再送:UPDATE2: 大手銀行の9月末サブプライム関連保有は1.2兆円、評価損は1000億円=金融庁

2007年 11月 23日 15:34 JST
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*以下の記事は22日に配信したものですが、本文2段落目の「Tire1」を「Tier1」に修正して再送します。

 [東京 22日 ロイター] 金融庁は、国内金融機関のサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)関連商品の9月末の連結ベースの保有状況を集計し、大手銀10行(主要行と農林中央金庫)の保有額は1.2兆円だったと発表した。このうち、9月末の評価損失が1000億円、4―9月の実現損失は1000億円だった。

 大手10行の2007年3月末自己資本(Tier1)の合算は23.3兆円。業務純益の合算は3.6兆円だった。このため渡辺金融担当相は22日の閣議後の記者会見で、サブプライムのリスクは「各行で十分に対応可能だ」と述べた。

 サブプライム関連商品は、サブプライムローンを原資産とするABS(資産担保証券)や、これらABSを現資産とするCDO(債務担保証券)などの金融商品。これら関連商品のうち、サブプライム関連の組成ビジネスでの保有は大手10行で1000億円で、4―9月の実現損は200億円だった。また、サブプライム関連商品とは別に、サブプライム関連のABCPプログラムへのエクスポージャーが2000億円あった。

 大手銀10行の集計は、三菱東京UFJ銀行、三菱信託銀行、みずほ銀行、みずほコーポレート銀行、みずほ信託銀行、三井住友銀行、りそな銀行、中央三井信託銀行、住友信託銀行、農林中央金庫。銀行連結ベースで、みずほコーポレート銀行子会社のみずほ証券など、銀行系証券会社の数値を含むが、野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)は含まれない。  続く...