように保健室に行く事は絶対に出来ない。
(ヽ´ω`) （ああ、とうとうここまで来たお！先生歩くのが早いって！もう少しゆっくり歩けお！）
チャイムが鳴り、少したってから先生は教室に入っていった。
ﾌﾞｰﾝも少しだけ遅れて後ろのドアから教室に入ったのだった。
19 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:04:18.05 ID:qD41nYoE0
( ；ﾟωﾟ)「おっおはよう、ございます・・・」
みんなは少しびっくりした。
もちろん今日学校に来て、保健室にいるのは知っていた。
ただまさかこうもいきなりﾌﾞｰﾝが教室に来るとは思わなかった。
(；��е��)「おお！内藤君！・・・」
（；ﾟΩﾟ）「今日学校来たのかよ！」
(；￣з￣)「お久しぶりだな！元気にしてた？」
（；‐Å‐）「お前今まで何してたんだよ！」
突然の事に周りも、そしてﾌﾞｰﾝも苦笑いしか出来ない。
お互いが少しぎこちなかった。
もちろん先生はﾌﾞｰﾝが来る前に、既に学級で指導を行いﾌﾞｰﾝが学校に来やすい雰囲気作りに一生懸命だった。
（；´∀｀）（ドキドキ）
22 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:08:59.55 ID:qD41nYoE0
(ヽ；＾ω＾) 「ﾌﾞッ・・・ﾌﾞｰﾝは少しばっかり体調が悪かったんだお！ははは・・・」
(；��е��)「みんな心配してたんだぞ」
（；ﾟΩﾟ）「まぁ・・・よかったよね！」
(；￣з￣)（学校に来たくらいでｗｗｗｗ）
（；‐Å‐）（う〜ん、何て言えばいいやら・・・）
(ヽ；＾ω＾)（ぐわぁ・・・緊張する・・・）
（ ´∀｀）（ふぅ・・・何とか今のところは大丈夫モナか？）
DQN「おう、内藤！お前今まで何してたのｗｗｗｗ引きこもりｗｗｗ？」
(ヽ；＾ω＾)「ははは・・・何もしてないお・・・ちょっと具合悪かっただけだお」
26 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:14:28.92 ID:qD41nYoE0
周りも出来るだけﾌﾞｰﾝに積極的に話をしていく様に努めた。
もちろんﾌﾞｰﾝが強がっている事も簡単に見抜けた。
ただやはりﾌﾞｰﾝにしてみると、保健室でニダーが行った事が気がかりだった。
(ヽ´ω`) （こうやってみんなが迎えてくれるのは何か恥ずかしいお。今までﾌﾟﾗｲﾄﾞばかり高くて・・・
それにいくらどんな事言ってももうみんなはﾌﾞｰﾝがどんな状況なのか知ってるはずなんだお。ううう、格好わるいおー）
(；￣з￣)「もう朝から家で暴れたり、母ちゃんを泣かせたりしたら駄目だぞ」
(ヽ；´ω`) （ウッ！いきなり・・・）
29 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:18:38.96 ID:qD41nYoE0
そのうちﾌﾞｰﾝの親友達も来てくれた。
('A`)「おう！ﾌﾞｰﾝ！久しぶりだな！心配してたぜ！」
(´･ω･｀)「登校拒否とか、知らんがな」
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳｰ」
＼(＾o＾)／「・・・」
ﾄﾞｸｵ達はﾌﾞｰﾝの事を本当に心配していた。
以前、廊下で歩いてたﾌﾞｰﾝを見てﾄﾞｸｵは痛々しく思ったが、それと共にどうにかしてやりたい気持ちでいっぱいだった。
ただもちろん、ﾄﾞｸｵ達も自分達の事もしなければならないし、なおかつどう接していけばいいのかがわからずこれまで来ていたのだった。
('A`)「取り合えずだ。今後何かあったら相談しろよな」
(ヽ；＾ω＾)「あっありがとうお・・・取り合えず授業が終わったらまた話するお・・・」
31 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:25:27.33 ID:qD41nYoE0
これまで中々人と話してこなかったﾌﾞｰﾝにとって
周りとのコミュニケーションは大変だったが
それでも何とか始めの10分を乗り越える事が出来たのだった。
( ；ﾟωﾟ)（今から、ひっ久しぶりの授業だお・・・）
授業が始まり、ﾌﾞｰﾝはホッとしながら席についた。
これで何とか次の時間までは何とかなる・・・はずだった。
(ヽ；＾ω＾)（授業の内容が全くわけわかんねーけど頑張るお！）
33 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:29:25.52 ID:qD41nYoE0
・・・
(*'ω' *) 「ねぇ内藤？」
(ヽ＾ω＾)「なんだ。ちんぽっぽちゃんかお？どうしたお？」
彼女はちんぽっぽ。内藤の隣の席の女の子だった。
先生は先にも述べた通り、クラスで既に指導をしていた。
またちんぽっぽに対しては念入りにﾌﾞｰﾝが勉強をしやすい様にお願いをしていた。
しかしながら何かにつけて特別扱いされるﾌﾞｰﾝにちんぽっぽは少し反感を抱いていたのだった。
36 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:35:29.82 ID:qD41nYoE0
(*'ω' *) 「あなたいつも家で何をしているの？」
（ゝ´ω`）（うぜー、またこの話題かお。顔に似て面倒臭そうな奴だお）
(*'ω' *) 「あなた、毎朝トイレに篭ってるんでしょ？そして家の中で大泣きして（笑）
お母さんも学校に来て泣いていたそうよ。ニダーから聞いたわ」
(ヽ´ω`) 「そんな事はないお！ﾌﾞｰﾝは体調が悪くて・・・」
（*'ω' *） 「嘘言ってももう皆知ってる事なのだわ。それに買い物とかはどうしてるの？？？」
（＃｀ω´）「買い物は・・・自分で買いにいくお！」
(*'ω' *) 「そう。この前うちのお母さんがあなたのお母さんとPTAの会合で少しお話したそうだわ。
せめて自分の日用品位は自身で買いに行くようにした方がいいわ」
(ヽ´ω`) （ううう！うちの母ちゃん何でもかんでも話しやがって！！！）
（＃｀ω´）「そ！そんな事あるわけないお！」
41 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:44:42.66 ID:qD41nYoE0
ﾌﾞｰﾝはこれまで確かにずっと家に引きこもっていた。
しかしながらこれはﾌﾞｰﾝが元々引きこもりの才能があったというわけではない。
ﾌﾞｰﾝだって外に出たい。外の空気を吸って誰かと話しもしたい。
ただ外に出ると誰かに会ってしまう。
特に同級生や、近所の人に会うと毎回「あなたはなぜ学校に行かないの？」と質問される。
ﾌﾞｰﾝはそれが嫌で嫌で仕方がなかった。
知り合い一人一人に毎回同じ答えを言い、笑われたり、嘲られたりするのが嫌だった。
(*‘ω‘ *) 「先生から言われたの。ﾌﾞｰﾝ君と仲良くねって。でもさ、あたし正直少し困るの。
あんたとお昼ご飯とか一緒に食べたら、今度はあたしが何て言われるのかがわからないわ！」
(ヽ´ω`) 「ううう、ごめん・・・」
ここは本当はﾌﾞｰﾝが謝るところではなかったのかもしれない。
でもついついﾌﾞｰﾝは謝ってしまった。
44 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:49:45.30 ID:qD41nYoE0
(*'ω' *) 「あなたはずっと家にいるからわからないでしょうけど、女の子同士っていうのはあなた以上に大変なの。
あなたと一緒にいたら今度はあたしが根暗に思われるわ」
(ヽ´ω`) 「心配かけて本当にごめんね！」
(*'ω' *) 「ははは（笑）全然心配とかしてないから！まぁ別に私にはあなたの事なんてどうでもいい事だけど・・・」
(ヽ´ω`) （なら聞くなお！ってか皆、こう思っているわけかお・・・ああ、泣きたい・・・）
（＃｀ω´）（てか母ちゃん許さんお！！！）
周りからすればどうでも良い事、でもﾌﾞｰﾝにしてみれば深刻な事。
ﾌﾞｰﾝは耐えに耐え何とか授業を一時限終わらせる事が出来たのである。
しかしながらﾌﾞｰﾝは耐えれば耐えるほどその心は深く傷ついてしまった。
職員室では人目につくと配慮した先生はﾌﾞｰﾝを保健室に向かわせる事にしたのだった。
(ヽ´ω`) （人目につくのは怖いお。でも何かﾌﾞｰﾝは少し情けない気がするお）
〃ゝ´∀｀ﾉ/「あらﾌﾞｰﾝ君いらっしゃい」
保健室には先ほど職員室にいた数名の生徒達も来ていた。
彼らはどうやら先ほどのチャイムが鳴る前に既にここに来ていたらしい。
ただﾌﾞｰﾝが入った瞬間少しだけ部屋が凍りついた気がした。
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ (-＿-)「！？」
(ヽ´ω`) （？）
〃ゝ´∀｀ﾉ/「大丈夫！何でもないわ。ﾌﾞｰﾝ君も久しぶりに今日、学校に来たのよ」
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ (-＿-)「・・・」
（ゝ;´ω`）「よっよろしくお願いしますお・・・？」
・・・
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「・・・それでね！先生」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「うんうん、どうしたのシーチキンちゃん・・・」
彼らは何かを怖がっている様だった。
ﾌﾞｰﾝの事も少し警戒しているのはすぐにわかった。
5 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:18:32.92 ID:qD41nYoE0
(-＿-)「・・・よう」
(ヽ´ω`) 「！？・・・おっおう・・・て君は確かヒッキー君？だおね？」
(-＿-)「それが何か・・・？」
ヒッキーの事はﾌﾞｰﾝも少しは知っていた。
ﾌﾞｰﾝが登校拒否になる随分前から学校に来ていなかった奴だ。
彼は確かﾌﾞｰﾝ以上の本当のいじめを受けており、それが原因で学校に来なくなってしまったのだった。
またﾌﾞｰﾝも、実はヒッキーに軽くちょっかいを出して遊んでいた事すらあった。
(ヽ´ω`) （何てこった。こいつでさえ学校に来ているのにﾌﾞｰﾝときたら）
(ヽ´ω`) （それにあの女の子・・・シーチキンちゃんだっけ・・・？彼女も不登校児なのか？）
ﾌﾞｰﾝは彼女の事を数回しか見た事がない。ﾌﾞｰﾝの記憶では彼女は友人が沢山おり、また性格も明るくて、とても不登校児になる様なイメージはなかった。
8 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:23:09.01 ID:qD41nYoE0
(-＿-)「お前も不登校児なの？」
(ヽ´ω`) 「え？」
(-＿-)「まさか君も学校に来なくなるとは思わなかったよ」
(ヽ´ω`) 「はは！ﾌﾞｰﾝは、少し体調が悪かったんだお！すぐに良くなって授業に行くつもりなんだお」
(-＿-)「ふーん、職員室でかなりきょどってたよね」
( ；ﾟωﾟ)「ウッ！そっそんな事はないけどお」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「ところで二人ともお菓子を頂いたんだけど食べる？シーチキンちゃんもどうぞ！」
10 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:27:17.36 ID:qD41nYoE0
こんな感じで時間は少しづつ過ぎていった。
たまに保健室に来る生徒はﾌﾞｰﾝ達を怪訝そうに見ていく。
ヒッキー達が先ほど警戒していたのはこれだった。
ﾌﾞｰﾝも廊下に足音が聞こえるたびに少し怖かった。
(ヽ´ω`) （ここは知ってる奴がいつ来るかわからん場所だお！ﾌﾞｰﾝの情けない姿を晒してしまうお・・・）
11 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:32:26.37 ID:qD41nYoE0
中にはふざけ半分でﾌﾞｰﾝ達を驚かす者もいた。
DQN「フヒヒヒヒ！！！」
わざと大きな音を立てて、時には保健室の壁を外から叩いてﾌﾞｰﾝ達を驚かせた。
(ヽ´ω`) （ん？外に誰かがいる気配！？今度こそﾌﾞｰﾝの知り合いとご対面かお？）
ﾄﾞﾝ！！！
( ；ﾟωﾟ)「ドキ！！！」
DQN「ここには今日、内藤達がいるぞー！逃げろー！」
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「うう、先生、怖いよー！」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「こらー！待ちなさい！」
( ；ﾟωﾟ)（おいおい、勘弁してくれお！こんな状態で昼休みとか迎えたら一体どうなるんだお！）
ﾌﾞｰﾝにとって保健室も針のむしろの様に思えたのだった。
12 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:38:25.20 ID:qD41nYoE0
他にもﾌﾞｰﾝ達をからかいに来る奴も沢山いた。
<丶｀∀´>「失礼しますニダ！先生、少し具合が悪いから保健室で休ませるニダ」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「あら？ニダー君？大丈夫？」
<丶｀∀´>「ひひひ。少し休めば楽になるニダ」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「でもあなたこの前も来てたでしょ？」
<丶｀∀´>「ニダーはこいつらとは違って毎朝登校はしてるニダ！」
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ (；-＿-) ( ；ﾟωﾟ) 「・・・」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「あなたは・・・まぁ良いわ。少しベットで休んでいきなさい。って・・・ん？もうこんな時間だわ。先生ちょっと職員室に行ってくるから。すぐ戻るわ！」
( ；ﾟωﾟ) （こらこら！俺たちをおいていくな）
<丶｀∀´>「ゴソゴソ・・・おい、ヒッキーとシーチキン？お前らまた保健室に来てるニダか？早く授業に出るニダ！
それに内藤！お前は母ちゃんを泣かせたら駄目ニダ。お前が毎朝トイレに篭ってごねてるのを聞いたニダ！それで学校で母ちゃん泣いてたニダよ」
( ；ﾟωﾟ)「は？」
<丶｀∀´>「いやいや、この前ﾄﾞｸｵ達がお前の話をしてて聞いたニダ。
それに職員室でお前の母親も見たニダ。ニダーもお前らの事が心配ニダ！ﾌﾋﾋﾋｗｗｗ」
13 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:43:44.12 ID:qD41nYoE0
――――
〃ゝ´∀｀ﾉ/「職員室に行ったらまたお菓子貰ってきたわー。お菓子食べながらみんなの話を沢山聞かせてね」
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「・・・はーい！」
<丶｀∀´>「先生！ニダーにもお菓子やれニダ！不公平ニダ」
〃ゝ´∀｀ﾉ/「あんたは具合悪いんでしょうが！ん？ﾌﾞｰﾝ君？」
( ；ﾟωﾟ)（・・・）
ﾌﾞｰﾝはどうすれば良いかがわからなかった。
まさか？みんなが知ってる？知られたくないのに。
ﾌﾞｰﾝはその後話しをする事がなかった。
たまにニダーが話しにからんでくるが答えようがない。
かといって体裁を保つのもキツイ。
(ヽ´ω`) （ここにいてもきついだけお）
〃ゝ´∀｀ﾉ/（ﾌﾞｰﾝ君・・・）
15 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:47:59.17 ID:qD41nYoE0
後、30分で授業が終わるだろうと思われるところで担任の先生がきた。
（ ´∀｀）「調子はどうモナ？内藤？授業が終われば先生はクラスに行くけど内藤どうするモナ？」
(ヽ´ω`) （ううう、進んでも退いても茨の道かお・・・）
ﾌﾞｰﾝはもう帰りたくてたまらなかった。
でももし帰れば母ちゃんは？もしかして今日泣いていたからまだ家にいるのでは？
それにこんなに早く帰ってしまえば家で大喧嘩になるかもしれない。
かといって、ここにいるのは嫌だ。
17 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:52:22.24 ID:qD41nYoE0
（ ´∀｀）「ん？今日はもう帰るモナか？それとももしクラスに入るなら授業が終わった後が一番自然モナよ。
どうするか聞きにきたモナ」
(ヽ´ω`) （ううう、一つクリアーしたらもう次の段階かお・・・今日はどうすればいいお）
ﾌﾞｰﾝは長い時間悩んだ。ただ先生は少し焦っているようだ。
早く決めないと！そう考え少し焦ったﾌﾞｰﾝは少し空気に呑まれた感があったが、結局教室に行く事にした。
(ヽ´ω`) （どうやら今日は逃げられそうにないお）
(ヽ´ω`) 「わかった。教室にいくお」
先生にしてみると焦らせてるわけではなかった。
しかしﾌﾞｰﾝが教室に行くと聞いて少し嬉しかった。
（ ´∀｀）「おお！無理はするなモナよ」
(ヽ´ω`) （その「無理をするな」が遠まわしに「教室まで頑張ってみようぜ！」に聞こえなくもないお・・・）
18 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 00:58:08.22 ID:qD41nYoE0
休み時間の前に、ﾌﾞｰﾝ以外のみんなは結局帰ってしまった。
どうやらもうこの生活に慣れている様だ。
(ヽ´ω`) （あいつらは親が怒らないのかお？いや、ﾌﾞｰﾝもいい加減ﾌﾟﾗｲﾄﾞ捨てて正直に言ってみるかお？）
休み時間が終わる直前、ﾌﾞｰﾝは先生とともに職員室を出た。
（ ´∀｀）「後、２時限で今日は学校も終わるモナ。次の授業は先生がするし、その次はもしきつかったらまた保健室にいるモナ」
(ヽ´ω`) 「はっはいお」
ただﾌﾞｰﾝはよほどの事がないともう今日は保健室には行かないだろうと思った。
一時限だけ受けて、また逃げるように保健室に行く事は絶対に出来ない。
(ヽ´ω`) （ああ、とうとうここまで来たお！先生歩くのが早いって！もう少しゆっくり歩けお！）
チャイムが鳴り、少したってから先生は教室に入っていった。
ﾌﾞｰﾝも少しだけ遅れて後ろのドアから教室に入ったのだった。
19 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:04:18.05 ID:qD41nYoE0
( ；ﾟωﾟ)「おっおはよう、ございます・・・」
みんなは少しびっくりした。
もちろん今日学校に来て、保健室にいるのは知っていた。
ただまさかこうもいきなりﾌﾞｰﾝが教室に来るとは思わなかった。
(；��е��)「おお！内藤君！・・・」
（；ﾟΩﾟ）「今日学校来たのかよ！」
(；￣з￣)「お久しぶりだな！元気にしてた？」
（；‐Å‐）「お前今まで何してたんだよ！」
突然の事に周りも、そしてﾌﾞｰﾝも苦笑いしか出来ない。
お互いが少しぎこちなかった。
もちろん先生はﾌﾞｰﾝが来る前に、既に学級で指導を行いﾌﾞｰﾝが学校に来やすい雰囲気作りに一生懸命だった。
（；´∀｀）（ドキドキ）
22 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:08:59.55 ID:qD41nYoE0
(ヽ；＾ω＾) 「ﾌﾞッ・・・ﾌﾞｰﾝは少しばっかり体調が悪かったんだお！ははは・・・」
(；��е��)「みんな心配してたんだぞ」
（；ﾟΩﾟ）「まぁ・・・よかったよね！」
(；￣з￣)（学校に来たくらいでｗｗｗｗ）
（；‐Å‐）（う〜ん、何て言えばいいやら・・・）
(ヽ；＾ω＾)（ぐわぁ・・・緊張する・・・）
（ ´∀｀）（ふぅ・・・何とか今のところは大丈夫モナか？）
DQN「おう、内藤！お前今まで何してたのｗｗｗｗ引きこもりｗｗｗ？」
(ヽ；＾ω＾)「ははは・・・何もしてないお・・・ちょっと具合悪かっただけだお」
26 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:14:28.92 ID:qD41nYoE0
周りも出来るだけﾌﾞｰﾝに積極的に話をしていく様に努めた。
もちろんﾌﾞｰﾝが強がっている事も簡単に見抜けた。
ただやはりﾌﾞｰﾝにしてみると、保健室でニダーが行った事が気がかりだった。
(ヽ´ω`) （こうやってみんなが迎えてくれるのは何か恥ずかしいお。今までﾌﾟﾗｲﾄﾞばかり高くて・・・
それにいくらどんな事言ってももうみんなはﾌﾞｰﾝがどんな状況なのか知ってるはずなんだお。ううう、格好わるいおー）
(；￣з￣)「もう朝から家で暴れたり、母ちゃんを泣かせたりしたら駄目だぞ」
(ヽ；´ω`) （ウッ！いきなり・・・）
29 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:18:38.96 ID:qD41nYoE0
そのうちﾌﾞｰﾝの親友達も来てくれた。
('A`)「おう！ﾌﾞｰﾝ！久しぶりだな！心配してたぜ！」
(´･ω･｀)「登校拒否とか、知らんがな」
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳｰ」
＼(＾o＾)／「・・・」
ﾄﾞｸｵ達はﾌﾞｰﾝの事を本当に心配していた。
以前、廊下で歩いてたﾌﾞｰﾝを見てﾄﾞｸｵは痛々しく思ったが、それと共にどうにかしてやりたい気持ちでいっぱいだった。
ただもちろん、ﾄﾞｸｵ達も自分達の事もしなければならないし、なおかつどう接していけばいいのかがわからずこれまで来ていたのだった。
('A`)「取り合えずだ。今後何かあったら相談しろよな」
(ヽ；＾ω＾)「あっありがとうお・・・取り合えず授業が終わったらまた話するお・・・」
31 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:25:27.33 ID:qD41nYoE0
これまで中々人と話してこなかったﾌﾞｰﾝにとって
周りとのコミュニケーションは大変だったが
それでも何とか始めの10分を乗り越える事が出来たのだった。
( ；ﾟωﾟ)（今から、ひっ久しぶりの授業だお・・・）
授業が始まり、ﾌﾞｰﾝはホッとしながら席についた。
これで何とか次の時間までは何とかなる・・・はずだった。
(ヽ；＾ω＾)（授業の内容が全くわけわかんねーけど頑張るお！）
33 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:29:25.52 ID:qD41nYoE0
・・・
(*'ω' *) 「ねぇ内藤？」
(ヽ＾ω＾)「なんだ。ちんぽっぽちゃんかお？どうしたお？」
彼女はちんぽっぽ。内藤の隣の席の女の子だった。
先生は先にも述べた通り、クラスで既に指導をしていた。
またちんぽっぽに対しては念入りにﾌﾞｰﾝが勉強をしやすい様にお願いをしていた。
しかしながら何かにつけて特別扱いされるﾌﾞｰﾝにちんぽっぽは少し反感を抱いていたのだった。
36 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:35:29.82 ID:qD41nYoE0
(*'ω' *) 「あなたいつも家で何をしているの？」
（ゝ´ω`）（うぜー、またこの話題かお。顔に似て面倒臭そうな奴だお）
(*'ω' *) 「あなた、毎朝トイレに篭ってるんでしょ？そして家の中で大泣きして（笑）
お母さんも学校に来て泣いていたそうよ。ニダーから聞いたわ」
(ヽ´ω`) 「そんな事はないお！ﾌﾞｰﾝは体調が悪くて・・・」
（*'ω' *） 「嘘言ってももう皆知ってる事なのだわ。それに買い物とかはどうしてるの？？？」
（＃｀ω´）「買い物は・・・自分で買いにいくお！」
(*'ω' *) 「そう。この前うちのお母さんがあなたのお母さんとPTAの会合で少しお話したそうだわ。
せめて自分の日用品位は自身で買いに行くようにした方がいいわ」
(ヽ´ω`) （ううう！うちの母ちゃん何でもかんでも話しやがって！！！）
（＃｀ω´）「そ！そんな事あるわけないお！」
41 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:44:42.66 ID:qD41nYoE0
ﾌﾞｰﾝはこれまで確かにずっと家に引きこもっていた。
しかしながらこれはﾌﾞｰﾝが元々引きこもりの才能があったというわけではない。
ﾌﾞｰﾝだって外に出たい。外の空気を吸って誰かと話しもしたい。
ただ外に出ると誰かに会ってしまう。
特に同級生や、近所の人に会うと毎回「あなたはなぜ学校に行かないの？」と質問される。
ﾌﾞｰﾝはそれが嫌で嫌で仕方がなかった。
知り合い一人一人に毎回同じ答えを言い、笑われたり、嘲られたりするのが嫌だった。
(*‘ω‘ *) 「先生から言われたの。ﾌﾞｰﾝ君と仲良くねって。でもさ、あたし正直少し困るの。
あんたとお昼ご飯とか一緒に食べたら、今度はあたしが何て言われるのかがわからないわ！」
(ヽ´ω`) 「ううう、ごめん・・・」
ここは本当はﾌﾞｰﾝが謝るところではなかったのかもしれない。
でもついついﾌﾞｰﾝは謝ってしまった。
44 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/17(金) 01:49:45.30 ID:qD41nYoE0
(*'ω' *) 「あなたはずっと家にいるからわからないでしょうけど、女の子同士っていうのはあなた以上に大変なの。
あなたと一緒にいたら今度はあたしが根暗に思われるわ」
(ヽ´ω`) 「心配かけて本当にごめんね！」
(*'ω' *) 「ははは（笑）全然心配とかしてないから！まぁ別に私にはあなたの事なんてどうでもいい事だけど・・・」
(ヽ´ω`) （なら聞くなお！ってか皆、こう思っているわけかお・・・ああ、泣きたい・・・）
（＃｀ω´）（てか母ちゃん許さんお！！！）
周りからすればどうでも良い事、でもﾌﾞｰﾝにしてみれば深刻な事。
ﾌﾞｰﾝは耐えに耐え何とか授業を一時限終わらせる事が出来たのである。
しかしながらﾌﾞｰﾝは耐えれば耐えるほどその心は深く傷ついてしまった。
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この記事へのコメント
1. Posted by ( 'A`)
2007年08月18日 22:59
ちんぽっぽうぜぇｗｗｗｗｗｗｗｗ
2. Posted by うぇ
2007年09月15日 16:56
ちんぽっぽとかこういうやつは死んでください＾＾＾＾＾＾
3. Posted by 名無しなようです
2007年09月30日 23:27
ちんぽっぽｗｗｗｗｗ