ゴキブリって出火の原因になるそうですよ…。
実際の科学的調査で明らかになったのですが、このゴキブリ達に囲まれている四角いロボット「Pied Piper」は、ゴキブリの群れを駆除に適する場所に連れて行ってくれるそうです。
ブリュッセル自由大学の生態学研究者Jose Halloyは、雑誌『Science』の主執筆者。ということで、誌上で彼のゴキブリ・ロボット(robotic roach) の開発についての詳細を語っています。
まず、Halloyと彼のチームはゴキブリを一か所に集めてそのエリアを、暗い側、明る側に分けて2枚のディスクでカバーしました。生来の共産党員気質な? ゴキブリは群れでかたまりがちのため、グループ本能によって動機づけられます。その習性を利用したのが、このゴキブリ・ロボットなのです。
ゴキブリ達は、まずは予想通りに暗い側に集合していきました。しかし、ゴキブリ・ロボットを実験現場に送り込み、明るい側に誘導させてみると、なんと、本物のゴキブリ達は60%の確立で、付いて行ってしまったのです。
ちなみに、お気づきかもしれませんが、このロボットは、全くと言ってよいほどに、色も形もゴキブリとの類似点がありません。なのに、何故誘導に成功したのか不思議ですよね? このことについて、以下にNYTのコメントでご説明したいと思います。
ゴキブリ達は目が弱いので、研究者達はrobotic roachを虫というよりは、ゴルフカートのミニチュア版みたいな形でOKにしてくれたのです。ゴキブリの世界では、正しく見えることはそんなに重要ではなく、正しく臭うことが大切なので、研究者は、機械にゴキブリのsexホルモンを、オードトワレのように吹き付けました。
うぅぅ。ということは、ゴキブリ問題が発生した時に試してみようかな? と思ったら、ちいさなロボットかラジコンと、ゴキブリジュースを調達しなければならないのか…。ハードル高すぎです…。
[NYT]
WILSON ROTHMAN(原文/junjun)
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