健康食品の考え方(ふじみとむ。持論)

結論から言うと、
健康食品は信じて使う価値はあるとは思うが、
高価なものには注意が必要。
悪徳業者の魔の罠に引っ掛からないように気をつけよう!!
ってことである。


◆◆健康食品について(持論)◆◆
あくまでも持論であるが、健康食品には一種の宗教性みたいなのがあるのかも知れない。「これを飲めば治るんだ」とか「これを飲めば再発しないんだ」、「これを飲めば副作用がないんだ」と信じ込む、思い込む力がどれだけ強力であるかによって、その効果は大きく違ってくると思う。
ガン患者は心理的に何かに縋りたくなるものだ。それが、ある人は宗教かも知れないし、ある人は健康食品かも知れないだけのこと。唯物論者の多くは科学的立証のない健康食品や代替療法などの類を一方的に批判する。逆に西洋医学に見放されたガン患者や家族は、藁にも縋る思いで健康食品に縋りつく。しかし、どちらも間違いではないと思う。何を信じるかは人それぞれ自由である。自由であるから最終的には自己判断、自己責任で服用すればいいのだと思う。
何か一つ縋れる健康食品や代替療法などの類を持つことは、ガン闘病にとっていいことだと僕は思っている。先にも述べたが、「これを飲んでいれば大丈夫だ」という気持ちから安心感が生まれ、それが免疫力向上の一番の要因になるのだと僕は思う。
代替療法と呼ばれるもので一番深刻な問題でもあり気をつけなければいけないのが費用の問題である。しかし、残念なことに保険認可されている西洋医学と違って、代替療法は保険適用がないのが現状である。高額医療費の支給もないから後で戻ってくることもない。タダ同然で出来る自然療法から、貯金をはたき家屋敷まで売るくらいのお金が掛かる治療法や健康食品もあるのが実情だ。問題なのは、藁にも縋る患者の思いに付け込む悪徳業者が蔓延っていることである。それらは安いものは効果がない、『高価=効果』と言わんばかりに宣伝している。
中には「これだけ大金を使っているのだから治らない訳はない」と思う人、そして経過も良好で「やっぱりこの高価な健康食品が効いているんだ」という人もいるかも知れないが、それはごく一部の人である。治れば(再発しなければ)ある程度の大金を払ってもいいだろう。だが、治らなかった場合、大金を払った喪失感は必ず残るし、その先の闘病生活しいては日常生活にまで支障を来たすことになり兼ねない。僕の場合、元々高価な健康食品には興味はなかったのだが、親は必死になって高価な健康食品を探してきた。そして親から買ってもらったものもあるが、闘病4年間で莫大な金額を注ぎ込んでしまった。 もう過ぎたことを悔やむつもりはないし、購入するときは自分の選択で決めたことであるから、僕を見放した西洋医学を恨むでもなく、僕の足元を見た悪徳業者を恨むつもりもない。ただ、今後悪徳業者の悪徳商法に騙される人を一人でも救いたいという思いだけである。勿論、金輪際、僕も高価なものは購入するつもりはないが。
治ってもいない自分が言うのも説得力に欠けるかも知れないが、少なくともこのページをご覧になった方が、僕のように悪徳業者の肥やしにならないために、敢えて恥を偲んでこのページを立ち上げたので、これから健康食品の購入を検討している方の参考になれば幸いである。

安かろう悪かろうではない。高いものほど胡散臭く、殆どが悪徳業者の儲けになっているのだ。命を賭けて闘っているガン患者の足元を見るような悪徳業者はこの世から排除しなければいけない。


◆◆悪徳業者に注意しよう◆◆
「治らなかったらお金はいらないよ、でも治ったら○○万円は頂きます!」
というような業者や治療家がいたら、そこは本当に良心的で信頼ができると思うのだが・・・
これが4年間の闘病で高額な健康食品に165万円、保険適用のない免疫療法に189万円もの大金を注ぎ込んできた僕の本音である。4年間で354万円、高級車1台買えたよ、マイホームの頭金になったかもよ、海外旅行に何度行けただろう?!
年度別の闘病費用についてはこちらの明細をご覧下さい。

悪質な業者は普段仮面を被っているから、その正体は表向き分かりづらいものである。ガン患者初心者だと尚のことだろう。そこで、悪徳業者を見抜く6カ条を以下に載せようと思う。6カ条に当て嵌まる業者からは購入を見合わせた方が懸命だと思われる。

@バイブル本を出版している
A新聞や雑誌に広告を載せている
B纏め買いを勧める
Cやたら医学博士などが推薦している
D他の同類商品を否定し、自社の商品ばかり全面肯定
E「摂取量を通常の○倍にして下さい」と異常な摂取量を勧める

◆◆参考資料〜〜サメ軟骨の驚くべき価格差を検証する!◆◆
下記の表は、ガンの新生血管を阻害すると言われる『サメ軟骨』について、良心的な業者と某悪徳業者との価格差について調べたものであるが、調査結果を纏めて改めてその価格差に驚いた。
良心的業者とは、サメのフカヒレで有名な宮城県某市にある工場である。フカヒレを取るためにはサメを丸ごと1匹仕入れるらしいが、加工の際、どうしても軟骨など不要な部分が残る。そこでガンなどに効果があると言われる軟骨を粉砕し、口コミで広まったお客にのみ粉砕料程度で譲っており、宣伝など一切していないため低価格で提供できるとのこと。尚、この良心的業者にご迷惑がかかるため、業者の詳細についてはお応えし兼ねますので予めご了承頂きたい。一方、悪徳業者は、新聞雑誌などの広告でもお馴染みの業者である。
下表をご覧頂ければ一目瞭然だが、良心的業者が提供するサメ軟骨(材料費+粉砕費)は普通の健康食品に比べれば案外安いものである。下表は悪徳業者が勧める進行ガン患者の1日の摂取量25gであるが、良心的業者の4.8倍の価格である。つまり悪徳業者は4.8倍も儲けているのだ。1ヶ月分だけの購入ならお試し感覚と割り切れるかも知れないが、もっとも注意しなければいけないのが纏め買いである。悪徳業者に限って必ずと言っていい、纏め買いを勧めてくる。下表を見てもお分かりのとおり、1ヶ月分より2ヶ月分、3ヶ月分・・・(下表の業者は3ヶ月以降の割引はないようだが)と纏め買いのお得さを前面に押し出してくる。仮に3ヶ月分纏め買いをしたとすると、月当たり6千円割安でだから、3ヶ月で18千円、半年だと36千円も割安と巧みに勧めてくる。他の健康食品業者などは半年から1年分の纏め買いだと10万円くらいの割安であると宣伝しているところもあるくらいだから腹立たしい。これは明らかにガン患者の足元を見た悪徳商法の何者でもない。ガン患者の殆どは、数ヶ月単位で何らかの定期検査を受けるだろうが、もしも検査結果が悪かったとしたら、今まで飲んでいた健康食品を購入し続ける人はまずいないだろう。だから業者はそのようなケースも見越して半年分や1年分纏め買いさせようとするのである。
下表に私が調べたのが、たまたまサメ軟骨であって、他の健康食品も殆どが悪徳業者に汚染されていると思って間違いないだろう。時間と体力があれば、他の商品にもメスを入れようと思っている。

※1日25g摂取 単位g/円
双方共に原材料はヨシキリザメ
1ヶ月分
一括購入
2ヶ月
一括購入
3ヶ月
一括購入
12ヶ月分
一括購入
良心的業者 上段:月当たり
下段:g単価
11,250
15
22,500
15
33,750
15
135,000
15
悪質業者 上段:月当たり
下段:g単価
54,000
72
99,000
66
144,000
64
576,000
64
差異(悪徳−良心的) 42,750
4.8倍
76,500
4.4倍
110,250
4.2倍
441,000
4.2倍

※1日25g摂・・・悪徳業者で進行ガン患者に勧める摂取量。

2004年1月15日
文責 ふじみとむ。