マチ弁日記おばさん弁護士の独り言

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<<   作成日時 : 2007/08/19 20:25   >>

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急に、それも、医療訴訟について書いた記事に集中して、コメントが届くようになった。
きっと、どこかで、この記事が紹介されたのだろう。
私は、医療関係者の方たちの多くが、正義感や使命感を持ち、時間外労働を強いられながら、現場で闘っておられることを否定するつもりはまったくない。診療報酬制度についても、もっと頑張っている医師が報いられるような制度になればよいと思っているし、医療過誤についての無過失保険も、現場で頑張っている医師のためにも、一日でも早く実現したら良いと思っている。
しかし、今回頂いているコメントのように、医療過誤訴訟が増えて喜ぶのは、弁護士だとか書かれているのを見ると、やはり違うと思う。
弁護士会や、医療過誤に関する相談窓口には、たくさんの相談が寄せられている。
もちろんその中には、およそ医療「過誤」といえるのか、明らかに疑問なものもあり、そういうものについては、弁護士もきちんと医療「過誤」とは言えない、受任できないと意見を述べている。
また、その後、相談の段階が進んで、証拠保全を検討する場合にも、相談者は、時間もお金もかかること、カルテを保全したからと言って、医療側に過失が有ると確定したわけではなく、最悪、その証拠保全に要した費用は、戻ってこないことを弁護士から説明を受ける。
そして、証拠保全が実施された後、入手したカルテ類は、検査結果など整理されて医療専門家に送られる。この段階で、過失はないという結論が出ることも多い。それを弁護士は、相談者に、説明して、次の段階へは進めないことを理解して貰う。
専門家からも、不適切な医療行為との指摘が有れば、そこで初めて、医療側と交渉が始まる。そして、交渉が決裂して、初めて訴訟提起もしくは調停申し立てとなる。
踏むべきステップは多く、簡単には訴訟にはならない。
相談者の多くは、すでに医療機関側と話し合いをしているケースも多い。
今まで訴訟になったケースの中には、話し合いの段階では認めていたことを、訴訟段階では全く認めなかったケースや、医師が訴訟でも事実と異なる証言をしたことが明らかになったケースが2件ある。どちらも偶然から、医師の証言が事実と反することがわかった。だからといって、偽証罪で告発したりまではしていない。相談者が望んでいることは医師を個人的に攻撃することではない。

相談者は、「何が起こったのか知りたい」という場合が多い。そして、金銭的なことは二の次のケースが多い。少なくとも私が扱ってきたケースはそういう事件ばかりだった。
もっと早い段階で話し合いをして、和解することができたのではと思える事件が多い。しかし、医療側には、保険会社の考えや医師会の考えもあり、病院や医師個人の考えだけでは、和解できない場合も有るのだろうと思う。
だから、訴訟になる前に、第三者機関による調査委員会が機能して、医療側と患者側が不幸な結果が起こった原因を解明できて、お互いの立場を理解し合える場ができたり、医師の負担を少しでも和らげられるように、無過失保険ができれば良いと考えている。
おぎゃー献金は、そういう使われ方がされていればよいのにと思っている。

訴訟があるから医師が減るという事実から目を背ける積もりはない。しかし、訴訟を減らす努力は、訴訟した人たちを、バッシングすることであってはならないと思う。もっと他に方法が有るはずである。
本当に気の毒な事案があるのも事実なのである。
コメントを送ってこられた方たちは、一生懸命頑張っておられる人たちなのだろう。しかし、杜撰な医療行為をしている医者や病院があるのも事実なのである。そういうところで発生した医療過誤について、被害者は、どうすればよいのだろうか?杜撰な医療をしている病院や医師はまったくいないと言い切れると考えておられるのだろうか?

できれば、医療側と患者や弁護士が対立する構造ではなく、協同して医療過誤を減らす努力がなされればと思う。実際に、医療事故調査委員会など、外部の人を入れた委員会ができているところも多い。
医療側が、萎縮することなく、しかも、患者側も万が一医療事故が起こって、身体的な損害が生じても、訴訟等の多大なリスクを負うことなく賠償を受けることができれば、双方にとって良いのにと思う。
コメントを送って下さった人たちも同じ気持ちなのだろうと信じている。

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2007/08/21 16:23

コメント(500件)

内 容 ニックネーム/日時
第三者機関の設置

残念ながら私は、この機関については懐疑的です。医師または医療機関側と患者側の双方にとって納得性のある機関を作ることが、まず難しい課題です。また、訴訟件数で年1000件以上、前段階を入れるとその数倍の案件があり、体制(人)も予算も半端なものではないはずです。今の政策の延長では、仮に作ったとしても規模が小さく有名無実化するでしょう。政策を変えない限り、その為には国民側の意識が変わらない限り、実効性のある機関の設置は不可能と考えています。国民の意識を変えるのに訴訟は有効な手段なのでしょうか? できれば司法関係者の方たちにも、この問題は、単に医師や医療機関だけの問題ではないとのメッセージを出していただきたい。
医療関係者ではありません
2007/08/19 21:06
>無過失保険

明らかに無理な話です。
脳性麻痺は0.2%の確率で間違いなく起こります。
最近の民事裁判ではほとんどが裁判官の「患者救済」判決により、
一億近い賠償が求められます。

仮に0.2%と仮定すると、

120万円X0.2%X1.2億円=2880億円/年かかります。

”脳性マヒ”という、限られた科の、たったひとつの疾患で、
国家予算の0.5%程度がなくなるわけです。

誰が払うのですか?あなたが払うわけではないのに、
無責任ではないのでしょうか?
医大生(まだ使命感はついえていないはず)
2007/08/19 22:06
元々産科に進みたいと考えておりましたが、
あなたのような人たちがいると知り、やめました。

人の命を救いたいと思って医学部に入りました。
労働時間が長いのも、鍛練が大変なのも、
時には患者様から苦情を言われるのも、身を削るのも、
笑顔で耐えられます。

でも、犯罪者にされたり、
あなたのような人間の餌食にされた先輩の二の舞を演じるのは、
本当に耐えられません。

居直って、「歩み寄りたい」とおっしゃりながら、
実際に訴訟を起こされているのが信じられません。

私だって、人を助けたいんです。
もう一度、あなたも良く、胸に手を当てて、
考えてみてください。
産科志望の医学生
2007/08/19 22:28
もうおそらくどうしようもないとあきらめていますが、
医師は本当に明らかな医療ミスやずさんな医療行為であればたとえ医師同士でも守ることはありません。
団結して戦っているというケースでは医師はそのいずれでもないと思っているからなのです。
どうしても確率上起こってくる合併症をミスとは言われたくないのです。
たとえば成功率50%の手術で成功しなかった場合、
法曹の方々も含めて一般の方々は失敗と思うかもしれません。
成功しなかった→失敗→ミスがあったんだろう!
それはそうなんですが、それをミスといわれてはもはや手術は出来ません。
地方勤務医
2007/08/19 22:59
すみません、続きです。

あなたは100回続けて針穴に糸を通し続けられますか?
一度でも失敗すれば患者さんが死に、自分は訴えられ、
場合によっては逮捕されてしまう、
こんな現場から一度の失敗を恐れて逃げ出しているのが現状です。
今までは悪い結果に関しては学会で報告し
そこで二度と同じ結果を出さないよう解決策を見出してきました。
しかしおそらくこれからはそれも出来なくなるでしょう。
そんな個人情報は公にできなくなりました。
すべては訴訟に対する恐怖心からです。
あなたのおっしゃることも正義だと言うことは良くわかります。
あなたが裁判で勝利することによって救われる方々がいることもわかります。
しかし医師の立場からその訴訟が妥当ではないと感じたとき、
それが日常の診療の足かせになります。

かといって医療訴訟がなくなることもないでしょうし、
刑事事件扱いされることも続くでしょう。
もう医療側は残念ながらそれに従うしかありません。
リスクの高い治療、手術、分娩、救急、小児・・・
気づいていないでしょうがもうすでに崩壊してしまいました。

地方勤務医
2007/08/19 23:00
昔は医療事故(過誤を含む)で思わしくない結果になっても、患者さんや家族は「医者にかかってもダメだったんだから、仕方がない」と諦める人がほとんどだったと思います。それが良いか否かは別として、そういう甘い風潮のお陰で、医者は本来の医療行為(=医者が病気を治すために解決策を考えたり、手を動かすこと)に集中できたのではないでしょうか。そのようにして限られた医者資源を本来の医療行為に集中することによって、日本の医療が安い医療費で回っていたことは事実だと思います。それが今では、説明と同意の意識が高まり、思わしくない結果についての弁明も求められ、本来の医療行為に割ける時間を圧迫しています。心労も増えています。
峰村健司
2007/08/19 23:06
続きです。

今でも「医者にかかってダメなら仕方がない」と思う患者さんが多数だとは思いますが、徐々に裁判などに訴える人が増えています。そういう人が例えば医療事故の裁判で1億円を勝ち取ったとします。そうすると医療側は医療原資を1億失うわけです。医療原資が減ればその分医療の質は低下し、結局割りを喰うのは「仕方がない」と思って諦めるような、昔ながらの安価な医療で十分事足りていた人なのではないかと思います。訴訟で1億を勝ち取った人は勝者ですが、それによる敗者には医療関係者のみならず、声無き一般の人々も含まれてしまうのです。
--------------------------------------------------
書きたいことは山のようにありますが、とりあえず拙サイトで昨年3月に書いた文を書き残していきます。
http://www.orcaland.gr.jp/kaleido/
峰村健司
2007/08/19 23:07
前のエントリーで通りががった者です。
前のエントリーとそのコメントを一通りよんでから、ここを読んで、言い訳のような駄文に失笑致しました。本当にあなたの法律屋としての素質について、自省される事をお勧めします。通りががり寄り道失礼しました。
また通りががり
2007/08/20 00:30
>私は、医療関係者の方たちの多くが、正義感や使命感を持ち、時間外労働を強いられながら、現場で闘っておられることを否定するつもりはまったくない。
>もちろんその中には、およそ医療「過誤」といえるのか、明らかに疑問なものもあり、そういうものについては、弁護士もきちんと医療「過誤」とは言えない、受任できないと意見を述べている。

そうですか??
だとしたら、奈良県の妊婦死亡事件を不用意に例に出したのは良くなかったと思います。あの事件が医療過誤だというなら誰にも医師は務まりません。
新聞の報道を鵜呑みにせず、まず事実関係を調べてみて発言すべきでしょう。

田舎の医者
2007/08/20 01:23
都合の悪いコメントを削除するのはやめてください。
そして、もっと勉強してください。
ひろ
2007/08/20 01:51
>しかし、杜撰な医療行為をしている医者や病院があるのも事実なのである。そういうところで発生した医療過誤について、被害者は、どうすればよいのだろうか?杜撰な医療をしている病院や医師はまったくいないと言い切れると考えておられるのだろうか?

これは論理のすり替えですよ。多くの医師や医学生は杜撰な医療行為云々という論点について憤っているわけではありません。おおよそ医師として最大限の努力をした上でも生じてしまった不可避の結果について、不適切に責任を追及される事案についてのことです。

医師の台詞としての適不適はともかく「俺たちゃ神様じゃねぇんだからな」とはうちの教官がよく言う台詞ですが、どんなに最善の処置をしても医療行為という性質上、常に不可避の結果が付きまとうことを今一度理解していただきたいと思います。
通りすがりの医学生
2007/08/20 02:29
>都合の悪いコメントを削除するのはやめてください。
>そして、もっと勉強してください。

「医療界は隠蔽体質だ」

だれも明らかな過誤をかばう医療従事者も皆無に近い。

むしろ隠ぺいするのはあなたです。
医学生
2007/08/20 08:17
死なない人間はいない。
なぜ、80歳過ぎの方が亡くなっても訴えられるのでしょうか?
確かに、医療者にも上から見下ろすような方がいて、気分を害されたということなのでしょうが、患者の死亡=医療ミス、合併症=医療ミスという間違った考え方を流布すのはやめていただきたい。

医療を悪くしているのは、あなたのような医療不信を煽る方が原因です。

もし、医療訴訟専門になさるのなら、まず医学教育を受けられて(別に医師国家試験を受ける必要はない)、医学知識、医療とは何ぞや、といったことを十分理解してからされることをお勧めします。
通行人
2007/08/20 09:14
>>本当に気の毒な事案があるのも事実なのである。

ここ数年、様々な事例が論議されています。おっしゃるとおり気の毒な事例もあるのですが、
逆に訴えられた医師のほうが気の毒な事例の存在も無視できないのではないでしょうか。
神の手などと言われるような医師を讃えるテレビ番組はありますが、その他は医療ミス・医
師バッシングのような内容の報道ばかり。裁判は、医師が悪いとの立場の報道ばかりです。
訴えられてるわけですから、しかたないのかもしれませんが。医療に携わるコメディカルと
しては、今の医師が気の毒でしかたありあません。

>>もっと早い段階で話し合いをして、和解することができたのではと思える事件が多い。
逆に和解できている事例も多いと思いますよ。
ある病医のコメ
2007/08/20 09:20
たくさんのコメントありがとうございます。初めてのブログで、使い慣れておらず、読み終わったコメントを管理ページで削除してしまいました。コメント自体が公開されていて、管理者に対してだけではなく、読まれる方全員へのメッセージになっていたんですね。大変失礼しました。今後は、コメントは全部残しておきます。
コメント自体は、全部目を通して、一つ一つ考え込みながら読んでいます。

それと、無過失保険ですが、これはしばらく前から、ある地方で、導入について議論されていると聞いていましたが、ここに来て、産婦人科学会だけではなく、日本医師会自体も、無過失医療補償という形で、提言されていると聞き及んでいます。そのことに触れたつもりです。
今のところ、産婦人科分野についての導入が議論されているようですが、出来れば社会保障の一環として、小児科や他の科にも広げていただければよいのにと考えております。
おぎゃあ献金も、こういう形で使われるのであればいいなと思います。
うめちゃんスナちゃん
2007/08/20 11:53
現状の無過失保険制度に関して、そのお金をどこから拠出するのですか?
なんでも国に出させればいいと思っていませんか?
それとも産科医に出させるのですか?

ちなみに、脳性麻痺はたとえ経膣分娩から帝王切開に変えても発生率は変わりなかったという報告があるのをご存知ですか?これでも脳性麻痺は産科医の責任ですか?ミスですか?
やる気なくなるなあ。
2007/08/20 13:57
こんにちは。どなたがが私のブログを貼ってくださったようで、
そちらの足跡から参りました。

なぜ脳性麻痺に関してや、おぎゃあ献金の話になっているか不明ですが、
そもそもおぎゃあ献金自体は、脳性麻痺のような子供たちのために作られたと聞きます。今でも車いす(脳性麻痺に必須です)など社会のために使っているとおもいますけれど。毎年報告がきますし。コンサートなども開いているとおもいます。
おぎゃあ献金そのものについては、たくさん集めた医療機関が毎年発表されまして、発表されるだけで何にもいいことはないけど。がんばろうね、うちの子はうまく産まれたから、ほかの子のために使ってね、という理念で集めさせていただいています。でも最近は、献金される方も少ないし、まぁ同じように「どっかで使い込んでるんじゃないの!?」と悪意的に言われることも多く、傷つくのでもうおススメだってあまりしていません。嫌ですもん。そんなこと言われるの。
僻地の産科医
2007/08/20 14:35
(つづき)
脳性麻痺についてはこちらを読んでください。
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/07/post_7b34.html
と言われても、全部は読めないでしょうから、こちらだけでも。


脳性麻痺の内、分娩が原因である頻度は15%前後と考えられており、
米国産婦人科学会と米国小児科学会は2003年「脳性麻痺の原因として
の分娩中の急性低酸素症の診断基準」を示した。

一方、我が国の脳性麻痺訴訟においては分娩が原因であり医師の過失を指摘する判決が 約80%であるといわれ、その高額損害賠償額と共に重大な問題である。
日本産科婦人科学会誌57巻4号http://www.jsog.or.jp/PDF/57/5704-047.pdf
僻地の産科医
2007/08/20 14:36
周産期医療をめぐる訴訟の現状
(臨婦産61巻3号・2007年3月 259−263)
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/06/post_ee7b.html
4.新生児脳性麻痺報告
 平成16年12件、平成17年18件、併せて30件の報告があった(表6)。
 22件(73.3%)で紛争が起こり、8例(26.7%)で不明である。ほかと比較しても、圧倒的に訴訟となるリスクが高く、不明も今後訴訟へと発展する可能性もある。紛争「なし」と報告した施設はなかった。

 分娩が原因であるCPは10〜20%といわれており、100%報告が未だなされていないことを考慮に入れても、この訴訟率の高さは異常であろう。
僻地の産科医
2007/08/20 14:40
(つづき)
無過失保障については、かなり難しい問題をはらんでいます。
吉と出るか凶とでるかわかりません。 無過失保障でもらった金額で訴訟を起こされ、訴訟率が上がり、上記にみるような訴訟率、敗訴率ですし、
去年の脳性麻痺18例中13例が係争中です。
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/07/post_5694.html
下から3枚目のスライドです。
そしておそらく、この中の80%程度が敗訴するんでしょうね(笑)。
おそらく10%程度しか分娩時の問題ではないにもかかわらず。
(この10%程度という数字は、アメリカ、カナダなどでのすでに一般的になっている結論の数字ですから)
僻地の産科医
2007/08/20 14:44
(つづき)


ですから、こと脳性麻痺に関するのであれば、産科医は「国が社会保障の枠でお金を出してあげてくれればいいのに」という声が大半です。脳性麻痺を医療事故(そもそもあなたが「医療過誤」と「医療事故」そして「病死」の意味を混同しているようにしか見えないのですけれど)と結び付けて論じられること、そのものがかなり誤解に基づいたものであると私は考えます。
これはあなた一人の問題ではなく、社会に全く理解されていませんので、ぜひここで皆様に対するメッセージとして書かせていただいているわけでもありますが。

また大淀病院の件についてですが、かなり医学的にはお子様を助けることができたこと自体が奇跡的だと私は考えます。妊娠中の脳出血についてはこちらです。
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/07/post_3e32.html
かなり死亡率が高いのです。
そして救命できたとしても、かなり後遺症が残ります。それはこちら。
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/07/2007_8010.html
僻地の産科医
2007/08/20 14:46
(つづき)
例を挙げるに不勉強であったとみなさまに指摘されるゆえんです。
ぜひこの機会に勉強してください。

さて第三者機関についての資料集はこちらです。
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/07/adr_0636.html
ただ単に、お書きになられるからには、隅から隅まで読んで、勉強せえよ。と言っているだけですが、どの程度勉強されていますか?
いまの段階で(会議としては7回まですすみましたが)合意事項でさえ決まりません。患者さんの立場と医療者の立場があまりにも違いすぎるので。
7回目だけでも読んでください。こちらはロハス・メディカルブログの目次になります。
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/07/post_a9e7.html
ADRの問題点はこちら。
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/05/post_37c0.html
僻地の産科医
2007/08/20 14:51
(つづき)
長々と書きましたが、
> 医療側と患者や弁護士が対立する構造ではなく、協同して医療過誤を減らす努力がなされればと思う。実際に、医療事故調査委員会など、外部の人を入れた委員会ができているところも多い。
> 医療側が、萎縮することなく、しかも、患者側も万が一医療事故が起こって、身体的な損害が生じても、訴訟等の多大なリスクを負うことなく賠償を受けることができれば、双方にとって良いのにと思う。

この部分に関しては同感です。
そのためには、どのような理解が必要か、お考えくださいませ。
僻地の産科医
2007/08/20 14:57
(つづき)
前日の日記は読ませていただきましたが、批判されるべき代物であることに変わりはありません。医療には合併症がつきものです。これを0にすることはできません。
車を運転されるのかどうかわかりませんが、
「人を絶対に引かない」「事故を絶対起こさない!」
電車が「絶対に人を引かない」「事故を絶対起こさない!」
訳ではないのに、みな利用しますよね?
医療もそういった点を0にはできません。
宝塚の列車事故で、JRはどうやら運転士をしめあげたりしていたと報道されていましたが、「電車を時刻通りに走らせろ!」としめあげたところで、
「不注意で停止線を大幅に超えるなよっ!」としめあげたところで、
現場は委縮するだけなんですよね。
いまは医療に関して、自分たちには非がないことまで責められ続けています。
どうしたら一番いいのか、一緒に考えてください。
僻地の産科医
2007/08/20 14:58
産科医を40年続けると二人に一人は訴訟に巻き込まれるそうです。
しかもその確率は年々増えています。
また1分娩施設あたりの産科医は2.58人です。
(平成18年日本産婦人科学会調べ)
極論すれば「訴えられない産科施設はない」ことになり、
日本中の産科医があなたの言う「杜撰な医療行為をしている医者や病院」
ということになります。
これは正常なことですか?
何かおかしいと思いませんか
                 以上です。
産科医やめたい
2007/08/20 15:23
はじめまして。
医療過誤を専門にお仕事をされていらっしゃるとの事ですので、ぜひ教えていただきたい事がございます。

先日の記事でしたか、

  そこまで批判するなら、判決文の隅から隅まで読んで欲しいと、憤慨した

と書いてある文章を拝見いたしました。
我々にとっても判決文はたいへんに有用な資料なのですが、これは必要であればすべて自由に(どれだけお金がかかってもかまいません)手に入るものなのでしょうか。
病院事務職員(法務担当)
2007/08/20 16:44
我々はあなたのお書きになった

  患者はどういうときに医療過誤訴訟に踏み切るのか
  どうすればミスが減り
  どうすれば訴訟に至らずに解決できるのか

を、医局は医局において、病棟は病棟において、そして法人運営の立場ではそれぞれを総括的に、上記を実現するように日々努力精進しております。

まずは、すべての医療過誤訴訟においての判決文・判例から、学べるものを学びたいと考えております。
個人情報保護だとかシステムがない、という言い訳をあなたから聞くつもりはありません。
もしもそれが(手続さえすれば)自由に手に入るのもではないのなら、吐いた唾をまず飲み込む事をしていただきたいと思います。
病院事務職員(法務担当)
2007/08/20 16:45
そして、

  できれば、医療側と患者や弁護士が対立する構造ではなく、
  協同して医療過誤を減らす努力がなされればと思う

これを実現する為に、過去のすべての医療過誤訴訟の判決文・判例を患者さんも弁護士さんもそして我々病院側も共通の資料として閲覧できるように、新しいシステムを作る事を、あなたのように高い立場の方に強く強くお願い申し上げます。

もしかしたらあなたの方から、それは医療側の方々が先にアクションを起こすべきとおっしゃるかもしれません。
個別には既に現厚生労働省大臣に陳情申し上げております。
国会議員のみなさんは、弁護士出身者の方もたいへんに多いと伺います。
こちらは既に動き出しておりますので、あなた様とあなた様の側の方々も、動いてください。
病院事務職員(法務担当)
2007/08/20 16:47
それと、もう一つお願いがあります。
すべての判例が開示される事が実現しましたら、過去の事例がすべて妥当であったかどうかを、法解釈として適切であったかどうかを、カンファレンスとしてぜひともご検討いただけないでしょうか。
それを行った時点で初めて、私どもが日々苦悩している理由をご理解いただけると思います。

はじめての書き込みにてたいへんな長文を書き込みまして失礼をいたしました。
今後の先生のご活躍を願っております。
(嫌味に捉えられるかもしれませんが、本心から書いておりますので、誤解なきよう重ねてお願い申し上げます。)
病院事務職員(法務担当)
2007/08/20 16:47
>訴訟があるから医師が減るという事実から目を背ける積もりはない。しかし、訴訟を減ら
>す努力は、訴訟した人たちを、バッシングすることであってはならないと思う。

少なくとも,大淀事件の訴訟にかかわっている弁護士や「陣痛促進剤xxxの会」の人間は明らかに医療に敵意を抱いています.もともとご主人は「訴訟する気はない.真実が知りたい.」とテレビに向かっても話していました.訴訟を起こしても「真実が明らかにならないことは弁護士さんには自明」ですよね?それなのに訴訟を起こすように仕向けたのはどうしてでしょう?カルテをマスコミに流しながら,「カルテ内容が不法にネットに流されたことに対して訴訟を考えている」というのはどういうことなんでしょうかね?非難されても当然かと思われますが.
そして医学的な検証では,医師側に落ち度は無かったことがほぼ明らかになっています.

私は麻酔科医ですが,多くの臨床医は私のようにこの裁判に注目しています.
Level3
2007/08/20 17:26
>うめちゃんスナちゃん 様

医療訴訟問題に関して、医療に関する少ない知識
を考える材料にして片隅のブログで書いていても、
医師との溝が深まるだけです。
僕が知識が豊富であるというわけではありませんが、
時代は集合知の時代です。
同じ話し合いの蒸し返しは時間と労力の無駄です。
真に医療を良くしたいという考えでしたら、
モトケン先生にお願いして↓
http://www.yabelab.net/blog/
もっと勉強をつんでください。
脳外科見習い
2007/08/20 18:09
あのね。「杜撰な医療行為をしている医者や病院があるのも事実」というのは、別に医療訴訟の必要性を肯定する理由にはなりませんよ。

日本の医療は世界一の水準ですが、確かに「問題のある医療行為」が全くないとは言わない。しかしそれらは、医療の現場において、医師自らによって、しかるべき方法で是正・改善されているのです。

しかし、司法は、何が「問題のある医療行為」なのかの見極めができない。また、ただ巨額の賠償金を命ずるだけで、是正もできない。

言うなれば、医療訴訟というのは、悪くもないところを乱暴に切り裂いて、誠実な医師に「病巣」というレッテルを貼って排除するだけのものです。

問題のある医療行為を的確に見極め、それに対して有効な改善策を講じることができるのは医師だけであり、それは現に実行されている。少なくとも、腐敗にまみれた司法界とは比べ物にならない位の自浄作用を有しているのです。分かりもしない医療のことに首を突っ込む前に、自分たちの不正行為を是正するのが先決じゃないですか? これだから、心ある人からは賎業とか悪しき隣人とか言われるんですよ。
中堅勤務医
2007/08/20 18:13
それから、「訴訟した人たちを、バッシングすることであってはならない」というのは、いったい何様のつもりですか? 要するに、医師のミスは攻撃するけど、自分たちがする事に文句は言うな、ということですかね。

そもそも医療の本質を理解する能力も姿勢もないのに、誠実な医師に対して過誤だ何だと言いがかりをつけて、人格攻撃の限りを尽くして医師(と、その医師を頼りにしている患者)の生活をズタズタにして、仕事を続ける意欲を完全にそいで貴重な医療資源を枯渇させておいて、それでもなお「訴訟による恫喝に文句をつけるな」というのは、いったいどういう頭の構造なのか。能力以前に、人として卑しいとしか言いようがないよ。

少しでも社会に貢献したいなら、「医療訴訟」という名のテロ活動を即刻中止しなさい!
中堅勤務医
2007/08/20 18:18
医療について勉強してから,書き込んだ方がいいと思うのです.
今後も,炎上し続けるかもしれませんよ.
だから
2007/08/20 18:37
こんなに無知なのに、よく恥ずかしくないなー。
俺は自分の専門以外についてコメントなんて出来ないよ。
度胸だけは満点だよ、このおばさんは。
無知の知を知る者
2007/08/20 19:15
一寸通りますよ
ブログ主さんの2007/08/20 11:53のコメント
(無過失医療補償は)出来れば社会保障の一環として、小児科や他の科にも広げていただければよいのにと考えております。
おぎゃあ献金も、こういう形で使われるのであればいいなと思います。

おいらは「明らかな」医療過誤については無過失医療補償の適用は有害だと思いますよ。本当の「被害者」も。お医者さんもね。患者(家族)の理不尽なクレームの実態について(あれほど不当な医療バッシングに終始した)マスコミも記事に出さざるを得なくなってるよね。こいつ等の相当数が現実に提訴して、その何割かは「不当に」和解・判決で相当のカネを手にしているのに無過失医療補償と称する制度を適用したら、こいつ等がハゲワシの如くどっと押し寄せ、資金枯渇は必定でしょうな。やはり無過失医療補償などやめるか、もしくは限定的運用として、「明らかな」医療過誤の有無については専門職である医者が判定すべきですね(一審制で良し)。
またまた通りががり
2007/08/20 19:29
それから「医療過誤なし」の判定でたら要求額と同額を負けた原告が名誉毀損詫び金として即刻支払うべきですな。提訴時に供託義務付けるとかね。それでトンデモな提訴は抑止されるでしょうな。

それに仮に無過失医療補償制度が導入されるとして、その資金はどこから出るの?患者負担の可能性は100%ありませんでしょ。税金や保険なんか財源にしたら法案出した政党は壊滅的大敗確実でしょう。あなた方法曹の方で折半してもらえます?となれば結局医者に押し付けるんでしょう。航空機の搭乗保険はパイロットが負担すべきでしょうか?従ってお医者方が負担すべき根拠も否定されましたね。どうしてもというならやっぱり法曹の方で工面していただけます?無駄な訴訟が「減る」らしいですからその分無駄な訴訟費用が浮くでしょ?そこから捻出して頂けますかねw
通りががり、失礼しました。
またまた通りががり
2007/08/20 19:29
保険会社や医師会の考えで話し合いがちゃんとできない?
ふつうの勤務医が巻き込まれる訴訟って
素養になる段階でそんなの出てこないですよ。
まじでいっているのでしょうか?
アメリカの医療制度と勘違いしているのでは?
実は日本のまともな医療訴訟を担当してない?
本気ですか?
2007/08/20 20:59
医療関係者の集中砲火を浴びているようですね。こう言う場合、『ヒステリックに反応する、医療関係者』と言われて仕舞いますね。でも、本当に医師達は、不当な訴訟及び判決に、非常に危機感を抱いて居る事を知って頂きたい。医療は、法律における曖昧さとは、全く違う次元で不確定要素を持っているわけです。それを、医学の教科書や極端な立場で書かれた論文を引用して、ここにこう書かれているから、この医師が行った行為は誤りであると断罪できるとは到底思われません。あなたが、医療者に全ての判例や判決文に目を通す必要があるとおっしゃるならば、是非貴方達も、全ての関連論文や教科書を通読してみて下さい。もし、そこにあなたが疑問に感じるものがあれば、いつでも我々医師にぶつけて見て下さい。きっと、ちゃんと答えてくれるはずです。
一般的な外科医
2007/08/20 21:18
よかったですね。ここのコメントはブログ主さんにとって宝の山ですよ。
ハッキリ言って、別記事読んで「こんな無知で医療訴訟専門ってどういう無謀さんだよ」と思っていましたが、みんなあなたの無知を正そうと、人によっては参照までつけて長文を書いてくれています。あなた一人に色々教えたって何の利益もないのにですよ。

皆さん親切に色々教えてくれてるわけですから、たとえそれがあなたの従来の考えに全く反するものであっても、きちんと目を向けて熟考されることをおすすめします。まぁ、ただの「炎上」と見なす方向もありますが、もしそう流れるのであれば、「ブログに書かれてる内容は自己正当化のための奇麗事で、あなたには事態を良い方向に導きたいなんて発想はカケラもない」と見なさざるを得ません。
PKA
2007/08/20 21:49
一般的な外科医さんの主張に同意する者です.
医療側が「全ての判例や判決文に目を通す必要」があるのならば,法曹の皆様も関係する疾病・外傷等に関する「全ての教科書や関連文献」の通読が必要だと思うのは詭弁でしょうか?
少なくとも医療行為に際しては,全てとは言えなくともかなりの「教科書や関連文献」を参照の上行っています.これは法律の様に「最新の一元化したソース」では無く,古今東西が該当します.平成7年6月9日に最高裁が出した様な安易な「医療水準」などというものは存在しません.
また,原告側がよく主張する「真実を知りたい」という意見にも疑問があります.
裁判は「紛争解決の場であり,真相究明の場ではない」のではないのですか?
原告が,「真実を知りたい」と主張される際,あなた方はそれを明確にされておられますか?
説明されておられるならば,記者会見等でそれらの発言があった場合,訂正されておられない事が理解出来ません.
医師の説明責任同様,それは「説明責任」なのではないでしょうか。
専門分野
2007/08/20 21:56
というかですね。
医者の勤務時間のなんたらかんたらはよくわかっている。
ようなことを書かれていますが。例えば外科の先生は
前日に一日中手術をし、そのあと、自分が夜間の当直医
であれば、夜間に寝ずに診療し、緊急手術が入れば手術し、
そして、翌日にはまた、朝から予定の手術をする。
ということをちゃんとご存知なのでしょうか?
2日目に手術される患者さんになりたいですか?
そりゃ1時間2時間の仮眠はするでしょうけど。
私はできることならなりたくないですが、日本中の
医者が(勤務医)、だいたいそんな勤務をしているんですよ。
そういう状況の方がおかしいわけで、個人を訴えるので
なしに、ほんと、厚生労働省なり政府なりを訴えて欲しいものです。
労働者
2007/08/20 22:30

多分、医者は忙しい。ってみんな言うけど、一般の人はきっと、
みんなそういうから相づちをうってるだけで、大多数は、
おれだって忙しい。世間知らずでお坊ちゃんの医者だから
忙しいとか言ってるんだろう くらいの認識ではないかと
思うんですよね。 
この殺人的な労働条件をなんとかして欲しいものです。
一般に知らしめるべきです。恐ろしくて病院にかかれなく
なるかもですけどね。 ねてない医者に腹切られる!!
そろそろ、正直に言った方がいいですよ。 わしらも。
労働者
2007/08/20 22:30
しかし、この程度の認識しか持たない人間が「弁護士」として大手をふるい、医療訴訟という名に置いてテロ活動を繰り返しているのかと思うと、あきれるやら悲しいやら。司法試験は難関だと世間の人は思ってますが、大間違いですね。もともと出来の悪い連中がいくら競争しても、この程度の合格者しか出てこないということでしょう。この際、「痴呆試験」と改名されては如何か。

それから、「協力医」が実名での鑑定書を書かないとかぬかしている所も、注意が必要です。マトモな医師なら、テロ活動に加担するような鑑定書を書くことはあり得ない。素人が書いた鑑定書を、リピーター弁護士が「実名は出せないが、たしかに医師が書いた」と偽って提出し、何としても医師を負かしたいという、医学部コンプレックス丸出しのリピーター裁判官が「匿名だが医師が書いた鑑定だ。これによれば過失あり」と断定して採用、医師敗訴、という過程で捏造されたトンデモ判決も、実はかなりあるんじゃないですかね。判例に拠れば報道機関はニュースソースを出さなくてもいいんだから、それと同じ理屈で、真偽不明の「鑑定書」によって不当に負かされているケースもきっとあるはずだ。
中堅勤務医
2007/08/20 22:32
医療は不確実性を常に伴い、しかも、一分一秒を争う判断が要求されます。弁護士・裁判官は、何ヶ月、時には何年もの時間を割いて、確実な過去の判例を紐解いて法的解釈・判断をします。それは理想論に過ぎず、医療の現場では役立ちません。医療の不確実性を鑑み、国から我々医療者に与えれた医療費で行える医療に限界に則して法律を変えてください。
かなしい
2007/08/20 22:33
まっこれ以上相手にしても、時間の無駄でしょうけど、関西地方で病気になられた時、まともな医療を受けられればいいですね。どこかの臨床チンプンカンプンの能無し教授宛の紹介状か宛て名のない紹介状を渡されてオシマイにならないことを祈っております。

マスコミ関係者、法律関係者は最近、何故か紹介率高いんだよねぇ。スルーパス、ノールックパスってみんな得意になっているんですよぉ、ワールドカップクラスです。
DQNWATCHER
2007/08/20 22:40
本文より引用

「できれば、医療側と患者や弁護士が対立する構造ではなく、協同して医療過誤を減らす努力がなされればと思う。実際に、医療事故調査委員会など、外部の人を入れた委員会ができているところも多い。
医療側が、萎縮することなく、しかも、患者側も万が一医療事故が起こって、身体的な損害が生じても、訴訟等の多大なリスクを負うことなく賠償を受けることができれば、双方にとって良いのにと思う。
コメントを送って下さった人たちも同じ気持ちなのだろうと信じている。」

引用終わり。

我々医療者は上記の思っていますが、弁護士はそうは思っていません。そんな理想世界に弁護士は要りませんから。自分の仕事がなくなるだけですから。ブログ主は単にブログ炎上を食い止めたいとの思いでコメントされただけのように聞こえます。むなしいブログです。
あらあら
2007/08/20 22:50
一寸通りますよ
ブログ主さんは、2007/08/20 11:53のコメントが今の状態に対するベストな対応と思いますか? ITmediaのサイト「なぜ起こる? 「炎上」の力学」
http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0609/04/news012.html
でも読んでくださいね。

ここに「炎上するブログやSNSの例」として
 意見が割れている微妙な問題に関して、知識があまりないにも関わらず、よく知っている風に書いてしまう

という項目があります。また、(リンク先の)次ページには、
「炎上しないための心得」の方法として
 どんなブログでも、きっと誰かが見ていると意識する
 誤りがあったらすぐに謝罪
 やらせをしない
 都合が悪いことを削除しない

事が挙げられます。
通りががり
2007/08/20 23:17
ブログ主さんは昨日既にコメントの恣意的削除を行った「前科」があります。(それについて苦しい言い訳してるようですが)また、今晩、トップページのフレームの「テーマ」欄の項目の核心部分の削除もしてますね。もしかしてエントリやブログの丸々削除考えてらしますか?上にあげたサイトの記事のように「都合が悪いことを削除しない」のが基本ですよ。もう誰かが「魚拓」取っているでしょうから削除しても「発掘」されるのがオチですね。
参考資料
ブログで自滅する人々(第1回)〜ブログで「祭られる」人々(日経BP社)
 http://arena.nikkeibp.co.jp/article/col/20051101/114110/

それから早くコメントにしろ、新エントリあげるにしろ、現在の「見解」を表明した方がいいと考えます。「応戦」にせよ「謝罪」にせよね。だけど2007/08/20 11:53のコメントのような「逃げ」は最悪の結果となるでしょう。正面見てない文だからね。
だけどおいらのようなのが立派な弁護士先生に意見するとはね・・・
通りががり失礼しました。
通りががり
2007/08/20 23:18
通りがかりさん

なんてお優しい方なのでしょうか。
ただ、一言言えるのは、

医療従事者はこういった無責任な弁護士が、

医学的正当性もないのに、「こんな可愛そうな人がいるんだ、お情け頂戴」
でふんだくっている事実。
医療を破壊して、後始末をする気もないのに、

怒り狂っているのです。

これも氷山の一角です。
御容赦下さい。

2007/08/20 23:39
>たくさんのコメントありがとうございます。初めてのブログで、使い慣れておらず、読み終わったコメントを管理ページで削除してしまいました。

まずこれが頓珍漢。

消し方が虫食いだったし。

あなたは真実がどうとか仰っておられたのではありませんか?

2007/08/20 23:51
うめちゃんすなちゃん先生

fuka_fuka と申します。
コメント欄でも何度か紹介されている「モトケンブログ(元検弁護士のつぶやき)」によく顔を出しているペーペー弁護士(50期台後半)です。

単に「モトケンブログの過去ログを読んでください」と言われても、膨大すぎて議論の全体を把握するのは事実上無理と思いますので、とりあえず一つだけエントリ(少々荒れ気味の)を紹介させていただきます。
http://www.yabelab.net/blog/2007/05/09-150735.php

# ほかにもっと適切なエントリないしコメントがあれば、補足願います>他の方

モトケンブログのほうでも、医療過誤訴訟の患者側代理人(の経験が多い方)と、医療関係者側との間で、基本的な視座の違いからくると思われる感情的な応酬が多々ありました。
fuka_fuka
2007/08/21 00:01
つづき

「視座の違い」とは、
・患者側代理人が目にする事案は、「不幸な転帰を辿ったケース」が中心。
・医療従事者にとっては、「不幸な転帰を辿ったケース」はごく一部。
という背景から、「医療とは」というイメージが大きく異なって見えるのかな、という趣旨です。

その、お互いが無意識に前提としている「分母」の違いに着目する必要があるのではないかという印象をもっております。
そのうえで、医療従事者側は司法制度を、司法従事者側は医療(と人体の特性)を互いに学んでいく必要があり、それがあって初めて「よりよい医療」の共通イメージを持つことが可能なのではないかと考えているところです。
fuka_fuka
2007/08/21 00:02
つづき

ここでのコメントでも、冷静な意見を書かれている方も一定数いらっしゃいますが、そのうち、モトケンブログその他医療問題議論系サイトでの感情的論争を一度経験されている (ゆえ、うめちゃんすなちゃん先生とも対話の末に相互理解が可能と信じていらっしゃる) 方も多くいらっしゃいます。
同じ司法サイドの末席にいる者として、このブログが、うめちゃんすなちゃん先生&司法関係者と、医療関係者とが、相互に敬意をもって対話ができる場となることを切に願っております。

ついでながら(大変僭越というか自意識過剰とは思いつつ)、先日書き散らした私自身の意見を紹介させていただきます。
http://www.yabelab.net/blog/2007/06/05-164407.php#c60140

これ以上、医療従事者の心を折ってしまわないような施策(政策も司法の傾向も国民意識も含め)がなされない限り、自分や自分の家族が近い将来まともな医療を受けられなくなってしまうのでは、という危機感がベースにあります。
医療ミスに遭うことよりも、医療を受けられないことのほうが恐怖です。
fuka_fuka
2007/08/21 00:03
ま、この方を責めるつもりは毛頭ないですけれど、
「産科が組織的に鑑別書書いてくれない」って。
そんな事案で勝った訳ですね(笑)。

やってられませんね。この弁護士さんに負けた産科。
産科ってわかりやすいから、何がなんでも訴えてくる。
本来であれば助からないのが当然のものまで訴えてきます。
こちらが防衛的になるのは当たり前で、誰がみてもおかしくないくらいのものでなければ書かないです。当たり前です。恥ずかしくてかけないです。

やっ!もうやだっ!!!!なんで産科なんてやってなきゃいけないの!!!
馬鹿みたいジャン。本当に馬鹿みたい。やってられない。夜何時間も毎日呼ばれてみてくれ!眠いなんてあほんだらナこというな!
怠けてんじゃねぇ。産科なら料理頼んで食事出てきていないくらいで呼ばれてお金はらって行くくらいは朝飯前、セックスはやめて途中で行くのが当然、お風呂に入って髪を湯水で流してシャンプーしてないくらいで呼ばれても当然、最悪はトイレで腹下してて呼ばれても当然なんだよ!弁護士なんかと呼ばれ方が違う!いっしょにすんなってんの!!!!

いい加減にせいよ。
お返事ありませんね。
2007/08/21 00:03
つづき(最後)

あと、医師のみなさんに勝手ながらお願いを。
煽っても罵倒しても、その場の自分のカタルシスしか得られません(自省を込めて)。
どうか建設的なコメントをお願いします。

長文駄文失礼いたしました
fuka_fuka
2007/08/21 00:04
>しかし、今回頂いているコメントのように、医療過誤訴訟が増えて喜ぶのは、弁護士だとか書かれているのを見ると、やはり違うと思う。

そんな綺麗事は止めてほしい。弁護士が増えて食い扶持が減ってきて困っている話は事実じゃないですか。この領域に参入してくる人も多いし、実際に弁護士が得をしている話は良く聞きますよ。


>相談者は、「何が起こったのか知りたい」という場合が多い。そして、金銭的なことは二の次のケースが多い。少なくとも私が扱ってきたケースはそういう事件ばかりだった。

相談者はそんな風に綺麗事を言うに決まってるじゃないの。そう言って自己陶酔するんだから。私自身クレーム付けられたからよく分かるけど、彼らがしたいのは復讐ですよ。「俺の大事な家族を殺して許さない。復讐して二度と浮かび上がれないようにしてやる」って。こっちが理路整然として状況を説明して、仕方ないことなんだ、と説明しても、「なんで素直に過ちを認めないんだ?」ですからね。
やる気なくなるなあ。
2007/08/21 00:05
ここのブログ主さまは、
福島大野病院事件についてはどう思ってるのでしょうか。

元検事が自分のブログで、「あれは福島地検が独断で(不当起訴)したことだ」など嘯いていたようですが・・・
http://www.yabelab.net/blog/2006/10/04-150649.php
(責任を矮小化しようと必死ですが、「検察同一体の原則」というのがあるんじゃなかったのか?と言いたくなります。)

本当に医者と今日して医療を良くしたいのであれば、
まずは現在進行している、明らかに不当な法的手続きを糾すことから
はじめられてはどうかと思うのですが。

まずは、このように法律の誤った運用によって現実に苦しんでいる人が存在する以上、法律家としては、まず第一にこのような不当に苦しむ人を救済するよう努めるべきだと思いますが、どうなのでしょうか。
そのような方向で尽力されるおつもりであるのであれば、我々医者は協力を惜しみませんが、いかがでしょうか。
炎上も止む無しか
2007/08/21 00:08
>相談者が望んでいることは医師を個人的に攻撃することではない。


たとえば、今回の奈良の産科の話でも、問題とされるのは大淀病院や産科の先生ではなく、奈良県の周産期医療、さらに拡大すれば、日本の産科医療の制度そのものの不備にあるはず。それなのに、なんで遺族側は大淀病院や産科医を訴訟に巻き込んだのだろうか。これでも、「相談者が望んでいることは医師を個人的に攻撃することではない。」などと言えますか?

ちなみに、最近の産科医療の衰退は、某市民団体の暗躍が一因であるのは間違いないでしょう。
やる気なくなるなあ。
2007/08/21 00:19
日本の医療費が無茶苦茶安いのは有名な話(中国でさえ、医療費は日本の10倍です。購買力平価に換算すると1000倍でしょうか)。すべての医療過誤をなくすことは不可能だけど、低医療費による人員不足が大きな原因になっているのは事実。本当に医療過誤を減らしたいのなら、まず医療費を諸外国並みに高くして人員を確保するのが最善だと思います。もちろん、その結果医療を受けられない人も諸外国並にでてくるでしょうけどね。アクセス・クオリティー・コストのすべてを満足する方法なんかないのです。かろうじて今までの日本の医療はその3つを保っていましたが、もう無理でしょう。

管理人様はその3つのどれを犠牲にしようと思いますか?
やる気なくなるなあ。
2007/08/21 00:20
もしかして自称陣痛促進剤被害者の会とつるんでます?関西、近畿が彼らの主活動エリアだから、きっと面識はありそうだね。その辺から身元探ってみようか。病気して外来に行く時は友達の保険証貸りて受診した方がいいですよ。毎日新聞お得意の「たらい回し」にあわないようにね。おっと、弁護士先生に法律違反を勧めるところでした。失礼。
DQNWATCHER
2007/08/21 00:35
今産科やってるのは訴訟リスクを踏まえられない人?
あいうえお
2007/08/21 00:37
> fuka_fuka氏

 医師を敵、金づると位置づけて見下す運営者が一方的な主張を書き散らすブログで、「敬意」がどうとか言うのは空しい限りです。

 先ずは、ブログ主に、医師敵対視行動を止めるよう諫言するのが先決ではありませんか? 多分聞く耳持たないとは思いますが、そのときは、こういう弁護士をお得意の弁護士自治で除名するよう願います。どう見ても社会の敵、有害無益な存在ですから。

 あなたの指摘は、ヒトラーに怨嗟の声を向けるユダヤ人に対して、「ナチスにも敬意を持って行動せよ」とのたまっているようなもの。キリストでもない我々に対しては無理な要求です。
中堅勤務医
2007/08/21 00:46
本人からの反応止まったなぁ
身元割れてる弁護士が
よくある炎上blogみたいにコメント欄閉じたり、
blog閉鎖したりシナイヨネ?w
医師じゃないけど
2007/08/21 00:46
>中堅勤務医様
しかし一応fuka_fuka様の考えておられる、
医療訴訟の改善策はごもっともではないのでしょうか。
少なくとも応急手当としては十分機能するような気がします。
医大生
2007/08/21 00:49
やばいよ、そろそろ例の団体のシンポジウムでネットイナゴ"医師達の暴走"って特集されちゃうよぉ、じゃねるわ。明日にはアクセスできないアドレスになってるんだろうけどww
DQNWATCHER
2007/08/21 00:50
確認したら魚拓とってありましたね。ネットの場合、一度書き込みしたら半永久的に書き込み内容が残りますから、皆さんにはきちんとお返事したほうがいいと思いますよ。
やる気なくなるなあ。
2007/08/21 00:51
fuka_fuka 様:

これ以上、医療従事者の心を折ってしまわないような施策(政策も司法の傾向も国民意識も含め)がなされない限り、自分や自分の家族が近い将来まともな医療を受けられなくなってしまうのでは、という危機感がベースにあります。
医療ミスに遭うことよりも、医療を受けられないことのほうが恐怖です。
ーーーーーーーーーーーーー

これはもう避けられないかと思います。是非有能な医師と知り合いになっておいてください。そして、その人が先端医療から足を洗わないようにサポートしてあげてください。それが今の時点ではもっとも有効な手段だと思います。
やる気なくなるなあ。
2007/08/21 00:59
そういえば、医療訴訟が頻発してから医療の発展が止まったなあ、と実感します。最初の頃のどなたかのコメントにもありますが、以前は様々な治療上の不利益があった場合、カンファレンスをみんなで行い今後同じことが起こったらどうすればいいのか、みんなに相談して、次の被害者を出さないように自助努力していたけど、最近はそんなことしようものなら患者・遺族から訴訟されるから出来なくなった。

不必要だと思う検査も、ごくわずかな確率であっても患者側に不利益が生じる可能性があるので検査をバンバン行うようになった。結果として、数万人に一人の不利益を出さないために残りの数千・数万人に対して無駄な検査をする結果となっている。
やる気なくなるなあ。
2007/08/21 01:10
是非ここら辺を参考にしてください。

アメリカに「右に倣え」の医療制度改革
http://www.jimisun.com/sinsou.htm

患者残酷物語米国版
http://www.asahi-net.or.jp/~rp8i-fkm/managedcare.html

(イギリスの医療制度)
http://www.geocities.jp/jgill37jp/


http://www.japan-china.org/content2_detail.asp?contentID=1404

海外では、医療事情は日本とは大幅に異なり、「医療はビジネスであり、サービス業である」という考え方が一般的で、海外旅行保険に加入している等、医療機関に対して治療費の支払い能力の証明ができない場合は
「全く治療が受けられない、または設備が整わない慈善団体の病院に回される」場合が多いようです。
やる気なくなるなあ。
2007/08/21 01:47
県立大野と大淀で明らかに流れは変わりましたね。防衛医療とか萎縮医療とか言われてしまうんでしょうが、もう後戻りは出来ないでしょう。そして現場がそうなっていることをおそらく一般の方々は気づくことさえないでしょう。心ある医師はそうなってはたいへんだとアラームを鳴らしていたんですが、もうすでにアラームも止まりました。今後は平均寿命と手術件数がどんどん減っていくでしょう。もしかすると訴訟自体も減っていくかも。おそらく訴訟されるような医療行為自体特別な施設でしかしなくなるでしょうから。まさしく厚生労働省の計算どおりですね。アメリカ型の医療になるかと思っていたら最悪なイギリス型に移行するんでしょうね。
地方の勤務医
2007/08/21 01:56
眠いなんていうな。いつでもどこでも100パーセントでやるのが仕事だろ。あまえるな。
眠いなんていうな
2007/08/21 02:58
fuka_fuka様へ
我々医療者が、法律の勉強をしても医療は良くならないんですよ。
そんな事より、つまらない法律問題に時間を割かれずに、患者を診る時間を下さい。そのためにそれぞれの専門家が存在してるんでしょ?
それと、我々医師は、少なくとも人間が人間を治すと言うことの、危うさや無力さを日々痛感しながら仕事をしております。ここのブログ主様のように、大変高い場所から我々医療者を眺めていらっしゃらずに、御自分が受け持たれた裁判で、原告に不利な判決を受けられた時に、訴えられる心配が無い立場での御発言は、慎まれたほうが良いと思いますね。
一般的な外科医
2007/08/21 07:16
うめちゃんスナちゃんは各地で意味もなく靖国訴訟を起こしている弁護士や「公務員医師の副業禁止」などと吼えて地域医療崩壊の一翼を担っているオンブズマン達に比べるとマトモじゃないかと思います。弁護士の立場から見ると、医療過誤訴訟というのは手間ばかりかかって儲からない、M&Aや遺産分割の方がよほど楽、というのが本音だと思います。
かんた
2007/08/21 07:53
法律家やマスコミが医者に嫌われる理由は、医療の悪い点ばかり大声で主張しながら医療者側にとって主張して欲しいことは無視するからです。例えば、世界一の医療システムが医師・看護師の「聖職者さながらの自己犠牲(by ヒラリー・クリントン)」の上に成り立っていること、年間の医療費の踏み倒し額が一つの医療機関で数百万円から数千万円に上っていること、日本の医療費は格安であること、応招義務がありフリーアクセスが保証されていること、治療成績も欧米先進国以上であること、医師の36時間労働が常態化していること、などは全て無視されています。横浜市立大学病院の患者取り違え事件でも悪者探しに終始して、「何故1人の看護師が二台のストレッチャーで2人の患者を同時に運んだのか?」という根本的な問題が議論に上ることはありませんでした。
かんた
2007/08/21 07:54
医療過誤を避ける最上の手段は軽い患者だけを診ることです。つまり救急などを行う忙しい病院を辞めてヒマな病院に行くか、開業するか、産業医や公務員になるか、医者を辞めるかです。世間の人はあまりピンと来ないかも知れませんが、医者には親が裕福な人が多く、いざとなったらバイト程度の仕事で十分に生活出来る人が多数いるということです。このままでは日本の医療は本当に崩壊してしまいます。

病院職員(法務担当)さんへ
過去の判例は以下の有料データベースで見ることが出来ます。
実務法律家のみならず、法学者も利用しているので十分な
判例収集を出来ます。医中誌のようにキーワード検索が出来て
便利です。
LEX/DB
http://www.tkclex.ne.jp/
かんた
2007/08/21 07:57
>海外では、医療事情は日本とは大幅に異なり、
>「医療はビジネスであり、サービス業である」
>という考え方が一般的で

んーと、あなたにとっての海外とは、
アメリカとイギリス二カ国だけの事を指すのですか?
二カ国だけの事例で、なぜ一般的と言い切れるのですか?


>御自分が受け持たれた裁判で、原告に不利な判決を
>受けられた時に、訴えられる心配が無い立場

弁護士を訴えることは可能なはずですが
ななしさん
2007/08/21 08:44
↑もはや枝葉末節にしか反論できない模様ですね
峰村健司
2007/08/21 08:52
一寸通りますよ
ななしさん2007/08/21 08:44 必死ですね。ブログ主に頼まれましたか?

>んーと、あなたにとっての海外とは、
>アメリカとイギリス二カ国だけの事を指すのですか?

元文読んでも「二カ国だけの事を指」してるように読み取れないんですが。
つうかそう読める的確な「解説」していただけますか、当方頭弱いんでね。

>弁護士を訴えることは可能なはずですが

訴えることは可能だろうが悪徳弁護士に対して弁護業務における注意義務違反で勝つのは医者に勝つよりムリだろう。理由は、
1.悪徳弁護士は法律の悪用に長けてる
2.弁護士は仲間内の庇い合いが医者以上に醜いから協力弁護士を捜せない
3.元裁判でお互いグルになって事実とか法律の適用を捻じ曲げた(からこそ敗訴するんだろうが)から「内輪もめ」裁判になったらその事実が明るみに出てしまう恐れがありこの時点で原告の「完全」勝訴の可能性は絶たれる
通りがかり
2007/08/21 09:16
http://ameblo.jp/jdnrhvulfrmens173654nhy/entry-10015437107.html

「弁護士を訴える」でググったら、いきなりこんなの出ましたよ。
ググって出てくる他の項目をチラ読みしてみても、「弁護士を訴えることは出来ないのか」とか「弁護士を訴えるという制度も必要だ」とか「そのうち敗訴したら担当した弁護士を訴える時代が来るのかも」とか、少なくとも当たり前のように訴えられる医師とは全く別次元の状態のようですね。
PKA
2007/08/21 09:26
ブログ主さんは医師と医師会の関係すらよくご存知でないようだ。その程度でも医療専門弁護士の看板が立てられてしまうことに問題がありそうだ。
ぱくぱく
2007/08/21 09:26
海外医療事情についての、私のおすすめ情報はこちらになります。
海外勤務健康管理センター
http://www.johac.rofuku.go.jp/toshibetsu/index.html
イギリス・アメリカはもとより
エクアドル
http://www.johac.rofuku.go.jp/toshibetsu/latin_america/quito.html
ロシア
http://www.johac.rofuku.go.jp/toshibetsu/europe/moskva.html
ケニア
http://www.johac.rofuku.go.jp/toshibetsu/africa/nairobi.html
とかあります。参考までに見てみてください。面白いです。
僻地の産科医
2007/08/21 11:13
(つづき)
この機関が推奨している心構えはこちらです。
海外の医療(受診の心がまえ)
http://www.johac.rofuku.go.jp/med-service/index.html

私も海外の医療事情にはとても関心があるのですけれど、
資料としてはこれくらいしか持ち合わせていません。
http://obgy.typepad.jp/blog/cat770612/index.html

費用では保険会社の出したのがあったので、こちらですね。
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/07/post_19bc.html
サービス業かどうかはともかく、お金かかります。
僻地の産科医
2007/08/21 11:14
(つづき)
外務省の出している世界の医療事情です。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html
これ面白いですよ!たとえばイエメン
■医療事情:イエメン人医師への一般からの信頼は総じて低く、その技量は個人の資質や人柄・留学経験の有無によりばらつきがあります。医師の多くは片言ながら英語を話し、東欧や中東諸国・インド・パキスタンなどからの外国人医師も多くいます。首都サヌアではいくつか富裕層や外国人を対象にした私立病院があり、設備や人員の充実を図ってきています。しかしその実情はいまだ多くの点で先進国の水準には遠く及ばない現状です。
とかこんな感じ。勉強してね!

せっかくなので、探検してみてくださいね〜o(^-^)o..。*&#9825;
僻地の産科医
2007/08/21 11:15
一般的な外科医様、
> 大変高い場所から我々医療者を眺めていらっしゃらずに、御自分が受け持たれた裁判で、原告に不利な判決を受けられた時に、訴えられる心配が無い立場での御発言は、慎まれたほうが良いと思いますね。

貴殿はfuka_fuka様が、これまでどのような立場でどのような発言をしてこられたかをご存じないために、闇雲に非難されているようですが、
一度こちらのブログもご参照下さい。過去ログ1年分ほど読めば、得心されると思います。
元検弁護士のつぶやき(医療エントリー)http://www.yabelab.net/blog/med-cat.php
YUNYUN
2007/08/21 11:27
つづき。
> つまらない法律問題に時間を割かれずに、患者を診る時間を下さい。そのためにそれぞれの専門家が存在してるんでしょ?
ということであれば、卑近な個人的利害得失のみを考えても、ご自身の味方になってもらえる弁護士を得るためには、弁護士だというだけで反発されることは、得策ではありませんよ。既に顧問の弁護士がいらっしゃるということであれば、よけいなお節介でございましたが、、、
また、マクロ的な視点で申せば、弁護士の人を説得するには、同じ弁護士から言ってもらうほうがよいのです。医師は医師の意見なら聞くように。
fuka_fuka様のような方が、貴重である理由が、お分かりいただけましたでしょうか。
YUNYUN
2007/08/21 11:32
ななしさん、こんにちは。
横から、失礼します。

>二カ国だけの事例で、なぜ一般的と言い切れるのですか?

この2カ国は、日本医療の将来を予測する上で、重要な事例だと思います。
医療費削減の果てに行き着く先は、イギリス型の医療でしょうし、訴訟社会の行き着く先は、アメリカ型の医療と言うことでしょう。
アメリカでは、産科に対する訴訟が激しすぎて、一つの洲から産科医が全くいなくなったという事例があるそうです。

>弁護士を訴えることは可能なはずですが

確かに理論的には可能でしょう。
しかし、法律の専門家を相手に法律で戦いを挑むというのが現実的とは思えません。
医療訴訟よりも、ハードルの高い裁判になろうかと思います。
ただ、将来は分かりませんから、近い将来、「弁護士は、自分が被告の裁判を常に1つ、2つ持っているのが普通」という様な時代が来るかもしれませんね。
創価板日報係(消外)
2007/08/21 11:43
私はfuka_fuka様やYUNYUN様を高く評価していますよ。fuka_fuka様の御提案など正に医療従事者が欲している制度ですもの。医療界の実情を理解されている法曹界の方が徐々に増えているようですし。今はここの管理人様も医師=悪が抜け切れていないようですが、今後を期待します。

ただ、司法が高みから物を言っているように感じているのは私も含めて決して少数ではないことを御理解ください。当然です。医療従事者は司法によって裁かれても、司法は医療従事者によって裁かれることはないのですから。やはり、叩かれない人種はおごるんです。どの世界でも。

残念ながら、ここの管理人様の見識程度で医療裁判の専門を語れる司法の世界は異常です。いっそのこと、司法でも「専門弁護士試験」を作ったらいかがですか?医療に口出す前に御自分たちの襟を正して欲しいものです。
やる気なくなるなあ
2007/08/21 12:49
このblogへの書き込みは、これで最後にしておきます。
反論するも気が引けてしまいますが。
先ず、僕が言いたいのは、顧問弁護士の心配までして今の医療が行われる事自体が異常だと言う事です。法に関するtechnicalな議論など、今後の医療に何の役にも立ちませんもの。
それと、professionalとしての、プライドがおありになるなら、にわか勉強よりも、pro同士の議論をどこかのサイトで何でも一度ご覧になってみるとよいでしょう。その中で、何か見えて来るものがあるはずです。多くの医者は、決して自分達の立場を守る為だけに騒いでいるわけでは無いという事がわかって頂けると思います。
一般的な外科医
2007/08/21 13:10
この程度の薄識で、

産科の先生を一人、
最高裁で潰せるんですから、

世も末と。

やはり医療裁判は、
真の専門家以外の禁止と、
専門機関の登場を

望む所です。

2007/08/21 13:21
ブログ主って阪井千鶴子先生っていうの?
別にいいんだろ?
2007/08/21 15:44
YUNYUNさん

「弁護士の人を説得するには、同じ弁護士から」と仰いますけどね。そういう貴方は、どうなんですか。ここのブログ主を始め、弁護士仲間に対して、医療訴訟という名目のテロ活動・社会破壊工作・恫喝行為を即刻中止するよう、強く「説得」しているのですか!

弁護士が幾許かでも社会に貢献し得る職だと主張なさりたいなら、先ずは、医療訴訟という暴挙をストップすること、そのような犯罪的要求をふっかける弁護士を除名懲戒することから始めるべきであり、そうでない以上、いくら詭弁を弄しても医師や社会からの信頼は得られないものと知るべきです。
中堅勤務医
2007/08/21 18:08
>使い慣れておらず、読み終わったコメントを管理ページで削除してしまいました。

たかがブログの操作ミスだけど
もし貴方が医者でここが病院だったなら
この些細なミスが元で患者が死んで
親族から怒鳴られ殴られ手錠かけて連行され全国放送で叩かれ
『わざとカルテ改竄したに違いない』『真実が知りたい』と訴えられてるかもね。

無責任な仕事で良かったね。
いい商売だね
2007/08/21 18:09
確実に言えることは、このアホブログが多くの医師の目に触れたために、このアホ弁護士の為に意見書を顕名で書いてくれる医師がもっと少なくなるということだ。(今でも「顕名で書いてくれる医師がいない」と泣きを入れているのに)
壱千万払ってもSAR4800所持したい
2007/08/21 18:13
どんなに技術が拙くても、知識が乏しくても、やる気がなくても
それでも医師でいられるくらい、この国には医師が不足しているのです。
努力をしない医師が医師を続けられない程度の競争が働くだけの医師の数の確保がまず必要です。杜撰な医師・病院に患者さんが行かなくてよいくらい、この国の医療を充実させることが第一です。昨今の風潮は、いたずらに医師を萎縮させるだけです。判決の全文を読め、とのことですが、それはマスコミに向けて言って頂きたい。医師=悪者、の風潮にはもう耐えられません。
確かにとんでもない医師もいるが・・・
2007/08/21 18:49
2chにここがはられて妙に強い口調の荒らしさんも混じってきていますがそれ自体は気にしなくていいと思います。ただ判決全文はぜひ見たいというのはここを荒らしていない医療関係者でも思っていると思われます。プライバシーや個人保護は患者だけに確保されていますがそれも変な話で。

訴訟されるから何もできないという医師の主張には首肯しかねるという意見はわからないではないですが、実際問題としてそれが医療関係者を現に追い詰め、私にはそんな責任が重い職は勤まらないと人数が激減している。これは事実です。

あと、患者さんが訴えてるのはよほどのことだ、だから医師が悪い、これは何か変な理屈だと思うんですが…いろいろ考えていただけるとありがたく存じます。しゃれにならないほど激減してる都内産科看護師の家族より。
まる
2007/08/21 19:02
中堅勤務医さま
> そういう貴方は、どうなんですか
およそ1年半ほどそういう活動をしてきましたが、正直申しまして、なかなか難しいです。
福島事件については、弁護士の間では刑事弁護の立場からは憤りが強いです。
で、次の段階として、著名な医療関係サイトなど紹介し、医師の考えを知るために読んでみそ?と伝道に入るわけですが。

> 問題のある医療行為を的確に見極め、それに対して有効な改善策を講じることができるのは医師だけであり、それは現に実行されている。少なくとも、腐敗にまみれた司法界とは比べ物にならない位の自浄作用を有しているのです
> もともと出来の悪い連中がいくら競争しても、この程度の合格者しか出てこないということでしょう。この際、「痴呆試験」と改名されては如何か
YUNYUN
2007/08/21 19:07
つづき。
> 捏造されたトンデモ判決も、実はかなりあるんじゃないですかね。判例に拠れば報道機関はニュースソースを出さなくてもいいんだから、それと同じ理屈で、真偽不明の「鑑定書」によって不当に負かされているケースもきっとあるはずだ
> 医師を敵、金づると位置づけて見下す運営者が一方的な主張を書き散らすブログ> 犯罪的要求をふっかける弁護士を除名懲戒することから始めるべきであり

こういうご意見がずらり並んだ場面にぶち当たると、医師のために何かしなくちゃ、と思いかけた弁護士も、どっと引くわけで。それを見た私は、ああこれで支持者(候補)一人失った、最初からまたやり直し、どっと落ち込むわけで。
私は別にあなたの信頼を得たくて活動してきたわけじゃないけど、
賽の河原での石積み作業に限界を感じて、もうそろそろ潮時かなとも思うわけです。
医療訴訟で司法と医療が敵対して、燃え上がる法廷がトコトン行き着くところまで、いくべきかもしれない。いわゆる焼け野原待望論ですね。
YUNYUN
2007/08/21 19:08
>医療訴訟で司法と医療が敵対して、燃え上がる法廷がトコトン行き着く
>ところまで、いくべきかもしれない。いわゆる焼け野原待望論ですね。

焼け野原になるのは司法ではなくて医療ですね。対岸の火事ですか?
高みの見物
2007/08/21 19:15
このおばさん弁護士、いい味出しているよねー。これからも自分の持ち味をとことん出して欲しいな。青木絵美、片岡康夫に並ぶ、医療の歴史に残るヒールに上りつめて欲しいな。
無知の知を知る者
2007/08/21 19:56
法曹界に苦々しい思いをされている医師の皆様、
どうか、どうか、お願いですから冷静になってください。
今月末には、大野病院の7回目の公判が控えています。産科医師の側に立って奮闘されている弁護士の方々もいらっしゃることを忘れないでください。

医師の皆さんが、世間から疎んじられる患者であっても、社会からいなくなったほうがいいと指弾されている患者であっても、患者として目の前に診察を受けに来られたら、皆さんは必死に患者の命を救おうとされているはずです。弁護士とて同じです。そこのところをどうか忘れないでください。

裁判でトンでも判決がいくつもいくつも出ていることは承知しています。私も一患者側の人間として、医療崩壊を憂いているものとして、苦々しく思っています。でも、医療側に就いて裁判所で弁護に奮闘される人も、弁護士なのです。

お願いです。そこのところをお考えになって、意見を上げてください。
ばあば
2007/08/21 19:56
〉医師=悪者、の風潮にはもう耐えられません。

その割には、ここに集まっている医師の方々の多くは「司法=悪者」との意見を平然と書き込んでおられますね。自分たちはイヤな事を、法曹に対して行うことは構わないと。メモメモ。
ますだ
2007/08/21 20:00
中堅勤務医様

>弁護士が幾許かでも社会に貢献し得る職だと主張なさりたいなら、先ずは、医療訴訟という暴挙をストップすること、そのような犯罪的要求をふっかける弁護士を除名懲戒することから始めるべきであり、そうでない以上、いくら詭弁を弄しても医師や社会からの信頼は得られないものと知るべきです

やれるんだったらとっくにやっていると思いますが。
同じ医師として、不可能な要求をなさるあなたを見て恥ずかしいです。
100%の診断をと求める患者さんと同じですよ。

高みの見物様

焼け野原になったら、日本人が全員家事に巻き込まれることになるんですよ。一部の搾取企業団体以外は。彼らだって救急疾患になったら助からないかもしれません。法曹の中にも他人事ではない方もいらっしゃるのですよ。
脳外科見習い
2007/08/21 20:02
↑乱文・乱筆・誤字・失礼致しました。
脳外科見習い
2007/08/21 20:04
煽りはこの程度にとどめておきましょう。

医師の方々が司法にぶつけている感情は、患者が医師にぶつけている感情と同種のものだと思いますが、いかがでしょう。

一度頭を冷やすべきですね。もっとも、煽りあい、罵りあいを続けたければお好きにどうぞ。ここは私のブログではないので、コメント欄にまで干渉する気はありません。
ますだ
2007/08/21 20:07
>ますだ様

実害を被っていない人間が仰っても全く説得力がございません。

医師は既に訴訟がらみの自殺の嵐です。

勘違い甚だしいですね。
は?
2007/08/21 20:12
>その割には、ここに集まっている医師の方々の多くは「司法=悪者」との意見を平然と書き込んでおられますね。自分たちはイヤな事を、法曹に対して行うことは構わないと。

あんた、馬鹿だよ、やっぱ。医療従事者は、金をふんだくられ、名誉を失い、辞める、自殺する。法曹は?そんな目に合っているの?恥を知れ!ていうか氏ね。
は?
2007/08/21 20:19
ますだ さんへ
司法は医療を潰そうとしているが、
医療は出来る限り患者を助けようとしている。
100ぷ譲って、感情はたとえ同様だとしても、やっていることは正反対です。
うり
2007/08/21 20:23
ぶ ×
歩 ○

スミマセン
うり
2007/08/21 20:24
>医師の方々が司法にぶつけている感情は、患者が医師にぶつけている感情と同種のものだと思いますが、いかがでしょう。

似ていますが異なると思います。弁護士はともかく、裁判官や検察官は訴えられるわけじゃないんですから。

それと、公平な裁判をするのは司法側の義務であって、医師のためにしてあげるとか、医療関係者から言われてしぶしぶやることではないはずです。
ネット上でどこかの医師(かどうかだって実際は分かりませんが)に罵られたからといって、それとは全く関係ない被告を有罪にして仕返しをするとでも言うのですか?
田舎の医者
2007/08/21 20:31
本当に医療をよくしたいのなら、お願いですから医師個人ではなく、
こんなひどい医療システムを作った厚生労働省や政府を訴えてください。
うり
2007/08/21 20:33
人のことはいえませんがここに来てる匿名の書き込みは一部を除いて医師じゃなくただの2chからきた煽りにすぎませんしねえ。

まあここで煽られた場合弁護士は医師から離れるというならそれもありと思うのです。医師も弁護士も気に入らない人間の面倒を見る義務はない…って医師はあるのか…。それが医師と弁護士の最大の違いですかね。
ただ司法が医療を見捨てた場合(個々人の弁護士がそうしたいということを止める理由はない)医師もさらに面倒な患者から離れるでしょうから、困るのは患者だけという実に陰惨な構図が…うーん

まる
2007/08/21 20:52
>司法は医療を潰そうとしているが、

司法と言えば通常は裁判所を指すので、弁護士のブログへ苦情を言うのはお門違いでしょう。苦情を言うとすれば、裁判官のブログへ書き込むべきですね。

もっとも、司法に対する批判を裁判官のブログに書き込むと言うことは、医療に対する批判を医師のブログに書くのと同程度の意味合いしか持っていないわけですが。
ますだ
2007/08/21 20:54
こんな事を言っていると論点ずらしとか言われそうですから、もう少し書き込むことにしましょう

>司法は医療を潰そうとしているが、
>医療は出来る限り患者を助けようとしている。

私個人として、司法が医療を潰す意図があると感じた事はありません。司法制度に欠陥があり、その欠陥が結果的に医師に対して不当な判決をする場合があるとは思いますが。

これはあくまでも司法システムの欠陥であり、司法が意図的に医療を潰そうとしている訳ではないと考えます。
ますだ
2007/08/21 21:00
匿名での議論には限界がありますので、
わたくしの意見に異見のある方は
こちらまでどうぞ↓
http://blog.goo.ne.jp/peak1839/e/c59e7127759b9c6c9dbe9934e1113de1
批判の場合は実名とお立場を明記した上でのコメントをお願い致します。
その時はわたくしも名乗りますので。

前向きな意見や、補足に関してはその限りではありません。
脳外科見習い
2007/08/21 21:02
医師はもっと冷静になるべきだという意見に賛成。
そもそも「医者は」「司法は」とカテゴライズすることが不毛と思います。
「一患者ですがこれだから医者は……」
ここまで聞いただけでこういう人の話に耳を傾ける気が失せませんか?
話合うつもりの人と鬱憤を晴らしたいだけの人が意見交換をするのがそもそも不毛なのかもですが。

医療のトラブルで民事訴訟はやむを得ないと考える立場でも
ブログ主さんの意見にうそ寒さを感じたのは確かですし
現在までの医療裁判は確かに医療崩壊の大きな一因であると思いますが
だから無差別に弁護士検事と名のつく人に当たればいいというものじゃないのでは。
そりゃ自分の子供が「たらい回し」で死んだからといって隣の医者に当たるようなものでしょう。

実際問題、訴訟に巻き込まれた医師が自殺しようが破産しようが
その訴訟に関わっていない司法関係者には情緒的には全く関係のないことで、ただ医療崩壊という共通の不利益を回避するため、
あるいは己の信じる社会正義のために医師と良好な関係を築こうとしてくれているわけです。
田舎内科医
2007/08/21 21:04
>医療従事者は、金をふんだくられ、名誉を失い、辞める、自殺する。法曹は?そんな目に合っているの?恥を知れ!ていうか氏ね。

大病を患う苦しみを味わった医者でなきゃ患者の訴えに口を出すべきではないとか、患者と一緒に泣き叫んでトラウマを表現する医師でなきゃ医師失格だと思いますか?
田舎内科医
2007/08/21 21:04
普通は裁判に負けた時でも、自分を弁護してくれた弁護士さんを訴えたりはしません。
結果が悪くても、がんばってくれた弁護士さんには感謝します。
また感謝しなくても、(専門家である)弁護士さんを訴えようとする人はいないと思います。(倍になって返されそうです)
だからお医者さんの立場が弁護士さんは分からないのかもしれません。
でも医療に関しては、多くの患者さんは感謝しますが、(ちょっとしたお医者さんの態度とかにもよるのでしょうが)時に思わしくない結果が出ると訴える人が最近は増えていると思います。
私が知っている限り、お医者さんはいい人ばかりです。
皆さん、ご自分の生活を省みず働いている方ばかりです。
だから、ここにいらっしゃるお医者さんは(弁護士さんが理解してくれないので)怒っているのではないでしょうか?

このままだと医療は確実に崩壊すると聞きました。
弁護士の先生方には一人でも多く、医療を崩壊させる側ではなく、崩壊する医療を食い止める側に回って欲しいです。
でめきん
2007/08/21 21:04
ぜひマイケルムーアの映画シッコをご覧になってください。市場原理主義とお金という大原則を軸にしている、ある意味明解で非常に筋が通った米国医療の真髄を見ることができます。大工が指を切断して病院にいくとこう言われます。”薬指は1万ドル、中指は6万ドル、支払ねなければそのまま治療の対象にはなりません。病院は利益追求が目的であり慈善事業ではない”事実もし病院がこのような患者を低い医療費で治療すれば、この病院に投資している投資家から不当に配当を減らしたとして病院経営者は訴えられます。非常に筋が通った世界です。
マイケルムーア医療映画シッコ
2007/08/21 21:13
すごいことになってますね。
でもこれも致し方ないきがします。
なんにせよもう医療は崩壊しきるのはほぼ常識なのですから。

>ますだ様

>私個人として、司法が医療を潰す意図があると感じた事はありません。司法制度に欠陥があり、その欠陥が結果的に医師に対して不当な判決をする場合があるとは思いますが。

>これはあくまでも司法システムの欠陥であり、司法が意図的に医療を潰そうとしている訳ではないと考えます。

ですが、そのシステムにのり、医学的に全く正当性のない訴訟を起こしている弁護士、
「心証」とやらでとんでもない判決を下す裁判官

は少なくとも医療崩壊に関しては「罪」とは言わないまでも「一因になっている責任」は、
あるのではないのですか?

医師には応召義務がありますが、弁護士にはありません。
裁判官の方には当てはまらないのかもしれませんが。

もし少しでも良識があるのなら、
今すぐにでも医療裁判を手掛けるのを、
すぐさまやめて頂きたい。

地方医大生
2007/08/21 21:50
そして司法制度を変える運動をして下さい。
今すぐです、もう10年も持ちません。

それが唯一の、医療崩壊を食い止める方法なのではないのでしょうか。

反論もあるでしょうが、それは全て、医療崩壊に通ず。
その反論は、同罪の方向へ向かいます。
地方医大生
2007/08/21 21:51
応召義務もなく、訴えられる危機感もなく、高みの見物をして思うように仕事している弁護士と、
自分に非が無くても結果が悪ければ犯罪者になり逮捕される可能性のある医師と、
協力できるわけがないだろうに。
ところで、ブログの管理者はもう放置プレイですか。
一般人
2007/08/21 22:04
一寸通りますよ
ここまでの流れを見て思ったこと。
多くのお医者さん、弁護士さん達が喧喧諤諤とノーガードで打ち合ってる様相なのに、自分で「放火」しておいて高みの見物と洒落こんでいる当のブログ主さんに「誠意」というものが感じられないのはおいらだけでしょうかね。ここまで放置プレー決め込んで良いものかと。こんな人が弁護士(しかも原告側という他人を「攻撃」する役)やって良いものかと。
勿論これがおいらのような与太者の無責任ブログであればこんなこと言わないよ。でもここは「ことばのプロ」である医療過誤訴訟「弁護士」のブログであり、

>医師の方から、批判が寄せられるかも知れないことを覚悟の上で、産婦人科分野の事件を扱うたびごとに思っていたことを書いてみた。(医療過誤 2007/02/17 11:47)

と医者からの批判が来ることは百も承知でブログ書いてる訳で。
通りががり
2007/08/21 22:07
ブログ主さん
以前にも申し上げましたし資料もお添えしたのですが、「放置プレー」も「削除・改竄」もブログ炎上の有効な「解決」にはなりませんよ。これも重ねて申し上げることですが、「応戦」するにせよ「謝罪」(というよりは行き過ぎを「認める」という表現でしょうか)にせよ、はっきり自分で「声を出」し誠意を示すべきですよ。
通りががり
2007/08/21 22:08
マイケルムーアはこう結論しています。医療事故に会いたくなければ自分でしっかり健康管理して病気にならないことだ。逆説的ですが、もし医療事故の会ってしまった時、その過失の半分は病気になってしまった患者自身にあるのではないでしょうか。米国のように巨額の利益追求を至上目的とする資本主義医療に対して、巨額の利益を求めて弁護士が巨額訴訟を起こす弱肉強食ジャングルの方が、変な大義名分や倫理を持ち出してごたごたしているより、お互いの追求する目的が明確ですっきりしているかも知れません。(良し悪しの評価は別ですが)
マイケルムーアのシッコ2
2007/08/21 22:09
その程度のキャパしかない弁護士さんということでしょう。
もし医師なら急変した患者さんを前に、対処法がわからずおろおろしているうちに、
患者さんは死亡して、訴えられますよね。
弁護士さんって良い商売ですね。
一般人
2007/08/21 22:11
このブログ、閉鎖も間近いような気がしますね。
誰か魚拓取ってくださいよ。
そろそろ閉鎖?
2007/08/21 22:13
まさか、某外人横綱のような「解離性障害」の状態に陥りレスできない状態なのでしょうか。そうでしたらこちらもしばらく保留しますが。
通りががり
2007/08/21 22:21
あら、まだ削除されていなかったのね。度胸ありますねぇぶろぐ主様は。
ところで彼女(でいいんですよね?)の問題発言、大淀町産科問題に対する書き込みが炎上のきっかけでありますが、とりあえず彼女の非はこの一点。彼女の扱った訴訟について、いいがかり訴訟かどうかわからない時点で非難する根拠が乏しいのかな、という気がします。度が過ぎると医療関係者も引きますよ。
高見の見物してます
2007/08/21 22:21
阪井千鶴子先生
お願いですから、何か答えて下さい。仮に本当に悪質な医療従事者がいて、それに対してあなたが正義感から裁判を起こしたいと思ったとしても、本当に誰も協力しませんよ。勿論私は決してあなたが悪い人ではなく、不勉強なだけだと思っております。
都落ちの医者
2007/08/21 22:27
>高見の見物してます
ただ少なくともこのご時世産科医一人潰してますから、言いがかりかどうかは別にして。お怒りの先生が多いのはもっともでしょう。怒られる先生より困るのはその地域の住民です。
都落ちの医者
2007/08/21 22:30
医療過誤専門を標榜している以上、不勉強は悪だ。看板に偽りありだ。
無知の知を知る者
2007/08/21 22:32
初めまして。
まずは昔の米国ニュ-ジャージ-州最高裁判所長官ヴァンダーヴィルトが挙げた法律家の5つの役割を挙げておきます。
@現行法の十分な知識に、その動向を見通す能力を備えつつ、依頼者に賢明な助言を与える。
A効果的な文章能力と話術、人権を主張擁護する技術、法廷における弁論に熟達していること
Bその職業、裁判所及び法を改善することに応分の責任を負うこと
C世論の形成に指導的役割を果たすこと
D公務につく機械があればそれを引き受けること

米国ですから法曹一元であり、主として弁護士に向けられた内容です。
@Aは皆が最低限有している(と思っている)でしょう。
問題はBCDであり、日本の法曹でこれを意識している人がどれだけいるでしょうか。
psq法曹
2007/08/21 22:32
続きです。

個別の訴訟で勝つのは嬉しいのでしょうが、それで終わるのではなく、もっとマクロ的に見てBDを実践する必要があるのではないかと思っています。
医療訴訟で言えば、原告として勝てばよいではなく、勝つべきものは勝って良い(医療側もそれは否定しない)が、そのもたらす影響、制度としてこれでよいのかを考える必要があると思います。

例えば、a法制度として改善の余地がないのか、b改善することによって個別の患者ではなく、全体としての患者(国民)に利するようには出来ないのか、c特に患者ではなく,患者の遺族が本当に金銭で賠償されるべきものなのか、d敗訴者訴訟費用負担に弁護士会は反対したが本当に一律にそれで良かったのか、などなどです。

「町弁」を名乗っておられるし、弁護士の増員にも複雑な心境のようであり、公益活動や新米弁護士を引き受けるのにも消極的なように読めましたが(ブログ全体を読んだ私の印象ですので間違っていたら非礼を詫びます)、それは上記BDの精神に反しないでしょうか。
psq法曹
2007/08/21 22:35
3連投です。

弱者(患者・遺族)擁護に徹するのだ、それ以外は自分以外の法曹の役割だ、とまで割り切っているとは私は思いません。

どこの世界にでもとんでもない輩はいるものです。
でも総じて見れば、医師は真面目であり、だからこそ無視してもいいような厚生労働省の通達や判例に敏感に反応し、それにも真面目に対応しようと考え、防衛医療・医療の崩壊を切実に考えているのだと思います。

王貞治の兄王鉄城さんは、ホームランを打った貞治がはしゃいでベースを回ったのを見て、「打たれた相手のことを考えろ」と注意し、それ以来王貞治は周囲に気遣うようになったと言われています。
制度や周囲のことを考えて見ませんか。
psq法曹
2007/08/21 22:36
医療専門弁護士とは、過失がない医療行為であっても、
結果が悪ければ、病死でも寿命でも、それを換金する職業ですよね?

○○すれば助かった可能性があったとか言いがかりをつけるんですよね。
○○する事による悪化のリスクは全く考慮しないで(笑)
勤務医やめて2年目
2007/08/21 22:39
>どこの世界にでもとんでもない輩はいるものです。
でも総じて見れば、医師は真面目であり、だからこそ無視してもいいような厚生労働省の通達や判例に敏感に反応し、それにも真面目に対応しようと考え、防衛医療・医療の崩壊を切実に考えているのだと思います。

お褒めの言葉ありがとうございます。
その真面目さを崩壊させてるのがマスゴミ、クレーマー患者、そして法曹界ですものね。
ドロッポ医
2007/08/21 22:50
psq法曹さん

結局、何が仰りたいの?

私の理解では、弁護士会は、医療訴訟というテロ活動を防止するための措置を何ら講じていない。医療訴訟を起こした弁護士に対する除名懲戒がなされたという話も全く聞かない。あるなら教えて下さいよ。

こうした自浄作用のない連中が、他人の誠実な職務に難癖をつけて誹謗中傷の限りを尽くすと言うのは、ブラックユーモアとしては面白いけれども、さてね。

なお、これだけの指摘を受けてなお、医療訴訟が社会の害悪であること自体に思い至っていない、理解できていないというのなら、それこそお笑いですわ。法律家には未来永劫医療の本質なんて分からない(能力的にも、資質的にも)のだから、離婚と相続だけやってりゃいいんだよ。できないことに手を出して自爆するなら勝手だけど、善良な医師を巻き込むな!!!!!
中堅勤務医
2007/08/21 23:01
>自浄作用のない連中

弁護士会には懲戒制度が用意されている

他方、医師会には懲戒制度が用意されていない
医道審議会による行政処分は存在しているものの、刑事訴訟の結果を待って処分する(つまり、行政処分すら司法に頼り切っている)

自浄作用のための手段が存在しない医師が、弁護士の自浄作用を云々するのは確かにブラックユーモアも良いところですね。
ますだ
2007/08/21 23:07
中堅勤務医さん

えー?psq法曹さんは、凄くいい話を書いていると思うけどなぁ。それに対して非難轟々わめき散らすようでは、却って中堅勤務医さんの書き込みのほうが醜く見えます。
峰村健司
2007/08/21 23:07
だから、早く医療崩壊を起こした方がいいのです。早く医療崩壊が起きた方が、早く医療再生が始まります。医療崩壊が遅れると、医療再生も遅れます。

私はあと1年半で医者を引退して遊んで暮らしますから、早く医療崩壊が起きてほしいと願ってます。自分が重病になる可能性の高い年齢になる前に医療再生を完了しておいてほしいからです。
壱千万払ってもSAR4800所持したい
2007/08/21 23:12
中堅勤務医さん
そういうことでしたら、善良でない(例えば証拠隠滅するような)医師もいるわけで、刑事裁判の結果を待って行政処分するようなことはせずに、医療界の自浄作用で排除してくださいと、そしてどの分野であれ訴訟を起こすことは権利です、などと売り言葉に買い言葉になります。

私はマチ弁さんに申し上げたわけですし、他人のブログですので、ここまでにしておきます。
psq法曹
2007/08/21 23:12
はじめまして。内科医です。
弁護士さんが、別に医療を破壊しようと思っているわけでないことも知っていますし、一般的な弁護士さんが医療従事者と同程度の倫理観と正義感を持っていることも知っています。
さらには、自浄能力という点でおいては弁護士の方がはるかに上をいっているのも知っています。その上で苦言を呈させていただきます。

(1) まず弁護士を名乗ってブログに書く以上、書いていることに対してだんまりを決め込んだり、問題となったエントリーを消すのは褒められないです。
特に後者に関しては、倫理的、あるいは心性的には(法的には勿論違いますが)医者の事故隠しと同様のものを感じます。

立木 志摩夫
2007/08/21 23:13
続きです

(2) 医者が逃げているのは、ある程度やむをえないことであって医者の倫理的な部分に帰着させるのは無理が有ります。
医者から見ると、それなりに必死に為になるよう頑張っているのに対して、結果が悪かったと、その頑張った相手から非難され、しかも世の中もそれに追随している。さらには専門外の人しかいない(当たり前ですが)裁判でも理不尽に思える判決が続出している状況です。
例えるならば、国選弁護人に選任されて全力を尽くしたにも関わらず、その被告人からこういう主張をしておけば、無罪になったはずだと事後的に責められ、しかも専門外の(例えば行政的な)方々を含め社会全体が同調する時代が来たとします。
それでなお国選を喜んで引き受けようという方々は少ないだろうと憶測します。それと同様なことが起きていると思ってくだされば。
立木 志摩夫
2007/08/21 23:14
psq法曹さんはちゃんとしたことを言ってられると思います。中堅勤務医さんとますださんはどちらもちょっと血が上ってられるみたいですが。
まる
2007/08/21 23:16
と、まぁ責めてばかりでも仕方ないので、理解していただければいいんです。
こう言った掲示板、あるいはブログの常として極端なことを言う医師もいるとは思うんですが、少なくともかなりの医師はおいらと似たような閑静だと思いますよ。
立木 志摩夫
2007/08/21 23:18
一寸通りますよ
ますだ氏2007/08/21 23:07のコメント

>弁護士会には懲戒制度が用意されている
>他方、医師会には懲戒制度が用意されていない

そもそも、各々の資格登録(弁護士、医師活動可能な状態になる条件)が全く違うのに上のような「全く意味のない」比較を試みる事がイタイと思うんですがね。
背景因子のバイアスを全く補正しないで比較カコワルイね。
通りががり
2007/08/21 23:20
で、そのご自慢の懲戒制度で実際に資格抹消されたセンセはどのくらいいるの?
通りががり
2007/08/21 23:27
また、
>医道審議会による行政処分は存在しているものの、刑事訴訟の結果を待って処分する(つまり、行政処分すら司法に頼り切っている)

コレって見方を変えると公正な「外部」に委託しているとも言えるわけで。
通りががり
2007/08/21 23:30
司法に対して苦々しく、あるいは腹にすえかねていらっしゃる医師の皆様、
皆様が今の心情に至るまでのご苦労を、慟哭を、想像していたたまれない思いをしています。もちろん当事者ではないのであくまで想像でしかありませんが。

ここのブログ主さんは確かに素人の私から見ても、今の医療の現場のことを十分に理解できているとは思えません。もう少しブログ主さんには医療について学んでいただきたいと思います。

ですが、医療側の弁護をされる人も弁護士なのです。弁護士の中には医療側にも患者側にも立たれて弁護されている人もいらっしゃるはずです。

弁護士の仕事は、依頼者の側に立って弁護をするのが仕事だと私は理解しています。それは、連続殺人犯であろうと、むごい犯罪にあった被害者であろうと、一患者として全力を挙げて治療に当たる医師の仕事と同じではないでしょうか。

いくつものトンでも判例を実際に判断し下しているのは裁判所であり、まともに審議をしない最高裁だったりしませんか?そしてそれは欠陥のある司法制度ではないですか?少なくとも、全国の弁護士全員ではないはずです。

ばあば
2007/08/21 23:34
そうすると、最初に比較して自慢した人のほうが、カコワルイということでFA?
> 中堅勤務医 2007/08/20 18:13
> ますだ 2007/08/21 23:07
私も通りますよ
2007/08/21 23:34
続きます。

大野病院の産婦人科医の弁護をされている弁護士さんと同様、大淀病院の産婦人科医の弁護をされる弁護士さんもおられます。不当な裁判を起こされている医師の側に立っておられる弁護士さんも、全国にはいらっしゃいます。

その医師側について戦ってみえる弁護士さんの戦意まで挫くようなことだけはおやめください。今の司法に腹をすえかねている想いは及ばずながら私にもあります。ですが、今一度医師の皆様には冷静になっていただきたいのです。

今の司法制度は不備があると私は感じています。その不備を是正するために一人でも多くの弁護士の皆様に、医療の現実を理解していただき、一緒に立ちあがっていただかないといけないのではないでしょうか。

このままでは、「角を矯めて牛を殺す」になってしまいます。私はそれを危惧するのですが……
ばあば
2007/08/21 23:34
ついでにちょこっと医者の言い分を聞いてくだされ。
例えば、刑事で弁護むなしく死刑の判決を受けた時に、同僚や先輩から「それは人殺しに等しいよ」と非難されることはありますか??

医師の場合、ある程度大きな病院だと必ずケースカンファランスというのがあって似たような言葉が飛び交います。あるいは臨床の場でもそうやって先輩から鍛えられていきます。
僕自身何度もそういう言葉を食らってへこんでいますし、逆に責めた事も数知れないです。
そうやって、医療全体の質や医師個人の質は改善していくんです。

ところが近年の医療訴訟増加に伴って、そういった悪い結果に終わった例がカンファになりにくくなっています。
このままでは日本の医療全体のレベル低下につながって、患者さんが困るだろうな、というのが凄く危機感です。
立木 志摩夫
2007/08/21 23:36
ばあばさん、済みません、タイミング悪くコメントの間に割って入ってしまいました。
失礼しました。もう行きます。
私も通りますよ(続)
2007/08/21 23:36
>各々の資格登録(弁護士、医師活動可能な状態になる条件)が
>全く違うのに上のような「全く意味のない」比較を試みる事が
>イタイと思うんですがね
かといって、医師会の他には懲戒処分を行えるような団体は存在しないわけで。

>公正な「外部」に委託しているとも言えるわけで。
医師が刑事裁判を望むのなら、「外部委託」でも何ら問題はないと思います。しかし、このブログでコメントされておられる大半の医師は、医療に対する警察・検察の介入を拒絶されておられるようですが。
ますだ
2007/08/21 23:37
 ざっと目を通しましたが・・・なんだか残念なブログですね。可能なかぎり、数々の貴重な書き込みに対する回答をなされることを切に希望します。最低限それだけはして下さい。
ぺがさす
2007/08/21 23:38
>ところが近年の医療訴訟増加に伴って、そういった悪い結果に終わった例がカンファになりにくくなっています。
>このままでは日本の医療全体のレベル低下につながって、患者さんが困るだろうな、というのが凄く危機感です。
 ↑↑
激しく同意します。

>ますだ
 仮にあなたにそのつもりはなくとも、あなたは立派な「煽り」です。自重して下さい。
ぺがさす
2007/08/21 23:41
>このままでは、「角を矯めて牛を殺す」になってしまいます。私はそれを危惧するのですが……
 ↑↑
そうですね。本来たたかうべき相手ではありませんから・・・
ぺがさす
2007/08/21 23:50
といったところで、何か自分の正体を明かさず一方的に責めているように見られるのもイヤなのでブログ主さんよかったらおいらにメールくださいね。
dokyu50アットhotmail.com(アットを「@」に変えてください)。

まじめな話、応援はしているんですよ。
弁護士さんに理解して頂けないことには日本の医療レベルは保てないと感じているもので。
立木 志摩夫
2007/08/21 23:51
psq法曹さまは非常に有益なお話をされていると思います。

このブログ主さまのミスは、大淀の案件を非常に浅い知識で揶揄的に書いたことにあると思います。おぎゃあ募金についてもニュアンス的に偏見を醸し出した記載をされ、自分で調べた形跡もありません。しかも医療訴訟を専門に扱う弁護士さんと自認してらっしゃる方であるということが記されており更に驚愕させられます。私には患者側弁護士がそのような軽率な人間にも勤まるのかと非常におどろいていますし、プロ意識の欠如を感じます。

なので、その点に集中して注意を喚起し、論難すれば、相手が勝手に自爆されているわけですから、何の苦労もなく勝てる言い合いのはずなのです。

しかし、医師側弁護士も裁判官も検察も患者側弁護士も「法曹が」と十把ひとからげにして何が問題かがかえってわかりにくくなるまま非難し、大きく出て反論しているような意見が一部にあるため、地雷を踏んで隙だらけのはずの相手につけいる隙を与えてしまいかねません。そこがとても勿体ない気がします。

相手は地雷を踏んでいるのです。隙だらけなのです。勿体ないですよね。
元内科医
2007/08/21 23:52
ところで「ますだ」さまはモトケン先生のブログでの長い言い合いをご経験された方なのでしょうか。このような狭いコメント欄を一瞥しただけで、医師が何を求め、何に憤慨し、何を考えているのか、また医師が司法についてどれだけ努力して理解を深めてきたのか、医師が司法についてどこまで知識を持つようになってきているのか、について知ったような口をきかれるのは、ちょっと失笑するしかないですね…。煽りってそもそもそういうレベルのものですけどね。
元内科医
2007/08/21 23:52
私も通りますよ(続)さん、お気遣いありがとうございます。でも、お気になさらないでください。タイミングは誰にも読めないのですもの。

トンでも判例が出来上がるそもそもは、冷静に考えればわかる筈のことが見えていない感情的になった患者側が起こしているのです。
哀しいことですが……
ばあば
2007/08/21 23:52
元内科医さん、よければこの元になったブログの内容をコピーして貼っていただけませんか??
僕が回ってきた時には大淀事件の件についての部分は削除されていたもので・・・

2007/08/21 23:56
>モトケン先生のブログ

どこですか? 寡聞にして聞いたことがありません。
ますだ
2007/08/21 23:57
「元検弁護士のつぶやき」で検索なさればヒットすると存じます。
元内科医
2007/08/22 00:00
ブログ主様からのお返事が無いののが気がかりです。
いずれ、「多忙のため」とか、「親族の法事のため」とか、
言い訳が記載される事態、あるいは一方的な閉鎖になるの
ではと危惧いたします。
私も通りすがり(病理医)
2007/08/22 00:13
コメントの最初の方に書かれた参考URLやモトケンさんの過去ログを必死に読んでいるところかもしれませんから、しばらく待ってみましょう。

ところで、彼女の最高裁までいって勝訴した事案の判例って読めるんですか>あれば読んでみたいですね。産科が和解に応じず、最高裁までいったというのはかなりの確率でいいがかり訴訟のような気がしてきました。(関西地方で最高裁産科敗訴の報道ってありましたか?それがヒントになると思うんですが)
高見の見物してます
2007/08/22 00:18
また通りますよ
ますだ氏2007/08/21 23:37のコメント

>かといって、医師会の他には懲戒処分を行えるような団体は存在しないわけで。
かといってそれで単純比較するのが正当化されないわけで。

>医師が刑事裁判を望むのなら、「外部委託」でも何ら問題はないと思います。しかし、このブログでコメントされておられる大半の医師は、医療に対する警察・検察の介入を拒絶されておられるようですが。
刑事裁判と行政処分とを取り違えておられるようですが、なんか支離滅裂ですね。
因みに医道審議会の行政処分の根拠は刑事だけではないですよ。
通りががり
2007/08/22 00:23
psq法曹さん

はぐらかさないで、私の質問に答えて下さいよ。

医療訴訟という名目のテロ活動を、弁護士会は抑制せず放置している。医療訴訟によって医師を不当に恫喝したことにより懲戒除名された弁護士は誰一人としていない。これが動かし難い事実ですね?

「訴訟を起こすことは権利」というのも、呆れた言い草です。要するに、どんな言いがかり、恐喝であろうと、訴訟という形式さえ踏んでいれば「権利」だと仰るの?

「A弁護士は弁護過誤によって無実の被告人を刑死させた極悪非道の殺人者だ!」と何の根拠も法律的知識もなく攻撃するのは名誉毀損だと思っていましたが、そうじゃないんですね。訴訟という形式さえとってれば、根拠なき攻撃、言いがかりをつけるのも「権利」として正当化されるのですね。だから、医師に根拠なく巨額の賠償金をよこせと恫喝するのも、訴訟でさえあれば正当化されるわけですか。法律的には。

法律家の常識は世間の非常識、と言っておきましょう!
中堅勤務医さん
2007/08/22 00:27
卑怯者だろうから閉鎖だろうな。
無知の知を知る者
2007/08/22 00:28
病院側につく弁護士もいるって、だから何なのですか。

マトモな弁護士が存在することは、患者側弁護士の横暴を正当化することにはならない。

だいたい、病院側の弁護士は、患者側弁護士が訴訟というテロ活動を行わないよう指導・監督しているのですか。除名懲戒しているのですか。全くしていないでしょう。

だって、そんなことしたら、病院弁護士の仕事をなくなって収入が減るから。結局、弁護士同士が、勝手にテロを起こして、その用心棒になってやるという名目で収益源を作ってるだけでしょ。マッチポンプの典型。

そもそもヤクザがいなければ、別のヤクザに用心棒代を払う必要もないんだよ。
中堅勤務医
2007/08/22 00:31
中堅勤務医 さま

もう何をおっしゃっているのかよくわからないのですが…
裁判を受ける権利は日本国憲法第32条で決められていますし、これを否定することは日本人である以上避けられないのでは…
あと裁判は「真実を決める場」ではなく「紛争を解決する場」ではないでしょうか。裁判官をより納得させた方が勝つ、ただそれだけのものです。それしか紛争解決の方法がないのですから、訴訟があること自体を恫喝とみなして否定することは無理ではないでしょうか?
元内科医
2007/08/22 00:37
ブログ主さん、はやく出てきた方が良いのでは・・・?
ぺがさす
2007/08/22 00:40
という周防監督の映画を観ました。面白くてやがて悲しい・・・
というのが正直な感想です。

その映画をめぐっての「日本裁判官ネットワーク」からコピペさせていただきます。

冒頭発言その4
裁判官・○○(松山家裁)

 映画を見て,地味なテーマなのに最後まで引きつける迫力があると感じた。裁判所作成の模擬裁判ビデオとの差は歴然である。監督の才能を感じる。

 最後の判決言い渡しのシーンで慄然とした。決まり文句ですませようとする裁判官の姿勢に,自分を重ね合わせ,ああいう言い方を自分もしてしまうかも知れないと思ったためだ。
たしかに被害者の女性は嘘を言う動機は考えにくい,しかし問題はその女性の証言が完全ではないことだ。わいせつ行為をされた手をいったん離したと証言しているから,その後の被告人の特定と間に時間的差が生じている。そこを他の証拠などと丁寧に検証しなければならないが,紋切り型の説示ですませようとする誘惑に駆られるのではないかと危惧したのである。私を含めて日本の刑事裁判官はあまりにも有罪慣れしてしまっている危険があると思う。




それでもボクはやってない
2007/08/22 00:40
最高裁まで行って勝訴した件って、もしかしてこれかしら?
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/02/post_e571.html
単なる感ですが…
峰村健司
2007/08/22 00:42
え?でもそれは棄却されてますけど、
どうなんですかね?
ある人物
2007/08/22 00:56
前置胎盤では、いったん出血が始まれば、またたく間に大量の出血となる場合が多く、緊急に大量輸血しても全然追いつかないような緊迫したケースもよく経験します。ですから、妊娠31週前置胎盤で出血が始まれば、母体の救命を目的として帝王切開を実施するのは当然のことだと思います。また、妊娠31週で児を娩出すれば、時に児が脳性麻痺となる場合も当然あり得ます。今後、今回のような事例が裁判で医療ミスとみなされて、1億円を越す損害賠償を科せられるようでは、前置胎盤で出血が始まっても今後は帝王切開は一切実施できないということになってしまいます。今後は前置胎盤の妊婦は出血多量で死亡するしかないということなんでしょうか?このような判決を社会が許してしまっても本当にいいのでしょうか?この判決に誰も抗議しようとはしないのでしょうか?このような社会状況の下では、全国的な産科閉鎖ラッシュの大きな流れは今後もますます加速されてゆくものと予想されます。

ある人物
2007/08/22 00:56
峰村先生、発掘どうもです。
もし、これが彼女の事案ならアウトです、擁護できませんぞ。産科医療のハカイダーとしてビッグネームを発掘できたことになります。毎日新聞のA記者級の問題訴訟ですねぇ、これ。

あぁ、言い出しっぺではありますが、もう知らん!
管理人様>さっさと閉鎖した方がよさそうですよ。
高見の見物してます
2007/08/22 00:58
>ますだ様

>私個人として、司法が医療を潰す意図があると感じた事はありません。司法制度に欠陥があり、その欠陥が結果的に医師に対して不当な判決をする場合があるとは思いますが。

>これはあくまでも司法システムの欠陥であり、司法が意図的に医療を潰そうとしている訳ではないと考えます。

ですが、そのシステムにのり、医学的に全く正当性のない訴訟を起こしている弁護士、
「心証」とやらでとんでもない判決を下す裁判官

は少なくとも医療崩壊に関しては「罪」とは言わないまでも「一因になっている責任」は、
あるのではないのですか?

医師には応召義務がありますが、弁護士にはありません。
裁判官の方には当てはまらないのかもしれませんが。
ますだ様これの反論を聞いていません!
2007/08/22 00:59
高見の見物してますさん

いや、まだ未確認です。後日法律関係の雑誌などを確認してみます。そう言っている間に誰か確認してくれるかな?(期待)
峰村健司
2007/08/22 01:03
あ、ブログに「判例時報にも判決が紹介された。」と書いてあるのを見落としていました。ということは判決文全文を読めるかな?
峰村健司
2007/08/22 01:19
No doctor, no error.
No hospital, no cost.
グリーンツーリズム
2007/08/22 01:51
・・・間違いないでしょうね。まさかこんなところで当事者の考えを読めるとは思いませんでした。

ところでYUNYUNさん、psq法曹さんなどお気遣いいただいた法曹関係の方々、どうかお気を悪くなさらないでくださいね。モトケンさんのブログなどで建設的なお考えをお持ちであることは良くわかっております。そちら側からのアプローチを期待しております。弁護士さんにも医者にもいろいろありますから、ひとくくりには出来ませんよね。特に医者は自分の意見を持つ、立派な医者であればあるほど攻撃的な傾向にあるようです。実際あって話してみると意外とそうでもない人も多いですよ。(そのまんまの人もいますが・・)
地方の勤務医
2007/08/22 01:59
弁護士会に懲戒制度があっても、機能していない以上、何の意味もない。

これまで、「不当にも医療訴訟を起こして除名懲戒された弁護士」は唯の一人もいないという、あまりにも分かりやすい現実がある。

除名どころか、不当訴訟、不当判決を繰り返すリピーター弁護士、リピーター裁判官をリストアップして再教育するという程度も再発防止策もない。

このように自浄作用のない司法界に代わり、心ある医師がリピーター裁判官リストを作成して、社会に警鐘を鳴らさざるを得ないというのが現実だ。何で司法の腐敗を、タダでさえ殺人的に忙しい医師がボランティアで正さないといかんのか。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/8599/1180673490/l50
中堅勤務医
2007/08/22 02:27
>峰村先生
是非紹介して下さい。
先生のブログでも構いません。
医大生
2007/08/22 02:49
psq法曹さんはとてもよいことをかいていらっしゃいますね。
ブログ主さん、過去はやむを得ないですから今後もう少し
1〜5をよくご理解いただけませんでしょうか。

不勉強ですみません。弁護士って要するに弁護するひとってこと
ですよね。だから本当に正しいことがなにかなんて考えたら仕事が
できませんよね。クライアントの立場に立って、その主張を裁判官へ
わかりやすく説明して説得するのが仕事でしょうから。要するに
実戦的なディベートの専門家ってことですよね。
じゃあ仕方のない話ですね。だって仕事・経済活動なんですから。

関係ない話ですが、産婦人科には女医さんがいっぱいいますが、一部
共通の特徴は、男性医師に負けたくなくて好戦的、論破したと思うと
得意になってしまいます。男性の多い法曹界ですから女性弁護士さん
もまた、うまくことが運ぶと声高に自慢したくなるものなんでしょうか。
すくなくとも最近は○○に間違われないようになりました、なんて自虐的に
プロフィールに書くくらいですからいずれかとってもコンプレックスをお持ち
のようにお見受けするのですが。
現在進行形で訴えられている産科医
2007/08/22 03:08
ちなみにあっちこっち読んでみましたがよほど逆転判決がうれしかったみたいですね。でも例数こなさないで医療専門を名乗るのはちょっと?ですよ。まるでなった気の産婆さんみたいですね。
現在進行形で訴えられている産科医
2007/08/22 04:02
世界的には極めて異例ですが、日本では医療事故については"業務上過失致死”として司法機関による”犯罪”捜査が必要になりつつあります。医療事故死があれば、まず”それは殺しか?”どうかが問われます。もし関係する医療従事者が責任をとり病院を辞職すれば”逃亡の恐れがあり、身柄確保のため逮捕されるかも知れません。(実際大野病院事件では逮捕されました)
世界にも稀
2007/08/22 06:32
懲りましたか?軽率な発言はおそろしい。>マチ弁おばさん弁護士
やれやれ
2007/08/22 07:45
YUNYUN様:

こういうご意見がずらり並んだ場面にぶち当たると、医師のために何かしなくちゃ、と思いかけた弁護士も、どっと引くわけで。それを見た私は、ああこれで支持者(候補)一人失った、最初からまたやり直し、どっと落ち込むわけで。
2007/08/21 19:08
ーーーーーーーーーーーーーーーー
中堅勤務医様の法曹への御意見も偏っている面もあると思うのですが、YUNYUN様のこの御意見に法曹の傲慢さが出ていますよ。

我々が患者さんに「そんなにうだうだ言っているのならまともな医療を提供しないぞ」って言ったらどう思いますか?YUNYUN様の御意見はこれと一緒の匂いがしますよ。

法曹界の仕事は「『法の元の平等』の精神のもと、平等で公平な審判を下すこと」ではないでしょうか。YUNYUN様の意見を見ていると、法曹の方々の、「医師たちは被害者面しておとなしくしていればいいんだ。余計な事言うと良い様にしてやらないぞ」という感情が見え隠れします。
やるきなくすなあ。
2007/08/22 08:34
はっきり言って、法曹の審判にかなりの不満を持っている一般国民は結構多いですよ。みんなかなり偏っていると感じています。そして、理不尽な判決を繰り返したり、違法すれすれのことをしている人間を排除できていませんよね。そのうち、国民の中から司法改革を求める声が高まってきて御自分たちの存在を危うくする可能性もありますよ。
やるきなくすなあ。
2007/08/22 08:35
お〜いブログ主さん、いないのかい?出てきなよ〜
七氏
2007/08/22 08:37
ただ、法曹は立法府で制定された法を守る立場ですから、大元の法律がいい加減ならどうしようもないですけど。やはり、立法府が動かなくては解決しない問題でしょうね。
やるきなくすなあ。
2007/08/22 08:37
>我々が患者さんに「そんなにうだうだ言っているのならまともな医療を提供しないぞ」って言ったらどう思いますか?YUNYUN様の御意見はこれと一緒の匂いがしますよ。

同意ですね。
実際医師はそう言えないが、弁護士は言える。
強者と弱者の立場が一目瞭然ですね。
弁護士になりたい
2007/08/22 08:39
阪井千鶴子さま

お友達がおそらく先生のかかわった訴訟判決文をみつけてくださいました。
がんばって頭からしっぽまで読んでみます。そして産婦人科医として感想を
述べさせていただく予定です。場合によっては引用させていただき、
ブログで使用させていただくかもしれません。よろしくお願いいたします。

せっかくですから、先生のご主張通り、判決文を読める環境を整えようとおもいます。どなたかが紹介してくださったhttp://www.tkclex.ne.jp/にも登録してみようとおもいます。
僻地の産科医
2007/08/22 08:43
(つづき)
ですから。お願いいたします。
そちらもこれを読んでくださいませ。
読んで感想をブログで頂けるとありがたいです。
(トラックバックがうまくいきませんでした)
医師,医療に対する社会の理解が必要
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/05/post_9c4d.html
「診療行為に関連した死亡の死因究明等のあり方に関する課題と検討の方向性」に関する意見 小松先生
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/05/post_e42a.html
人の力の及ばぬもの ある内科医の嘆息
http://blogs.yahoo.co.jp/seita/23137103.html
共有牧草地の荒廃  ある内科医の嘆息
http://blogs.yahoo.co.jp/seita/21808446.html
わがまま医療と安全性 ポンコツ研究日記
http://ameblo.jp/y-gami/entry-10043541931.html
僻地の産科医
2007/08/22 08:47
俺一般人だけどこれは引くわ。

俺ら技術屋って客観的中立的視点を保つ為に日々鍛錬を強いられるんだけど
弁護士って同業に諭されるまで相手方の情報収集とかしないもんなの?
で、ネットで批判的なコメント見たら敵に回るの?
医者は目の前で理不尽な罵倒されても逃げられないのに?

YUNYUN氏他の献身的努力には頭が下がるが
そんな努力が必要なほど独善的な集団なの弁護士って。
いい商売だね
2007/08/22 09:05
峰村先生、発掘ありがとうございました。
どんな裁判だったのかと思っていましたが、この判決にはショックを受けました。シンジラレナイ判決です。こんな判決が出るのでは世も末!!!原告側弁護士も、裁判官も司法に携わる資格無しかと(少なくとも医療裁判に関しては)。。最低限、現在の医療技術水準に基づいた適正かつ公正な判断を下していただけないのであるならば、司法そのものの存在意義がなくなってしまいそう。これやったら公儀の名の基の私刑となんら変わりない!!
saki
2007/08/22 09:59
勘違いの無いよう念のために言っときますが、中堅勤務医ややるきなくすなぁみたいなバカは医師の中でごく一部だけですからね。まぁ他の人のコメントを見ればわかるでしょうが。
地方内科医
2007/08/22 10:00
地方内科医様:
>バカは医師の中でごく一部だけですからね

どういう点がばかなのかお教えください。
やるきなくすなぁ
2007/08/22 10:21
かんたさん、ご紹介ありがとうございます。
さっそく登録しまして、今後の運営について良い材料にする所存です。
患者さん側がなにを問いたいのか、をもう一度勉強しなおすつもりでおります。

ブログ主先生も、患者さんの味方の立場を変える必要はありませんが、今一度ご自身の足元から見直してみませんか?
医師が死なせようと思って死なせた事例については、追及の手を休める必要はありません。
うちの病院を含めてどんだけぶんどってもかまいませんよ。
でもそんな事例は一件もなかったでしょう?
そして、お取り扱いの事例がそうでなければ、これからは良くご検討いただけないでしょうか。

またまたきつい事を書きましたが、先生の今後のご活躍を期待しています。
患者側医療側すべての救世主になりうることを、遠くの地から心から願っております。
事務員
2007/08/22 11:29
内輪もめ?は困ったもんだ!どなたかのコメにあった様に原告側の弁護士に対して、当然、被告(医師)側の弁護士だっているんですからネ、弁護士全てが敵という考え方には賛成しかねます。論じるべきは、現在あちこちで見られるDQNな裁判結果に対して現在の医療側がとるべき(見出すべき)最良の方法をいかにして構築すべきということでは?
saki
2007/08/22 11:30
saki様: YUNYUN様:
私は別に弁護士皆さんが敵だと思っていませんよ。むしろYUNYUN様は味方ですし、非常に有難い存在です。決して攻撃するつもりはありません。ただ、あのようなおっしゃりようをされたら、こう返さざるを得ませんよ、ということです。

法曹の方は知らず知らずのうちに傲慢な考え方に染まっています。注意してください、ということを書いたつもりです。(以前の医学会もそうでしたね。私はそういう驕った医学界が大嫌いでしたけど。ただ、今の萎縮しきった医学界も問題です。)
やるきなくすなあ
2007/08/22 11:41
もうひとつ
《事務員》さん 
冷静なコメありがとうございます。
救われた気がするコメでした。
あなたのおっしゃるとおり明らかな医療過誤に関しては我々医療側も決して庇う事はしませんし、かつてもそうであったものと確診しています。しかし、昨今の医療裁判においては、過失なくしても結果論を論じるがために医療(医師)側の敗訴ということに対しての不満が鬱積しているのです。民事は兎も角、刑事まで有罪になるというのは納得いかないということなのです。最近の原告の訴えや判決を見ると、まるで医師が病気を作り、患者さんを意図的に殺した、とでも言っているような訴状や判決が多くあります。どこかの路上で車を運転して故意にひき殺したほうがまだ賠償金が少ないのではと思えるものばかりです。弁護士の先生方何とかこれについてのコメントいただけないでしょうか??
saki
2007/08/22 11:47
顔を見た瞬間に病名が分からなければ診断ミス。
薬飲んで一発で治らなければ治療ミス。
結果が悪ければ裁判。

こんな世の中でやる気なんかでますか。
私はもう辞めるからいいけど・・・。
救急現場に人がいない?でも、そんなの関係ねぇ!オッパッピー!
救急医
2007/08/22 12:28
【文献番号】28110568

損害賠償請求控訴事件
大阪高等裁判所平成一五年(ネ)第一〇四四号
平成17年9月13日民事第四部判決
控訴人 甲野一郎
同法定代理人親権者父 甲野太郎
同母 甲野花子
控訴人 甲野太郎 ほか一名
上記三名訴訟代理人弁護士 阪井基二

同 阪井千鶴子 

被控訴人 徳島県
同代表者徳島県病院事業管理者 塩谷泰一
同訴訟代理人弁護士 田中達也
同 田中浩三
こちららしいですね。
2007/08/22 12:29

文献種別 判決/大阪高等裁判所(控訴審)
判決年月日 平成17年 9月13日
事件番号 平成15年(ネ)第1044号
事件名 損害賠償請求控訴事件

判決概要 帝王切開術によって出生した子とその父母である控訴人らが、
控訴人の出生に際し、被控訴人が設置、運営する病院の担当医師らの医療行為に
不適切な点があったため、控訴人に脳障害が残ったとして、
不法行為又は診療契約の債務不履行に基づき、損害賠償を請求した事案で、
担当医師には、母に対して帝王切開術を施行する必要性がいまだ肯定できないのにこれを実施し、
子を在胎31週4日で肺機能や脳室周囲血管の未熟なままに娩出させた過失があり、
また、父母に対し、帝王切開の選択が胎児に与えるリスクや他の選択肢の可能性について
説明しなかった点において、説明義務の違反があるとして、請求を一部認容した事例。
文献番号 28110568
2007/08/22 12:31
徳島中央病院の件で当たりだったようですね。

これから判決文が出てきて、皆さん読まれるとおもうのですが、一つ注意事項を。

もし判決文を読んで、不当な判決だと思ったら、勿論このブログの主も責めたくなるでしょうが、一番責めるべきはこのブログの主ではなく、判決を書いた裁判官だと思います。ブログ主さんだけでなく、裁判官を大いに批判しましょう。

その他こんなことに気をつけるといいだろうということは、モトケンさんのブログにかつて書きました。良かったらご覧下さい。
http://www.yabelab.net/blog/2007/06/25-110718.php#c72237
峰村健司
2007/08/22 12:39
あなたが死刑囚の弁護を受けたとしましょう。あなたの最善の努力にもかかわらず判決は死刑だったとしましょう。その後あなたは被告の家族から年収の5年も10年にも相当する損害賠償を提起されるような状況を想像してみてください。
或いはあなたが下級審の裁判官だったとして、あなたの出した判決が上級審で覆されたら、あなたは不名誉とともに職を追われる様な状況を想像してみてください。
医師の方々が直面されている状況は、これらとさほど変わらないと思いますが、いかがでしょうか?
通りがかりのもの(非医療従事者)
2007/08/22 13:09
峰村先生すごいですね〜判例まで見つけるとは!!
弁護士さんは代理で主張しただけという点では非難されるいわれはないと反論されそうですが、やっぱりこの訴訟はマズイでしょう。帝切遅かったから訴訟(大和市立病院)が東の横綱とすれば、帝切早かったから訴訟(徳島県立中央病院)は西の横綱となるでしょう。それくらい当時酷い判決だと思ったものです。



...で、鑑定医は?ww
高見の見物してます
2007/08/22 13:13
モトケンさんのブログは前から読んでて、裁判システムの問題点も医療側の深刻な状況も理解してるつもりだけど。なんかここのコメント欄は、とりあえずブログ主を叩きのめして溜飲を下げようとしてるだけの人が多いように思えて仕方がない。

ここで感情的にバッシングしてる医療側の人たちはブログ主がどうすれば満足なの?
ブログ主が「私がバカでした。申し訳ございません」と土下座して、「今後は、訴訟を考えて相談に来た患者遺族は例外なく一切合財門前払いして、医療過誤訴訟というテロ行為の撲滅にまい進いたします」と表明すればいいの?

医療側を完全に治外法権とし、患者側は何事が起きようと運命として受け入れ、声を上げることがあってはならないわけ? 
上の方で、医療側の自浄力を無条件に妄信してるようなコメントがままあるけど、それが一般的な見解なの?
テロ行為?
2007/08/22 13:14
粘着して申し訳ありませんが、もう一言。
>事件受任に際しては,依頼された案件について,“本当の解決は何か”を,依頼者とよく話し合わなければならないと考えています。

これは立派な姿勢だと素人ながらにも思います。プロの仕事だと思いますし、またご自信のリスクヘッジとしても有効だと思います。先生は面談の間に、「この依頼者は何かおかしい」と感じられたら、仕事を請け負うことをお断りにはなりませんか?
お医者さんたちにはそのような贅沢が許されれているのでしょうか?2ちゃんねるに取り上げられたことがきっかけでいわゆる「炎上」となっているわけですが、しかしその根本は、法曹の世界に生きられる先生の環境と、医師の方々のそれとのあまりの非対称性に端を欲するものであること、是非ご理解いただきたいと思います。
通りがかりのもの(非医療従事者)
2007/08/22 13:18
>医療側を完全に治外法権とし、患者側は何事が起きようと運命として受け入れ、声を上げることがあってはならないわけ?

次の究明制度が整うまでは、
そうでもしない限り、
医療はなくなるでしょう。

なくなってもいいなら、ぜひ声を上げてください。

2007/08/22 13:28
>医療側の自浄力を無条件に妄信してるようなコメントがままあるけど、それが一般的な見解なの?

少なくとも裁判官、弁護士のようなドシロウトよりはよほど、、

早くオーストラリア型の制度を作ってほしいものです。

2007/08/22 13:30
オーストラリア型の制度って、どんなものなのですか?
一般人
2007/08/22 13:40
警察内に医療事故専門の医師の捜査官を配置し、すべての医療関連死については患者本人・家族の意志とは関係なく強制的に届出・死因究明解剖を義務づける。そして可能な限り真実を明らかにし公表すべきと思います。その事実を過失と判断するかについては司法が決めることになります。死亡したのは医師の過失のせいだと怨み憎悪と復讐に燃える遺族に対して、過失がないことを納得させるには厳然たる事実が必要だと思います。
医療事故捜査官
2007/08/22 13:42
>英国圏のオーストラリア・ビクトリア州などでは、コロナー(検死官)制度のもと、司法関係者と法医・病理医が協力し、医療関連死を解剖し臨床評価を行ない、死因を究明し再発防止に生かす仕組みが確立しています。また患者の苦情を受付け、調停を行なう仕組みも機能しています。

とあります。また「安全対策」の原則免責の報告までも統括し、
事故の究明された原因は全て医療従事者のメーリングリストでフィードバックする。

こういった制度が普及すれば、
医療事故も減るのではないかと。

そして患者家族も真相がわかり、
医療従事者も「専門家の判断」なら納得できるはず。

2007/08/22 13:51
障碍児の父親やってます。
世の中には子供が五体満足でない事に対し、自分を責める事無く医師に八つ当たりする親も居るんですね。
その下らない八つ当たりをサポートする弁護士さんも。
それで一億円ゲットですか。
世も末です。
医療を受ける側の人
2007/08/22 14:11
>自分を責める事無く医師に八つ当たりする親も居るんですね。

タバコや酒、薬といった明らかなモノがない限り、
どうか自分を責めないで頂きたく思いますし、
少なくとも余裕のある医療施設であれば、
そうやってご家族の心のケアはされているものと思いますが、

善意で診ていた医者を悪にすることは
それ以上に間違っているのではないのではないのでしょうか。

2007/08/22 14:18
医療過失の有無を判定するにあたっては、適切な鑑定医の選定が非常に重要です。その専門分野の大家や大御所が鑑定すると”こんなこともできない(分らない)低レベルの医師がへまをやった”と言った鑑定になることもあり、専門外の医師の鑑定よりもかえって厳しい結果になることもあるそうです。過失の有無の判定の本質は弁護士ではなく、鑑定医vs被告医師の戦いです。
適切な鑑定医
2007/08/22 14:20
追伸
中堅勤務医さんややるきなくすなぁさんの気持ちはよ〜〜くわかります。本心は私だって同じだし、お二人と同じように言いたいのは山々です。ここにコメしてくださっているどの先生も本心はおんなじだと思いますよ!おそらく、皆さんそう言いたいのだが(お二人が)代弁してくれているので(ホッとして)それじゃあ俺は冷静な側に立ちましょう。。というのが本音ではないでしょうか。決して本心からの非難ではないものと思います。。
saki
2007/08/22 14:55
棒様
>次の究明制度が整うまでは、
>そうでもしない限り、
>医療はなくなるでしょう。
>なくなってもいいなら、ぜひ声を上げてください。

もしかして、今まで善意の医師がさんざん司法の犠牲になってきたのだから、その分だけクレーマーでない患者側も泣き寝入りして当然だと言いたいのですか?

>少なくとも裁判官、弁護士のようなドシロウトよりはよほど、、
そんな混ぜっ返しには何の説得力もありませんよ。
それは、法曹界の自浄力は「グダグダ」だけど、医療界の自浄力は「グダ」くらいだからマシだという意味ですか?
たとえばリピーター医師に代表される、臨床での適性に欠けた医療関係者を
患者から切り離す仕組みは有効に機能しているのですか?
一般患者
2007/08/22 15:43
続きです。
これまでのあなたのおっしゃりようは、言いがかりでない「本物の」医療過誤をいかにすくい上げるか、患者を救済するか、再発防止策を検討するか、場合によっては医療側を裁くかという視点が全く欠けています。今の日本の司法制度が公正さに欠けているのは事実です。ただし、「公正さ」は患者側にも医療側にも平等であるべきでしょう。
クレーマー患者はきっちり峻別されなければならない。その一方で、責めを負うべき医師がいたならばきっちり負わねばならない。アメリカでは、日本のように刑事訴追されない代わりに、行政処分として免許を剥奪される医師が大勢いるそうではないですか。

あなた方の怒りや失望は全くもってもっともだとは思いますが、患者や法曹を十把ひとからげに敵視して何が得られるのですか?
一般患者
2007/08/22 15:44
>あなた方の怒りや失望は全くもってもっともだとは思いますが、
>患者や法曹を十把ひとからげに敵視して何が得られるのですか?

うちの町からは訴訟のおかげで産婦人科がなくなりました。
得られるどころか失いましたが。

お医者さんを叩く時代はそろそろやめにしませんか。
一市民
2007/08/22 15:50
リピーター医師、そんなものマスコミが作り上げたバッシング用語ですよ。例えば、自然分娩で有名なY医院は伝聞情報ながら、かなりの問題症例が発生していますが、独特の話術、取り巻きの助産婦の擁護があり、自然分娩の神様として慕われています。本来、リピーターとしてバッシング受けかねないケースでも医師患者関係がうまくいっていれば問題にならないこともあるのです。現在、医療機関を受診する時、少ないながらも患者さんが不信感を露骨に表現しながら受診してくる現状で信頼関係を築くのはかなり困難となっています。そのため、特に産科、小児科、救急(治らなければ医者のせい)から医師が立ち去っているのです。

一度、このサイトの声明を読んでください。公の場で産科医師がこのような激文を載せる意味を考えてみてください。

分娩取り扱い終了のご案内
http://www.oakclinic-group.com/info.html
DQNWATCHER
2007/08/22 15:55
>たとえばリピーター医師に代表される、臨床での適性に欠けた医療関係者を
>患者から切り離す仕組みは有効に機能しているのですか?

「医療関係者」自体が患者から切り離されてますよ。
もちろん都内も例外ではありません。
あなた、「一般患者」を名乗る割にお粗末ですね。
医療を受ける側の人
2007/08/22 16:01
患者や法曹を十把ひとからげに敵視しない=お医者さんを叩く

はあ? 大丈夫かあんた。
上の人は患者も法曹も色々だから一緒くたにするなって言ってるだけだろ。
医者にだって献身的な善意の人とロクデナシのヤブ医者が両方いるのは事実じゃないの? 患者や法律家も同じ。
善意の医者は守られるべきだけど、リピーターとかモノホンの重過失をやらかした医者は叩かれて当然だろ。
通りすーがり
2007/08/22 16:02
>「医療関係者」自体が患者から切り離されてますよ。
>もちろん都内も例外ではありません。

意味不明。幼稚園から出直せや。
七誌
2007/08/22 16:03
一般患者さん

だからね。「クレーマーでない患者側」とか「責めを負うべき医師」の峻別は、法律家には土台無理なんですよ。医学について無知な上、どうにかして医師を負かそうという偏見とコンプレックスに満ち満ちた連中なんだから。

「リピーター医師」というのは、マスコミと法律家が好むレッテル貼りです。「臨床での適性に欠けた医療関係者」は、絶無とは言わないけれども、世間で言われているよりはずっとずっと少ない。そして、そのように問題のある医療関係者を峻別し、適切に再教育できるのは医師であり、問題のある医師は現場から自然に遠ざかる、遠ざけられるものです。患者だって、クレーマーでない正当な言い分であれば、医師が耳を傾けないわけないでしょう。相手をしてもらえないのは、要するに理不尽なクレームだからですよ。それを医学的に無知無能な弁護士が焚きつけるからおかしなことになる。
中堅勤務医
2007/08/22 16:07
大体、アメリカでは(というか、日本以外では)司法が日本ほど暴走していないんですよ。それに、アメリカでの処分が多いから日本も多く処分しろというのは無茶苦茶でしょう。日本の医療はWHOによって世界一のレベルにあることが公的・客観的・科学的に証明されているのです。一方、法律家は明治時代の法律と判例で弱いものいじめに邁進するばかりで時代に即した進歩がない。明治の道具で平成の医療を裁くというのがナンセンスの極みです。医療は一流、司法は三流。裁かれるべきは司法です。
中堅勤務医
2007/08/22 16:08
>医療事故捜査官様

>すべての医療関連死については患者本人・家族の意志とは関係なく強制的に届出・死因究明解剖を義務づける。

現在日本では、非常に病理解剖・司法解剖を行える人材も財源も不足していますが、それはどこから持ってくるかの策の提示をお願い致します。

医療関連死の定義をお願いします。病院で亡くなったら全部医療関連死ですか?どう考えても、不慮の事故としか思えないことまで報道や訴訟の対象になっていますから、将来的には亡くなった方は全員解剖ということになりかねませんね。
脳外科見習い
2007/08/22 16:08
>もしかして、今まで善意の医師がさんざん司法の犠牲になってきたのだから、その分だけクレーマーでない患者側も泣き寝入りして当然だと言いたいのですか?

そう思われるならどうぞなき寝入らないでください。
ただしそれは瀕死の病院に追い討ちを打って、
完全にあなたの街から病院をなくすだけです。
それでもいいならお好きにどうぞ。

真相も、今の制度では分からないです。
だからオーストラリア型に早急にすべきと申し上げているのです。

>それは、法曹界の自浄力は「グダグダ」だけど、医療界の自浄力は「グダ」くらいだからマシだという意味ですか?
たとえばリピーター医師に代表される、臨床での適性に欠けた医療関係者を
患者から切り離す仕組みは有効に機能しているのですか?

少なくともオーストラリア型の医療関連死の原因究明制度では
本物の「真相究明」
に非常に有効に機能しているので、
リピーターといっていいのかは分かりませんが、
少なくとも処分等自浄作用も含めて、非常に機能していると伺っています。

2007/08/22 16:09

イギリスにも似たような機構はあり、自浄能力も日本よりは圧倒的に優れていますが、
穴をすり抜けた事例(リピーター排除の失敗)もあるため、これの導入には慎重になるべきです

2007/08/22 16:09
DQNWATCHERさま

「リピーター医師」という単語の是非はともかくとして、「医療ミスを繰り返す医師」というものは実際にいると、モトケンさんのブログで医師の方も認めておられました。
そういう方への対策は必要ないのでしょうか。それとも「そんなものは幻想なのだから対策も何もない」ということなのでしょうか。

医療を受ける側の人さま

お粗末で申し訳ありません。
おっしゃる意味がいまひとつわかりません。
もう少し噛み砕いてご教示願えませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。
一般患者
2007/08/22 16:12
>英国圏のオーストラリア・ビクトリア州などでは、コロナー(検死官)制度のもと、司法関係者と法医・病理医が協力し、医療関連死を解剖し臨床評価を行ない、死因を究明し再発防止に生かす仕組みが確立しています。また患者の苦情を受付け、調停を行なう仕組みも機能しています。

もう一度申します。
日本の司法解剖は最悪です。あくまで「犯人探し」であって原因究明ではない。警察は「犯罪者を摘発」するプロであって、「医療事故の原因を調査する」プロではない。警察がかき回したお陰で「事故調査委員会」が事故原因を突き止めようと思っても、わけが分からなくなっていたりするのです。

しかも警察は「真相や結果を隠蔽します。」あくまで犯罪者を探すための機密情報だからです。

従って、司法解剖の結果を知らない当事者の医師は説明のしようがなく、
また家族にも結果が伝わらないため不審に思い、

血みどろの民事裁判が始まるのです。

2007/08/22 16:15
通りすーがりさん

同じことだけど、「リピーターとかモノホンの重過失をやらかした医者」を選び出すのは、マスコミや法律家には無理なんだよ。

マスコミや法律家の所業は、善良な医師に、「リピーターとかモノホンの重過失をやらかした医者」というレッテルを貼って医療現場から追い出し、巨額の賠償金地獄で破産の憂き目に合わせ、社会のために粉骨砕身して尽くしてこられた先生方の一家を路頭に迷わせることに他ならない。

大体、「モノホンの重過失をやらかした医者」を選び出せたとしたって、その人に巨額の賠償を強要して牢獄に繋ぐことが事故防止に役立つわけないだろう。そういう場合にこそ免責を保証して調査に協力してもらい、事案の解明と再発防止を図ることこそが重要だ。これ、世界の常識なんですけど。
中堅勤務医
2007/08/22 16:17
>一般患者 氏
「イシャはどこですか?」
「ちくしょう、目医者ばかりではないか。」
ねじ式な世界は目前ですよ。
医療を受ける側の人
2007/08/22 16:19
>医療関連死の定義をお願いします。病院で亡くなったら全部医療関連死ですか?どう考えても、不慮の事故としか思えないことまで報道や
訴訟の対象になっていますから、将来的には亡くなった方は全員解剖ということになりかねませんね。

ただ、真に専門家を交えた第三者機関を作りうるのであれば、
それも構わないのではないのでしょうか。

少なくとも、「死因がどうだ」と火葬した遺体の原因を民事裁判で争うよりって
裁判官に「患者救済型、ねじまげ」をされるよりは、
医療従事者の無実が証明できて、余程よいと思います。

もっとも、死因の原因究明と再発防止の大事さの分からない日本の行政と国会が、
こんなことにお金を裂くとは到底思えませんが。

2007/08/22 16:20
>大体、「モノホンの重過失をやらかした医者」を選び出せたとしたって、その人に巨額の賠償を強要して牢獄に繋ぐことが事故防止に役立つわけないだろう。そういう場合にこそ免責を保証して調査に協力してもらい、事案の解明と再発防止を図ることこそが重要だ。これ、世界の常識なんですけど。

おっしゃるとおりにございます。
世界の常識であります。

日本は医療に関して、
医者は先進国ですが、
司法が後進国なのです。

2007/08/22 16:21
一般患者様
問題医師は確かにいます。しかし、マスコミ、自称医療ジャーナリストを代表とする医局バッシング&研修医制度で医局は崩壊しました。これまで問題医師は教授の許可がなければ臨床最前線では働けなくなっていました。しかし、現在、医局に所属する医師は少なく、研修病院も腰掛け程度にくる研修医の面倒を将来にわたってみることはありません。ですから、ある程度研修を積んで病院を離れてしまえば、フリーランスとして問題医師が活動する可能性は高まったと言えるでしょう。その医師を排除するのは医師間の口コミになるのでしょうかねぇ...医局がゲートキーパーの役割を果たしていたことを理解していなかった報いは国民、一般患者が受けるべきでしょう。

後、ハイリスク症例を一生懸命診ている医師も事情がわからない患者からはリピーター医師に見えるんでしょうね。ハイリスクということは患者死亡という結果が多く、無理解の患者家族からはバッシングの嵐となっています。実際、救急センターやICU勤務医師が燃え尽きて辞めるケースが増え、救急医療も崩壊してきました。急病になるならAM9-PM5時までという時代はすぐそこですよ。
DQNWATCHER
2007/08/22 16:25
棒さんへ
>オーストラリア型の医療関連死の原因究明制度

 についてですが、今、日本でも(社)日本内科学会が「診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業」を実施しています。
 この事業の成果はどうなっているかご存知でしょうか。もしご存知でしたら、お教え下さい。
M.T.
2007/08/22 16:38
一般患者様

「どこかいいとこ(病院)、知らない?」と家族や知人に尋ねられた
経験は、また聞いてみたくなられた事はありませんか?
自分の病気に向かい合う気持ちになれない患者さんもいらっしゃいますが、
なんとかしたい、と思われている患者さんは、自分の掛かろうとする医師に対する情報を集める事に熱心だと感じます。

評判の悪い医師のところには、
フリーアクセスが許され、窓口での支払額はほぼ同じ現在の医療制度では、
患者さんは集まらないでしょう。
当院の受診理由は、ありがたいことに「家族、知人のすすめ」が最多です。

また、苦情を書き込める掲示板やそれを売りにしている投票サイト(?)もあり、パソコンに接続できる環境があれば、悪徳医師、リピーター医師ではないかと、検索をかける事は可能です(病院名、評判などのキーワードで)。

2007/08/22 16:47
一般患者さん

「医療ミスを繰り返す医師」が存在すると仮定しましょう。しかし、それを法律の力で探し出すのは無理です。現に、これまで失敗してきました。未来永劫無理でしょう。

「リピーター裁判官によって過失と認定された医療行為」と「実際に過失のある医療行為」の間には何らの相関関係もないことは、客観的な研究データから明らかになっている事実です。つまり、法律家によって「医療過誤」と認定されるかどうかは、完全に当てずっぽうの世界です。

結局、医療を法律で裁くのは、通行人を手当たり次第に射殺した上で、「中には悪いことをしてる奴もいるのだからいいだろう」と正当化するようなものです。

たしかに、通行人の中には悪いことをした人もいるでしょう。しかし、上記の行為は、世間の常識では殺人であり、無差別テロと呼ばれます。それに気付かないのは当の殺人鬼のみ。しかも、彼らは正義を行っていると自己陶酔しているから恐ろしい。
中堅勤務医
2007/08/22 16:48

DQNWATCHER先生のご意見と重なってしまいますが、
昔の医局の教授はその絶対的権限で、
「○○君は基礎がいいよ。向うの教授にお願いしておいたから」
と臨床の場から離す事も可能でした。事実、○○医師はOBで監督役医師の
いる診療所以外では臨床をさせてもらっていませんでした。

マスコミに問題を挙げ連ねられ、崩壊させられた医局制度ですが、
臨床に向かない医師を診察室に座らせない、医局員を講師をエサに僻地へ、それも格安で強制派遣させるなどいいところも沢山ありました。
た(その2)
2007/08/22 16:49
このブログとコメントを一人でも多くの産科医に読んでもらいましょう。そして、身の振り方を真剣に考えてもらいましょう。
犯罪者扱いされて家族を悲しませないように、真っ当な仕事に就くように指導するための最高の教材です。阪井千鶴子さん、ありがとう!
阪井千鶴子さん、ありがとう!
2007/08/22 16:59
>医療事故捜査官様

僕のブログのエントリーです

http://blog.goo.ne.jp/peak1839/e/0215a7dbea2145d3a51205badb33ac16

http://blog.goo.ne.jp/peak1839/e/e7344fb5b40ddfbf83b07a39e9c940d9

こういった事例に対してシステムの問題点を放置したまま
しかも御高齢で死因が明らかな事例に対して解剖せよというのは
人間の感性としていかがなものかと思います。
脳外科見習い
2007/08/22 17:02
第三者機関設立の為なら医療費2倍になっても構わないと俺は思うが、今の値段でも馬鹿の一つ覚えで高い高い言ってる日本の民度じゃ無理だろな。
リピータ峻別は少なくとも弁護士には立場上無理。出来ない事を責めはしないが出来ると思ってんなら大きな勘違い。ここのブログ主が叩かれてるのも元はと言えば中立でもない(因って峻別も出来ない)のに社会正義ぶった事書いたからでしょ。『医療過誤専門を標榜』って只のAmbulance chaserじゃん。
いい商売だね
2007/08/22 17:14
M.T.様

私の記憶も確かではありませんが、
それなりにうまくは回っているようです。
が、リクルートが大変なようです。
弁護士が原因であったり、医師が原因であったり、患者が原因であったり。

ただ、少なくとも看護師を旨く苦情対応にあたらせるというのはどんぴしゃだったそうでありますし、

死因解明に関しては、外科医が参加すると法医解剖の精度も飛躍的に向上し、
再発予防に結び付けられるのは間違いないようです。

ただ、その分外科の先生が参加する時間をみつけるとか、
悩みの種は尽きないそうですが。

すみません、今手元には資料がないので、
この辺りにしておきます。

2007/08/22 17:27
いずれにせよ、
ゆくゆくはモデル事業の発展にせよ、
オーストラリア型にせよ、
「犯人探し」
ではなく、
「真相究明」と「再発防止」と「再教育」に重きをおいたものになってほしいです。

2007/08/22 17:32
た(その2)さま
> 臨床に向かない医師を診察室に座らせない、医局員を講師をエサに僻地へ、それも格安で強制派遣させるなどいいところも沢山ありました。

ありましたね。ある程度の自浄作用を医局制度は持っていました。不適当な判断を医局にされることもありましたが、今思えばそういったものがあるから、みんな我をなんとかひっこめてやってこれた面もあるかもしれません。

M.T.さま
横レスすみません。
一応、モデル事業に関してももしよろしければどうぞ。
(内科学会かどうかわかりませんが)
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/05/post_37c0.html
また見つけたら上げてみます。

棒さま
もしもそのオーストラリアの制度について、よい文献をお持ちであれば教えてくださいませ。
僻地の産科医
2007/08/22 17:32
(つづき)
ブログ主不在ですけれど、かなりいいコメント欄になってきていますね(笑)。私も裁判制度の功罪については、こと医療に関しては「罪」だと思っています。本来、たたかうのは「病」と「人」なのに。仕方無いことがたくさんあるというところから出発しないとどうしようもないです。
人の力は、神さまや自然の力を超えることはできません。
僻地の産科医
2007/08/22 17:35
医局の機能していた時代は良かったですね。
確かに医師をさせておくのが危ない人間は大学で良い意味で「飼い殺し」していましたから。また、最初のときは箸にも棒にもかからない医師(私なんか典型例です)を一人前の医師に育て上げていましたし。医局って医師個人個人の性格・適正などを見極めて適正な配置をしていたなあ、って今になって思います。今後は己を知らない ”医師”が誰の指図も受けずに世の中に出回るのですよ。もちろんその中には優秀な人間も居ますけれど、はたしてどちらに転ぶでしょうか。

私は医局は必要悪だったとおもいます。
やるきなくすなあ
2007/08/22 17:36
(つづき)
ブログ主さまのかかわった判例をちょっとみているのですが、31週とはいえ7月4日の朝に出血して、帝王切開になっていますね。前置胎盤での出血はよく止まらないことがあって、どうしてもお腹の中に置いておけなくて帝王切開になることが多いですし、児の未熟性なんて産婦人科医は百も承知です。
Apも7点。脳性麻痺の原因が未熟性のものだったとは思えないです。
【参考文献】
http://symposium.b-r.under.jp/?eid=566757
赤ちゃんが控訴人なんですね。結構あるんですね、こういうの。

被告人の言い分を体現するのが弁護士の役目とはいえ、
この判決文はせつないな・・・・。。。
慎重に決定すべき分娩時期を安易に決定って。。。(涙)。。。
僻地の産科医
2007/08/22 17:43
僻地の産科医さん

「赤ちゃんが控訴人」というのが何とも、理解に苦しみますね。

弁護士は赤ちゃんから依頼されて弁護しているのか? 違いますね。
赤ちゃんを原告、控訴人に据えることによって、裁判官のお涙ちょうだいを狙う戦法ですよね。古典的、浪花節としか言いようがなく、およそ科学的に真実を追究するという立場とは相容れないけど、「こんなかわいそうな赤ちゃんが必死に原告をつとめあげている!」とか思っちゃう裁判官、マスコミには影響が大きいんだろうなあ。

金のためには何でもあり、という象徴みたいな戦術ですね。何で医者が、こんな低次元の争いに付き合わなきゃいけないんです?
中堅勤務医
2007/08/22 17:52
医療に過失致死や損害賠償を認めるのは本来おかしいのではありませんか?裁判に負けた弁護士、あるいは検察官や立件した警察官が責任を問われることはあるのですか?相当低い注意義務を怠った場合と悪意による医療事件のみに民事も含めて対象を絞らなくては、余りに不公平ではありませんかね。余りに高い訴訟リスクを考えると、とてもペイするほどのレベルの報酬をお医者さんが受け取っているとは思えません。高い医療費とそれの基づく高い報酬を受け入れた高い訴訟リスク社会の中で、先生方の高いモチベーションと技術に基づく医療を享受するあり方もあるのかもしれませんが、訴訟リスクを下げることはもう一つの(私はより望ましいと思います)社会のあり方だと思いますが、いかがですか?
いわゆる「医療事故による被害者」の救済は、障害者年金や生活保護など、社会福祉の問題で処理可能なはずです。
通りがかりのもの(非医療従事者)
2007/08/22 18:02
損害賠償訴訟出ある以上、赤ちゃんであっても、損害保障を請求する権利があるそうで、
原告に名を連ねることは普通ですって話でしたよ。決してお涙頂戴ではないでしょう。一般の人はそうみるかもしれませんが、裁判官は単純に一原告としてしかみないんじゃないですかね。甘いか?

DQNWATCHER
2007/08/22 18:04
モトケンさんのところに比べてどぎついなあ。
法曹側が受けて立たないから、どんどん一方的な極論になっていってる。
まあ、実現可能性なんて考慮しなくてもいいんだろうけど。
なかば愚痴だし。

医療崩壊の戦犯になりたくなきゃ泣き寝入りしろ、か。
辛い時代になったもんだw
ふぁふぁふぁ
2007/08/22 18:34
判決文を某所にて分けてもらいましたのでアップします。
http://www.orcaland.gr.jp/kaleido/hanketsu.html
http://www.geocities.co.jp/Milano/1115/hanketsu.html
以上、同一内容です。

医学的な是非の観点のみならず、判断のロジックの整合性の点を重視して、読んでみたいと思います。
再掲させて頂きます。
http://www.yabelab.net/blog/2007/06/25-110718.php#c72237
峰村健司
2007/08/22 18:45
DQNWATCHERさま

> 裁判官は単純に一原告としてしかみないんじゃないですかね。甘いか?

ご指摘のとおりです。
甘くありません。無味無臭です。
法曹にとって、空気のように当たり前のことです。

弁護士が代理人についていたら、両親だけが原告となるという事態は考えられません(億が一そんな訴状を書いてしまったら永遠に笑われる失態です)。
裁判所も、本人訴訟で両親だけが原告になっていたら、子供も含めるようアドバイスするはずです。
fuka_fuka
2007/08/22 18:53
形式的に「損害保障を請求する権利がある」というのと、実際に権利を行使させようとするのは別問題でしょう。赤ちゃんも立場上原告になり得るのだとしても、実際に原告として法廷に連れて来るのは明らかに常軌を逸している。赤ちゃんは自分の考えを述べたり証言したりするのに適切ですか? 両親が原告になれば必要かつ充分なのに、敢えて赤ちゃんを原告に据えるのがいやらしい計算だというのですよ。

「法曹にとって、空気のように当たり前」というのも何だかなあと。そういう戦術を取る、「か弱くかわいそうな原告」を演出するのが常識だというのなら、もう一度言います。法律家の常識は世間の非常識。
中堅勤務医
2007/08/22 19:03
> 法律家の常識は世間の非常識。

おっしゃるとおりです。

が、
繰り返しですが、

> そういう戦術を取る、「か弱くかわいそうな原告」を演出する

という認識をもつ法曹はただの一人もいません。ご安心ください。

法について誤解のあるまま自説を曲げない方に対しては、別のところでいろいろ申しましたので、こちらでは繰り返しません。
fuka_fuka
2007/08/22 19:12
中堅勤務医さん

あなたの思考回路、やばいと思います。
あなたこそ、自分の立場でしかモノを考えられない人代表、のような人ですよ…
峰村健司
2007/08/22 19:14
法律家にとってはたしかに無味無臭かもしれませんが。。。
かかわった医療者にとっては怒涛のような厳しさのような気がします。

。。。というよりも、医療者も『郷に入れば郷に従え!』ですね!
強く生きなくては!無味無臭なものとして、
気にしないようにしますo(^-^)o ..。*&#9825;
ありがとうございます!
僻地の産科医
2007/08/22 20:04
にしても。
これって一億円分のことなんですね。
私たちがストレートで卒業しても、24歳です。
2−3年はまったくスキルを身につけるためだけに低賃金でこき使われ、大学院にいけば4年間。まともに働ける30年分のうち、10以上分のお金をこの子を養うために払い続けるんですね。。。。

私たちはこのようなために勉強し続けてきたのでしょうか。
学生たちが賠償額の高い産科・小児科を選択しないのは正しいといわざるをえません(涙)。
僻地の産科医
2007/08/22 20:27
中堅勤務医さま
原告に誰を設定するかについては、以前に奈良大淀病院事件に関連して医師の皆さんから疑問が出た際に、Yosyan先生のところで説明しましたので、ご参考になさってください。
◆新小児科医のつぶやき 2007-06-26 マスコミ許すまじ
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070626

赤ちゃんを一般の訴訟法廷に連れてくる原告は居ないと思います。法廷で騒いだら退廷させられますし。
YUNYUN
2007/08/22 21:29
僻地の産科医さん

賠償金は、基本的に過失の重さとは関係なく損害の結果をもとに決められちゃうので、乳児だとその後の一生分の稼ぎや介護費用などを単純に計算すると結果として簡単に1億を超えちゃいますね。過失が軽いだとか、過失がなくてもある程度の損害があっただとかで、賠償額を減額するということも一応可能なようですが、そのためには裁判で医療側が「過失があったとしてもこれこれだから減額せよ」という主張をしておかなければならず、そのような主張をすると、主張が弱腰になってしまって、裁判所から過失を認められやすくなる可能性が高まるというジレンマがあるようです。

ともあれ、このような裁判で一個人がふるさと創生資金一回分を根こそぎ持って行ってしまうようでは、他の方も使われていたフレーズで言えば「世も末」でしょう。
峰村健司
2007/08/22 21:46
>僻地の産科医様

>もしもそのオーストラリアの制度について、よい文献をお持ちであれば教えてくださいませ。

先生に若輩者が申し上げるのもなんですが、
入門書としては事例に学ぶ法医学・医事法(有斐閣)です。
http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%8B%E4%BE%8B%E3%81%AB%E5%AD%A6%E3%81%B6%E6%B3%95%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E3%83%BB%E5%8C%BB%E4%BA%8B%E6%B3%95-%E5%90%89%E7%94%B0-%E8%AC%99%E4%B8%80/dp/464118349X

先生のようなしっかりした意見の持ち主が意見を送られれば、
筆者も喜ばれると思います。

2007/08/22 22:33
筆者ご自身モデル事業に参加しておられ、利点、欠点ともに書いておられます。
各国の死因究明制度を比較もされ、ビクトリア州の制度を一番評価しておられます。

当然の事ながら、複数の、立場の違う専門家が各々複数参加して法医解剖すれば、
原因究明の精度、再発防止の精度は上がるにきまってます。
仮にリピーターだったとしても、専門家ならすぐに発見できますし、
再教育も可能なのです。

ただ、「真の原因に基づく」ので、やはり患者側弁護士にはお金をぼったくれなくなるため不利。
理由をつけてやめさせてしまうこともあるそうですが。

あくまでも私の私見ですが、
少なくとも検察が「密室」で「隠蔽」しながら行われる司法解剖に比べればはるかにオープンかつ
再発防止にも役立つし、遺族にも病院にも隠されることなくしっかりとした説明がなされ、
「死因を争うことによってお金の取れなくなる」民事裁判の患者側弁護士以外は、皆ハッピーかと思います。

2007/08/22 22:34
ふぁふぁふぁ様

>医療崩壊の戦犯になりたくなきゃ泣き寝入りしろ、か。
辛い時代になったもんだw

勿論正しいとは申しておりません。
真相究明は大事です。
しかし、今の無茶苦茶な制度のままでは、
「医事訴訟の全て停止」でもしないと、
この流れはもう止まらないと思います。
あなたの街から病院が無くなる。
あなたが想像できているかは存じませんが、
あなたもいつか身にしみて思い知らされますよ。

2007/08/22 22:36
>日本でも(社)日本内科学会が「診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業」を
>実施しています。

M.T. さん,ここに書くよりも「モトケンブログ」にお答えを書いた方がよいかもしれませんが,ついでですので書かせて頂きます.
はっきり言って「ダメ」です.
まず,あの程度のお金しか掛けすにまともなものができるはずもないでしょう.鑑定医の選択にも問題があるようで名古屋大学での事件の鑑定などはひどいものだったようです.(噂では鑑定医が一部の情報を適切に判断していなかったところがあったようです.たしかこの結果は公開されていたと思いますが)また,わたしが関わっていたものでも遅々として進みませんでした.スケジュール調整等ができないようですが,時間が掛かっていたのでは実際のところ意味がありません.もちろん解剖したからといって必ずしも死因が解る訳でもなく,はっきりしないままで放置されているということもあるようですが...

Level3
2007/08/22 23:06
阪大卒業の弁護士さんだって、この方?優秀じゃないかよ。
井の中の蛙状態の医者どもには、この方の力量が分からんw
千人に一人の厳しい関門である司法試験を通られ方だよな。
ず〜っと世間から隔離されてきた温室育ちの医者と比べて、
子供と大人ほどの世間知の違いがあるのは既に明白だよね。
にも関わらずお前ら世間知らずどもは、下らん攻撃をwww
もうホントにおこちゃまでつねwwwお前ら医者はホントに
困ったちゃんでつwww向こうさんの反撃は厳しいだろう。
つまり、お前らはIPを暴露されて訴えられるって事だよ。
たまたま好意的なコメントを書き込んでても無駄無駄www
もっとも今の内に氏名住所を開示してお詫びを入れとけば、
ン〜許してやろうかな、とかお慈悲をくれるかも知れない。
だから早くブログ攻撃など詰まらん事は止める事だ。
ガンジ
2007/08/22 23:11
>棒さま

購入してみました!
勉強してみます。
僻地の産科医
2007/08/22 23:12
>阪大卒業の弁護士さんだって、この方?優秀じゃないかよ。
これって「阪大卒業」が優秀ってこと?それとも「阪大にもかかわらず司法試験合格するなんて優秀だ!」ってこと?
阪大OB
2007/08/22 23:38
2chからやってくる自称医師の縦書きですから>阪大卒業
まる
2007/08/22 23:46
青い顔した人が増えてそうだねww君達、ヤクザの事務所に
木刀持って殴りこみに行くようなものだぞ。裁判の様子を
絵に描いている絵描きはいつも医師は悪人面、弁護士様は
美しい女神のように描かれるんだ。世間知らずのお医者様
には分からんでしょうが、一般の人々の印象は医師=悪人
は常識。
負け戦の医療訴訟を抱えて死にそうになっている医者だら
けになっても、我々は被害者救済のために攻撃の手を緩め
るつもりはない。覚悟しとけよ、ウジ虫ども!!
医療ミス被害者救済弁護団
2007/08/23 00:03
東京都監察医務院のHPを見ると、医療機関が届けるべき事例が解説してあります。病死であることが画像や心電図等で診断(推測)できる場合は届け出不要であります。遺族が診断名や治療方針に疑念を抱いているときはご相談くださいと書いてあります。医師法21条の異状死の定義が不明瞭なために、いかようにも拡大解釈されて異状死なのに届け出をしなかったと言う理由だけで逮捕されることがあります。そんなことで逮捕されるくらいなら、少しでも疑念を持たれるケースでは、むしろ進んで届け出をして死因究明解剖をして公表する方が良いのではないでしょうか?そして堂々として無罪(えん罪)を主張すべきだと思います。
医療事故捜査官
2007/08/23 00:22
>僻地の産科医様

あくまで学生さんが講義に使う教科書です。
確かに筆者は法医解剖のプロ中のプロ、
診療関連死の鑑定も大量にこなしてこられたプロであり、

更にはモデル事業で、外科の先生や病理の先生と協力しつつ、
死因究明を、ご家族や医師への情報公開をきちっとやり、
再発防止に役立てようとされている方です。

ただ、筆者自身も最近の医療崩壊の現状を必ずしも、
ここまで深刻にとらえられているとは思えません。

現に筆者は、「割り箸事件」が言いがかりとは、
思っていらっしゃらない方でおられました。

是非先生のような方が、ご意見をお書きになられれば、
もっとこの本も良くなるし、
モデル事業も現実に即したものとなる。

ひいては「真相究明の役立つ制度」ができると思います。


2007/08/23 00:52
>医療ミス被害者救済弁護団様

青木絵美には負ける
ですか。
私が判例を結構時間をかけて読んでみた限りにおいては、
確かに阪井先生の罪は非常に重いものですが、
青木絵美ほど。
即ち世論、マスコミを一斉に煽って、産科崩壊を加速させ、
世論から裁判官の心証形成に影響を与えた、罪と比べたら、
阪井先生の罪は軽い。

しかりです。

が、ここを見ている方の一部、ましてはブログ主は
2ちゃんねらーではありません。

どうか慎まれて頂ければ幸甚に存じます。

2007/08/23 00:53
>医療事故捜査官様

えと、仰ることはごもっともなのですが、
大きな現場とのかい離がいくつかあります。

1)これは新聞にも載りましたが、21条違反を恐れた病院が届け出をして、
遺族が非常に泣き喚いたケース。勿論日本人の感性にも問題があると思いますが。確かにこれで火葬され、後から民事で不毛にも死因を争うなんてことはザラですから。

2)警察が現れるだけでも、嫌がる医療関係者は数多です。
勿論警察は犯罪者を見つけるプロかもしれませんが、原因究明のプロではありません。医療従事者の会話や医療面接とはかけ離れたもの。
取り調べを受けた看護師の中には、それだけで辞めていく方もいる。
とにかく警察は嫌なのです。負担が大きいのです。

いずれにせよ、もっと明確にして頂かないと、
このジレンマからは逃れられません。

2007/08/23 01:03
3)司法解剖の最大の問題点は、
「犯罪者捜査のための情報」のため「密室」で行われ、「家族」はおろか、「病院」にも、結果が公開されず、怒り狂う患者が苦情を当てても、医療従事者は答えられない、ひいては患者と医師病院の関係を悪化させ、
民事裁判が始まるというとんでもないシナリオになるのです。

また、「証拠物件」として押収されてしまうと、事故対策調査にも使えない上、「原因究明」はできる限り早く医療関係者が探らないと、特に生体の証拠は消えてしまうにも関らず、
医療の素人の警察官が「犯罪者調査」のための証拠集めに専念するため、
もう原因は分らない状態にされてしまう。

この辺り多少不正確かもしれませんが、上述の本にはもっと丁寧に書いてあるので参考にして下さい。

2007/08/23 01:04
>医療事故捜査官様

>医師法21条の異状死の定義が不明瞭なために、いかようにも拡大解釈されて異状死なのに届け出をしなかったと言う理由だけで逮捕されることがあります

これを言われると、疑念云々ではなく極論を言えば、病院で亡くなった場合は前例異常死ということになると思いますがね。亡くなること自体に今の時代不信を持たれることが多いですからね。届出を出したが故に家族が希望されない解剖を無理矢理されなければいけない事例も確かあったはず。
病院死がモデルケースにはてはまるかどうかの判断は、届出先によってだいぶ温度差があるようですがね。だから理性的に判断できる方が電話をうければ、事件性が考えられないような病院死は医療関連死としては扱われないケースも結構あると聞きます。

白黒はっきりつけたがるこのご時世ですから(死亡例は診断が明らかな場合でも遺族は原因を知りたいとなります)、わたくしが病院の責任者であれば、事件性がなくてもきっと院内死亡例は全例届けると思いますけど、マンパワーもお金もない病理の先生も法医の先生も大変になるだろうなと思います。

脳外科見習い
2007/08/23 01:11
医療関連死に関しては医師の責任追及ゼロとは考えておりません。
が、バランスのとれたところで、医師の責任問題を扱っていただきたいのですが、下手をすると医者袋叩き、高い確率で刑事・民事訴訟になることを危惧しております。
脳外科見習い
2007/08/23 01:12
えー、ちょっとずれたコメントかもしれませんが、この20年で、バブル後にデフレになったとはいわれてますが、たとえば、一般の正社員の新卒時の給与は上昇してますよね?物の値段もおおむね上昇傾向にありますよね?でも、医療の値段はどんどん下がってます。老人医療と、受診数の増加で総額は上がってますが、単価は下がってるんです(除薬代)。
おまけに、アメリカの医者の平均的な「医療訴訟保険」の年額は、日本の医者の平均年収の7〜8割の値段になります。
つまり、このままアメリカ型の医療訴訟時代に突入したら、日本の医師は手取り年収のほぼすべてを保険に突っ込まなくてはならなくなります。
ちなみに、産婦人科の医療訴訟保険の年額は10万ドルを超えるそうですが。

参考までに。
ちょっとひとこと
2007/08/23 01:30
宜しければ、
産科の先生方の徳島病院脳性マヒ訴訟判決に対するご意見を伺いたいです。

恐らく真っ黒とはいえないのではないのでしょうか?
だからといって真白かというと、恐らく意見も割れるとは思いますが。

宜しくお願い申し上げます。

2007/08/23 03:01
2)警察が現れるだけでも、嫌がる医療関係者は数多です。
勿論警察は犯罪者を見つけるプロかもしれませんが、原因究明のプロではありません。医療従事者の会話や医療面接とはかけ離れたもの。
取り調べを受けた看護師の中には、それだけで辞めていく方もいる。
とにかく警察は嫌なのです。負担が大きいのです。

いずれにせよ、もっと明確にして頂かないと、
このジレンマからは逃れられません。 棒
2007/08/23 01:03
ーーーーーーーーーーー

「おれって犯罪者なの?」って悲しい気持ちになります。「こんな思いしてまで医療職に就きたくない。辞めてしまえ。」って思う人は多いでしょうね。

少なくとも、基幹病院へ医療従事者を戻したいなら、
1 犯罪・過失と無罪・無過失との線引きを曖昧にせずきちっと明文化すること。そうしないと安心して働けない。(立法府の役割)
2 基幹病院の給与を高くすること。もちろん、診療報酬(患者自己負担分も含めて)を最低でも倍増させること。
最低限これはしないと難しいでしょうね。
やる気なくなるなあ。
2007/08/23 06:03
厚労省の第三者機関を本当にゼロから立ち上げて全国展開するには莫大な予算が必要になります(全国で24時間365日即対応する調査組織なんて作れるのでしょうか)それよりは既存の全国8カ所の高等検察庁内部に医療事故専門捜査官を配置する方が現実的と思います。捜査権限と証拠保全は必須だと思いますが、殺人罪の捜査ではないので、専門捜査官(医師が理想)が通常の警察捜査とは別の方法で”犯罪の立件”を目的とするのではなく調査を目的として行うべきでしょう。医療機関の心労はお察ししますが、第3者機関のモデル事業でも4歳心臓AS児がバルーン拡張術後に突然死したケースで死因究明解剖とし事実を明らかにして検討した結果、適応・手技・術者の選定・同意説明のすべてにおいて過失なしと結論された例もあります。(詳細はWAM NET 診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業評価結果の概要についてを参照してください)病理医2000名法医200名のマンパワーの決定的不足は重大な問題です。(しかもこのような解剖は6時間近くもかかる上に説明時に遺族から厳しい追及・批判もあったりして関係者の心労は大変なようです)
医療事故捜査官
2007/08/23 06:14
このままだと、治療を必要とするリスクの高い重病患者ほど満床などを理由に診療拒否にあい、たらい回しになったあげく医療を受けられずにナチュラルコースで病死することになってしまいます。患者は”このまま医療を受けずに自然死を選択する”か、医療事故死するリスクを受け入れて免責とする代わりに医療を受けることができると言った究極の選択をするようになりかねません。医療崩壊は何とか食い止める必要があります。医師も巨大なダメージを受けますが、それ以上に国民自身が大変なダメージを受けることになってしまいます。
医療事故捜査官
2007/08/23 06:39
>それよりは既存の全国8カ所の高等検察庁内部に医療事故専門捜査官を配置する方が
>現実的と思います。

医療事故捜査官さんが,ここで言う「医療事故専門捜査官」ですが現役の臨床医でない限りまともな判断をすることは困難であると思いますが,いかがでしょうか?
もちろん臨床医であってもおかしなことを言う医師は存在しますが,少なくとも医師以外では医療行為の適切さを評価することは困難です.今のような医師免許を持たない裁判官が「心証」判断をする限り,状況は変りません.
Level3
2007/08/23 06:47
> 徳島病院脳性マヒ訴訟判決に対するご意見
ものすごく簡単に言ってしまえば、
まったく悪くないだろうと思います。
未熟児室と手術室の移動数分を問題にしていたり、
ちょっと酸素投与した時点で挿管してサーファクタントを入れろといってみたり、人手のあるときのCSを認めないなど、非常に実際的ではない印象があります。(人手のない時の緊急帝王切開がそれだけでリスクが跳ね上がることは周知の事実ですし、数字としてすでに論文かされています)
そしてこれがよしんば全て医療側が悪くでも1億分の犯罪なのかどうか、ということもあります。

PVLは未熟性の性だと叫んでいますが、
PVLになるかどうかは胎内にいた時にほぼ決まっていたでしょう。
出生後脳MRIはとったのかな。とってないだろうな〜。
十分といえる証拠もなしに、医療側に黒。
あまりな判決だと思います。

まだまったく整理できていませんので、
また纏まったらあげさせていただく予定でいます。
僻地の産科医
2007/08/23 07:19
以下は虎の門病院泌尿器科医師小松秀樹氏のインタビュー記事です。
私ども医療の現場にいる者の願いです。
現在の国内状況は、司法レジームが、国民国家の成立時に制定された法規範に基づいて、国際的に規範が形成されている医療レジーム、航空運輸レジーム、産業レジームと対峙し、ときにこれらに破壊的影響を与えているようにみえます。法律は規範の源泉ではありません。規範は人間の営みから歴史的に生じます。トイブナー氏は、分かりやすく言い換えると、法は対話の形式だと主張して、司法に謙虚さを求めました。
田舎医師
2007/08/23 08:23
レス数的には「炎上」ですが、今までなかった特異的な流れになってますね。
荒らし的レスもちらほらですが医療裁判の問題点の抽出と問題解決のための方策の検討が真剣になされるようになってきており、プチモトケンブログの様相です。(もっとも本家は余りに煮詰められて行き詰まり感が否めないため、常連が、より自由度の高いこちらに移動しているのかも)
そうしたここでの「議論」の質と、もう出てこないブログ主さんの間には、埋めようがないレベルの差があることが浮き彫りになりました。当然ブログ主さんが議論に参加することによりこの差を埋めることはできると思いますが・・・
せめてブログ主さんにおかれましてはこのサイトを閉鎖しないことを望みます。たしかにわれわれはあなたの私設サイトに「寄生」している存在ですが、この議論はあなたが勝手にできる存在ではなくなったのです。このサイトをオープンにすることがあなたが示せる最後の「良心」かと。
通りががり
2007/08/23 08:36
level3先生の言われる通りです。犯罪捜査が専門の捜査官では不可能であり、医師である必要があると思います。国民のための医療を守るためには、医療関連死について少なくとも科学的な真実を明らかにする調査機関が必要であり、厚労省の第三者機関は非常に重要だと考えております。そしてそれを本当に実現するためには縦割り行政ではなく、司法機関なども活用すべきかと思います。(犯罪捜査のは異なる方法で)この科学的真実をどう解釈するかという裁判の問題点については、浅才非学な自分ではコメントできません。この点については現場に精通しているブログ主や法曹界の先生方の見識・助言をお聞きできればと思います。
医療事故捜査官
2007/08/23 09:18
>医療事故捜査官 様
>患者は”このまま医療を受けずに自然死を選択する”か、医療事故死するリスクを受け入れて免責とする代わりに医療を受けることができると言った究極の選択をするようになりかねません。

むしろ、「そうあるべき」ではないでしょうか。
医学的に治療法も予防法も確立していないような事例に過失責任が問われ、賠償金支払いが命じられる、なんて「あってはならない事」です。

こういう状況にも関わらず医療現場に留まっていてくれる先生方、本当に頭が下がります。
医療を受ける側の人
2007/08/23 09:19
僻地の産科医様

ありがとうございます。
ただ、「産科医のひとりごと」ブログでこんな書き込みを見つけました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんにちは。
私も産科医という絶滅危惧種のひとりです。

私なら、31週の前置胎盤で少量の出血があっても、輸血を用意して待機します。そして胎児の肺成熟を待ちます。
教科書的にも、待機療法をすることが記載されていたはずです。
また、前置胎盤では常位胎盤早期剥離と異なり、入院管理中に出血死することは稀です。
したがって、妥当な判決です。

2007/08/23 09:28
上記のような考えをお持ちの医師もいるということです。
勿論、現場のマンパワーを知らない方ということも、
あると思いますし、産科医100人が100人同じ意見になるとは思えないのです。

ただ、一番問題なのは、そんな医者がたった一人でもいると、
それがどんなエビデンスレベルの低い論文や、
「○○病院報」といった根拠も、

裁判官はその事実を無視し、

「被害者救済」の判決を言い渡す、一億円支払え。

ここに世も末と思うのです。
レジームの違いがどうという前に、
裁判官って頭が悪いと思うのです。

エビデンスレベルも比較できないような輩に、
裁く権利はあるはずがございません。

2007/08/23 09:34
ここにおられる皆さんの言い分は「医療のことは医師にしかわからん、司法が首を突っ込むな」ということですよね。
それはもっともだと思うんだけど、じゃあ仮に「司法はもう口を出しません。医師の皆さんにお任せします」ということになったら、ここに来ておられる医師の皆さんは協力してくれるんでしょうか。
死因に疑問があったり、医師の対応に納得いかないケースは沢山あると思うんですよね。訴訟まで至らなかったものまで含めれば。
一件につき10人くらいの医師の意見を聞かなければ判定できないという意見もあったくらいですから、ほとんどの医師に大なり小なり関わってもらわないと、医療側にも患者側にも満足いく体制を整えるのは無理じゃないでしょうか。
さもなければ、専従の医師を養成するか任命するかして配置することになるんでしょうけど、そうなったら、もし医師に不利な判定が出たときに「臨床にいない医師に何がわかる」という不満が出て、現状と一緒になってしまうんじゃないでしょうか。
メリー
2007/08/23 09:52
棒様
「「被害者救済」の判決を言い渡す、一億円支払え。」
この件、多分被害者ですらないかと思います。
原告お気の毒とは思いますが、「自称被害者」です。

最近、運命論で納得されないケースって増えてきました。
最近、学校の養護教諭間では
「ADHDの子は出産時に問題が可能性はありますか?」
「アスペルガー症候群の子供は分娩経過に異常がなかったか調べた方がいいですかね?」
と小児精神の知識がない連中が学校医に質問に来ます。

数年後におそらく、根拠なき社会問題に発展することでしょう。
弁護士先生方も稼ぎ時ですね...
DQNWATCHER
2007/08/23 10:00
>死因に疑問があったり、医師の対応に納得いかないケースは沢山あると思うんですよね。
>訴訟まで至らなかったものまで含めれば。
>一件につき10人くらいの医師の意見を聞かなければ判定できないという意見もあったく
>らいですから、ほとんどの医師に大なり小なり関わってもらわないと、医療側にも患者側
>にも満足いく体制を整えるのは無理じゃないでしょうか。

メリーさん,
治療がうまくいかず残念ながら亡くなるケースというのは沢山あります.医師ができるかぎりのことを尽くしてもダメだったこともあるでしょうし,なかには医師側にも問題があったためということもあるかもしれません.しかしながら,そもそも医療は不完全なものです.
治療がうまくいくかどうかは,医師だけの問題ではなく,いろいろな要因がからみます.
今のようなフリーアクセス,ローコスト,ハイレベルな医療を存続させたいならば,「治療がうまくいったとしたらそれは幸運であった,そうでない場合は不運であった」程度に考えて頂かなければ仕方がないでしょうね.治療結果に文句を言いたいのなら,米国で大金を払って医療を受けることでしょう.
Level3
2007/08/23 10:25
Level3さま
あのー、別に皆さんの意見に反発しているわけではないんですよ。先の私のコメントは、現状を容認して皆さんに異議を唱えているわけではありませんので、そこだけは誤解なさらないでください。
医師が不当に断罪されることを防ぐ一方で、医師側に問題があるケース(たとえば青戸のような)をきちんと処分できる体制を構築すべきだと思ってはいますが。

皆さんの「現状はおかしい。こうすべきだ」というご意見は沢山うかがいましたが、では医師の皆さんが納得する(医師「だけが」納得する体制でも困りますが)体制をどうやって実現するか。実現したらどうやって維持していくかという部分もうかがいたいなと思っただけなんです。
現状への不満だけでなく、そういう部分も考えていかないと単なる愚痴や鬱憤晴らしの域から脱却できないのではないでしょうか。
メリー
2007/08/23 10:51
第三者機関の出番となるわけです。

ですが、なかなかうまくいっていないのが実情ですが、第7回の「診療行為〜〜究明研究会」では「医療側、患者側にとって「納得」という言葉を入れよう」ということで盛り上がりましたが、この「納得」という言葉を入れるかどうかということだけでも加藤先生を中心に反対意見もあり、紛糾して座礁しました。

本当にまとまるのでしょうか。この委員会。
ですからそこで。
2007/08/23 11:13
>では医師の皆さんが納得する(医師「だけが」納得する体制でも困りますが)体制を
>どうやって実現するか。

メリーさん,

体制も大切ですが,最大のポイントは「非医療者のみなさんの意識」だと思います.
教育においても医療においても,「問題が生じると自らを省みずすぐに責任を他へ転嫁しようとする姿勢」,「義務を考えずに権利ばかりを主張する姿勢」が問題となっているのです.これが改善されないと,根本的な解決は困難ではないでしょうか?
尤もこれが解決されないために体制による強制的な修正が必要とされるのでしょうね.
Level3
2007/08/23 11:34
義務を考えずに権利を主張する奴が増えてるってのはわかるけど、「患者の責任」って何? 「患者の義務」って何?
棒っていう人が言うように、何があろうと泣き寝入りするのが患者の義務なの? 青戸や富士見病院の被害者も黙って引っ込んでいるべきだったの?
訴訟にまで至った遺族って100%クレーマーなの?
そこに至るまでに医療側ができることは何もなかったの?
なんか、ここの議論は「医者=善・司法と患者=悪」が前提で例外を認めない雰囲気が強すぎるよ。
医療は白黒割り切れないものだって言う一方で、患者遺族や法曹はオール黒って、そりゃ殺生でしょ。
とりり
2007/08/23 11:58
>メリー様
青戸もよく調べてみてください。
必ずしも、マスコミで言われているような、
「我侭医師の横暴」よりもむしろ、
大学病院の構造的欠陥の色彩が強いです。
詳しくは、小松秀樹先生の「医療崩壊」や、「青戸病院事件」
を参考にして見て下さい。

そういった意味では処分された医師も、
「大学病院に切り捨てられた被害者。」
の色彩もあるわけです。

少なくともモデル事業では、術中死であれば、
その手術を一定数こなされた先生が解剖に参加する形で、
真相の究明を行っております。

2007/08/23 12:02
たとえば、このケースですが、
31週でなければ脳性麻痺は起こらなかった、と誰か証明できますか?
脳性麻痺症例は何週でも起きえますよね。MRIでの検討はなされたのかどうかそのあたりも知りたいところですが、そもそもsec:bloodyを帯下(おりもの)に血が混じるなんて誰が解釈したのでしょうか。まったく医学的ではない。そのカルテをみれば100人の産科医は、「血がじゃかじゃか出てたんだな」と解します。少なくとも膣内は。パットがどうだったか知りませんが、仇やおろそかに31週できる思えません。

この判例の場合、
「帝王切開をしなかった場合に、どうなっていたか」を考える余地がないことが気になります。帝王切開をしなかった場合に受ける不利益が均等に考えられていなければ、「公平な裁き」とは言えないのではないでしょうか。
泣きねいりどうこうではなく、「理不尽ではない」裁きがあれば受け入れます。
理不尽だなぁ、とつくづく感想を述べているのです。
僻地の産科医
2007/08/23 12:11
とりり様

>棒っていう人が言うように、何があろうと泣き寝入りするのが患者の義務なの? 青戸や富士見病院の被害者も黙って引っ込んでいるべきだったの?

ですから何度も申しておりますように、
「真の真相究明、再発防止のための、司法と医療専門家、非専門家の合同機関による診療関連死の究明、患者の苦情対応と行政処分制度」がきっちり機能するまでは、

医療裁判そのものをやめて頂かないと、
もう医療は崩壊するのみです。

私は確信をもって、このままでは本当にもうあなたの街から病院はなくなると断言致します。

想像できないでしょうが、これが真実です。
医療が介入しないか、大金を叩いて海外で治療を受けるか。
あなたには二択が迫られます。

それでも宜しいのであれば、ご自由にどうぞ。
目の前の患者様に対して必死で働いている医師達も、
もうこの現状には半ば諦め気味ですよ。


2007/08/23 12:13
富士見は私もよく存じませんが、青戸は、あの執刀医に責任をひっかぶせる形が適切だったかは疑問と思います。

「大学病院の構造的欠陥」
「先進医療機関の施設認定の問題」
更には、
「輸血の血液を運ぶ車の到着が大幅に遅れた問題」
など。

少なくともこの事例も、刑事事件になったことで、
「一人の医師に対する人格攻撃」をする警察とマスコミにより、
「尻尾を切り捨てる」選択をした大学。

「真相究明と再発予防」は立ち消えとなりました。

英濠型の死因究明制度の元であれば、
もっと「本当に再発させないための建設的な議論と行政処分」ができたであろうことが、残念でなりません。

2007/08/23 12:17
(つづく)
そもそもこの症例だって、「脳性麻痺」でなければ訴訟は起こらなかったのですよね。たぶん。
でも分娩周辺にまつわることで、「医療者のせいで」脳性麻痺をおこすなんてこと、悪意を持っててもできるわけないし、善意で普通にやっていて脳性麻痺の10%程度はその判断によるものかもしれません。しかし、残りの90%はどうしようもないとおもいます。

医療は二者択一です。
帝王切開をしなかったとしたら、うける不利益も考えられねばならないのに「こうだったから」「だって結果的に脳性まひだったじゃない」と言われても、困ります。防ぐことができるものならいいけど、じゃあ33週だったら起こらなかったのか、(そもそもその前に母体が貧血でなくなったり、胎児が低酸素脳症を起こしてやっぱりPVLになったりしなかったのか)おかしいとは思いませんか?
そもそも『被害者』でさえないという意見には私も賛成です。

いまの司法は、「弱者保護」という差別によって、新たなる司法弱者をつくりだしています。
僻地の産科医
2007/08/23 12:19
慈恵医大青戸病院事件―医療の構造と実践的倫理 (単行本)
小松 秀樹 (著)
医療事故はどこまで医師の刑事責任を問えるのか。医療システムや医局制度、報道、厚労省の対応に問題はないのか。慈恵医大青戸病院での事件を例に、患者の死を無駄にしないための医療の具体的なあり方を提案。

http://www.amazon.co.jp/%E6%85%88%E6%81%B5%E5%8C%BB%E5%A4%A7%E9%9D%92%E6%88%B8%E7%97%85%E9%99%A2%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E2%80%95%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0%E3%81%A8%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E7%9A%84%E5%80%AB%E7%90%86-%E5%B0%8F%E6%9D%BE-%E7%A7%80%E6%A8%B9/dp/4818817112



2007/08/23 12:25
>僻地の産科医様

ありがとうございます。やはり「カルテを悪意に解釈」すればそうなるのですね。恐ろしいです。
正しいことを確実に記載するよう気をつけます。

>とりり様

なお小松秀樹先生の本は上述以外にも
「医療崩壊」
「医療の限界」
とあります。

もしとりり様が一般患者様でおられるのでしたら、
「医療の限界」
をお読みいただくとよいと思います。
裁判を起こす如何は別にして、現状を正しく把握することは、
あなたの健康を守ることにもつながるでしょう。

司法関係の方には「医療崩壊」の方がお勧めです。
重厚で突っ込んでかいてあります。
が、一般の方にはちょっと敷居が高いとは伺いました。


2007/08/23 12:31
はじめまして。感想を少し。
ブログ主はごく普通の弁護士・家庭人であると推測されるが、医療過誤専門弁護士を名乗るには医療の理解が浅い。患者側の苦しみ、思いを助けよう・解決しようと動いて、徳島の裁判を手がけたことは理解できる。しかし、このケースを産科医・小児科医の過失とし、1億円に値すると訴えるのは誤り。確かに原告の窮状は理解できるが、医療に責任があるとはいえない。無過失補償で援助されるのが筋。とんでもない判決になったと理解している。

この思考のままブログ主が医療過誤訴訟を手がけることは、医療崩壊の戦犯であるといえる。ADR、「真の真相究明、再発防止のための、司法と医療専門家、非専門家の合同機関による診療関連死の究明、患者の苦情対応と行政処分制度」の実現にブログ主は力を注いでいただいたら、医療はよくなる。
若手小児科医
2007/08/23 12:34
すごいことになっていますね・・・
誰にも関係するような大切なことなので仕方ないとは思いますが・・
ブログ主さんのお考えが知りたいです。
どうかご意見をお書き下さい。
ごりら
2007/08/23 13:27
Level3先生
メリー様のおっしゃるのは、手続論です。
何をもって医療過誤とみなすかという実体法解釈とは別の問題なので、噛み合っていないかと。

-----
手続論について。
モトケンブログでもさんざん議論したことですが、
医療訴訟を減らし、裁判官に判断されたくなければ、医師の手で判断をするしくみをつくるしかありません。
お前らには任せられん、俺がやってやる!ということですね。(医師の手で出された「正しい医学的意見」には、医療者側の皆さんも喜んで従われることでしょう。)

実現可能性は、メリー様のおっしゃるうように、
医師の皆さんがその負担を引き受けるかということに掛かっていると思います。
医師の皆さんは、いかがお考えですか?
YUNYUN
2007/08/23 13:35
医療事故の刑事免責は到底無理でしょう。医療訴訟をおこさせないってのも無理難題です。そんなことになればかえって「ヨシ、ガンバルゾー」とどうでもいい人たちのどうでもいいパワーを喚起させてしまってウザいことこの上なくなるでしょ?
元内科医
2007/08/23 13:41
まず、患者側も医師側も、民事(近年は刑事も)訴訟というものに幻想を抱かないことが大切かと思います。訴訟というと何か厳粛な事実が究明される素晴らしいもののような思い込みがいけない、というか悪質だと思います。もっと卑近で下らないものであるという認識が重要であり見下すくらいでちょうどいいのではないかと考えます。訴訟はあくまで「紛争の解決」でしかなく、「真実の究明」ではありません。このブログ主も勘違いしているようですが(なのに患者側弁護士が務まる甘い世の中ですね)真相の究明が最終目的ではないのです。もちろん医学的正確さの保証された議論など望むべくもないですし、医学的には幼稚園児レベルの人間が裁判官なのですからそれは当然です。双方が出した証拠と弁論をすべて検討して裁判官が最終判断を下す、というそれ以上のものでもそれ以下のものでもないのですから構える必要はありません。もちろん「紛争の解決」の途中で「真実」もしくは「真実に見える何らかのストーリー」が浮かんでくればいいのでしょうが、それはあくまで副次的なものだと私は捉えています。どんな手を使ってでも勝てばいいのですよ。プ。
元内科医
2007/08/23 13:42
医師はせめてまともな医学的・医療現実に即した判断を求めていますが、法曹の方々は(明晰なごく一部の方を除き)「それはそもそもの裁判の意味を理解していない」「裁判とは両者が持ち寄ったものを元に判断するだけのものであり、医学的事実に基づいていないのならそんな主張を強くしなかった代理人が悪いだけではないのか」「結局は医師と医師(鑑定の医師対鑑定の医師)の問題なのではないですかww」で議論が終結します。
ADRについても「今の裁判のしくみでなにがわるいのかしら」「なにがわるいのかしら」「かしら多いかしら」「今の裁判制度に勝るメリットがないと誰も利用しませんが何か」「利用されないADRって寒すぎますね」という人が多くなかなか稼動することは遠い未来のような悪寒がします。
元内科医
2007/08/23 13:48
モトケンブログで、もし今の状況のままで医療の治外法権化だけ実現させたらどうなるかを論じたことがありましたね。
是非は別として、現時点では患者や遺族が真相を究明したり経済的に救済される公的な方法は訴訟しかない。その道を断ったとしたら、残される道は「私的制裁」しかなくなってしまう。精神的にも経済的にも行き場をなくして追い詰められた遺族の中には、裏社会の手を借りて復讐を果たそうとする者も現れるかもしれない、というものでした。

医師の免責と被害者救済策の充実を同時進行で行なわなければ世の理解は得られないでしょうね。ちょうど、加害者の人権ばかり主張する死刑廃止論のように。
ムラノ
2007/08/23 13:56
よろしい。
それならそれでよろしい。
それなら今の仕組みのままで「どんどん訴訟すればいいのではないか」と思うのですがどうでしょうか。

患者側弁護士に第三者の医師が協力しないのは当たり前。
鑑定を依頼されても協力しないのも当たり前。
「かばいあい体質」などという批判に法的根拠があるのでしょうか。書きたくないから書かないだけですけど何か。海外のお医者様に書いていただければいいのではないかしら。もし書いても下手を打ち、裁判所に出て行ったときに「わたくし考え直してみたら鑑定するなんて能力不足でしたごめんネ」で済ますこともありえます。

裁判の勝ち負けは代理人の能力に帰します。医療訴訟の患者側勝訴率が低い?「それは自分の努力が足りないのではないですか」「鑑定人のせいにしないでください」「無理筋も訴訟に持ち込んでいるからではないかと疑われるだけですよ」「すべてご自分の能力のせいです」「全て自分のせいです」。いま、医師側が敗訴したときによく投げつけられる言葉をそのまま返せばこうなります。
元内科医
2007/08/23 13:58
ところで一般の方。
「本当の医療過誤に会ったらどうしたらいいのかが不安なんだよ!」
もちろんお気持ちはわかります。
同情いたします。

それならどうすればよいか。
「どんどん訴訟すればいいのではないか」とおもうのですがどうでしょうか。
訴訟を起こす権利は保証されていますのでそれをとめようとするなど愚かなことであり、必ず無理な力が生じます。そんなことは夢想にすぎません。

するとどうなるか。ちょっと考えてみましょう。
元内科医
2007/08/23 14:02
元内科医さん、あなたに喧嘩を売ったつもりはないんですが、私のコメントはそんなに腹立たしいものですか? 被害者救済策を置き去りにしていいとはどうしても思えないのですが。
ムラノ
2007/08/23 14:05
ムラノさま

すいません。
よろしい、というのはムラノ様のコメントに対してではなく、私自身の前のコメントに直接続くものと捉えてください。500字以上掲載できないためであり、ムラノさまには全く他意はございません。

続けて読んでも噛みあわないからおかしいでしょ?すいません。
元内科医
2007/08/23 14:10
元内科医先生、ぜひ続けてください。
おもしろいので。
2007/08/23 14:13
YUNYUN様

>実現可能性は、メリー様のおっしゃるうように、
医師の皆さんがその負担を引き受けるかということに掛かっていると思います。
医師の皆さんは、いかがお考えですか?

ですから、少なくともモデル事業の形ではもう始まっていますよ。
まだまだかなりお粗末ではあるものの、早くオーストラリア型を目指すべきです。
確かに負担は大きいので、「勤務医の負担軽減」もセットで議論されたらいいと思います。

2007/08/23 14:21
>元内科医様

「刑事免責」はそれこそ「司法関係者、医療関係者の合同機関」が判定し、
あまりに故意犯である場合等のみ刑事に回すというのが妥当だと思います。

一時的に刑事免責にするくらいはしないともう取り返しのつかないことになるとは思いますが。

今の刑事後追い民事後追い行政処分は明らかにおかしいと考えます。

どんなに良識ある医療従事者がまともに鑑定を書いても、
一人でも意見が割れ過失を書いてしまう医師がいると、裁判官が「被害者救済」の判決を書く。
これで訴訟まみれになれば、
本当に日本からは東京と大阪を初めとする一部の地域を除き、
本当に病院はなくなってしまいます。

それに関してはどうお考えでしょうか。


2007/08/23 14:22
>ムラノ様

あなたの御言い分には重大な落とし穴があると考えます。

例えば脳性麻痺の親御さんは、
全員医療の被害者なのですか?

親御さんに責任がある場合もあるでしょう、
医師に責任がある場合もあるでしょう。

でも大多数は「自然災害」なのではないのでしょうか。

「結果が悪かったら被害者」というのは危険な考え方かと思います。

「災害保険」であればその「被害者」が保険を払いますよね?

2007/08/23 14:26
棒 さま

>どんなに良識ある医療従事者がまともに鑑定を書いても、一人でも意見が割れ過失を書いてしまう医師がいると、裁判官が「被害者救済」の判決を書く。

そんなことはないんじゃないかと思いますよ。裁判官は「バランスを保つ」ことが仕事なのですから、それは思い込みが過ぎるでしょう。実際医師側勝訴の判決の方が多いのですから、きちんとしている判例はきちんとしていますよ。判例検索すれば読めるものは読めますが、「あーちゃんとしてるときはしてるんだ」と感心します。でも「なんでこんなもんが裁判になったのかしら」という疑問がフツフツと沸くのも事実ですが…

>本当に日本からは東京と大阪を初めとする一部の地域を除き、本当に病院はなくなってしまいます。

東京と大阪でもなくなりますよ、きっと。
元内科医
2007/08/23 14:29
>元内科医様

勿論です、少し書き方が誤解を招いたかもしれません。
民事だからと言えば勿論ですが、
訴訟は起こしやすい。

でも真っ白や真っ黒の場合は良いと思うのです。

ただ、「グレーの場合」はかなりの確率で、
いわゆる「東大ルンバール」の判例をもとに、
即ち一般人が話を聞いて医者が悪いと思うレベルであれば、
医学的判断をガン無視してでも「患者救済型」の判決を書いて良い、
というか実際書いている印象を受けるのです。
羊水塞栓で7000万とかはもう世も末だと思うのです。

>東京と大阪でもなくなりますよ、きっと。

ありがとうございます。
地方病院がいずれ全てなくなるのはうっすらと感じておりましたが、
東大や阪大等のいわゆる新臨床研修制度の勝ち組病院は、まさかなくなるはずがないと、
思い込んでいたようです。

気をつけます。

2007/08/23 14:43
弁護士阪井基二と弁護士阪井千鶴子のホームページへようこそ
http://www.jupiter.sannet.ne.jp/czk224/iryou2.htm
 医療機関で入院中だった身内が死亡しましたが,死因がはっきりしません。医療機関からは,解剖を勧められています。死亡原因について,疑問を感じていますが,気が進みません。どうすればよいでしょうか?

に関するお答、皆様どう思われますか?

このあたりの記述に引っかかりを感じますが。

> ですから,死因がはっきりしないとか,医師の説明に反して急激に悪化して死に至ったなど,事前に聞いていた病状説明と違った結果をたどった場合には,解剖することも検討してください。ただ,この場合,自分が不信感を抱いている病院で解剖を勧められても,すぐには同意しかねるのも,遺族の感情としてもっともです。死因に納得がいかない場合には,例えば不審死として警察に届け出て,司法解剖して貰う事も一つの方法ですし,別の病院での病理解剖を希望していることを病院側に伝えるのも一考です。 
ブログ主の別のHPですが
2007/08/23 14:43
ムラノさん,

先にもコメントが付いていますが「被害者救済策」という言葉そのものに問題があるのではないでしょうか?そもそも医師に治療してもらうのは「病気」に罹患しているからです.病気によっては放置すると「死亡」するものも沢山あるわけです.医師に掛かれば「運がよければ治癒するのであり,生存できる」のです.そもそもがマイナスポイントから始まっているのですから,「治って当然,治らなかったら被害である」という発想が間違っているのではないですか?
先にも書いたと思いますが,医師だって人間でありいくら医学が発展したからといってできることなど限られています.過大な期待をすること自体に誤りがあると考えるべきです.
「被害」というなら「病気になったこと」が被害(天災?一部は自己責任?)ですね.
Level3
2007/08/23 14:53
level 3様が非常に良いコメントをしてくださいましたが、

保険の話は非常に参考になります。

例えば、

飛行機事故の場合はいわゆる義務のない営みであり、
まず間違いなく、過失は運営側が問われます。
だからいわゆる「加害者」が保険に入って賠償する。

火災や自然災害の場合は、「加害者」がいない。従って「被害者」が保険に入る。

医療の場合は、「疾病」という自業自得か災害か他害かは別にしてそれを背負ったものに対して、「応召義務」で介入した場合の帰結。
「被害者」が加害者を求めた際、必ずそこには責任をなすりつけることが可能な者がいるものの、必ずしもその人の責任ではない。
不明瞭な前提、
だから医師賠償保険は脆弱。
責任の帰着が少なくとも医学的にははっきりすることはあっても、
昨今の裁判を見る限りは不明瞭。

だから脆弱な保険しかできない。

ある専門家の受け売りですが、
この点もかんがえてみてください。

2007/08/23 15:03
いわゆる「被害者救済型」判決という言葉の定義に違いがあるのかもしれませんが、

例えば羊水塞栓が良い例ですが、
この場合現在の医学では救命不可能とされています。

しかし、

「その患者様が死に至るのに、少なくとも明らかな過失」はないけれども、

「こんなかわいそうな人がいるのだから」

と裁判官が思い、7000万円払えという。

そういう場合に私達は皮肉を込めて、

「被害者救済型判決」
と呼びます。

勿論民事裁判にはその意味合いがあるという考え方もあるかもしれませんが、
払わされた医療従事者からしたらたまったものではないのです。

2007/08/23 15:16
現在の国家政策は医療費削減です。なので、現在の医師の過酷な労働条件はそのままで、また医師の診療・手技に対する病院への診療報酬は減ることはあれ上昇することはないと思われます。私は、「どんどん訴訟すればいいのではないか」と思うのですが、
するとどうなるか。
支払いを命じられた損害賠償請求の総額が増大することは避けられないのではないでしょうか。確かに昨年の医療訴訟の数は減少しているようなのですが、今後弁護士増員の時代に入り、到底楽観視はできません。
するとどうなるか。
医療訴訟(民事のみ)に対する保険に医師が加入していることが多い筈ですが、その保険が破綻しかねませんので、保険加入料は高騰するもしくは支払い渋りが数多く発生することも考えられます。
するとどうなるか。
元内科医
2007/08/23 15:22
実際訴訟リスクの高い現場で勤労する医師は裕福でも何でもないので、そんな金銭的負担には耐えられませんので退職者が続出するでしょう。技術の伝承は途絶えます(既に)。
患者さんはフリーに原則どの病院にも受診できますので、またそれを制限することは国民の不満を掻き立てるのでそのまま据え置かれるでしょう。患者さんのフリーアクセスが堅持された下での医師の労働条件はひどいものですから、肉体的負担も耐えがたくなります。
民事訴訟における裁判官自身の判断に医学的・学術的基盤がないので、過失の線引きが場当たり的な傾向があると思われるのですが、それは放置されますと、「何でも敗訴しそうだな」という空気が医師の判断を支配し精神的負担を増大します。
するとどうなるか。
金銭的・肉体的・精神的負担に耐えられなくなった医師は医師であることを辞めます。実際私もそうです(キャー)。「前線で働く医師」であることを辞めるのです。
するとどうなるか。
元内科医
2007/08/23 15:23
防衛的な医療に勤しむことになるのですが、防衛医療って時間がかかるのね。説明して説明してカルテに書いて陰性所見を漏らさず書いて書いて検査して検査して同意を得られなければ確認して記録して時には録音して。
するとどうなるか。
特に急性期を扱う病院はどんどんつぶれるでしょう。一部のメガ病院だけ残るかもしれません。医師は奴隷ではありませんし、侍医でもありません。主治医制には法的根拠はないのに24時間呼び出しに善意で応えています。それは無理なのです。元々無理であった状態に、訴訟の圧力がチョッとかかるだけで、もう最後の一線が切れて雪崩を打つように医療が崩壊します。というかもうしています。
するとどうなるか。
元内科医
2007/08/23 15:23
医療費は上がります。診療報酬も上がります。そうしないと医師の加入する医療裁判保険の加入料がまかなえなくなるからです。保険会社が最もウマー。でも患者さんの金銭的負担は劇的に上がるでしょう。医師自体は労働条件がどうなるかはわかりませんが、裁判に費やす時間が増えるのは間違いないでしょう。医師はこれまで以上に医療訴訟に積極的に介入して自分の名誉を守るようにがんばらないといけません。
元内科医
2007/08/23 15:23
私は患者さんが訴訟を起こすのは制限できないと思います。今の医療政策の下でその要求に対応できるような余力が医師にはないので、みんな病院からいなくなります。しかし、そういう現実がおこってもなお、患者さんの要求はそれはそれで正当なのです。「被害者がだれでも裁判できるし、その結果を意識した濃厚?な医療を医療者が提供する」という非常に高いクオリティーの医療を受けたい、というのが今の日本の国民の欲求なのです。それを制限することはできません。人間の欲求に制限をかけることなど出来ません。

ただ、質の高い医療は非常に高価なものであると言う自覚が足りないだけです。それもじき強制的に理解させられる時がじきに訪れます。

あくまで皆さんが望んだことであり、皆さんが望んだことであり、皆さんが望んだことなのです。
元内科医
2007/08/23 15:24
一般の方は、恐らく要は医師集団の「自浄作用」を求めているのでしょう。懲戒制度がないとだめだって感じで。日弁連に懲戒制度は確かにあり、その処分もHPで閲覧できます。それがあるから偉いのだ、と弁護士の中には居丈高になる方もいます。そこまでいわれるほど素晴らしいものなのでしょうか…。弁護士の懲戒制度と医師の懲戒制度って違う気もしますけど。
例えば受任した案件の処理をあまりに放置するとか、代理人として機能しないとか、詐欺行為を働くとか、弁護士の世界における懲戒処分に相当する、医師のよろしくない医療行為って何なのでしょう?システムエラーの犠牲者もそれに相当するの?だれでもその被害者になりえるのに懲戒するのは妥当なの?一般的なケアレスミスがそれに相当するの?
でも、形だけでも懲戒制度を持っておくことは大切だと思います。対外的にも申し訳が立ちます。
元内科医
2007/08/23 15:24
で、被害者救済はどうするか。
今のままの裁判の仕組みでいいのか?私は今のままでも仕方ないと思います。医師にもっと時間が出来れば、きっと医学的にも妥当な判断がなされる仕組みを作ることができると思いますが、もうちょっと時間が必要です。その前に、医師は医師の労働条件を確保することが必要です。それが確立されて初めて、司法の問題にも本腰をいれて取り組むことが出来ると思います。労働条件の確保に向けて、医師はもっとがんばりましょう(私も含めて)。
元内科医
2007/08/23 15:25
>で、被害者救済はどうするか。

「救済措置」については本来は,医療を受けようとする人間が「保険」の入っておき,その保険によって救済されるようにする,というのが妥当かなと個人的には考えています.
旅行する時にはみなさん?「旅行保険」に入られますよね.基本的に医療を受給する方が「保険の費用を負担すること」自体おかしなことではないでしょうか.(ちょっと言い過ぎのところもあるかもしれませんが...)
すくなくとも今の医療訴訟の賠償金の算定はあまりにも現実離れしていると思います.「病気になっている人間」というマイナスポイントを基準に考えていないからです.これは現在の医療訴訟が続くとしても是非とも改善すべきポイントであると思います.例えば瀕死の人間を救命できなくても,賠償金はほとんどゼロということです.
Level3
2007/08/23 15:40
>防衛的な医療に勤しむことになるのですが、防衛医療って時間がかかるのね。説明して説明してカルテに書いて陰性所見を漏らさず書いて書いて検査して検査して同意を得られなければ確認して記録して時には録音して。

インフォームドコンセント、
勿論大事な事です。

しかし、こういった上乗せでますます医療従事者の仕事は増えているのです。
人手が足りなくなる、でも
「患者の権利への配慮」による医療従事者の仕事の増大、
明らかなる不足。
ひとつの病院に医者を2倍にするくらいしないと、
こういった配慮まではできないと思います。
これは医療崩壊に追い討ちをかけているのは間違いありません。

真に医療を行う為に必要な行為を行っていて、そこまで手が回らないと、
「説明義務違反」「配慮義務違反」「期待権違反」

2007/08/23 16:00
何この良スレ
fuka_fuka
2007/08/23 16:05
確かに良スレですね。
非常に参考になります。論者の皆様、どうもありがとうございます。


記念カキコ
woaini
2007/08/23 16:13
何が地雷だったかシンプルに書いた方がいいと思うので。

貴方は「奈良の事件」に関して非常に、非常に不用意なことを書いてます。
なのでどれだけ貴方がいいことを書いてもそれを全く信じることができないという状態になってます。

ぶっちゃけ「奈良の事件」に関して以外で見せている真摯な姿勢が「奈良の事件」に関しては全く見られていません。

一度撤回して、真摯に事件について調べられた方がいいと思います。
ぷるぷる
2007/08/23 16:27
棒先生
> 少なくともモデル事業の形ではもう始まっていますよ

そのことは存じておりますが、これが本格事業となるためには、もっともっと多数の医師の参加が必要です。
棒先生のように、その意義を理解していらっしゃる方は、調査員を快く引き受けてくださるでしょうが、
世間的には、そんなメンドクサイことやだな〜自分がやらなくても、誰かがやってくれるだろーという消極的な先生が多い。
是非とも、ご同業の方々に、調査機関の必要性を説いて陣営に引き入れてください。参加することは医師たる者の義務である!と。
YUNYUN
2007/08/23 16:42
こんにちは!すごい素晴らしいことになっていますね。
まことに勝手ながら、取り上げさせていただきましたo(^-^)o。
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/08/post_c50d.html

マイ心の資料室に納めさせていただきます。
僻地の産科医
2007/08/23 16:42
元内科医先生
> 「なんでこんなもんが裁判になったのかしら」という疑問がフツフツと沸くのも事実ですが…

原告がきちんとした医学的見解を得られないために、濫訴が生じるのです。
その意味で、質の良い協力医が少ないことが、濫訴の一因であると言えます。

> 書きたくないから書かないだけですけど何か

よく、「重大な過失や意図的な犯罪行為でも無い限り、患者側の照会に応じるのは、同業医師に対する裏切り行為である」と言われる医師の方がありますが、
私に言わせれば、それは勘違いも甚だしい。
無辜の医師が訴訟に巻き込まれることを防ぐためには、誰かがその患者に対して、正しい医学的な見解を説明し、誤解を正してやらなければなりません。それができるのは医師だけです。
YUNYUN
2007/08/23 16:46
つづき。
医師は庇い合う? いいえ、むしろあなた方医師は、同業者を守ろうとする気概が全く足りませんね。
本当に同業者を庇いたかったら、医療者側に過失がないと思われるケースでは、意見を述べることを拒否するのではなく、むしろ快く応じてやって、患者に無茶な訴訟を止めるよう、説得してください。
そこまでしてこそ、真の「庇い合い」でしょう。

参考・モトケンブログ 「弁護士のため息」関連エントリ
コメントNo.8、No.20
http://www.yabelab.net/blog/2007/01/27-204900.php
YUNYUN
2007/08/23 16:48
> 本当に同業者を庇いたかったら、医療者側に過失がないと思われるケースでは、意見を述べることを拒否するのではなく、むしろ快く応じてやって、患者に無茶な訴訟を止めるよう、説得してください。

なるほど。。。。
あまりに妥当な話なのでビックリです。
なんか医師の世界って冷たいんですよね。
「自分で勉強しろや」という匂いがぷんぷん漂っています。
「技術も知識もみて盗むもんだろ!」という感じで、
たぶんそれがそういった不親切なところに影響しているのかもしれません。

批判の仕合で切磋琢磨して育ってきた分野のせいかもしれません。
僻地の産科医
2007/08/23 16:56
>原告がきちんとした医学的見解を得られないために、濫訴が生じるのです。
>その意味で、質の良い協力医が少ないことが、濫訴の一因であると言えます。

YUNYUNさん,

一部は正しいかもしれませんが,必ずしもそうではないのが濫訴の原因だと思います.
「適切な医療が行われれば直って当たり前.うまくいかなかったのは医療に問題があったからだ」という先入観(マスコミの焚き付けによるところが大きいのでしょうけど)を持った状態で説明を聞くために,医師が医学的見地から説明しても「納得できない」ことが大きな原因ではないでしょうか?自分たちの思っていることに反することはたとえ真実だったとしても「聞く耳を持たない」フィルターが掛かった状態になり,「医学的見解に背を向ける」ということの方が原因としては多いのではないかと推測しています.確かにきちんと説明しない医師がいないとは言いませんが,大部分の医師は少なくとも医学的説明はしていると思っています.
Level3
2007/08/23 16:58
YUNYUN 先生

医療者に過失がないと思われる場合にのみ協力する、という手もありますね。あと、説得するのは弁護士の仕事ではないかと思います。

患者側弁護士様グループのHPで書かれる内容のなかに、「思いどおりの鑑定を書いてくれると思ったのにひどい鑑定だった」と見当違いのことを言われた協力医の方のコメントがありますが、そういう弁護士は勘違いも甚だしいと思います。
http://www3.ocn.ne.jp/~mmic/doctor.htm#003
元内科医
2007/08/23 16:59
続き,
>よく、「重大な過失や意図的な犯罪行為でも無い限り、患者側の照会に
>応じるのは、同業医師に対する裏切り行為である」と言われる医師の方
>がありますが、私に言わせれば、それは勘違いも甚だしい。

これはおっしゃる通りですね.ただコメントする時には,「私ならこう出
来た」というような後だしジャンケンのような自慢になってはいけません.
全体の状況をよく判断した上で結果を知らないと仮定した状況で,「一般
的な医師がその状況であったらどのように判断するだろうか」ということ
を想定してコメントするべきです.
間違ってもN淵先生やO多W女史のような言い方をしてはいけません.
Level3
2007/08/23 17:03
一部のトンデモ判決が司法全体の信頼性を損ねているように、一部の説明不足の医師や怠慢医療の医師が医師全体の信頼を損ねているのではないでしょうか。
「大部分は問題ないんだから・・・」という言い分は誰でも言えます。その少数をいかに律するかが問われているのではないでしょうか。法曹も、医療も。

お互いに相手のひどい例ばかり列挙して叩くばかりでは、対立は深まる一方かと。良い例を模範としていくことも考えてみては。
ロイ
2007/08/23 17:13
YUNYUN 先生

>原告がきちんとした医学的見解を得られないために、
>濫訴が生じるのです。
>その意味で、質の良い協力医が少ないことが、濫訴
>の一因であると言えます。

こんなことまで医師のせいにしないでください。一旦提訴した以上、あくまでも受任した弁護士の責任であり、弁護士の責任であり、弁護士の責任なのです。弁護士本人に最低限受任して勝てるかどうかの判断が出来る程度の医学的知識もない場合は、医療訴訟専門の弁護士を自認することはやめた方がいいのではないかと思いますが。
元内科医
2007/08/23 17:25
はじめまして。私は病院の事務として25年ほど働いていて、家内も看護師なので、医療者側ということかも知れませんが、資格もなく素人ともいえます。また、病気の親を最近亡くした患者の家族でもあります。
ブログ主さん。何故、これだけ多くの医師からコメントが寄せられるかその意味がお分かりですか?決して、医療は特別なのだから治外法権にして自分たちの好きなようにやらせろと言っているのではないと思います。
言うからには、それだけのエビデンスを用意しているのでしょうか。ということだと思います。このエビデンスには、医学的知識、医療制度、医療行政等など当然幅広く含まれるということです。
私も幾つかの病院で働き、生命に関わる急性期の病院にもおりました。その現場では、医師は状況に応じて瞬時に判断をしなければならないケースも多くあります。それも生命に関わる重大な判断を・・・。
事務方の星
2007/08/23 17:26
<続きです。 
テレビのドラマでありそうな場面ですが、爆弾が仕掛けれら、爆弾処理班が向かう。爆弾に仕掛けられた赤か青のコードのどちらか1本を切らなければ3分で爆発し、民間人が命を落とす。しかし、そのどちらか切るにしても、1本はダミーでやはり爆発。そんな状況の中で正しい線を選び出して切るように専門家は任務に当たる。それで成功して当たり前、失敗したら、自らの命も失い、更に後から「ミス」があったから爆発した。何であいつは「ミス」をしたと損害賠償訴訟を起こされる。そんなことがあったら爆弾処理をする人間はいなくなります。
例えが少し稚拙でしたが、出来て当たり前、失敗したら責められる。その責め方がお金の地位も奪う程の訴訟というものであること。医師としての命を奪う程の訴訟というものを起こす(語る)からには、それだけのエビデンス・見識をお持ちなのでしょうね!ということだと思います。
事務方の星
2007/08/23 17:28
<続きです
政削減の厳しい中にあり、医師を始めとする医療者は本当に医学・患者のために働いています。患者のためにという免罪符を用いて、全ての医療者の行為を正当化するつもりはありません。しかし、その心意気というか思いをご存知ですか?弁護士という公的立場の方が語るのであればそれなりの準備と覚悟の上でお願いします。
事務方の星
2007/08/23 17:29
「適切な医療が行われれば直って当たり前.うまくいかなかったのは医療に問題があったからだ」
「いつでもどこでも現在受けられる最高の医療が提供されるべき」
という考え方が、患者サイドにも、残念ながら司法の場においてさえ大前提であるというのもかなり問題なのですよね。CTがあるからいつでも使えるか?MRIが設置されているのだから(時間に関係なく)検査できるか?答えはNOですよ!!
方や検査漬け、といいながら、検査もししてくれないというこの矛盾。当然法律の専門家から見たらば我々には気付かない医療側の矛盾が目に付くのでは?まだまだお互いに情報交換し合わねば、近づきあうには時間がかかるのかも?

ブログ主様、本人不在のところで居候共がドンチャン騒ぎしておりますがこの場を提供してくださったおかげで、バカ騒ぎだったはずがいつの間にか有意義な会議へと変わってきました。この場提供の御礼を申し上げます。申し訳ありませんが今しばらくお借りしたく思います。
saki
2007/08/23 17:45
>世間的には、そんなメンドクサイことやだな〜自分がやらなくても、誰かがやってくれるだろーという消極的な先生が多い。
是非とも、ご同業の方々に、調査機関の必要性を説いて陣営に引き入れてください。参加することは医師たる者の義務である!と。

すみません、残念ながら実は私はまだ学生だったりします。
が、将来的にはそうしたいと思います。

その頃にはもう医療は崩壊しきってほぼ病院は皆無だと思います。

いずれにせよ、モデル事業の問題の前に、
「120時間労働者にそんな時間あるか」が大いなる問題なのでそことセットということ」
「インセンティブがなさ過ぎる、即ち、完全なるボランティアになってしまっている」
の二点でしょうか。

>事務方の星様

赤か青のコードの話ごもっともです。野球にたとえれば、
「なんであの時代打を送らなかったんだ、これは監督の責任だ、
優勝セールを逃したではないか。この損失分を払え」
と民事裁判を起こすようなものですね。

2007/08/23 17:47
ただ、折角ブログ主様の判例がさらされているのですし、

阪井千鶴子先生といえば、
医療崩壊のA級とはいかなくとも、最低B級戦犯でおられるのですから、

もう少し私は僻地の産科医様のような、

この1億円が本当に正しいかの議論をすべきと存じます。

この意見を集めてある程度まとまった所で、
抗議を起こす等しても良いと思うのです。

是非先生方、特に産科の先生方のご意見を伺いたく存じます。
これまで議論に参加されておられない方もどんどん連れて来て頂ければ、
幸甚と存じます。

2007/08/23 17:51
> この1億円が本当に正しいか

私見ですが、
まったくもって正しくないと思います。大阪高裁が認定した事実がすべて真実であったとしても。
この大阪高裁の裁判官(そして裁判所全体)の価値観は、異常です。狂っているといってもいいと思います。あくまで私見ですが(くどい)。

損害賠償の金額を評価するに当たっての尺度は、 「損害の公平な分担」 です。どの民法の教科書にも書いてあります。
「公平」ってなんなの。
「前置胎盤はいわゆる素因減額が問題とされる場合の『疾患』である」と認めながら、その評価はゼロってなんなの。
本件で「『外部的、不可抗力的要因』の介在を認めることもできない」ってなんなの。
その子が仮に無事に生まれていたなら将来得られるはずだった利益、これを 全 額 病院が負担し、 両 親 は 一 銭 も 負 担 し な い こ と に な る 計算ってなんなの。

小田耕治様、富川照雄様、下野恭裕様、裁判官を代表してお答えください。
fuka_fuka
2007/08/23 18:26
移植医療も最新医療も、そこに内包するリスクを他国に丸投げして、その良好な結果のみを享受する事を望む人達に、医療の不確実性を理解して頂くのは、非常に難しいと思いますね。
あれほど、訴訟のリスクがあるアメリカで、多大なリスクを伴うevidenceが確立していない医療行為が可能なのか?その辺を良く考えて頂きたい。
莫大な募金を集め、海外に渡って移植手術を受け、不幸な転帰を辿った場合、執刀医を訴える事を考えるんでしょうか?それが、日本国内で行われた脳死移植ならばどうでしょう?海外の医師は、優秀だから不幸な転帰はやむを得ない。しかし、日本の医師はミスをして患者を死なせてしまった。そう言う事になってしまうんでしょうか?
民事はともかく、刑事訴追は全くの暴挙と思います。
一般的な外科医
2007/08/23 18:28
一億円に関して思う事ですが。
せっかく赤ちゃんが原告に加わっているので、
・賠償金は赤ちゃん本人にのみ支払われる。
・養育・介護等、赤ちゃん本人への支出以外は認めない。
・赤ちゃんが死亡した際の残金は全額返納。
・親が親権を放棄した場合、親は一銭たりとも受け取れない。
くらいの縛りはあるべきです。
まあそれでも噴飯モノなんですが。
医療を受ける側の人
2007/08/23 19:06
確か医者という連中は

楽しい思春期には受験勉強
入学後は法学生の1.5倍の一般教養を取り
他学生より2年長い専門、卒業後に国試
研修医として2年パシリ、

で晴れて医者デビューの筈ですが、その後も

やれ東洋医学も学べ、やれジェネリックも勉強しろ、
スーパーローテで全科覚えろ末期医療も学べ尊厳死についても考えろ心のケアも考えろ接客術も学べもっと謙虚になれ司法も学べもっと書類を書けもっと患者に説明しろもっと患者の事も考えろ倫理検定毎年受けさせろ地方勤務も義務だもっと患者の身になれもっと経済性も考えろもっと給料減らせもっと休みを減らせ誹謗中傷も我慢しろ病で弱気な患者を批判するとはけしからんもっと患者の為に尽くせ嫌なら辞めちまえもっと治せ死んだら全部お前らのせいだもっともっと治せ出来なきゃ裁判だもっともっともっと****

不毛な争いを救う第三機関設立でさえ
>医師の皆さんがその負担を引き受けるかということに掛かっている
限界でしょ。
いくら医者の皆さんとやらが高給高学歴とはいえ
叩けばなんでも出てくるポケットじゃあるまいし。
労働者
2007/08/23 19:31
(別にYUNYUN氏のみを責める気はありませんが)
そもそも我々一般市民は兎も角、頭脳明晰な司法の皆さんまでもが
「医者“だけ”に何かを負担させる」なんて事が可能だと本気で思ってるんですか?

医者に余力が無い以上、増えた仕事は人員増・人件費増で補うしかありません。
人間が不渇の泉でも霞食う仙人でも無いのであれば、ヒトが動けば費用が掛かるのは当然の事です。
医者に回した人的・経済的負担は様々に形を変え、回りまわって患者や行政にも行くでしょう。

医療費や保険料や税金の増加か。
待ち時間増、病院数減少、質の低下、果ては崩壊か。

自分以外の人間の金儲けは決して許せない今の日本人にとって前者は耐え難い苦痛でしょう。
もう後者しか道はありません。『訴訟が起きようと起きまいと。』
時に荒らしとも暴言ともとれる各方面への医師達の怒りのコメントも断末魔の悲鳴と考えれば理解できます。
じきに静かになるでしょう。

怖いくらい静かに。
労働者
2007/08/23 19:32
Level3さん
>日本でも(社)日本内科学会が「診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業」を実施しています。

>はっきり言って「ダメ」です.
まず,あの程度のお金しか掛けすにまともなものができるはずもないでしょう.鑑定医の選択にも問題があるようで名古屋大学での事件の鑑定などはひどいものだったようです。

 このモデル事業では、「臨床の専門医の立ち会いのもとで、法医及び病理医による解剖を実施し、三者による解剖結果報告書を作成するとともに、臨床の専門医による診療録等の調査や聞き取り調査等を実施する。」とあります。
 この「臨床の専門医」を誰が(どの団体が)どういう基準で選任するかが問題でしょう。なかなか大変な役目で、引き受け手が少ないというのも推測できます。
 それに何人位が担当されるのでしょう。複数の臨床の専門医の意見が割れたらどうするのでしょう。

 医療側にも患者側にも信頼を得られるような第三者機関による判定というのは、本当に可能なのでしょうか。

 
M.T.
2007/08/23 19:36
>医療側にも患者側にも信頼を得られるような第三者機関
>による判定というのは、本当に可能なのでしょうか。

M.T.さん,

システムの組み方を工夫すれば可能だと思います.ただ,年間何例くらいを考えるかによってもその実現度はかわるものと思います.必要な予算を投入するというのは最低条件ですが.
また,多くの臨床医に参加を呼びかける必要があると思います.(基幹病院の部長や医長クラスが多数必要です.)単独でなく複数(10名程度)で行うというのであれば責任も分配されますから参加しやすいでしょうし,医療システムを守るためという認識を持って頂ければ結構参加して頂けるかな,と考えています.
(方法論につきましては先ほどモトケンブログの掲示板に書きましたのでそちらをお読み下さい.)
Level3
2007/08/23 19:57
管理人不在ですが、大変興味深い議論が続いています。

この状況を責任者としてどうマネージするのか?
興味があります。なんといっても弁護士さんですからね。

静観します。失礼。
なんちゃって救急医
2007/08/23 20:03
モデル事業についてですが、
日本外科学会雑誌 2007年第108巻 臨時増刊号(3)
たしか今月送られてきたのじゃないかと思いますが、
p18-31 の6本にのってます。
(さっき借りたところでまだ目を通していませんが)
こんなんどうするの、と外科のDrに訊かれましたが、
興味ある方はどうぞ〜。
僻地の産科医
2007/08/23 20:28
fuka_fuka氏 2007/08/23 18:26
>その子が仮に無事に生まれていたなら将来得られるはずだった利益、これを 全 額 病院が負担し、 両 親 は 一 銭 も 負 担 し な い こ と に な る 計算ってなんなの。

全く同意ですね。
さらに付け加えるならば、有過失の判決が覆らないとしても、賠償額の計算は、
あの時点で(裁判所が「こうすべき」と明示した)帝王切開しなかった場合起こり得る「児の合併・死亡率」と「母体障害・死亡率」と「その他の有害事象の発生率」などを判定し、各々についての場合の被告の賠償すべき総額を算定し、これらを判決の1億余から減算するのがスジでしょ。それとも裁判所の言うとおりやっておれば100%、「母子ともに無障害で元気に」経過するとでもいうのでしょうかね。
通りががり
2007/08/23 20:29
1999年当時、赴任中の基幹病院で掲示されていた数々の判例を見て同僚たちと話していた感想は「これは結果責任だよ。こちらがどんなに努力しようとも結果が悪ければ医師側が敗訴する。とにかく患者・家族側に訴訟されたら確実に敗訴だから、怒らせないようにしよう」だった。そしてその後卑屈なまでの態度で患者・家族に接し、どんな理不尽な要求も我慢して呑んだ。患者・家族を怒らせないようにするため。当然長時間勤務・24時間365日病院に拘束され、市外に出るのもままならず、家族との団欒はなく、自分の健康を損なうほどになった。「主治医制」という非人間的な扱いを受けたために。すぐに病院に駆けつけられる状態を常に維持し続ける必要があった。プールにも行けなかった(携帯で連絡が取れなくなるから)。たとえ土日や年末年始であっても。強いて大手を振って病院から離れられるのは季節はずれに取った、たった数日の「夏休み」の時だけ。
暇人28号
2007/08/23 20:45
しかし、私に降りかかったある事件をきっかけにして緊張の糸がぷっつり切れた。理不尽なクレームにさらされてやる気を失った。

そして2004年、私は逃散した。医局も辞め、現在は亜急性期病院勤務となる。人間的な生活が出来て満足している。もう二度とあのような生活に戻りたくない。

昨年ごろから「医療崩壊」に関連してネットで情報を得るようになった。底には私と同じように悩み苦しんでいる医師の姿。また、今まで我々を攻撃してきた人々の実情を垣間見れるようになった。しかし、そこにあったのは、「医療裁判専門弁護士」と名乗るものの、浅薄な知識と「医師は悪」に染まった人々であった。こんな人々に我々は攻撃されてきたのか......なんか強い憤りと共に、虚しい気持ちになった。そして、今私の目から透明な液体が流れ落ちてきている。

さらに急性期病院に戻る気が失せてしまった。
暇人28号
2007/08/23 20:45
ブログ主さん

目を通してらっしゃるか不明ですが、
コメントは昨日夜あたりから、もう「荒らし」ではありません。
少なくとも医療過誤について法的、または医学的な検討が健全になされております。
あなたにとって自身が関わった判例が、コメンターにより「発掘」されたのは不本意かとは思いますが、上のようなエントリーをブログにて全世界に発信される以上、そういうお考えの方の「仕事」を拝見するのは、コメンターが責任あるコメントを発する上で必要な事と愚考するわけです。
そろそろ法律の専門家として、有意義な議論にご参加いただければと熱望いたします。重ね重ね申し上げますが、コメントは荒れておりません。
通りががり
2007/08/23 20:53
管理人様:
あの判決があなたの関与したものだとしたら間違いなく医療崩壊の一翼を担いましたよ。そしてその影響は決して小さくありません。私の知る限り、医療に対してモチベーションを保てている人間はいません。逃散済みの医師も現在基幹病院に勤務している医師も。みんないつ辞めようか いつ辞めようか、そんなことばかり考えています。

少し前までは基幹病院でバリバリ働いていて、どんな患者さんでも24時間365日受け入れていた循環器内科の有名な先生もモチベーションが下がっています。その先生が当地からいなくなると非常に困るのですがね。私の親戚の心臓血管外科の医師もモチベーションガタ下がりです。数年前まではあんなにやる気に満ち溢れていたのに。多くの外科の先生は術中死が怖くて高齢者の手術は受けてくれなくなりました。

これも全て低料金・過重労働を強いてきたあなた方のような法曹、煽ってきたマスコミ、そしてそれに乗ってきた国民です。そして、それを影で操ってきた国・財界もです。

もう知りません。回復は困難です。
暇人28号
2007/08/23 20:56
>訴訟があるから医師が減るという事実から目を背ける積もりはない。しかし、訴訟を減らす努力は、訴訟した人たちを、バッシングすることであってはならないと思う。もっと他に方法が有るはずである。

のうのうとしてらっしゃいますな。
患者様に罪はなくとも阪井弁護士には少なくとも、
いいがかりで医療崩壊の大躍進をさせた責任があるでしょう。
せめて認められて説明責任まででしょう。
すくなくともあなたのやったことはバッシングされて当然です。
通りがかり
2007/08/23 21:06
続き
しかし、過去は過去。今後のことを見据えて管理人様も議論に入りませんか?こういう場で、医療従事者の本音を聞くのも今後のお仕事のお役に立つのではないでしょうか。
暇人28号
2007/08/23 21:11
ここまで黙りを決め込んで、今さらのこのこ出てこれないでしょう。
分が悪くなると逃げる、法曹の神髄を見ましたね。
無理でしょう
2007/08/23 21:17
守られてますから!

病院とは違います。
法廷内は。
2007/08/23 21:20
ここには初めてコメントします。
ブログ主さんに「医療崩壊の責任がある」、という主張には賛同しかねます。
弁護士さんは依頼主の最大利益のため、行動しているだけです。それは医師が患者さんにとって一番いいと思われる医療を行うのとなんら変わりありません。
結果として、医療側には理不尽な判決になりましたが、それは弁護士さんの責任ではなく、判決を下した裁判官の問題ではないでしょうか。
整形A
2007/08/23 21:25
>整形A様

ただ、上にも記載のある通り、
「明らかなる理不尽なもの」
までも医療側の責任にするのは間違いなのではないのでしょうか?
>http://www3.ocn.ne.jp/~mmic/doctor.htm#003
阪井千鶴子弁護士のモラルの問題も否定はできないでしょう。

裁判官も当然悪ですが、
あくまで「心証」に従って判断するだけ、
民事裁判はようは弁論ゲームなのですから。

彼女の方が明らかにゲームが上手だからといって、
理不尽なことを無理矢理勝った責任は、
重いと思います。

2007/08/23 21:34
「全国各地の病院を消した罪深き責任者達」
のうち、
少なくとも、青木絵美や片岡検事ほどではないにせよ、
相当の責任者の一人と考えて宜しいのではないのでしょうか。

2007/08/23 21:36
鑑定医師は誰なんでしょうね〜阪井弁護士様、責任転嫁のためにも公表よろしく!!
高見の見物してます
2007/08/23 21:48
棒さんはとりあえずブログ主さんにどうしてもらうべきだと思いますか?
まずはここに集った医療関係者への謝罪。
それから、今後は医療過誤訴訟には関わらないという誓約。
最低でもこのくらいは当然だと思いますが。
頑張れ
2007/08/23 21:50
頑張れ様
医療関係者への謝罪:こんなもの別にしてもらわなくて結構です。そもそも謝罪を受ける側ではありませんし。

医療過誤訴訟には関わらないという誓約:これもどうですかね。
医療事故を起こした医師を弾圧、排除を要求するDQNと変わらないでしょう。

医師の人生を左右するほどの医療訴訟を担当するのなら、きちんと勉強をして、多数の専門医師の意見を聞き、これは!という事案のみ受託する、当たり前のことをして下さればいいのではないかと思いますが。

高見の見物してます
2007/08/23 22:00
謝罪いらないとおもいますよ。

医療問題に関しての認識を改めていただければいいだけのことです。
脳性麻痺の慰謝料は、妥当なのか、
医療民事裁判は妥当なのか、
医師にとっての一億円とは、
生涯賃金がいくらなのか、
はたしてその医療行為がなされなかった時に被る被害はどうか。
そのあたりをご自身でじっくり考えて次に生かしてくださればいいとおもいます。すくなくとも私は、「医療事故ではないかと思った時に、刑事に駆け込みする」みたいな記載(どっかにありましたよね)あれは最低限変えてほしいです。民事と刑事の違いを分かっていませんので。
(少なくとも、誤解を招く、というか誰かがあれ読んで真似したらどうするんですか)病死で取り調べですよ。
僻地の産科医
2007/08/23 22:00
今まで荒らしのようなコメントを入れていた医療関係者からこれほどまでに冷静且つ建設的なコメントが出てこようとは・・・他のいくつものブログを見てますが、ここまで洗練されたのはなぜなのか?断末魔の末に天に昇り悟りを啓いた境地なのでしょうか?
ここまで読んできてもうすでに崩壊した僻地の医療者から最後のお願いです。訴訟をするなとはとてもいえません。判決文をすみまで読めといわれるのであれば是非マスコミでどういう趣旨で訴えたのか、医療者側の何が悪かったのかをぜひ説明してください。マスコミは不十分な理解であおるような記事しか書かないことは過去の事例の繰り返しでわかりきったことです。弁護士さんも本来の考えが伝わらず、医療崩壊の戦犯扱いは本意ではないと思います。せめてどれほど正当な理由があったのか、我々が恐れなくてもいいという理由を全国の医師に向かってその都度説明してください。最低でもその説明責任だけでも果たしてもらえませんか?
地方の勤務医
2007/08/23 22:03
>僻地の産科医様

ただ、少なくとも正当性をもし彼女が主張できない、

あまりに、その産科の先生に対して謝罪してほしい。
できないことは分かっていますが。

ただ、せめて、こういう判例を作り、
これによってこれから医療裁判が動いていくわけですから、

罪深いのは間違いありません。

何らかの形では償ってほしいですね。
せめて「言い逃れ」ではなく「再発予防」に力を入れてほしい。
それも自分が作った流れの分くらいはやってほしい。

それまでです。

鑑定医も勿論知りたいですが。

2007/08/23 22:09
こんにちは、棒さん。
日本人であるならば誰でも、憲法に基づき裁判を受ける権利を保証されています。
これは民事、刑事を問わずです。
弁護士さんはその権利を行使するために代理人になります。
たとえどんなに極悪非道の人間であっても、(リンチではなく)裁判によって裁かれます。
モラルを問題にするのならば、上記の極悪非道の人間は、弁護すべきではないとお考えでしょうか。
仮に弁護士が受けたとしても、手抜きせよ、とでも?
自らの依頼主のために全力を尽くす弁護士さんがいなければ、それはとても怖い世界になると思いませんか?
整形A
2007/08/23 22:18
私も管理人様の謝罪なんていりませんし、しても無駄です。彼女はただ職務を遂行しただけですし、崩壊→焼け野原は規定路線なんだから。感情的には許せませんけどね。

ただ、医師=悪で何かあったら医師に責任を押し付けてしまえ、といった逆差別はやめてほしい。武見太郎の頃までならいざ知らず、今の医師にはそんな力はないです。
もう少し冷静に判断をしてほしい。少なくとも、管理人様の書き込みを拝見していると、「分かってないよ。もう少し実際の現場を見てから論じてほしいよ」と思ってしまうわけです。
暇人28号
2007/08/23 22:19
でも、この理不尽な判決って一体誰が悪いの?
「医療ミス」をした産科医?
患者側?
受諾した弁護士?
判決を出した裁判官?
鑑定書を出した鑑定医?
不十分な法律を放置している立法府?
暇人28号
2007/08/23 22:24
整形A様

>自らの依頼主のために全力を尽くす弁護士さんがいなければ、それはとても怖い世界になると思いませんか?

明らかに無茶苦茶な訴訟を力技で取るというのがモラルが無いと思いませんか?しかもここまで無知で。

その向こうには、泣き、疲れ果て、一億、、
産科の先生が一人。
しかも、医学的には妥当な行為をした方がおられるまで。

これはあまりでしょう。
先述のリンク読まれましたか?

まぎれもない事実は、
阪井千鶴子は医療崩壊の責任者の中でも相当のレベルです。
それまで。

2007/08/23 22:24
一旦提訴した以上、あくまでも受任した弁護士の責任であり、弁護士の責任であり、弁護士の責任なのです。弁護士本人に最低限受任して勝てるかどうかの判断が出来る程度の医学的知識もない場合は、医療訴訟専門の弁護士を自認することはやめた方がいいのではないかと思いますが。
棒 上ので元内科医様の台詞を借ります。
2007/08/23 22:29
僻地の産科医さんのご意見に賛成です。
私も、謝罪は必要ないと考えます。

医療問題・医療現場の実情についてもっと学んでいただきたいと願っています。

私は常々疑問に思っていたのですが、
トラック運送業の、裁判や捜査では人身事故を起こしたトラックドライバーの過失のみならず、件のドライバーの勤務実態が問題にされ、雇用している事業所の過失も問題にされるのに、医師および看護師の勤務実態や雇用主の過失がまったく問題にされないということ自体、私には不思議でしょうがありません。

「過重労働」が、いろいろな問題を起こしやすい大きな原因のひとつであることは常識だと思っていましたが、違うのでしょうか?

ほかの業種では、「過重労働」が原因の一部として問題にされるのに、医療現場の人間以外の人々は、医療分野では問題にしない。それはなぜなのでしょうか?

ホント、医療関係者以外の行政・患者関係・市民団体等で、医療現場の勤務実態に言及しているところを私は寡聞にして知りませんが、いらっしゃるのでしょうか。
ばあば
2007/08/23 22:30
こんにちは、棒さん。
整形Aです。

>明らかに無茶苦茶な訴訟を力技で取るというのがモラルが無いと思いませんか?しかもここまで無知で。

逆に伺いたいです。
自分が裁判の当事者になったとすれば、どんな力技でもいいから勝ちたい、と思いませんか。

この辺はモトケンブログでも何度か論争になったことであり、法曹とは意見を異にしますが、少なくとも民事裁判は殴り合いです。
真実を明らかにする場ではなく、裁判官に、いかにこちらの主張を真実らしく信じ込ませるかです。
そこには無知とかモラルなど入り込む余地はありません。

今回はブログ主が、うまいこと裁判官に「信じ込ませる」ことに成功した、というだけのことでしょう。
我々医療者にしてみれば、裁判官が愚かだったとしか言いようがないのではないでしょうか。
整形A
2007/08/23 22:49
かたずをのんでROMしておりました。
熱い議論は今夏の猛暑さながらです。コメント数391!!
しかしここマチ弁さんの実名ブログは議論を想定して作られておられず、各コメントに番号がつかないので議論しやすいとはいえない。
また、コメントがここまで増えるとパンクして運営しているブログ主さんに多大のご迷惑をおかけすることになりかねない。
そこでみなさんにご提案ですが、実名ブログなのに匿名コテハンでもコメントさせてもらえてしかも通し番号がつくという、モトケンブログ場外乱闘編(笑)
http://jbbs.livedoor.jp/news/3910/
に、いっせーのせでお引越しいたしませんか。ここのコテハンのままで(笑)。
ここのブログ主さんもここよりもあちらのほうがアンカーつけられるのでコメントなさりやすいでしょうから。
ぼつでおk
2007/08/23 22:55
棒 さま

私は、「勝つか負けるか」の判断を出来ないまま受任することに批判的なのです。濫訴の原因が協力医不足にある、という指摘に対する反論ですね。濫訴(つまり無理筋でも提訴してしまうこと)の責任まで医師にかぶせるのは言いすぎでしょう、ということです。濫訴にあたるかどうかくらいの判断くらい自分で勉強しろということです。「被害者を救うんだ」という想い?で提訴し、その医学的判断は医師に丸投げというのは不勉強にすぎます。念力だけで勝てると思っているのかということです。要するに医学の勉強も自分でもっとしろよ、ということです。

今回挙げられている訴訟自体が「無理筋」だったのかどうか、実際のところ私はコメントできるほど詳しく読んでもいないし知識も経験もろくに足りませんので判断は私には困難です。

また、この場合『勝って』いるのですから、受任した弁護士の責務は果たしているということになります。

繰り返しになりますが、訴訟はあくまで「紛争の解決」でしかなく、「真実の究明」ではありません。喧嘩に勝てるかどうかの見極めも弁護士の責任だよ、というまでのことですのでご理解ください。
元内科医
2007/08/23 23:03
棒さま

訴訟を起こす以前にモラルに反するか否かを判定しなければならないのですか? そのモラルはどうやって規定するのですか? あなたが考えるモラルと、患者が考えるモラルと、どちらが正しいかを誰が判定するのですか? 

あなたは常に医師の苦痛についてのみお話しになる。しかし、医療過誤で家族を失ったり重い障害を負った人々も泣き、疲れ果てていることもまた事実です。あなたは医学生との事で、医療の側からものを見ているのは当然でしょうが、患者から見た視点も忘れないようにしてください。訴訟にまで至ったケースには、患者や遺族の心情に配慮できなかった医師がみすみす事態をこじらせてしまった例もあると聞きます。世間には、クレーマーではない、話せばわかる患者の方が多いはずですよ。

あなたの姿勢には、一歩間違えると光市事件の弁護士に脅迫状を送った手合いと同類になりかねない危うさを感じます。あなたの怒りは理解できますが、どうか情緒に走らず冷静かつ建設的な議論をお願いします。
タイ
2007/08/23 23:03
ブログ主さん、せいせいした〜o(^-^)o..。*&#9825;
って言わせるのは、議論に引かれるものがあるにせよ嫌です。
だって絶対!!!!!見に来ない。
絶対!!!!ですよ!!!!!!

絶対!見に来ません。

だからパンクするまで、良質な議論をしましょう。
ブログ主がでてこなくても!
僻地の産科医
2007/08/23 23:06
タイさま
>訴訟にまで至ったケースには、患者や遺族の心情に配慮できなかった医師がみすみす事態をこじらせてしまった例もある
あなたの例ですか?
伝聞、とくに新聞やテレビから聞いたものであれば辞めてください。
患者さん自らがパニックからか、人と的確な関係を作れないからか、まったく話にならない場合を私たちは山のように体験しています。
医療者だけがわるいですか?それは、あなた自身の例ですか?
医師として長年やらせていただいた上で、「こちらも悪かったかもしれないけど、もう患者さん側家族のやりかたはストーカーや嫌がらせ以外の何物でもない」とか「警察は基本に呼んでよいような暴力」など医療者からすれば同等以上の体験があります。家を親族中に囲まれてこわくて登校させられずDrもその日休んだという例もあります。

患者さんだけが常に泣き寝入りだと主張されるのであれば、あなたの認識は相当偏っています。
僻地の産科医
2007/08/23 23:13
暇人28号さん
>でも、この理不尽な判決って一体誰が悪いの?
>「医療ミス」をした産科医?
> 患者側?
> 受諾した弁護士?
> 判決を出した裁判官?
> 鑑定書を出した鑑定医?
> 不十分な法律を放置している立法府? 暇人28号

 被告側(医療側)代理人が入っていないのはなぜですか?
 日本の裁判は(医療事故裁判に限らず)当事者主義を取っています。民事裁判では原告と被告の綱の引っ張り合いです。そして審判は裁判官です。

 被告と被告代理人が力を合わせて綱を引っ張るのですが、チームワークが悪かったり、引っ張り方が足りないと負けることもあります。

 本来「勝たなければおかしい」という勝負に勝てなかったというときは、勝った方を責めるよりもまず「なぜ勝てなかったのか」を分析する必要があるでしょう。審判が悪かったというのは分かる気がしますが、(卑怯な手を使っていない限りは)勝った方を責めるのはお門違いだと思います。
M.T.
2007/08/23 23:14
僻地の産科医さん

どうか落ち着いてください。
私はどちらかが一方的に正しいとか非があるとか、「常に」とか「だけ」とかいったことは一言も言っていませんよ。
医療においては一例一例が異なる様相を備えていることは、他ならぬあなたもご承知かと思います。あなたが知っている例が全部とは限りませんよ。
医師側と患者側の両方に目を向けることは、すなわちあなたにとっては「利敵行為」なのですか? 偏っていることなのですか?
タイ
2007/08/23 23:21
>タイさま
「患者泣きねいり」という観点自体が間違っています。
医療者も泣きねいっています。
障害を持っていれば、家族はただの勤務者の私達に暴力をふるっていい?
暴言を吐いていい?一億円払わしていい?私たちの人生を踏みにじって当然?それは本来の病気によるものなのに?

誰にも原因はわからない。でも少なくとも。病気なくして治療はなかった。
病気なくして治療なしです。脳性麻痺は誰にも治せず、引き起こせません。
悪意で引き起こそうにも引き起こせないものにまで責任を認めますか?
私たちの一生をそれで台無しにしますか?
それはいいのですか?

あなたが、あなたの、娘や息子が将来医者にならないから、というあなた自身の決め事の根拠だけで、そういうこと言っていいんですか?想像してみる気はないんですか?
僻地の産科医
2007/08/23 23:22
泣きねいり。本物だったら正々堂々と戦ってください。
もしもあなたが「そんな噂を聞いた」くらいでいっているのであれば、もっと現場をみている私にとっては、ただの冷やかしにしか見えませんし、そもそもの現実が間違っています。医療者は患者と同等です。患者さんが弱t社だから斟酌する必要は何もない。人間と人間として、何もやましくなければ何の問題もない関係が築けるかもしれませんが。
僻地の産科医
2007/08/23 23:22
>タイ様
だから何度も「オーストラリア型」がいいと申しているではありませんか。
異常死届け出により司法解剖に回って、「密室での解剖結果」が伝えられず、医療従事者が説明できない、遺族は不審に思う。刑事にならなくてもほとんど情報は伝わらない。こじらせて民事裁判というケースは後を絶ちません。
もう散々言ったのでこれ以上は言いませんが。

とにかく専門家を含めたシステムをさっさと作ってほしい、
モデル事業をもっとお金をかけたもの、インセンティブのあるものにして有効性の高いものにしてほしい。
現にモデル事業の一番のメリットは、異種の考え方を持った人間が、
「真相究明」のために一緒になって努力することなのですから。

2007/08/23 23:24
>タイさま
>医師側と患者側の両方に目を向けることは、すなわちあなたにとっては「利敵行為」なのですか? 偏っていることなのですか?

少なくとも、一方的行為です。いまの世の中が、医療者の置かれた状況をきちんとみよう、医療者だって人間なんだ。夜は眠り、朝は起きる。だけど夜中に無理して出てきている。がんばってるんだよな、すくなくともこの日の夜中は私のためだった、というのがない以上、患者に一方的です。
一方的ではないとおもっているんですか!?まさか!!!!

見識知らずも甚だしい!!!!!

患者は主張するばかりで、増長し、「痛いから』甘やかしてもらえることだけを常に求め、そうでなかったら罵詈雑言、いやがらせ、なんでもありです。
そういった状況で、医療者と患者がフィフティフィフティであろうはずもありません。
僻地の産科医
2007/08/23 23:27
>医療過誤で家族を失ったり重い障害を負った人々も泣き

それぐらい知っています。私自身かつて医療過誤グレーゾーンで親戚をなくしています。
というかハッキリ言って医者の息子とかでない限り、
そのくらいの強烈な切っ掛けと動機がなければ、、
なかなか国公立の医学部から医者にはなれません。

>訴訟を起こす以前にモラルに反するか否かを判定しなければならないのですか? そのモラルはどうやって規定するのですか? あなたが考えるモラルと、患者が考えるモラルと、どちらが正しいかを誰が判定するのですか? 
だったらおすきにどうぞ。もうあなたの街から病院はなくなりますよ。

私の上述の論理が正しいかは別においておいて、
少なくとも確かなのは、
医療を崩壊させた一人として阪井千鶴子はあげられる。
それまでです

2007/08/23 23:28
どうでもいいけど、ここを借りて言います。
未収金払ってください。甘ったれたことをいいやがらずに。

今週事務から2件の分娩費踏倒し事案について、
百万近くで下が始末書書かされました。意味分かりません。
これであいつらから訴訟なんぞうけようもんなら、
払いもしてない人に何を払うんだ、という気分でいっぱいですね。
盗人猛々しいと思います。
僻地の産科医
2007/08/23 23:29
僻地の産科医さま、棒さま

お二人は「医療側である自分たちの言い分に100%同意しない者はクレーマー患者の代弁者である」というスタンスのようですね。
これ以上のやりとりは不毛な叩き合いになりそうなのでROMに戻ります。皆様のご健勝をお祈りします。

最後に言っておきますが、私はただの一度も「泣き寝入り」という言葉は使っておりません。いわんや「患者の泣き寝入りかわいそう、医師の泣き寝入りざまあみろ」などとは一言も申しておりませんし、考えてもおりません。
タイ
2007/08/23 23:30
タイさま

ありがとうございます。
ひとつだけ。脳性麻痺は産科の発達によってもパーセンテージがかわらない疾患です。すなわち、直しようがない疾患です。
> 重い障害を負った人
は大人はそうかもしれませんが、ここではちょうど脳性麻痺の話なんです。
脳性麻痺は産科医が作ったものではないのです。だから彼らが重い障害に泣いていようと、私は同情はしますが、医者のせいだという言葉とは全身全霊をもって戦います。

子もいます。夫もいます。(←無収入)
家も建てないのに、育てて食べさせて行かなきゃならないのに、他人の子に一億払っていける余裕はありません。その必要も感じません。そのために医者になったんじゃないんです。わかりませんか?
僻地の産科医
2007/08/23 23:37
>僻地の産科医様

そういえば、先生は、
「徳島県立中央病院事件」の判決文の隅から隅まで読んだ

先生が考えられる結論を、

まとまった形で提示して下さると仰っておられましたが、
いつ頃まとまりそうでしょうか?

2007/08/23 23:48
タイさま:
今まで医療側が患者側に100%に近く歩み寄ってきました。
その理由は私が先ほど書いた理由です。
もう、医療側が患者側に歩み寄る必要性は今の時点では感じられません。
今はただ利用者側に駄々をこねられている様に思えてなりません。

「お前らまともに金も払わずに言いたい事言って、いい加減にせえよ!」
多くの医療従事者の声がこんなんじゃないでしょうか。

その上で、「患者側の声を聞け」というのならどうぞ御自由に。
みんなすでにモチベーションは下がっていますから、医療崩壊するだけです。というか、利用者のモラルの低下が医療崩壊の本質的な原因なんですけど。
暇人28号
2007/08/23 23:49
>タイ様

私も一つだけ。
あなたは私が、「医師の苦しみのみ話す」と仰いましたが、

医療崩壊して一番困るのは、患者様なのです。
医療はもう崩壊寸前です。

犯人は、、。
厚労省?医師会?弁護士?裁判官?検察?プロ市民?大学病院?医局講座制度?開業医?青木絵美?片岡検事?阪井弁護士?
勿論瀕死になるまで黙々と働き続け、声を出さなかった勤務医の罪もあるのかもしれません。ただ、誰であっても結果は同じなのです。
東京のど真ん中に暮らす官僚が困ることも、年収1000万を超えるような上記の職業の方々でもありません。

一番困るのは年収中央値400万円の、それも特に地方にお住いの一般国民です。
良く考えて下さい。

2007/08/23 23:53
暇人28号さま

お願いですから私が言ってもいない言葉を言ったことにするのは勘弁してください。いつかまた発言する時は100%医療側に寄り添った内容になるよう努力します。
タイ
2007/08/23 23:57
棒さま

上の方でたぶん、感想らしきものはちゃらっ!とは書いてあるとおもいます。それで済まそうかとは思っていたのですが、きちんと書いた方がいいでしょうか。

どうしよう。今から書いてて、夜中一睡もできないのも嫌だし(当直中です)とりあえず今日は眠れるときに寝させていただいていいでしょうか。来週もすべきことが山積みで(笑)。いつ書けるか約束はできませんが、基本的には書いてもいいかな、とは思っています。
急ぎますか?私の患者さん以上にお急ぎになることはないでしょうが。
僻地の産科医
2007/08/24 00:00
>タイ様
そうではないんです。本当に医療側がうらまれることなんですか?ということです。

>医療過誤で家族を失ったり重い障害を負った人々も泣き、疲れ果てている

これは本当に医療側が悪いんですか?ということです。
たとえば前置胎盤からの出血がありぎりぎりの早い時期に帝王切開で分娩した結果重篤な障害が出現したというあくまでも仮説の場合ですが、それで一億円程度の賠償額が出た場合、それは100%医師が悪いということですよね。うらむべきは前置胎盤でありそこからの出血であり、重篤な障害なのではないですか?少なくとも医師はそれらに対してともに戦ってきたわけです。さらにいえば、本当に数日待てば重篤な障害は起こらなかったのか?待機している間危険なことはなかったといえるのか?たとえばど休日の夜間に大出血をきたした場合、手薄な人員で母子ともに救うことができたのか?それらに対する確たる答えもなく100%の責を問うていいんですか?ということです。(当然医療側が100%悪いというケースもありえることを否定するものではありません。)
地方の勤務医
2007/08/24 00:05
>僻地の産科医様

申し訳ありませんでした。
ただ、お忙しいのは分かるのですが、
是非知りたいですし、
ある程度きっちりした形で広めていく必要はあると思います。
勤務医の一番の弱点は、「圧力団体」がないことだと思いますので、
先生のブログは勿論のこと、

そうやって広めていく必要はあると思うのです。
やはりいつかは世論を変え、マスコミの論調を変えないと、
裁判官の心証形成にも影響があると思いますし、
行政も立法も変わらないと思うのです。

医学知識は私もありませんが、
できる限りそちらはお手伝いさせて頂きたく存じます。

どうかお時間のおありになる際お願いします。
いつまででもお待ちします。宜しくお願い申し上げます。

2007/08/24 00:05
X医学知識は私もありませんが、
○医学知識は私にはまったくございませんが、

2007/08/24 00:06
ごめんなさい。そのようなつもりではないのですが。
頑張って書かせていただきますo(^-^)o..。*&#9825;
僻地の産科医
2007/08/24 00:16
>僻地の産科医様
ありがとうございました。
若輩者がお忙しい先生にこんなことを申しあげるのは大変恐縮でありますが、
何卒よろしくお願い申し上げます。

たとえこれから先は焼け野原になろうとも、
焼け死ぬ方が少しでも減り、
コストの安くてクオリティの高い、
良質な医療がすべての国民にまた戻ってきますよう
心よりお祈りしております。

2007/08/24 00:22
暇人28号(2007/08/23 22:24)さん、
>でも、この理不尽な判決って一体誰が悪いの?
裁判官が一番悪いかなと思っています。
日本裁判官ネットワークブログに、「世論調査で裁判官への信頼は高いとのデータが出た」との喜びの声があったので、どうかなと思って一言書きました。
http://blog.goo.ne.jp/j-j-n/e/0363431d56c423b42346bed5511585a4
峰村健司
2007/08/24 00:23
>タイ様
ウチにも障碍児がいますが、医者を逆恨みしたり被害者面したりするロジックには賛成しかねます。
もちろん経済的な支援があれば有り難いとは思いますが、誰かを悪者に仕立て賠償金を分捕ろうなどと考えた事はありません。
医療を受ける側の人
2007/08/24 00:24
地方の勤務医さま

もう少しだけお答えします。
どうやら私のコメントは誤解を与えたようです。私が言いたかったのはあくまでも患者や遺族の心情を慮ることも忘れないでほしいという一点だけです。医療事故がすべからく医師の責任であるとか、患者が医師個人に対して訴訟や賠償請求を起こすのが当然だとは全然考えていません。

司法システムに重大な不備があり、それが医療崩壊の原因の一つだという点にもまったく異論はありません。医療の限界、医療関係者の苦境、一部の患者や家族の理不尽な行為、すべて承知しているつもりです。大野病院や奈良のような事例は私もまったく承服しかねます。

ただ、このコメント欄で医師と患者がひたすら敵味方として論じられているのが少しいたたまれなくなっただけなのです。

まったくの舌足らずだったようで失礼いたしました。
タイ
2007/08/24 00:25
棒さま

横レスすみません。あなたのように別な立場からご理解いただけることはありがたいことです。すでに我々は自分のことを最弱者だと思っています。与えられたのは若干多めの収入だけであり、時間もゆとりもなく、家庭での安らぎもなく、いつ訴えられたり逮捕されたり、病院の出口で待ち伏せられたりするんじゃないかとおびえ、外来、手術、当直の切れ目はなく、いくら説明しても患者さんに「そんなこと聞いてない」といわれればそれまでで、その上避けられない悪い結果を医療過誤といわれ億単位の賠償金を取られる。少なくとも勤務医、特に産科医の皆さんはそう恐れていると思います。ちなみに1億円の賠償金を負わされたらおそらく産科医であれば10年前後ただ働きということになるでしょう。それであれば懲役10年のほうがいいんじゃないでしょうか?
地方の勤務医
2007/08/24 00:27
タイさま

充分理解いたしました。真摯なご回答から私の誤解もあるかと思っておりました。お返事いただきよかったです。
ちなみに医療従事者で患者さん、ご家族の心情を理解しようとしない人間はいないと私は信じています。ただ、人間と人間の付き合いですので、どうしても合わない場合は正直あります。また最初から悪意を持って挑まれるケースではどうしようもありません。(実際初診日から医療ミス日記を付けられて点滴ミス何回などと脅され大金を請求されたこともあります。)おそらく通常の信頼関係が築けている場合には何事も起こらないのでしょうが、訴訟にまでいたる場合は前述のどちらかのケースが多いんでしょうね。特に後者の場合には敵以外の何者でもありません。
地方の勤務医
2007/08/24 00:41
私も医療を受ける側の人さんの意見に同感です。

裁判以外に、経済支援が受けられる制度を作れないか・・・
そう思います。
ひみつ
2007/08/24 01:35
裁判に対する幻想を捨てよ、ただケンカに何らかの決着をつけるだけであって真実とか公平とは何の関係もない、という意見に同感。

はっきり言って、裁判って「形作り」に過ぎません。ただ仰々しくセレモニーを進行することによって、「何となく正しそう」という幻想を作り上げているだけ。あの時代がかった法廷、服装、どれも単なる演出ですよ。

そんな非生産的な儀式を執り行って高給がもらえる法律家って、いいね。
しかも社会的なステータスが極めて高い。やってることは、街角の占い師と大差ない(適当な結論をエイヤッと出すだけ)なのに、うまいことやってるよなあ。ドラゴン桜じゃないけど、ルールを作る側、運用する側の人間って得だよね。
えんりけ
2007/08/24 01:49
1日ぶりに見たら良質な議論の場所になってますね。
こちらはこちらで議論は続けるとして、
良質な論客の皆様、LMnet(法曹・医師)か
MJLnet(医師・法曹・ジャーナル・他行政、警察等)にご参加願えませんか?
脳外科見習い
2007/08/24 04:23
モトケンブログでモトケン先生経由で参加するか、
わたしの捨てメールpeak1839@goo.jpまで
身分など明らかにして連絡をお願い致します。
脳外科見習い
2007/08/24 04:26
まあ法律家に限らず
事務屋の連中に生産性とか結果責任とか求めてもねぇ。。。
演出も商売の内だし
商売人として腹決めてやってるなら否定はしない。
が、マスゴミやブログ主のように
非生産的な芸人の分際で現場叩くのは許せん。
商売人が社会正義気取るのは断じて許せん。

どうせ医療を食い潰したら次の標的探すんだろ。冗談じゃない。
今のうちに応戦させて貰うよ。
労働者
2007/08/24 04:50
>労働者様

別にマスコミの肩を持つわけではありませんが
マスゴミという言葉の使い方は良くないと思います。
品性が疑われます。せっかくの御発言も重みが軽くなってしまいます。
脳外科見習い
2007/08/24 05:08
って僕も人の事を言えるほどではありませんが、
一応気をつかっているつもりです。

あと
>僻地の産科医様

>だからパンクするまで、良質な議論をしましょう。
ブログ主がでてこなくても!
には賛同です。
脳外科見習い
2007/08/24 05:25
>ひみつ様

残念ながら「経済的」というのは現実的ではない気が致します。
ただ、少なくともモデル事業の本腰型やオーストラリア型の
「真相究明、再発防止、苦情対応」制度により、「経済支援」は得られなくても、「理解」は得られるようになる日が来るのは、それほど遠い話ではないと思います。

>無過失保険

明らかに無理な話です。
脳性麻痺は0.2%の確率で間違いなく起こります。
最近の民事裁判ではほとんどが裁判官の「患者救済」判決により、
一億近い賠償が求められます。

仮に0.2%と仮定すると、

120万円X0.2%X1.2億円=2880億円/年かかります。

”脳性マヒ”という、限られた科の、たったひとつの疾患で、
国家予算の0.5%程度がなくなるわけです。

誰が払うのですか?あなたが払うわけではないのに、
無責任ではないのでしょうか?

2007/08/24 05:50
↑すみません、語調がきついですが、
下半分は
前の方のある医大生の台詞の再掲です。

2007/08/24 05:51
>地方の勤務医様

ありがとうございます。
いずれにせよ近いうちに私も崩壊の最前線、地方中核急性期病院に
下っ端として現れる身です。
己の研鑽を十分したうえで、
先生の発言は肝に銘じておきます。
ありがとうございました。

2007/08/24 05:57
>ばあば様
遅レスすみません。

>私は常々疑問に思っていたのですが、
トラック運送業の、裁判や捜査では人身事故を起こしたトラックドライバーの過失のみならず、件のドライバーの勤務実態が問題にされ、雇用している事業所の過失も問題にされるのに、医師および看護師の勤務実態や雇用主の過失がまったく問題にされないということ自体、私には不思議でしょうがありません。

過重労働を問題にすると、ほとんどの病院が機能しなくなるからです。
非常に多くの医師の過重労働によってこの国の医療は支えられていますから。
今勤務医に労働基準法を守らせると、一気に完全医療崩壊です。
かつて勤務医だったもの
2007/08/24 08:38
冷静に医学的な議論がなされていることに感銘しました。
医学的な問題については私は門外漢のため口を挟めませんが、医療制度については長年携わっているので多少は理解しております。そもそも医療制度自体に問題があると思います。
お役所は診療報酬は保険料・税金から支払われているから半ば公金だといいます。だから単価もお国が決めてコントロールしています。しかし、財政が厳しくなったといって切り下げ、それで倒産する病院があるなら医療費が減って都合が良い。その上、応召義務で縛り、事故が起きたときには病院・医師が責任を取れというのは理不尽だと思います。多少の自由診療は認められるようになったとはいえ、我々には他の産業のように医療費を自由に決める権限もない。こういった制度上の問題も合わせて議論する必要があるのだと思います。
事務方の星
2007/08/24 08:49
更に、過重労働問題についても全くそのとおりだと思います。同じ監督官庁である厚生労働省が、厚生行政と労働行政が全く縦割りで機能していない。これらの問題も行政・司法側には考えてもらう必要があると思います。
事務方の星
2007/08/24 08:55
>事務方の星 さま
>冷静に医学的な議論がなされていることに感銘しました。

著名な弁護士さまにおかれましては、イナゴの羽音に過ぎないそうです(↓

「医療崩壊だ!」系コメントスクラム
http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2007/08/post_d82c.html
> どうしてもというのであれば、弁護士に対して「医療過誤訴訟の依頼が来ても断れ」と要求するのではなく、医師会レベルで「医師は、法律家よりも
>上位の存在なので、医師を裁判制度の枠外に置くように、憲法を改正すべきだ」ということで、自民党の憲法改正チームに働きかければ良いのでは
>ないかと思うのですが(それ以外には、彼らの望む社会は来ませんから)、そういう動きには繋がらず、匿名でわーわー騒ぐだけに終始する傾向が
>強いようです。
t_f
2007/08/24 09:12
>>棒さん
以下の文章はどこからかのコピペであろうと推測します。医療に携わっている方には自明の数字かも知れませんが、そうでない者には金額の意味が良く分かりません。これは支払われる事になる保険金総額ですか?0.2%は脳性マヒの子が生まれる確率、1.2億円は一件ごとに支払われる保険金として、120万円というのはなんの金額でしょうか?

仮に0.2%と仮定すると、120万円X0.2%X1.2億円=2880億円/年かかります。
”脳性マヒ”という、限られた科の、たったひとつの疾患で、国家予算の0.5%程度がなくなるわけです。誰が払うのですか?あなたが払うわけではないのに、無責任ではないのでしょうか?
ROMしてます
2007/08/24 09:18
タイさん

>ちなみに医療従事者で患者さん、ご家族の心情を理解しようとしない人間はいないと私は信じています。
という地方の勤務医さんの言葉は間違いありません。
私たちはずっと、患者さんは弱者だから、かわいそうだから耐えてきました。心情を理解しようと努めてきました。でも耐えられない理不尽なことが多すぎます。世論も風潮も彼らの増長を後押しします。点滴・採血はどんな人でもすっと入るものではありません。脂肪の多い人(デブというやつです)や高血圧・糖尿病で血管のもろい人は簡単ではありませんが、そんな小さな手技一つで鬼の首を取ったように悪意的に言いたてられます。

我慢が限界にきています。
お礼を言われても、感謝されても、その後1ヶ月後に外来をかかりにくるまで油断できないと冷たく心の中でせせら笑うようになりました。(一ヶ月後に豹変して、医療ミスだのなんだの言い始める人も多いのです。明らかにうまくいっているのに。どこにもつっこみようがない医療なのに)

患者さんを憎んでしまうようになる前に、
医療者であることをやめようと思っています。
労働者の一人
2007/08/24 09:23
ROMしてます様
120万円=120万件(年間出生数)の間違いでしょう。
脳性麻痺等障害の子は2/1000出産の割合として0.2%、補償金1.2億
で2880億円/年です。
DQNWATCHER
2007/08/24 09:24
ROMしてます様:

恐らく、
>120万円X0.2%X1.2億円=2880億円/年

ここの120万円→120万人じゃないですかね。一年間に生まれる子供の数を指しているのだと思いますよ。
暇人28号
2007/08/24 09:26
かつて勤務医だったものさん、
お答えくださり、ありがとうございます。

>過重労働を問題にすると、ほとんどの病院が機能しなくなるからです。
>非常に多くの医師の過重労働によってこの国の医療は支えられていますから。
>今勤務医に労働基準法を守らせると、一気に完全医療崩壊です。

そう、それはそうなのですが… 
行政の直接の窓口の人間や、医療訴訟を起こす人々やその代理人や、医療問題にかかわる市民団体や国民は、果たしてそこまで考えて、あえて口にしないのでしょうか。私には、その前段階で思考停止しているような気がしています、個人的に。

国・地方行政は、確信犯だとは思うのですが、その周囲の議員さんとか、市民団体とか、患者とかわれわれ国民は、なぜ口にしないのか、思い至らなかったのか、思い至っていないのか、私は昨年からその事を考えているのですが、未だそれが掴めないのですよね。
ばあば
2007/08/24 10:11
ばあばさん

日本人労働者は全員、厳しい労働環境・雇用環境におかれていますから医者を助ける余裕なんてないんでしょう。
議員と市民団体は医療崩壊を政治利用している確信犯だと思います。
社会に不満をもつ層をあおり、社会に対立と混乱をもたらすのは、サヨクの基本戦術ですから。
怨霊
2007/08/24 11:16
>t_fさん 読みました。そしてあきれました ̄□ ̄;

これまでは、医師の給与の高さ・不正請求(査定もひっくるめて)・医療過誤など、医療側に不利な面だけをマスコミが取り上げてきました。その背景には、そういった情報を流してきた行政側の後押しもあってのことですが・
ただ、ここにきて産科医・小児科医の不足による診療科や病床の閉鎖の問題が国民にも身近になってきたため、逆に医師の過重労働などが取り上げられるようになったのだと思います。
過去(武見元医師会長時代)に保険医総辞職ということがありました。ここは一度医療が崩壊するまで医療関係者が口を噤むということしかないのでしょうか・・・
事務方の星
2007/08/24 11:21
事務方の星 さま

お気持ちはわかりますが、あの方は釣り糸を下げて待っているだけであり、曲解を繰り返すことで以前より有名な方ですので、食いつかず華麗にスルーされるのが適切かと存じます。
元内科医
2007/08/24 11:43
>元内科医 様

ありがとうございます。そのようですね。ネットで検索してヒットするのは”炎上”でしたから・・・
しかし、口惜しいのは医療訴訟覚悟で必死に治療に当たっている医療者への無理解ぶりです。家内は看護師ですが、やはりヒヤリとする場面にも何度も出くわしています。それでも看護が好きだといいます。
事務方の星
2007/08/24 12:11
医師も成功報酬制にできないもんですかね。弁護士と同じく。
13
2007/08/24 13:21
>医師も成功報酬制にできないもんですかね。

すみませんが,こんなことをやれば治療が難しそうな患者さんの治療が行われなくなる危険性が出てくると思いますが,それでもよろしいのでしょうか?
特に救急医療なんてどうなるか考えられましたか?
Level3
2007/08/24 13:51
せっかく弁護士の先生のブログなのですから、弁護士報酬についての誤解を解いておくのもよいかも。

「成功報酬制」といっても、日本ではほとんどが「着手金+実費+成功報酬」です。
受任した事件で、「成功」と定めた結果が得られなかった場合でも、はじめに着手金の支払は必要だし、実費分は請求されます。
着手金ゼロで、勝訴したら莫大(高率)な成功報酬を、という契約で受任する弁護士は、私の知る限り聞いたことはありません。日本では。

タイムチャージ制も、企業法務系・渉外系の事務所の場合には一般的です。
↓ググって上位に出たサイトであり抽出に他意はありません
http://homepage3.nifty.com/OKETANI-LAW/page035.html
http://www.trkm.co.jp/sonota/05100101.htm

医療はそもそもが請負ではなくて準委任です。
成功報酬なんて概念がなじむわけはないのです。
「成功」ってなんですか?平均余命までの確実な生存ですか?
そういうギャンブルは、医者・病院相手ではなく、生命保険を相手にやりましょう。
fuka_fuka
2007/08/24 15:02
fuka_fukaさん、医療ってのはもともとある種のギャンブルでありロシアンルーレットであるという側面をどうしても持ちますよね。今「医療は準委任」ですまないがゆえにいろいろもめてるんじゃないかという気がしたんで、ひとつ書いてみました。
Level3さん、いろいろ救急枠とか難病枠は考えてもいいと思われます。少なくとも治療が難しいけどやれっていわれてやったら失敗して失敗したら医師は賠償しなきゃならない…という今のスタイルよりはいいのでは…と思いましたので。ま、ただの思いつきです。保険と成功報酬をうまく組み合わせて、訴訟にならない仕組みとか作れないもんかね、とちょっと思っただけです。

ところでなじむ「わけがない」とか「可能性がある」で駄目〜と言われるのがいやってわけじゃないんですが、今ある固定概念や感覚を全部ぶち壊してから始めるというのも悪くはないと思います。医療はなぜ準委任なのか?そこから考えてもいい気もします
13
2007/08/24 15:22
>Level3さん、いろいろ救急枠とか難病枠は考えてもいい
>と思われます。少なくとも治療が難しいけどやれってい
>われてやったら失敗して失敗したら医師は賠償しなきゃ
>ならない…という今のスタイルよりはいいのでは…と思
>いましたので。

まあ「基本料と実費」は必ず頂いて残りは「出来高払い」,「ペナルティはなし」でないとダメですね.
今の状況は書かれているよりもひどくて「できないから他所へ送ろうとして,医師からみれば十分適切な時間内に送っているのに,転送が遅すぎたから賠償しろ」と言われているのですね.まさに裁判官の暴挙です.
Level3
2007/08/24 16:13
結局、裁判官や弁護士の暴挙が是正される装置がないのが問題だと思うんですけどね。だからますます増長する。裸の王様になる。

モトケンブログでも、この点に対する明確な回答がありませんでしたね。判断を誤って社会に害悪をもたらすリピーター裁判官、リピーター弁護士を排除すれば、少しは司法も信頼を取り戻せると思うのだけど。
えんりけ
2007/08/24 18:01
さしあたり法曹の方に望むことは「医師のやる気と医療従事者の頭数を減らさないというのを両立させた方法で裁判してほしい」ということです。psq法曹さんのような、目の前の裁判とそれがもたらす社会的影響を同時に考えて下さる方が医療裁判に取り組んで頂けたら本当に嬉しい事です。
まる
2007/08/24 22:40
日本の産科医療を崩壊させて2000万円近い報酬を得られていたのですね。
もう医療をしていくのが嫌になりました。
絶望
2007/08/24 23:56
色んなところで何回も書いてて、全く反響ないのですが。

医療過誤訴訟に関して、着手金なしの成功報酬制をとる事務所が日本にも何件か有ります(↓他意は有りません。グーグルで上位2つを引っ張ってきました)
http://www.homelawyers.info/individual/medical/fee.html
http://www.ne.jp/asahi/sawasawa/hakunamatata/deposit.htm

一見被害者にやさしく、訴訟方法として望ましく思えます。ですがこのシステムは濫訴を招き医療崩壊に拍車をかける可能性が有ります。
立木 志摩夫
2007/08/24 23:59
実際世界医師会(World Medical Association)は、1992年・2005年の2回にわたり、「世界中で医療過誤訴訟が、医療の質を下げ医療費の増加を招きつつある。とにかく訴えれば大金を取れるかもしれないという考え方の蔓延が医療と司法相互の不信感を育て、医師ー患者関係を損なっている」
として医療紛争の解決手段に関する宣言を採択しているが、その中で弁護士の成功報酬制については明確に反対しています。
(Develop active opposition to meritless or frivolous claims and to contingency billing by lawyers)
http://www.wma.net/e/policy/l5.htm

この2005年サンティアゴで採択された声明では、他にも訴訟社会が生みだす防衛医療や医師逃散に関する啓蒙、医療過誤の刑事化への反対など重要なことが述べられており必読だと思うんですけどね。
立木 志摩夫
2007/08/24 23:59
http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2007/08/post_d82c.html#comments
法曹界からブログ主様の応援を表明された「小倉秀夫」様なる弁護士がいらっしゃいます。
私はあまりこの方は存じてはいなかったため、googleで検索行いました。
すると「関連検索: 小倉秀夫 炎上, ・・・」 という文字が目に飛び込んで参りました。
何でも「炎上系弁護士」なる分野のパイオニアとして、知る人ぞ知る存在だそうです。
あの2ちゃんねるにも小島秀夫弁護士を話題にしたスレッドが既に23回も立てられていて、いろいろな意味で話題に事欠かない人物のようですね。
http://localhost:8823/thread/http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/net/1187782738/l50
私の頭には何故か「類は友を呼ぶ」という言葉が浮かんで参りました。
ブログ主様と小島弁護士とは共通している物が多数存在しているようで、このようなお友達を持たれるブログ主様に私思わず嫉妬してしまいました。
医籍の末端
2007/08/25 00:40
DQNWATCHER様、暇人28号様
教えていただいてありがとうございます。
このコメント欄の流れとしては「無過失保険」には否定的と感じられます。
ただ「脳性麻痺」だけでなく、低いながらも一定の確率でどうしても起こり得る事として「予防接種による健康被害」もあると思います。最近の麻疹騒動に見られるように、予防接種の必要性は理解するけれど、外れくじは引きたくないという人は結構いるのではないかと思います。
予防接種の接種率を上げるためにも「無過失保険」が必要ではないかと考えます。保険料に関しては「国民全体の利益につながる」訳ですから、国保に付随させて全世帯加入にするのがいいのかなと思います。
ROMしてます
2007/08/25 08:45
立木先生

> 医療過誤訴訟に関して、着手金なしの成功報酬制をとる事務所が日本にも何件か有ります

それは不勉強でした。
着手金ゼロ方式が濫訴を招くという危惧は同感です。
(すでにアメリカで現実化しているように)
fuka_fuka
2007/08/25 10:08


http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2007/08/post_90ef.html

「医療崩壊だ!」系コメントスクラム
 「マチ弁日記おばさん弁護士の独り言」というブログが、
「医療崩壊だ!」系コメントスクラムに襲われてしまっているようです。

 「突然」というエントリーのコメント欄は、最初の書き込みが2007/08/19 21:06、
私がこのエントリーを書くにあたってみた限りの最後の書き込みが2007/08/24 05:57で
その間コメント数が432件ということで、約14.6分の1回のペースでコメントが投稿されています。
ブログ主がコメントに回答・反論しないことを責めるコメントもいくつか見られますが、まあ、物理的に無理というものです。
おぐら弁護士のぶろぐより
2007/08/25 17:35
 しかも、この種の「医療崩壊だ!」系のコメントスクラムが押しつけたがっていることというのは、
「医師に対して医療過誤訴訟を提起することはけしからん」という話なので、
他人のブログのコメント欄で騒いでも解決する話ではありません。
いくら騒いでも、医療過誤訴訟を提起して勝訴した弁護士に対して弁護士会が
「医師を訴えるとはけしからん」といって懲戒処分を下すことはあり得ない
(それって、別に弁護士会の懲戒手続きが形骸化しているからとかって話ではないです。)し、
「医療崩壊を招くから」という理由で医療過誤訴訟の受任を拒否しようという動きが各単位会ないし
日弁連レベルで行われることもないです(個々の弁護士レベルでも、おそらく広がらないでしょう。)。
医療過誤訴訟で勝訴した弁護士が、全国の医師に対して、「医療過誤訴訟を提起し、
あまつさえ勝訴すらしてしまい、申し訳ありません」と謝罪するというのは変な話すぎます。
おぐら弁護士のぶろぐより
2007/08/25 17:35
どうしてもというのであれば、弁護士に対して「医療過誤訴訟の依頼が来ても断れ」と要求するのではなく、
医師会レベルで「医師は、法律家よりも上位の存在なので、医師を裁判制度の枠外に置くように、憲法を改正すべきだ」ということで
、自民党の憲法改正チームに働きかければ良いのではないかと思うのですが(それ以外には、彼らの望む社会は来ませんから)、
そういう動きには繋がらず、匿名でわーわー騒ぐだけに終始する傾向が強いようです。
おぐら弁護士のぶろぐより
2007/08/25 17:36


医療過誤訴訟システムによる医師の経済的負担はどの程度か
 ところで、実際のところ、現在の医療過誤訴訟システムは医師にどれほどの経済的負担を掛けているのでしょうか。
そして、それは医療を崩壊させるほどのものでしょうか。

 とりあえずの目安としては、医師賠償責任保険の保険料を見るのがよいでしょう。
1件あたりの賠償額が高かったり、国民が医師を訴えることに躊躇せずかつ裁判官(国によっては陪審員)
も医師に賠償責任を広く認める社会では保険料は高額となり、そうではない国では保険料は低額となるからです。
そして、医師や病院は、医療過誤訴訟で敗訴しても、医師陪責保険に加入している限り、ごくわずかな免責金額を負担するだけで、
それ以上の金銭の出捐を要しないのが通常だからです。
おぐら弁護士のぶろぐより
2007/08/25 17:37
では、日本の医師賠償責任の保険料はいくらくらいでしょうか。
もちろん、保険会社によって、あるいは保険商品によって違うでしょうし、集団で加入すれば一部割引もされるでしょうが、
あまり細かいことを言い出すときりがないので、ウェブで検出されるものを例として掲げると、こちらの保険ですと、
「最高1事故 2億円(保険期間中6億円)」で保険料は月額保険料4,500円です。年額で金5万4000円といったところです。
この程度の保険料の負担で医療は崩壊するほど日本の医師の所得は低いのでしょうか?
おぐら弁護士のぶろぐより
2007/08/25 17:37
なお、ブログ主が何らの意見表明もしない点ですが、「荒らしに対してはスルーが原則」といわれている昨今、短期間に大量のコメントが寄せられた今回のケースでブログ主がこれを相手にしないこととするのは、
十分有りだと思います。ブログ主が、冷静にレスを返したところで、
「もう医療過誤訴訟は、依頼されても引き受けない」旨を表明しない限り、
コメンテーターさんたちが収まるようには思えませんので、
時間の無駄という気がします。
おぐら弁護士のぶろぐより
2007/08/25 17:39
> ここには1つの間違いがあります。無視することができないのは、「医学部に合格できれば,高い確率で現実に医師免許が取れるという要素」ではありません。「医学部に合格できれば,高い確率で現実に医師を生業とすることができるようなるという要素」です。「医学部に合格できれば,高い確率で現実に医師免許が取れる」としても、医師免許取得後医師を生業とすることができる割合が40%にすぎないということになれば、やはり、「医学部の在学期間の長さ(6年)やその間のコストの負担と合わせて,リスクとリターンを評価することになる結果,優秀な受験生の多くが医学部を見捨てて他の進路を選択し,医学部の偏差値は暴落することが容易に予想され」ます。
おぐら弁護士のぶろぐより
2007/08/25 18:40

>もっとも、医師の場合、国民健康保険制度が広く行き渡っていることもあり医師免許取得したのに医師を生業とすることができない確率は極めて低いので、医師資格を取得する確率と医師を生業とすることができる確率とはほぼイコールかもしれません。しかし、法曹の場合は違います。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
ただのひがみですかw
相手にする必要はなさそう。
でも意見を確固したものにするためには、
反論は用意しておかないといけないでしょう。
おぐら弁護士のぶろぐより
2007/08/25 18:41
すみません
根本的なミスがありました。

脳性マヒの算定は

120万人(年間出生)X0.2%(発生率)X1.2億円(補償金額)=2880億円/年かかります。

またかなり少なめに見積もっても、

120万人 X0.05% X 6000万円 = 360億円/年

です。
たったひとつの科の、
たったひとつの疾患、
です。

果たしてだれが払うのでしょうか?

また、上の小倉弁護士の言い分は明らかに変ですよね。
いつかその保険は破綻します。

その前に医者がいなくなっている、
すなわち、崩壊しきっている
と思うのですが。

2007/08/25 20:11
小倉弁護士のブログは、「インターネットスルー力(りょく)検定」に利用されるくらいなんですから、スルーが一番です。

DQNWATCHER
2007/08/25 20:32
ROM様
>予防接種の接種率を上げるためにも「無過失保険」が必要ではないかと考えます。保険料に関しては「国民全体の利益につながる」訳ですから、国保に付随させて全世帯加入にするのがいいのかなと思います。
仰る通りです。予防接種の、有害事象は少なくともそうやって処理されるべきだと存じます。そもそも予防接種は、もし仮に「拒否」する方がいらっしゃると、その人を介してばら撒かれて、多くの人に迷惑をかけ、人が死ぬ事ももあるわけで、個人の選択権も勿論大事だが、公共の福祉的がより強いと思います。従って、「強制力」とセットで「無条件の保障」をセットにするのは、当然と思います。

2007/08/25 20:50
小倉氏にコメント寄せてる医師が数人いるようですが無駄ですよ。あの弁護士は社会問題には関心ないです。えさを与える必要はない。
別坊
2007/08/25 21:28
「訴訟等の多大なリスクを負うことなく賠償を受けることができれば、双方にとって良いのにと思う。」って、現状の環境の劣悪さを理解しておきながら、医療訴訟をしまくるってのは、枝葉の正義を振りかざして、大きな幹の非正義につながっていることを理解しようとしないんですかね、この弁護士さんは。
こん
2007/08/25 22:41
こんさんの意見に激しく同感。

モトケンブログを見ても、あまりに近視眼的な発想しかできないということが多くの弁護士の特徴として顕著に認められます。
中堅勤務医
2007/08/26 00:04
>小倉氏にコメント寄せてる医師が数人いるようですが
>無駄ですよ。あの弁護士は社会問題には関心ないです。
>えさを与える必要はない。

確かにそうですね.彼のコメントをみて思いました.日本語の読解力にも欠けているようです.いや,まともなディスカッションをしようとしない(できない)から弁護士ができてるんでしょうね...
Level3
2007/08/26 01:51
私は初めて小倉氏の書き込みを見たときに「読んではいけない雰囲気」を感じて、それ以来読んだことがない… ネット書き込みに応召義務がなくて良かった(笑)

ところで、徳島脳性麻痺訴訟
http://www.geocities.co.jp/Milano/1115/hanketsu.html
の弁護士報酬について、以下のように推定して既に某所にコメントしました。

判決に明示された賠償金は、1億624万4969円(本人)+330万円(父)+330万円(母)=1億1284万4969円

これに平成4年7月4日から判決確定(最高裁上告棄却は平成19年2月3日)までの年五分の遅延損害金が、1億1284万4969円×5%×5327日÷365日=8234万5910円

賠償金総額は、1億1284万4969円+8234万5910円=1億9519万879円(!!)

この場合、成功報酬金の基準額は 、1億9519万879円×6%+138万円=1309万1452円
峰村健司
2007/08/26 02:32
(続き)
着手金の計算式は成功報酬金の半分で、遅延損害金の計算が変わってくるのではないかと思われますが、低めに見積もって500〜600万かと推定しました。

結局、総額で概ね1800〜1900万円程度と考えられます。

その後気づいたのですが、着手金は控訴審にも改めて必要であるとか、医療訴訟では増額することがあるなどと、ブログ主さんのサイト内に記されていて、
http://www.jupiter.sannet.ne.jp/czk224/hou.htm
それも含めて考えると、総額はは3000万円くらいかも知れませんね。

うーん、弁護士の仕事って、時に大バクチな仕事もあるんですね。こりゃあ燃えますね(笑)

それにしても、そもそもこの事件での医療費はどれくらいだったんでしょう? 比べてもあまり意味がありませんが…
峰村健司
2007/08/26 02:32
しかし棒のコメントは面白い。論理性の高い関心するレスの少し後に2ch感覚のバカ丸出しのコメントをする。
AG
2007/08/26 09:57
Level3 先生のコメントにも激しく激しく同感。

「まともなディスカッションをしようとしない(できない)から弁護士ができてる」とは至言ですね。

弁護士の仕事って、真実がどうとかじゃなくて、ただ相手を言い負かして(うんざりさせて撤退させることを含む)金をふんだくるものですから。要するに。まともに、誠実に議論をしようとする人なら、そもそも弁護士なんてできませんよね。
中堅勤務医
2007/08/26 10:15
中堅勤務医とかも弁護士はどういう人種かなんてほかでやりなよ。くだらないんだから。
まぁ気持ちはわかるから
2007/08/26 10:28
こことモトケンブログの最大の違いは、ブログ主が「医療過誤訴訟専門」と名乗ってることだな。だから医療側はここを「敵の陣地」と見なしている。敵に対する反撃という錦の御旗があるから、モトケンブログなら即効注意されそうな人格攻撃や業界全体に対するレッテル貼りもOKになってる。「俺たちもさんざん同じ目に遭ってきたんだから、おばはんも思い知れや」って感じかな。
あ〜あ
2007/08/26 10:51
>AG様
ご指摘ありがとうございます。

少し専門外の方には分かりにくいことを
申してしまったかもしれませんが、

>2ch感覚のバカ丸出しのコメント
とはどちらのことを仰っておられるのでしょうか?
「病院がなくなる」ということでしょうか?
それとも「予防接種を拒否する人がいると他人を殺すことになる」
ということでしょうか?

前者はこのスレを見て頂ければ、
後者は「公衆衛生」か「感染症」の薄っぺらいテキストの
予防接種の項を読んで頂ければ、

至極当然の事と思われます。
もし分かりにくければご説明いたします。

宜しくお願いも申し上げます。

2007/08/26 17:18
お金の事を度外視しても、医療の基本は『患者に喜んでもらえること』

さて喜んでもらえるかどうかは、人事を尽くして天命を待つ部分も多いのだけれど、人事を尽くしても天命が悪くなると、人事が責められるのであれば、人事を尽くすことは『患者の喜び』に逆行することになる

だれが喜んで医療をするだろうか?考えてみるといい。

まあ、産科が崩壊するのは今の日本では規定路線であるし、今、大騒ぎしている妊婦も自分のことが過ぎれば忘れてしまうことだろう。

どうもこの国は、システムとして医療を良くしようという考え方がない
裁判というミクロの最大限の救済がマクロの医療制度を壊すことになることは明白なのだから、政治がマクロを正すべきなのだが、政治はアマチュアで、厚労省も自身の天下りのみに精を傾け、財務省の言いなり。
この国に医療ビジョンはないものか????
Med_Law
2007/08/26 21:09
それにしても記事本文の内容とコメントの批判内容が見事にかみ合ってないですね。
人格攻撃に記事とはまったく関係のないレッテル貼りに弁護士とは誠実に議論ができない
人間がやる職業とか金の亡者とか(苦笑)

コメントを読むと2ちゃんから流れてきた自称医療関係者の知能レベルが知れます(笑)

名無し2
2007/08/27 01:02
>棒
 >2ch感覚のバカ丸出しのコメント
 とはどちらのことを仰っておられるのでしょうか?

例えば「阪井先生は日本の医療崩壊の戦犯の一人ですね」とかいったコメントです。こう書くと「でもそういうきらいはありますよね?」とか言い出しそうでこわいけど。念の為に言っておくと今進んでいる医療崩壊の責の一端は法曹が担っているとは僕も思っていますよ。

ただここに書いてどうすんの?という話です。分別の問題です。
AG
2007/08/27 01:48
ここに書くしかないでしょう。
弁護士は医師からの依頼を断る権利がある。
医師は弁護士の診療を断る権利がない(罰則はありませんが)。
これは不公平というものです。
しからば、「追い込み」で対抗するよりないでしょう。
都民
2007/08/27 03:25
都民さん
> 弁護士は医師からの依頼を断る権利がある。これは不公平というものです

マチ弁先生が、医療者側からの依頼を受けてくれればよいの?
医療者に過誤がある事件は引き受けないが、医療事故の不当訴訟なら受けて立つそうだから、お願いしてみたらいいよ。
非都民
2007/08/27 03:57
それにしてもコメントの議論内容と名無し2 2007/08/27 01:02の批判内容が見事にかみ合ってないですね。
人格攻撃に議論とはまったく関係のないレッテル貼りにコメンターとは誠実に議論ができない
2ちゃんから流れてきたとか知能レベルとか(苦笑)

コメントを読むと一般人を装いコメンターを煽る弁護士名無し2の知能レベルが知れます(笑)
通りすがり
2007/08/27 07:36
>AG様

少なくとも産科崩壊に関しては、
奈良南部から産科を壊滅させた、青木記者とならぶ、
関西地区2大巨頭お1人ですよね。



>ここに書いてどうすんの

正しい事実は正しく伝える必要がありますからね。
特にここは見ている方も多いですし。

2007/08/27 07:44
来るべき日(ブログ主様が医療崩壊を実感できた時)、道義的にも他人事のような態度は許されませんよ、という意味でもここに書くべきと考えます。
それとも、ブログ主様が医学部入り直して完璧な医療の担い手となっていただけるのでしょうか。
医療を受ける側の人
2007/08/27 08:28
http://minkara.carview.co.jp/userid/9433/blog/5360920/

ブログ主さんにはぜひこれをよんでほしい。
ブログ主さんへ
2007/08/27 14:33
自称医療関係者の人達に聞きたいんですが、

自称医療関係者が適当とは認められない訴訟を弁護士が引き受けることは道義上、または医療崩壊を防ぐためにも許されない、ということですか?

もしそういう主張のもとに「追い込み」しているのであれば、ただの脅迫ですよ。
イナゴさん
2007/08/27 16:07
イナゴさん

ここで徒党を組んでいる連中は、単に鬱憤を晴らすためにターゲットを検索し、
ターゲットを袋叩きすることで仲間意識を再確認しているようなチンピラたちです。
いわば、名古屋の拉致・強盗・殺人事件の犯人とほとんど変わりはないとも言えます。

医療の世界で必要とされている人が、四六時中ネットをチェックしている暇があるはずない。
ランクでいえば「三流以下」だからこそ、医療崩壊にことさら神経質になるのでしょう。
脅迫なんて上等なものじゃありません。負け犬の遠吠えくらいのものでしょう。
医療倫理崩壊
2007/08/27 16:25
>イナゴさん さま
べつに弁護士の方が、たとい医療が崩壊しようが正義を貫くのだとおっしゃるのならばどうぞご自由に。
ただ、医療を崩壊させたのが弁護士であることが、このあいだの光市母子殺人事件の公判のようなイビツな弁護活動としてあからさまになるようなことでもあれば、弁護士自治への不信感が高まり、戦前のような当局による管理が求められることになるでしょう。
というか、あなた小倉さんじゃないんですか?
t_f
2007/08/27 16:42
ネットする時間ぐらいあるでしょう。
医師の仕事は待機時間が多いのですから。他業界の人からすれば、
ダラダラと仕事しているように見えるかもしれません。
(だからある意味不満がたまっているとも言える)

あと、学生さんもいるようですし。
べつに
2007/08/27 16:52
小倉先生は匿名でのコメントなど決してなさらない方だと思います。
rijin
2007/08/27 16:57
捨てハンで申し訳ないのですが、医療崩壊については医療者側からみてもまじめで、一流な人ほど、黙って、静かにつぶれていく傾向があるようです。
声を上げることが悪いこととは到底思えません。
べつに
2007/08/27 16:57
>自称医療関係者が適当とは認められない訴訟を弁護士が引き受けることは
>道義上、または医療崩壊を防ぐためにも許されない、ということですか?

http://www3.ocn.ne.jp/~mmic/doctor.htm#003
>しかし中には医学的に見て医師に過失がない、赤ちゃんが亡くなったり
>脳性麻痺になってもしかたがないという鑑定書を書くことがあります。
>そういうときに、「我妻はいい鑑定を書いてくれるということで頼んだが
>このあいだのはひどい鑑定だった」と言われる。依頼人のためになる
>鑑定書がいい鑑定書でそうでないのは悪い鑑定だという考え方をされた
>んでは非常に困ります。

>一番ひどかったのは、一審で私が書いた鑑定書で医師が無責になったために、
>虚偽の鑑定を書いたと遺族から訴えられたことです。

このようなことをする弁護士が横行しているのが、現状です。
これでも道義的に問題がない、当然の権利で認められるべき、と
おっしゃるのでしょうか?
都民
2007/08/27 17:22
学生からしても本当に闇ですよ。
希望を持って、人を助けようと思って働く前に、

広がっているのは、焼け野原なのですから。

2007/08/27 17:56
学生からしても本当に闇ですよ。
希望を持って、人を助けようと思って働く前に、

広がっているのは、焼け野原なのですから。

2007/08/27 17:56
>>自称医療関係者が適当とは認められない訴訟を弁護士が引き受けることは道義上、または医療崩壊を防ぐためにも許されない、ということですか?

そうではないでしょうね。引き受けるからには、医療に相当通じていないと無理だ、と言うことではないかと思います。少なくとも、医療訴訟を専門にするには。ヤブ医者が批判を受けるのと同じく、ヤブ弁護士も批判を受けてしかるべきだと思います。ヤブの定義は非常に曖昧ですけどね。
もともと世の中は理不尽なことが多いので、そんなに騒ぐことではないのかもしれません。単純に、他人のために尽くすことがいい、とされる世の中ではないですし。マスコミが一様的になるのが問題ですね。常に反対する人を用意したり、多角的に報道して欲しいものです。
べつに
2007/08/27 17:58
もう一度勝手に誘導失礼します。
参照性にすぐれた掲示板を用意してくださった方がいるのでみなさん
そちらへ移動しませんか?
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/3910/1187877351/

ブログ主にしても、自分のブログから話題が消えたからといってもう見て見ぬふりをするほど情け知らずなマネはしないでしょうし。
ぷるぷる
2007/08/27 17:59