滋賀、京都が育児支援で連携強化　買い物共通券検討へ

　【滋賀県】嘉田由紀子知事と京都府の山田啓二知事は２２日、京都府上京区の府公館で懇談し、子育て支援での連携強化を確認した。

　県と京都府の知事の懇談会は毎年１回、行われている。

　嘉田知事は「現代の社会が直面している一番の問題は少子高齢化」と指摘。両府県では、通勤や通学など互いの行き来が活発なことを挙げ、「情報交換し合い、共同化できるところは取り組んでいきたい」と述べた。

　これに対し、山田知事も「共同体に持っていけるような試みをやっていきましょう」と前向きな姿勢。「両府県の住民は商圏が同じ。（買い物時に、子育て家庭に特典をつける）子育てパスポートなどを共通にすれば一緒に使える」と具体例を挙げ、今後検討を進める考えを示した。

　ほかに、地球温暖化対策や来年迎える「源氏物語千年紀」事業についても意見交換。来年度から新人職員の研修を両府県共同で実施することも合意した。

　（本安幸則）

　滋賀、京都両府県は２２日、低公害車の普及を進めるために認証している「エコカーマイスター」の統一ロゴを発表した。

　エコカーマイスターは、新車販売時に燃費や環境に配慮した運転方法を、購入者に伝える人。

　京都府で昨年度から施行されている府地球温暖化対策条例に伴い、両府県で認定制度が実施されている。１０月末現在、両府県で６０３人が講習を受け、認定されている。

　ロゴは、車と自然を包み込む手のひらのイメージ。両府県のエコカーマイスターのいる自動車販売店で看板やチラシを掲示していく。

　（本安幸則）