2007年09月28日
ブルーベリーの効用は迷信か
ブルーベリーの効用は迷信なのか
科学では解明されない未知の部分
私とこのコメント欄に書き込む人の論争は最後までかみ合わないかも知れません。何故ならば私は西欧科学が全てではないという立場であり、他の方のほとんどは科学万能主義であり、科学によって裏付けられないものは疑似科学であると、それを真っ向から否定してしまうからです。
科学的に裏付けられないものが、全て否定されるということに関して、私は間違いであるという立場です。科学で立証されないものが全て迷信であるとは思いません。
人間がこの世に現れてから今日までの間に、その経験則で学び、それを受け継いで来たことは、仮に科学的に立証されなくとも、それは全否定されるべきではないと考えます。
例えば、まだビタミンというものが発見されず、科学的に立証されなかった時代において、それを含む食物が体に良いということを発言したとして、一体何が問題だったでしょう。
これはその当時は疑似科学かも知れません。しかし、今は立派に科学的に検証されています。この場合はその時点においては疑似科学などではなく、未知科学だったと思います。
人間を他の動物と一緒にしてしまっては間違いかもしれませんが、動物も体に良いものは本能的に分かると言います。DNAにインプットされているのかも知れません。
我々が長い歴史の中で学ん受け継いできたことは、それが今の時点で科学的に検証、立証されなくとも、それは否定されるべきではない。
それが私のこのブログの中で今後主張する柱となるものです。勿論科学を否定するものではありませんが、それが全てであるとは思いません。ただ、皆様との議論を深める意味で余りそれにこだわることは止めます。
それではブルーベリーとめぐすりの木という東西の人間の歴史の中で目に効くと言われ続けてきた、この二つの件を紹介することにしましょう。
ブルーベリーについてはネットなどでも紹介され、次のエピソードが広く知れ渡っています。
ブルーベリーの歴史
ブルーベリーは、アントシアニンを豊富に含む健康食材として知られていますが、どのようにして人々の生活に浸透したのでしょうか？
ブルーベリーとパイロットの関係
第二次世界大戦中、イギリス空軍に、ブルーベリージャムが大好物で、食事のたびにパンにたっぷりブルーベリージャムをぬっていたパイロットがいました。
このパイロットは、夜明けや暗闇の中でも敵の飛行機がよく見え、戦果を上げることができたというのです。
このことを軍に報告したことから、イタリア、フランスで研究が進められ、
ブルーベリーの目に対する効果を研究し始めました。
研究の結果、野生種のブルーベリーに含まれる色素「アントシアニン」が人間の目の働きを助ける効果があることが確認され、1976年にはイタリアで、ブルーベリーの仲間「ビルベリー」に含まれる「アントシアニン」を素材として、はじめて医薬品として製造が承認されました。
現在も、フランスやスペイン、アメリカなどで医薬品としてビルベリーが認証されています。
ブルーベリーの青紫色のアントシアニン色素の秘密は、パイロットから発見されたのですね。
http://www.wakasa.jp/blueberry/knowledge/history.html
↑これは余りにも有名な話ですが、ネットで検索すると他にも数多く見られます。これらを丹念に読んで行くと目だけでなく、糖尿病や泌尿器の病気治療に使われてきたとあります。
また、米国大陸に移住した白人が寒さで震えて死にそうになった時に、現地のインディアンからこのブルーベリーの干したものを入れたスープをもらい飲んで一命を取り止めたともありました。
これらを読んでの私の感想ですが、どうもブルーベリーエキスにはポリフェノールの一種が含まれており、それが体の中に取り込まれると体内の血流に作用して活性化する。
そのことがあらゆる体内機能（目に作用する神経も含めて）を改善させるのではないかと感じました。
まだネット検索の段階ですが、視力回復に関しては米国人のウェルヘルミナ・カルト博士（米国農務省農業研究所）の「視力改善作用」という論文が一番最新であるとなっています。
２００１年には日本でも講演しているようなので、これを主催した日本ブルーベリー協会に取材を申し入れ、この論文が手に入るようであれば紹介します。
日本ではこのブルーベリーの歴史はまだ４０年くらいと短いので、これを本格的に研究している人もいません。欧米では多くの博士、科学者、食品分析官が行っているので、それを手に入れて紹介するつもりでいます。
さて、ブルベリーについては、これくらいにして日本のことについて考えて見ましょう。
私は福島県福島市の生まれですが、母は霊山町という所から嫁いで来ました。福島が真ん中でそれを太平洋側に向かって進むと高い山脈があり、それが霊山という山々です。
それを超えないと野馬追（のまおい）で有名な浜通りの相馬市には出れません。ところで、私は子供の頃、外で遊んで目を傷つけた時など、いつも母が煎じて飲ましてくれたり、目に当ててくれたものがありました。
母の実家近くの山にあって昔から目にとても効くと言われた「めぐすりの木」です。布の袋に葉っぱごと細い枝が入っていました。富山の薬箱の隣にいつも置いてあったのです。
検索すると「カエデともみじ」というHPで次のような記述を見付けました。http://www.inh.co.jp/~hayasida/top11.html
「福島県の相馬地方にむかしから、千里眼の薬がある。この皮を採って煎じると、眼がはっきりして千里のかなたもよく見えるということから、こんな名がついたのだが、実はこれがめぐすりの木であった。これにはエピ・ロドデンドリンが含まれている。
樹皮だけでなく小枝や葉も同じ成分である。皮をはぐとこの木は枯れてしまうそうだ。緑の資源のために根を採らないことだ。そして、桧に似たあすなろに、やまははこ、かわらよもぎをまぜて煎じて服用することもある。いま眼科ではカリーという老人性白内障予防薬を使っている。」
日本にしか存在せず、古来より目に効くとして使用されてきた樹木、それが「めぐすりの木」です。私の母も幼かった頃の私も科学成分などは何も知らなかった。
しかし、その効力を信じて飲んだり、目につけたりしていました。母は年寄りになった頃、目に良いからねーと飲み続けていました。
全て科学によって証明されなければ、ならないのでしょうか？
「めぐすりの木」はまた次回に続きます。
トラックバックURL
この記事へのコメント
大事なのはそれぞれのデータ、情報を得た上で実際に自分が試してみて「判断」する事です。
ここ百年二百年の西洋科学に於いて証明できない物は、「効く」と謳ってはならない、逆にそれが間違いだったとしても科学的に一時的にせよ証明された場合は「効く」と堂々と謳ってよい。
これでは科学教ですよ
それはともかく何故私はこの様な不得意な分野で連投しているのでしょう？（笑）
どうもありがとう御座います。
徐々にではありますが、いろなことが分かって来ました。やはり調べることが大切ですね。先人の叡智を信じる私は科学万能信仰に批判を続けながら、本質的問題を究明していく所存です。
研究を行っている者のなかでも、科学万能なんて信じている人間はそうはいないと思います。
しかし、科学で扱えるはずのことを、科学は万能じゃないからと言って
確かめようともしないのは、間違っていると思います。
たとえば、今回のアントシアニン。
目が良くなったかどうかは
現在の科学では確かめようがないとおっしゃるのでしょうか？
たとえそのメカニズムが未知であったとしても
因果関係の判定はできるはずです。
ここに科学の非万能性などを持ち出す理由は見当たりません。
（続く）
「我々が長い歴史の中で学ん受け継いできたことは、
それが今の時点で科学的に検証、立証されなくとも、
それは否定されるべきではない。」とのことですが
科学は真実を探っていくための方法論です。
ある命題が科学的に検証・立証されてなくとも否定はしません。
それが科学の立場です。
科学は幽霊だって否定はしません。
ただ立証されていない以上、肯定もしませんし、立証されるまでは疑問視はします。
（続く）
アントシアニンと視力に関して調べていると
ロドプシンの再合成を助けるとかいう話が出てきますが
これって、βカロテンのことじゃないんですかね？
βカロテンは体内でビタミンＡになるんですが
これはロドプシンの原料です。
アントシアニンとロドプシンの関係はわかりませんが、
βカロテンならブルーベリー中には多くあるでしょうし。
まあそれが即、視力に繋がるかはわかりませんが。
（続く）
ちょっと付け足しで
調べていたら、
Eyesight - Osamu Kajimoto,O. Food Style 21, ,March 1999 Vol. 3 No.,3
という論文を見つけました。
ブルーベリーは視力改善には効果は無いが、眼精疲労の改善にはプラセボと有意差が出た、
という主張のようです。
読んではみましたが、ちょっとつっこみどころが多いです。
でも、こうやってデータを出してきていただけると議論もやりやすいんですが。
ところで瀬戸さんのいう論文の著者さんはWilhelmina Kaltさんでいいでしょうか？
論文探してるんですが、見当たらないので
良かったらジャーナル名とかタイトル（英語）とか教えてくれませんか？
うちの協会で幸せになる壷があるのですが、新風で販売しませんか？
私も私の家族もみなこの壷を購入して幸せになりました
是非、この壷の販売で資金を蓄えて3年後の参議院選挙は議席を勝ち取ってください。
水に汚い言葉を浴びせるときれいな結晶はできません。
サボテンなど植物さんも毎日やさしい言葉をかけてあげる事で人間の健康によい波動を返してくれるのです。
これらはいずれも、科学では証明されていませんが、
実験で明らかになっていることです。
ですから、左翼の汚らわしい言葉に耳を傾ける必要はありません。
一切相手にせず、美しい愛国心を持った人間だけで健康を守って行こうではありませんか。
確かに現在の科学の理論では完全に説明しきれないもの、シミュレーションを駆使しても正確に予測できない現象が存在しているのは確かです。
身近な例では非線形現象である気象予報・地球温暖化予測などがそれに該当します。地球の中長期気候変動研究なども様々な要素がからみあう様相で、学問的にも意見が割れてます。理論面では高温超伝導の定まった理論というのはまだなく、模索中です。
しかし、商品として販売したり、宣伝を行う場合、何か薬効があるかのごとき文面を載せるのは、科学的証明が出ていない段階では、不誠実な姿勢でありますし、薬事法など各種法に抵触する危険があるのでやめられた方が良いと思います。
「未知」「科学万能否定」などの文言は単に言葉選びの問題だと思いますが、瀬戸様が新興宗教やオカルト的思想の主張者であるかのごとく誤解を招くので自粛された方が良いかと思われます。
瀬戸様には祖国の危機的状況において頑張って欲しいので、意見を述べさせていただきました。
失礼します。
荒らしコメントであると思われますが、
水の分子が人間の言葉を理解するかのごとき無茶苦茶な主張をする江本某氏の「水への伝言」や、植物が人間の言葉を理解する云々はオカルトで、インチキです。ニセ科学です。科学的定義に従わぬオカルト的意味で「波動」などという言葉を使う者は確信犯的ペテン師です。
保守系の人間はみんなオカルト信者であるかのネガティブ宣伝をしたいのでしょうね。
上記のような下劣な書き込みをする劣悪な工作員が跋扈しておりますから、揚げ足を取られぬよう気をつけて下さい。
相手を汚らわしいとか呼んでまともな議論もしないような人間は、右翼保守リベラル左翼など思想以前に、論理的な思考を放棄しており、人間性が疑われます。
「相手を汚らわしいとか呼んでまともな議論もしないような人間は、右翼保守リベラル左翼など思想以前に、論理的な思考を放棄しており、人間性が疑われます。」
と、おっしゃる一方で、
「下劣な書き込みをする劣悪な工作員」
などと断定されるのは矛盾していませんか？
人を信用することができないあなたはかわいそうな人ですね。
貴方のHNや書き込み内容からして瀬戸様や読者を完全に馬鹿にしており、無礼ですね。
自分でどのようなことを書いたのかさえも把握していないのでしょうか。
水や植物が言葉を理解できないことは現在科学的根拠を示されていない未知科学と呼べる物で、決して効果がないわけではないですよ
瀬戸様が疑問に感じておられるように効果があるのですから別に科学的に解明される必要はないと私も思います。
幽霊あたりが一番いい例です。あれは脳内の妄想を現実と思い込んでるだけですから。
ブルーベリーなどの効能も願望に過ぎませんよ。
科学は霊を否定も肯定もしていませんよ。
また科学万能説は科学自身が否定しています。
いつも、瀬戸さんの書いたものを見た読者の議論で終わりでは何も始まらないかと。
明確なものを提示しなければいけなぃかと。いずれ…と言うのは分かりますが、それをできなぃうちに、色々公表したのは失敗では？不信感だけが募ってますよぬ？
生物のようにそのような器官や機構もないですし。電子顕微鏡・各種分光法など諸々の測定・観察・計測装置類が発達しており、物質のミクロ以下のオーダーの様子がかなりわかってきている今、「水からの伝言」ごとき主張はトンデモです。氷の結晶の研究であれば日本人の中谷宇吉郎博士が行ったものがあります。
それとも、カルト教団のごとく電子や原子核に霊性があるとかでも言い張るのでしょうか？ここまで来たら宗教です。絶対に科学ではないですね。オカルト的主張をするものは先人の研究努力や蓄積などを無視し冒涜しているわけですから重罪であります。
怪しげな工作員に反論していますが、このような工作活動の口実になりますので、くれぐれも「未知科学」「科学万能主義」とか言う用語を使ったり、科学技術を軽視するようなことは言わないで下さい。
私も今ネットだけでなく、あらゆる方面にお願いをして、このベルーベリーが目に効くということを、科学的にも立証できないか、あるいは既に立証した人はいないのか。それを調査しているところです。
狸腹男 さんへ
＞商品として販売したり、宣伝を行う場合、何か薬効があるかのごとき文面を載せるのは、科学的証明が出ていない段階では、不誠実な姿勢でありますし、薬事法など各種法に抵触する危険があるのでやめられた方が良いと思います
これは販売とは関係ないです。販売は先の話ですし、単なる加工食品としての販売です。私がこだわっているのは、なぜ、私の目が良くなったかです。
ありがとう、ございます。支持者の方には心配をおかけしています。しかし、これは私が体験したことであり、そのことが単なる勘違いや思いこみでないと信じて調べています。ブルーベリーの効果が少しでも明かされれば、それはそれで凄いことであると思っています。
＞科学技術を軽視するようなことは言わないで下さい。
勿論、科学を軽視してはいません。科学を根拠としての批判には科学で応えるつもりです。そのための資料集めをしている所です。
＞それとも、カルト教団のごとく電子や原子核に霊性があるとかでも言い張るのでしょうか？ここまで来たら宗教です。絶対に科学ではないですね。オカルト的主張をするものは先人の研究努力や蓄積などを無視し冒涜しているわけですから重罪であります。
結局、あなたは物質文明絶対の唯物論者なのですね。
多くの先人たちの尊い思いがこめられてきた靖国神社に対して
「英霊など存在しないのだから無宗教の新追悼施設に作り変えてしまえ」
と暴言を吐く反日左翼と同じ匂いがします。
Muth and Laurent, Altern. Med. Rev. 5:164-173 [2000]
http://www.thorne.com/altmedrev/.fulltext/5/2/164.pdf
本文献の趣旨は極めて明快で、ビルベリーが暗所での視覚向上には資するという結果は得られないというものです。ちなみに、著者らはアメリカ海軍所属の人間であることを付記したいと思います。
瀬戸さんの書く「目に効く」という効果を解釈するならば薬事法第二条第一項第三号に該当する物に相当するので、その物が法十四条第一項又は第十九条の二第一項による承認を受けていない場合は第六十八条の適用を、承認を受けている場合は第六十六条第一項及び第二項の適用を受ける可能性があります。瀬戸さんは本項の適用について認識が甘いように思われますがいかがでしょうか。
もっとも、私は利害関係者でありませんから、瀬戸さんが薬事法違反で摘発されても、中立ですが。
Eyesight - Osamu Kajimoto,O. Food Style 21, ,March 1999 Vol. 3 No.,3
というのは、
梶本修身. ブルーベリーの眼精疲労に対する効果. FOOD Style 21 3:30-35 [1999]
という日本語の業界誌での記事のことと思われます。内容は暇でしょうがなくなったら国会図書館にでも見に行きたいと思います。
通常、データが集まってから立論するのが科学の常識的な手順であり、とりあえず立論して、その後泥縄的にデータを集めるのは到底科学的な姿勢とはいえません。
ご本人が医学的な議論をしたい旨表明しつつ、このようなことを記述するのは、ご当人の科学に対する誠実性を疑わせると同時に、私たち科学者を愚弄する行為です。
早速読んでます。チラッと見た感じｎ数少ない感じはありますね。
エラーバーでかすぎって感想は同じじゃないでしょうか？
まあ、そんな明確な差はないようですね。
僕があげたのは
梶本修身. ブルーベリーの眼精疲労に対する効果. FOOD Style 21 3:30-35 [1999]
で間違いありません。
あまり大きな声でいえないんですが
この論文、無料で公開してるとこありました。
解像度低いですけど読めなくはないです。
ただこの論文、あいまいな部分が多いんですよ。
眼精疲労の判断とか、コンプライアンスとか。
まあ、実際暇つぶしにしかならないと思います。
私もn数は少ないと思います。ただ、アブストとstudy designを読みますとわかりますように二重盲検かつランダム化、クロスオーバーなので、まぁそれなりな実験をしているとは思います。また、エラーバーについてはこれが化成品ではなくナマモノであることを考えれば、こんなものではないかと思います。
梶本氏の論文は、多分どこぞの業者さんが出しているのでしょうか。また探してみます。ありがとうございます。ただ、彼の実績リストを見ていますと、たまに手当たり次第適当に仕事をしてそうな感じがするのと、FOOD Style 21自体が怪しげな業界誌っぽい目次なので、それほど食指が動かないところはあります。