ブーイング大歓迎！楽天・山崎武が地元ファンに“怒り”要求

サンケイスポーツ - 2007/11/26 8:01

　楽天は２５日、宮城球場で今季の年間シート購入者を対象としたシーズン報告会を行った。トークショーに参加した山崎武司内野手（３９）は、集まった約２５００人のファンに対し、来季のブーイングを要求。Ａクラス入りを目指すチームに対し、ファンにも厳しい目を向けてほしい考えだ。

　２冠王の珍要求に、仙台のファンがどっと沸いた。チームだけじゃなく、ファンももっと勝ち負けにシビアになってほしい。山崎武が求めるのは“怒り”だ。

　「仙台のファンは優しすぎる。負けても『惜しかった』とか『よくやった』とかじゃなく、罵声（ばせい）を浴びせてくれてもいいと思う」

　中日時代の本拠地・名古屋では、厳しすぎるほどのファンの洗礼を浴びてきた。「打てなくて負けたらボロクソだし、打てば神様だった」。しかし、浴びせられるブーイングはあすへの活力でもある。「なにくそ！」という気持ちをバネに奮起してきた。それを仙台で感じられないのが、さみしいというわけだ。

　もちろん、最下位に沈んだ球団創設１、２年目は、負けても応援してくれるファンの存在がありがたかった。野村監督も「仙台のファンは本当に我慢強い」と感謝するほどだが、当時とはチーム事情も違う。来季はＡクラス、優勝争いを目指す勝負の年。山崎武としては、ファンと一体になって、とことん勝敗にこだわりたい。負けても拍手を受けるチームには、甘え、負け犬根性しか生まれないというわけだ。

　「悪ければ悪いでいいから、もっと燃えさせてほしいね。怒る？　よほどのことをいわれない限り怒らないよ」。キレたときの怖さは球界一ともいわれる山崎武だが、心から勝利を願うファンの声なら、いくらでも耐えられる。ファンの怒りもチームを強くする要因のひとつだ。

[ 2007/11/26 8:01 更新 ]