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イー・クラシス、外国人留学生の採用強化−海外展開へ布石

2007年11月22日

 イー・クラシス(東京都渋谷区、宮下崇俊社長、03・5302・2446)は、外国人留学生の採用を強化する。インターネットを利用して日本から海外への商品流通を仲介する事業の拡大に向け、東南アジアや中東に拠点網を広げることを計画。海外へ本格展開する09年12月期の売上高を07年12月期予想に比べ3・6倍の40億円まで引き上げる。このため当面は新卒社員の約半数を留学生とし、育成した上で海外拠点に配置していく。

 イー・クラシスのグループ全体の従業員数は現在75人。このうち外国人が約15人在籍する。すでに内定した08年春の新卒社員は70人中30人前後を中国や韓国、ベトナムなどからの留学生が占める。09年春も採用予定者150人のうち、半数を留学生とする方針。大学や留学生を支援する民間非営利団体(NPO)に呼びかけ、優秀な人材の確保を目指す。

 同社の流通仲介サービス「仕入れサポート」は販路の少ない中小企業の利用を想定。中国・上海に現地法人を設立するなどし、このほど日中間の仲介を本格スタートした。卸先は現地の電子商取引(EC)サイト事業者やカタログ通販事業者、小売店などで現地語サイトを開設して仕入れたい商品が検索できる。

 今後は台湾やベトナム、中東での事業展開を検討。また中国の商品を中東に卸す、といった海外間の流通仲介にも乗り出したい考え。卸と商品調達の窓口として各国に拠点を置き、現地企業との交渉を強化していく。

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