新体操の全日本選手権第2日は24日、東京体育館で男女個人総合の後半2種目などを行い、女子は今大会限りで引退する横地愛(イオン)が59・900点で悲願の初優勝を果たした。同じく今回で引退する04年アテネ五輪代表の村田由香里(日体大大学院)は7連覇を達成できず、3位に終わった。2人はともに世界選手権(9月、ギリシャ)代表で来年の北京五輪出場を逃していた。19歳のホープ日高舞(東女体大)が2位に入って北京以降に期待を抱かせた。
◇最後に新境地
○…最後の舞台で頂点に立った横地は「やっと自分らしい演技ができた。最高の喜び」と目に涙をにじませた。表現力が高く、この大会も昨年まで8年連続3位以内の実力者。ところが大舞台では気持ちで負けて頂点に届かなかった。その教訓で「今回は無心になれた」と話した26歳。最後に新境地を開いて「来年も(現役を)やっているかも」と笑った。
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▽女子個人総合
(1)横地愛(イオン)59・900点(ロープ14・425、フープ14・850、クラブ15・650、リボン14・975)(2)日高舞(東女体大)59・700(3)村田由香里(日体大大学院)59・350
▽男子個人総合
(1)北村将嗣(花園大)37・500点(スティック9・350、リング9・325、ロープ9・425、クラブ9・400)(2)大舌恭平(青森大)37・125(3)井口卓也(同)37・100
▽女子団体総合
(1)東女体大 32・200(2)武庫川女大 27・075(3)佐賀女子高 26・950
毎日新聞 2007年11月25日 東京朝刊