2007年08月16日
( ＾ω＾)は登校拒否のようです 第四話
5 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 00:14:45.06 ID:99dbKbxn0
こんな状態でﾌﾞｰﾝはまず数ヶ月頑張った。
しかしながらついにﾌﾞｰﾝの緊張の糸は切れ、学校を休んでしまった。
(ヽ´ω`) （もう疲れた・・・今日行きたくないお・・・）
J( '-`)し「ﾌﾞｰﾝ？朝よ！！用意しなさ〜い」
(ヽ´ω`) 「ごめん母ちゃん 今日は具合悪いから休むお・・・」
J( '-`)し「う〜ん、なら病院に行きましょうか？」
(ヽ´ω`) 「一日寝れば治るから今日は休むお」
J( '-`)し「あんたサボりたいんでしょう！それは駄目よ！」
（＃｀ω´）「もう！頼むから一日休ませろお」
J( '-`)し「・・・」
こんな状態でﾌﾞｰﾝはまず数ヶ月頑張った。
しかしながらついにﾌﾞｰﾝの緊張の糸は切れ、学校を休んでしまった。
(ヽ´ω`) （もう疲れた・・・今日行きたくないお・・・）
J( '-`)し「ﾌﾞｰﾝ？朝よ！！用意しなさ〜い」
(ヽ´ω`) 「ごめん母ちゃん 今日は具合悪いから休むお・・・」
J( '-`)し「う〜ん、なら病院に行きましょうか？」
(ヽ´ω`) 「一日寝れば治るから今日は休むお」
J( '-`)し「あんたサボりたいんでしょう！それは駄目よ！」
（＃｀ω´）「もう！頼むから一日休ませろお」
J( '-`)し「・・・」
8 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 00:22:30.17 ID:99dbKbxn0
しかしながらこの様に休んでも所詮は一時しのぎでしかなかった。
翌朝になるとまたﾌﾞｰﾝには鬱と恐怖が襲ってくる様になり
それから逃げる様に次の日も、その次の日もﾌﾞｰﾝは学校を休んだ。
J( '-`)し「あんたいつまで学校休むの！？毎日部屋に閉じこもって何考えてんの！？」
(ヽ´ω`) 「・・・」
J( ＃｀△´)し「先生も心配してるわよ！！具合が悪いわけじゃないなら行きなさい！！」
(ヽ´ω`) （ああ、行っても苦笑いして惨めな気持ちになって・・・学校行きたくねー）
J( ＃｀△´)し「ほら！グズグズしないの！！」
(ヽ´ω`) 「うううう・・・」
J( '-`)し「・・・待ちなさい・・・もしかしてあんた学校でいじめられてるんじゃ？？」
( ；ﾟωﾟ)（ギョ！もし変な事言って、母ちゃんが学校に通報したら根暗なﾌﾞｰﾝとして学校中の噂になるかもしれんお！！！！）
J( '-`)し「正直に言いなさい！」
（＃｀ω´）「そそそんな事あるわけないお。バカにするなお！！」
J( ＃｀△´)し「（ホッ！！）じゃあ取り合えず今日は学校に行きなさい」
（＃｀ω´）「あああ！もう！黙れよクソが！」
26 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 00:31:12.69 ID:99dbKbxn0
ﾌﾞｰﾝのクラスメイト達は何日もこない彼に対して流石に心配する様になっていた。
(��е��)「今日もあいつ来てない」
（ﾟΩﾟ）「でも何か原因はいい加減わかる気がするよね」
しかしながら、たまに学校に来るﾌﾞｰﾝに対して
詰問したところ返ってきた答えは意外なものだった。
(；＾ω＾)「なっ何言ってるお！ﾌﾞｰﾝは学校サボってゲーセンに行ってたんだお！学校サボってやったんだお！」
その後ﾌﾞｰﾝは数日学校に来ては休むの繰り返し。
また素直に話しをしないﾌﾞｰﾝに対して周りもどうすれば良いかが全くわからず
結果ﾌﾞｰﾝは学校に来てもこれまで以上に孤立してしまう事になった。
30 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 00:40:54.35 ID:99dbKbxn0
ﾌﾞｰﾝに追い討ちをかけたのはこれだけにとどまらなかった。
行きたくない理由を言わないﾌﾞｰﾝに対して、母ちゃんも困り果て
毎朝ヒステリック気味にﾌﾞｰﾝに辛く当たる様になった。
J( ＃｀△´)し「あんたは何で学校に行かないの！」
(ヽ´ω`) 「ううう」
J( ＃｀△´)し「ああもう！みんな学校に行ってるでしょう！母ちゃんだってそりゃ昔に学校をサボった事だってあったわ！
でも、あんたみたいに異常に休んで、何も言わないで、部屋に篭る事はなかった！あんたバカじゃないの！！」
(ヽ´ω`) 「うう、いや、だから（ああ、言いにくいお・・・でも言わないと）」
J( ＃｀△´)し「だから何！！その先を言わないとわからないでしょう！！」
(ヽ´ω`) 「・・・」
J( ＃｀△´)し「ああ！イライラする！早く言いなさい！」
プルルルｒ！！
J( ＃｀△´)し「また学校から電話が来た！本当にこの子は腹立つわ！」
ドカ！！
母ちゃんはその内、日常的に物に当たる様になった
(ヽ´ω`) （ううう 怖いお）
33 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 00:48:33.16 ID:99dbKbxn0
――――
ﾃｸﾃｸﾃｸﾃｸ
(ヽ´ω`) 「・・・・・はぁ・・・・」
ﾌﾞｰﾝは昔を思い出しながらゆっくり歩いてきた。
しかし、いくらゆっくり歩いてもいつかは目的地には着く。
ﾌﾞｰﾝはもう学校までもう少しのところまで来ていたのだった。
(ヽ´ω`) （あの時にもう少し落ち着いていればよかったお・・・何でもない事なのに・・・）
爽快な朝もﾌﾞｰﾝにしてみれば重苦しく辛い時間でしかない
今日は特に酷かった
(ヽ´ω`) 「ああ、もう少しで学校だお・・・ああ、やばいやばいやばい！」
ﾌﾞｰﾝは歩くのも少し震えていた。
手には汗をかき、今にも逃げ出したい気分だった
(；ヽ´ω`) 「どんな顔して学校に入ればいいんだお？ﾌﾞｰﾝはみんなからどんな風に見えてるんだお？」
36 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 00:54:37.00 ID:99dbKbxn0
5分も歩かないうちにもう校門が見えてきた。
車は通るが人通りは少ない。
(ヽ´ω`) （ががが学校の生徒に見られたらもう逃げられないお！ｱﾜﾜﾜ）
裏門から入ればよかったが、ﾌﾞｰﾝはこの時もう頭に血が上り、極度の緊張で思考が停止していた
(ヽ´ω`) （取り合えず！取り合えず学校に行かなければ！そう・・・行かなければならないんだお！）
何のために学校に行くのか？何をしに学校に行くのか。
ﾌﾞｰﾝにはもうよくわからなかった。
取り合えず母ちゃんが怒るから・・・
学校の先生がしつこく呼ぶから・・・
( ；ﾟωﾟ)（ううう！ついに校門の前まで来てしまったぁ！もう少しだけ遠回りすれば良かったお・・・）
50 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 01:02:53.68 ID:99dbKbxn0
学校は授業中の様だった。
登校拒否の経験がない者でも、授業中に学校に入るのは少し気が重い。
それにこの日は校庭で何人もの声が聞こえる。
体育か何かあってるのだろう。
ﾌﾞｰﾝの学校は校庭の横を通らなければ中に入る事が出来ない。
( ；ﾟωﾟ)（職員室に取り合えず行くかお。でもどっちにしろ校庭で授業をしてる誰かには見られるお）
ﾌﾞｰﾝの足取りは重かったが、校門の前で中をジーッと見ているわけにはいかない。
現に今も近所の人だろうか？誰かがﾌﾞｰﾝを不審そうに見ている。
( ；ﾟωﾟ)（ううう・・・行け、行くんだ！足を出せ！学校に入って誰かに見られれば後戻りも出来なくなるじゃないか！
自分からそんな状況を作ればいいんだ！）
ﾌﾞｰﾝは一歩づつ、軽く足を震えさせながら校門をくぐった。
53 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 01:14:34.65 ID:99dbKbxn0
校庭ではﾌﾞｰﾝとは別のクラスの体育の授業中だった。
(ﾟ∈ﾟ)（あれ？あいつは）
(o｀ー’）（あれは確か内藤？）
(ヽ´ω`) （ううう・・・誰も話しかけないでくれお・・・お願いだお）
ﾌﾞｰﾝは取り合えず下を見て歩いた。
誰とも視線を合わせない様に・・・
(ヽ´ω`)（何か物凄い目線を感じるのはﾌﾞｰﾝの勘違いかお・・・）
もちろんﾌﾞｰﾝに声をかける者もいた。
ヽ|・∀・|ノ「お〜い！内藤〜！お〜い！学校来たのかー」
突然話かけらればﾌﾞｰﾝは焦った。
しかしながら今のﾌﾞｰﾝには仕方のない事だった。
( ；ﾟωﾟ) 「あうあう・・・おっおっおはようだおー！」
極度の緊張でﾌﾞｰﾝの顔、態度はかなりぎこちなかったが
それでも何とか返事を返し、ﾌﾞｰﾝは職員室まで自力で行く事が出来たのだった。
57 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 01:23:52.24 ID:99dbKbxn0
突如の訪問者に職員室は少し騒然となった。
（ ´∀｀）「おお！内藤！お前今日来たのかモナ。なぜか今日ご自宅に電話しても誰もおられなかったので少し心配になってたモナ」
(*ﾟーﾟ)「内藤君よく来たわね！お久しぶり」
（ ´_ゝ`）「流石だよな内藤」
ﾌﾞｰﾝは少しばかり恥ずかしかった。
確かに今は学校に来てないが、登校する事がここまで褒められる事なのか？
いや、ﾌﾞｰﾝにしてみたら逆に、あまりにも自分が過小評価されすぎじゃないのか、と思った位だった。
ﾌﾞｰﾝは登校拒否になる前、テレビで登校拒否のドキュメンタリーを見た事がある。
またその他のメディアを通してもそのイメージはあまり良くなく「ただの根暗が引きこもってる」位にしか考えなかった。
それが今や自分がなっているとは・・・
ﾌﾞｰﾝは少し自分が情けなかった。
66 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 01:32:19.12 ID:99dbKbxn0
（ ´∀｀）「おい内藤！取り合えずお茶でも飲むかモナ？」
(ヽ´ω`) 「はいお」
(*ﾟーﾟ)「じゃあお茶を入れてきますね」
先生はﾌﾞｰﾝに対し、あまり多くを言わない。
それよりも昨日テレビは何を見たか？とか、最近先生のマイブームはな・・・とかどうでも良い事ばかりだった。
(ヽ´ω`) （あれ？先生何で登校拒否の事聞いてこないのかお？それに今朝の電話の事は？）
ﾌﾞｰﾝは昨日のうちに、対先生用の「登校拒否の言い訳」みたいなものも作っていた。
でもそこには全く触れない。
そのうち別の先生も寄ってきた。
（ ´_ゝ`）「いやいや、よくこの時間から学校に来たな！先生でも辛いかもしれんぞ。流石だ」
久しぶりに人と話す事の楽しさ、それに怒られたり、無理して作り笑顔もしなくていい心地よい雰囲気
話をするうちにﾌﾞｰﾝは緊張の糸が少しだけほぐれるのを感じたのだった。
71 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 01:41:10.00 ID:99dbKbxn0
(ヽ＾ω＾)（あれ？少しだけ楽しいお。でも何で？）
先生も次の授業の準備や採点で忙しかったが、ﾌﾞｰﾝが学校に来た事に嬉しさを感じていた。
しかしながらこれで全て解決したわけではない。
今後、クラスの中にﾌﾞｰﾝを入れ、他の子と同じ様に授業を受けさせなければならない。
ﾌﾞｰﾝを職員室に入れるだけでも骨の折れる話だったのに、大丈夫だろうか・・・
ﾌﾞｰﾝも不安だったが、先生達も大変だった。
それに学校の登校拒否児はﾌﾞｰﾝだけではない
(ヽ＾ω＾)「ズズズ・・お茶美味しいお！ってあれ？向こうにも何人かの生徒らしき人たちがいるお？」
(*ﾟーﾟ)「ヒッキー君もお茶いるかしら？」
(-＿-) 「いらない」
(*ﾟーﾟ)「シーチキンちゃんは？」
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「あたしいるー！！」
(ヽ＾ω＾)（あいつら？？もしかしてﾌﾞｰﾝと同じかお？ズズズズ・・・）
73 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 01:52:24.64 ID:99dbKbxn0
先生は出席簿を眺めていた。
（ ´∀｀）（ええっっと・・・内藤内藤・・・遅刻と・・・でも今後どうするモナ）
しかしながらいつまでもこんなﾏｯﾀﾘした時間が続くわけではない。
お茶を飲んで10分もしないうちに、ﾌﾞｰﾝも久しぶりに聞くチャイムが鳴った。
どうやら授業が終わった様だ。
( ；ﾟωﾟ)「あれ？少しずつ学校全体がガヤガヤしてきたお！」
職員室の外では誰かが走る音が聞こえる。
外を見ると先ほど体育だった連中が職員室の中をマジマジと見ている。
（ ；´∀｀）（少しまずいモナ）
もちろん用事で職員室に来る生徒もいる。
（ ◎◆◎）「ガラガラ！！失礼しますってあれ！お前内藤だろ！学校来れる様になったのかよ？お前サボりとか言ってなかったっけ・・・？ 」
(ヽ；＾ω＾)「あははは・・・・（うっ・・・）」
（ ；´∀｀）「こらこら、内藤は普段から本当は学校来るモナ」
76 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 02:00:02.28 ID:99dbKbxn0
ﾌﾞｰﾝが学校に来ている事はすぐにクラスメイトの話題になった。
('A`)「おいショボン！今日ﾌﾞｰﾝが学校に来てるらしいぞ」
(´･ω･｀)「知らんが・・・マジか？」
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳｰ」
＼(＾o＾)／「ﾊｼﾞﾏﾀ」
(��е��)「内藤が今日学校に来たんだってよ！」
（ﾟΩﾟ）「へぇ、どこに居んの？」
もちろん学校には色んな性格の者がいるわけで・・・
<丶｀∀´>「この前母ちゃんいたけど、今度は本人ニダ！フヒヒ」
DQN「あいつが学校に来たんだってｗｗｗｗ」
こんな状況だったが先生は取り合えずﾌﾞｰﾝを職員室に行く様に薦めた。
（ ´∀｀）「おい内藤！次の授業が終わる前に今日は保健室に行っておくモナ」
( ；ﾟωﾟ)「は・・・はいお・・・（みんなの視線浴びるのが怖いお・・・）」
しかしながらこの様に休んでも所詮は一時しのぎでしかなかった。
翌朝になるとまたﾌﾞｰﾝには鬱と恐怖が襲ってくる様になり
それから逃げる様に次の日も、その次の日もﾌﾞｰﾝは学校を休んだ。
J( '-`)し「あんたいつまで学校休むの！？毎日部屋に閉じこもって何考えてんの！？」
(ヽ´ω`) 「・・・」
J( ＃｀△´)し「先生も心配してるわよ！！具合が悪いわけじゃないなら行きなさい！！」
(ヽ´ω`) （ああ、行っても苦笑いして惨めな気持ちになって・・・学校行きたくねー）
J( ＃｀△´)し「ほら！グズグズしないの！！」
(ヽ´ω`) 「うううう・・・」
J( '-`)し「・・・待ちなさい・・・もしかしてあんた学校でいじめられてるんじゃ？？」
( ；ﾟωﾟ)（ギョ！もし変な事言って、母ちゃんが学校に通報したら根暗なﾌﾞｰﾝとして学校中の噂になるかもしれんお！！！！）
J( '-`)し「正直に言いなさい！」
（＃｀ω´）「そそそんな事あるわけないお。バカにするなお！！」
J( ＃｀△´)し「（ホッ！！）じゃあ取り合えず今日は学校に行きなさい」
（＃｀ω´）「あああ！もう！黙れよクソが！」
26 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 00:31:12.69 ID:99dbKbxn0
ﾌﾞｰﾝのクラスメイト達は何日もこない彼に対して流石に心配する様になっていた。
(��е��)「今日もあいつ来てない」
（ﾟΩﾟ）「でも何か原因はいい加減わかる気がするよね」
しかしながら、たまに学校に来るﾌﾞｰﾝに対して
詰問したところ返ってきた答えは意外なものだった。
(；＾ω＾)「なっ何言ってるお！ﾌﾞｰﾝは学校サボってゲーセンに行ってたんだお！学校サボってやったんだお！」
その後ﾌﾞｰﾝは数日学校に来ては休むの繰り返し。
また素直に話しをしないﾌﾞｰﾝに対して周りもどうすれば良いかが全くわからず
結果ﾌﾞｰﾝは学校に来てもこれまで以上に孤立してしまう事になった。
30 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 00:40:54.35 ID:99dbKbxn0
ﾌﾞｰﾝに追い討ちをかけたのはこれだけにとどまらなかった。
行きたくない理由を言わないﾌﾞｰﾝに対して、母ちゃんも困り果て
毎朝ヒステリック気味にﾌﾞｰﾝに辛く当たる様になった。
J( ＃｀△´)し「あんたは何で学校に行かないの！」
(ヽ´ω`) 「ううう」
J( ＃｀△´)し「ああもう！みんな学校に行ってるでしょう！母ちゃんだってそりゃ昔に学校をサボった事だってあったわ！
でも、あんたみたいに異常に休んで、何も言わないで、部屋に篭る事はなかった！あんたバカじゃないの！！」
(ヽ´ω`) 「うう、いや、だから（ああ、言いにくいお・・・でも言わないと）」
J( ＃｀△´)し「だから何！！その先を言わないとわからないでしょう！！」
(ヽ´ω`) 「・・・」
J( ＃｀△´)し「ああ！イライラする！早く言いなさい！」
プルルルｒ！！
J( ＃｀△´)し「また学校から電話が来た！本当にこの子は腹立つわ！」
ドカ！！
母ちゃんはその内、日常的に物に当たる様になった
(ヽ´ω`) （ううう 怖いお）
33 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 00:48:33.16 ID:99dbKbxn0
――――
ﾃｸﾃｸﾃｸﾃｸ
(ヽ´ω`) 「・・・・・はぁ・・・・」
ﾌﾞｰﾝは昔を思い出しながらゆっくり歩いてきた。
しかし、いくらゆっくり歩いてもいつかは目的地には着く。
ﾌﾞｰﾝはもう学校までもう少しのところまで来ていたのだった。
(ヽ´ω`) （あの時にもう少し落ち着いていればよかったお・・・何でもない事なのに・・・）
爽快な朝もﾌﾞｰﾝにしてみれば重苦しく辛い時間でしかない
今日は特に酷かった
(ヽ´ω`) 「ああ、もう少しで学校だお・・・ああ、やばいやばいやばい！」
ﾌﾞｰﾝは歩くのも少し震えていた。
手には汗をかき、今にも逃げ出したい気分だった
(；ヽ´ω`) 「どんな顔して学校に入ればいいんだお？ﾌﾞｰﾝはみんなからどんな風に見えてるんだお？」
36 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 00:54:37.00 ID:99dbKbxn0
5分も歩かないうちにもう校門が見えてきた。
車は通るが人通りは少ない。
(ヽ´ω`) （ががが学校の生徒に見られたらもう逃げられないお！ｱﾜﾜﾜ）
裏門から入ればよかったが、ﾌﾞｰﾝはこの時もう頭に血が上り、極度の緊張で思考が停止していた
(ヽ´ω`) （取り合えず！取り合えず学校に行かなければ！そう・・・行かなければならないんだお！）
何のために学校に行くのか？何をしに学校に行くのか。
ﾌﾞｰﾝにはもうよくわからなかった。
取り合えず母ちゃんが怒るから・・・
学校の先生がしつこく呼ぶから・・・
( ；ﾟωﾟ)（ううう！ついに校門の前まで来てしまったぁ！もう少しだけ遠回りすれば良かったお・・・）
50 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 01:02:53.68 ID:99dbKbxn0
学校は授業中の様だった。
登校拒否の経験がない者でも、授業中に学校に入るのは少し気が重い。
それにこの日は校庭で何人もの声が聞こえる。
体育か何かあってるのだろう。
ﾌﾞｰﾝの学校は校庭の横を通らなければ中に入る事が出来ない。
( ；ﾟωﾟ)（職員室に取り合えず行くかお。でもどっちにしろ校庭で授業をしてる誰かには見られるお）
ﾌﾞｰﾝの足取りは重かったが、校門の前で中をジーッと見ているわけにはいかない。
現に今も近所の人だろうか？誰かがﾌﾞｰﾝを不審そうに見ている。
( ；ﾟωﾟ)（ううう・・・行け、行くんだ！足を出せ！学校に入って誰かに見られれば後戻りも出来なくなるじゃないか！
自分からそんな状況を作ればいいんだ！）
ﾌﾞｰﾝは一歩づつ、軽く足を震えさせながら校門をくぐった。
53 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 01:14:34.65 ID:99dbKbxn0
校庭ではﾌﾞｰﾝとは別のクラスの体育の授業中だった。
(ﾟ∈ﾟ)（あれ？あいつは）
(o｀ー’）（あれは確か内藤？）
(ヽ´ω`) （ううう・・・誰も話しかけないでくれお・・・お願いだお）
ﾌﾞｰﾝは取り合えず下を見て歩いた。
誰とも視線を合わせない様に・・・
(ヽ´ω`)（何か物凄い目線を感じるのはﾌﾞｰﾝの勘違いかお・・・）
もちろんﾌﾞｰﾝに声をかける者もいた。
ヽ|・∀・|ノ「お〜い！内藤〜！お〜い！学校来たのかー」
突然話かけらればﾌﾞｰﾝは焦った。
しかしながら今のﾌﾞｰﾝには仕方のない事だった。
( ；ﾟωﾟ) 「あうあう・・・おっおっおはようだおー！」
極度の緊張でﾌﾞｰﾝの顔、態度はかなりぎこちなかったが
それでも何とか返事を返し、ﾌﾞｰﾝは職員室まで自力で行く事が出来たのだった。
57 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 01:23:52.24 ID:99dbKbxn0
突如の訪問者に職員室は少し騒然となった。
（ ´∀｀）「おお！内藤！お前今日来たのかモナ。なぜか今日ご自宅に電話しても誰もおられなかったので少し心配になってたモナ」
(*ﾟーﾟ)「内藤君よく来たわね！お久しぶり」
（ ´_ゝ`）「流石だよな内藤」
ﾌﾞｰﾝは少しばかり恥ずかしかった。
確かに今は学校に来てないが、登校する事がここまで褒められる事なのか？
いや、ﾌﾞｰﾝにしてみたら逆に、あまりにも自分が過小評価されすぎじゃないのか、と思った位だった。
ﾌﾞｰﾝは登校拒否になる前、テレビで登校拒否のドキュメンタリーを見た事がある。
またその他のメディアを通してもそのイメージはあまり良くなく「ただの根暗が引きこもってる」位にしか考えなかった。
それが今や自分がなっているとは・・・
ﾌﾞｰﾝは少し自分が情けなかった。
66 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 01:32:19.12 ID:99dbKbxn0
（ ´∀｀）「おい内藤！取り合えずお茶でも飲むかモナ？」
(ヽ´ω`) 「はいお」
(*ﾟーﾟ)「じゃあお茶を入れてきますね」
先生はﾌﾞｰﾝに対し、あまり多くを言わない。
それよりも昨日テレビは何を見たか？とか、最近先生のマイブームはな・・・とかどうでも良い事ばかりだった。
(ヽ´ω`) （あれ？先生何で登校拒否の事聞いてこないのかお？それに今朝の電話の事は？）
ﾌﾞｰﾝは昨日のうちに、対先生用の「登校拒否の言い訳」みたいなものも作っていた。
でもそこには全く触れない。
そのうち別の先生も寄ってきた。
（ ´_ゝ`）「いやいや、よくこの時間から学校に来たな！先生でも辛いかもしれんぞ。流石だ」
久しぶりに人と話す事の楽しさ、それに怒られたり、無理して作り笑顔もしなくていい心地よい雰囲気
話をするうちにﾌﾞｰﾝは緊張の糸が少しだけほぐれるのを感じたのだった。
71 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 01:41:10.00 ID:99dbKbxn0
(ヽ＾ω＾)（あれ？少しだけ楽しいお。でも何で？）
先生も次の授業の準備や採点で忙しかったが、ﾌﾞｰﾝが学校に来た事に嬉しさを感じていた。
しかしながらこれで全て解決したわけではない。
今後、クラスの中にﾌﾞｰﾝを入れ、他の子と同じ様に授業を受けさせなければならない。
ﾌﾞｰﾝを職員室に入れるだけでも骨の折れる話だったのに、大丈夫だろうか・・・
ﾌﾞｰﾝも不安だったが、先生達も大変だった。
それに学校の登校拒否児はﾌﾞｰﾝだけではない
(ヽ＾ω＾)「ズズズ・・お茶美味しいお！ってあれ？向こうにも何人かの生徒らしき人たちがいるお？」
(*ﾟーﾟ)「ヒッキー君もお茶いるかしら？」
(-＿-) 「いらない」
(*ﾟーﾟ)「シーチキンちゃんは？」
ﾉ｡(ｌ!ﾟ ｰﾟﾉ「あたしいるー！！」
(ヽ＾ω＾)（あいつら？？もしかしてﾌﾞｰﾝと同じかお？ズズズズ・・・）
73 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 01:52:24.64 ID:99dbKbxn0
先生は出席簿を眺めていた。
（ ´∀｀）（ええっっと・・・内藤内藤・・・遅刻と・・・でも今後どうするモナ）
しかしながらいつまでもこんなﾏｯﾀﾘした時間が続くわけではない。
お茶を飲んで10分もしないうちに、ﾌﾞｰﾝも久しぶりに聞くチャイムが鳴った。
どうやら授業が終わった様だ。
( ；ﾟωﾟ)「あれ？少しずつ学校全体がガヤガヤしてきたお！」
職員室の外では誰かが走る音が聞こえる。
外を見ると先ほど体育だった連中が職員室の中をマジマジと見ている。
（ ；´∀｀）（少しまずいモナ）
もちろん用事で職員室に来る生徒もいる。
（ ◎◆◎）「ガラガラ！！失礼しますってあれ！お前内藤だろ！学校来れる様になったのかよ？お前サボりとか言ってなかったっけ・・・？ 」
(ヽ；＾ω＾)「あははは・・・・（うっ・・・）」
（ ；´∀｀）「こらこら、内藤は普段から本当は学校来るモナ」
76 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日：2007/08/16(木) 02:00:02.28 ID:99dbKbxn0
ﾌﾞｰﾝが学校に来ている事はすぐにクラスメイトの話題になった。
('A`)「おいショボン！今日ﾌﾞｰﾝが学校に来てるらしいぞ」
(´･ω･｀)「知らんが・・・マジか？」
( ﾟдﾟ)「ｳｯｳｰ」
＼(＾o＾)／「ﾊｼﾞﾏﾀ」
(��е��)「内藤が今日学校に来たんだってよ！」
（ﾟΩﾟ）「へぇ、どこに居んの？」
もちろん学校には色んな性格の者がいるわけで・・・
<丶｀∀´>「この前母ちゃんいたけど、今度は本人ニダ！フヒヒ」
DQN「あいつが学校に来たんだってｗｗｗｗ」
こんな状況だったが先生は取り合えずﾌﾞｰﾝを職員室に行く様に薦めた。
（ ´∀｀）「おい内藤！次の授業が終わる前に今日は保健室に行っておくモナ」
( ；ﾟωﾟ)「は・・・はいお・・・（みんなの視線浴びるのが怖いお・・・）」
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この記事へのコメント
1. Posted by 雪
2007年08月16日 04:37
かなりリアルな世界だな。
失礼かもしれんが作者は経験者なのか？