再送:UPDATE2: 大手銀行の9月末サブプライム関連保有は1.2兆円、評価損は1000億円=金融庁

2007年 11月 23日 15:34 JST
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 また、地域銀行(埼玉りそなを含む)110行の9月末のサブプライム関連商品の保有は1100億円だった。9月末の評価損は60億円、4―9月の実現損は90億円だった。組成ビジネスは行われていなかった。地域銀行の2007年3月末の自己資本比率(同)の合算は12.6兆円、業務純益の合算は2兆円。

 滝野川信用金庫(東京都北区)を含む信用金庫・信用組合(計455金庫・信組)の9月末保有は200億円。9月末の評価損が10億円、4―9月の実現損が100億円だった。信金・信組の2007年3月末の自己資本比率(同)の合算は6.9兆円、業務純益の合算は7000億円。

 金融庁は「金融システムに深刻な影響を与える状況にない」との認識を示している。ただ、サブプライムローンと直接かかわりのない証券化商品についても「国内の一部で損失が発生している」(監督局)としている。さらに「9月以降、サブプライム関連商品の格下げがあるほか、欧州中心の市場の混乱は収まっていない」(同)ことから、今後も金融機関の保有とリスク管理の状況を注視していく方針。

  (ロイター日本語ニュース 村井 令二記者)