第47回 「決戦前夜」 11月25日放送
関東管領を継いだ上杉政虎(Gackt:ガクト)は、その就任式の帰路、馬を降りて挨拶しなかった成田長泰(利重剛)を無礼であると激怒、鞭で打ち据えた。しかし、成田は下馬せずに挨拶することを古来許されてきた名門だった。怒った成田は人質となっていた妻・伊勢(井川遥)を残し兵を引き上げた。
残された伊勢は古来からの慣例を知らぬ政虎の無知と短慮を罵った。小田原の包囲が長引き、動揺していた関東の武将も次々に逃げ出し、政虎の関東統一は失敗に終わり、北条氏康(松井誠)は危地を脱した。政虎は知らず知らずのうちに慢心していたことを悟り、武田との決戦に思いを新たにした。
勘助(内野聖陽)もいよいよ決戦が近いことを悟り、養女としたリツ(前田亜季)に香坂弾正(田中幸太朗)との祝言を勧める。
そして遂に決戦の時がやってきた。永禄4年(1561)8月、上杉軍一万八千は信濃川中島を目指し挙兵した。知らせは海津城を守る香坂より、即座に甲府へ伝えられた。信玄(市川亀治郎)は全ての重臣を集め、決戦に向けての評定に臨んだ。
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