竹富町が総務省の「頑張る地方応援プログラム」の適用を受け、石垣島で出産する同町の妊婦の滞在費用の助成を来年1月から開始することが24日、分かった。大盛武町長が同日、岸田文雄沖縄担当相が波照間島で開いた住民対話集会で「(適用の)内々定をもらっている」と明らかにした。町議会12月定例会で助成制度が提案され、可決される見通し。
大盛町長は「竹富町の島々は離島ゆえに格差がある。お産も設備が整った石垣島でするのがいいが、費用を要する」などと現状を説明。その上で「頑張る地方応援プログラム」を活用し、政府と交渉していることを明らかにした。
同プログラムは少子化対策や企業誘致などの活性化策に取り組む自治体に、地方交付税の上乗せ配分などで支援するもの。
竹富町によると、プログラムの適用は確実。09年度まで3年間の支援となり、本年度は150―70万円の支援を国から受けられる見通しだ。これによって、妊婦1人に対し1日2000円、最大30日の助成を行う制度を検討している。
妊婦への助成をめぐっては、竹富町は2004年度から、健診で船舶を利用した妊婦への半額補助を始めている。こうした少子化への従来の取り組みなどが評価を受け、総務省からプログラム適用を受けるとみられる。
(11/25 9:56)