「ブルームーンストーン」は古くから知られており、 スリランカ産ムーンストーンから稀に出現する、淡い空青色を彩る宝石を指していました。
しかし、インド、マダガスカルから青色のネオンシラーを表す宝石が産出されると、 ブルームーンと区別されて「ロイヤルブルームーン」の名称が与えられました。
現在でも、「ブルームーンストーン」は厳密に言うとスリランカ産高級石(淡い空青色)を指していますが、一般的な市場では「青色シラーを示すムーンストーン」全てを指しています。
ロイヤルブルームーンストーンは、鮮やかなネオンブルーシーン(濃青色)と、優しい彩りとなるオーロラシーン(微かな緑の入る青色)の2種類があり、その他の彩りは「レインボームーン」の範囲に分類されます。 また、青〜青緑の色調に黄色が強く入ってくることで、 ロイヤルブルームーンの彩りの範囲から外れてしまい、 レインボームーンの中のオーロラカラーと呼ばれます。
クリスタルの様相を持った、最高級の透明感を誇る宝石が稀に得られるのですが、ほとんどの宝石はムーンストーンに特有のセンチピードインクルージョンを含みます。インクルージョンが入ることが宿命ともいえる宝石ですので、高い透明感を持つ宝石は稀少です。
また、大粒の石はなかなか産出されず、5ctを超えるものは滅多にありません。
ロイヤルブルームーンストーンは、透明感とシラーの美しさに最も注目して選ぶことで、良い宝石と出会えます。
・産地;スリランカ、マダガスカル、インド 他
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