募金装う詐欺に懲役6年求刑──大阪地裁公判2007/11/21配信
難病支援を装い募金を不正に集めたとして、詐欺などの罪に問われた募金グループ元リーダー、横井清一被告(36)の論告求刑公判が21日、大阪地裁(杉田宗久裁判長)であった。検察側は「苦しむ人をだしに金をもうけようとした言語道断な犯行」として懲役6年、罰金200万円を求刑した。判決は30日に言い渡される。
検察側は「延べ2200人のアルバイトを使い約5000万円を集め、被告は少なくとも3000万円を得て遊興費などに使った」と指摘。「ほかの善意の募金活動にも悪影響を与えた」と強調した。 弁護側は最終弁論で「人助けをしながら生活費を得ようとしただけ」と詐欺の犯意を否認。検察側が詐欺の被害者を「9人ほか多数」とした点は「被害者を特定しなければ詐欺罪は成立しない」と主張した。 起訴状などによると、横井被告は2004年10―12月、大阪や京都、神戸の各市などの路上で「難病の子供たちを救うために募金に協力をお願いします」などと偽り、通行人から約2490万円をだまし取るなどした。
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