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横地、最後に大技 女王村田の7連覇砕く 新体操

2007年11月25日12時02分

 最終種目、クラブのフィナーレ。インドの宗教音楽に舞う横地愛は大技に挑んだ。

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優勝した横地愛のクラブの演技

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3位に終わり7連覇を逃した村田由香里のリボンの演技

 左手でクラブを投げ上げ、2度の前転。体を起こした次の瞬間、落下地点に差し出した両足の間に見事に収まった。

 最高得点の15.650。逆転優勝を決めた。

 「今回は心がとげとげしくなりそうになっても、モグラたたきのように封じ込められた。やっと最後にそれができた」と言葉を詰まらせた。

 過去8大会は2位が5度、3位が3度。この6年は、いずれも女王・村田由香里に屈した。「さあ優勝という時にミスが出た。この優勝は長年の私の夢でした」と10年間指導してきた岡久留実コーチ。

 その言葉には、クラブチーム一筋の横地が、山崎浩子や秋山エリカ、村田ら東京女子体大出身者が圧倒してきた歴史に風穴を開けた達成感がにじむ。

 有終の美を飾れなかった村田は「リボンのミスが響いた」と涙に暮れた。共に26歳。「彼女は自分の良きライバルであり、支えてくれた存在でした」。横地は感謝を忘れなかった。

(24日、新体操全日本選手権女子個人総合)

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