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本場の舞台美術で演出 来秋・富山で開催の市民参加型オペラ

2007年09月20日

本場の舞台美術で演出 来秋・富山で開催の市民参加型オペラ

 来年九月二十三日に富山市のオーバード・ホールで開かれる市民参加型オペラ「ラ・ボエーム」で、イタリアの名門「ボローニャ歌劇場」の舞台装置や衣装、道具一式を使うことが決まった。三面半の可動舞台など、同ホールの優れた舞台設備があって実現した。十九日、主催する富山市と同市民文化事業団が発表した。

 平成十七年の「カルメン」に続く地域参加型のオペラ事業。プッチーニの生誕百五十年目となる来年、代表作の「ラ・ボエーム」を世界的指揮者、チョン・ミョンフンさん(韓国)の下、国際的声楽家のカルメラ・レミージョさん(イタリア)、マッシモ・ジョルダーノさん(同)、カルロ・カンさん(韓国)らと、公募の県民が共につくりあげる。

 ボローニャ歌劇場は、オペラの本場イタリアで約二百五十年の歴史を誇る名門劇場。今回の舞台の演出家、ロレンツォ・マリアーニさん(アメリカ)が、同歌劇場で「ラ・ボエーム」を担当した際に使用した舞台装置を借用する。

 合唱や助演キャストを七月から募集中で、十月十一日に三回目のオーディションを開く。合格者は来年三月末に顔合わせをし、四月上旬からけいこを始める。

 管弦楽はアジアフィルハーモニー・オーケストラ・アカデミー、桐朋学園大、桐朋オーケストラ・アカデミーで特別編成する。

 同文化事業団の中島晴美チーフプロデューサーは「本場の舞台美術を使ったオペラを見る貴重な機会になる」と話す。

 問い合わせは同文化事業団、電話076(445)5610。

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