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こう思う リタリン不適切処方 精神科ドクターの良識は? |
2007/11/25 |
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私は以前、東京・葛飾区のメンタルクリニックに通っていました。最初は「心身症、適応障害」といわれ、治療を続けてきましたが、通いはじめて3ヶ月くらいたったころから、中枢神経刺激薬「リタリン」を処方されるようになりました。そのときは自分の認識にはリタリンの怖さなどほとんどなく、服用していました。
ある日、リタリン以外の薬やリタリンについて内科のドクターから、「必要以上に飲みすぎているし、体に負担がかかります。」と言われ、セカンドオピニオンとしてほかの精神科に一度聞きにいきました。そのとき初めてリタリンの怖さを知りました。そのときはもう1年ちかくたっていたときです。
そのことを診てもらっていたドクターに話すと、一番最初にドクターが発した言葉は「リタリンを出しすぎと指摘されたということは、僕が馬鹿にされたということだ。じゃ、減らそう」でした。
1年も飲んでいた私は、試験が迫っていたりという環境の中でリタリンを減らすことに躊躇してしまい、減らすのを延期してもらうことにしました。たまたまそこで働いていた内部の人と仲良くなり、リタリンのことでいろいろ聞いてしまいました。
そこでは、ヤクザなどが売買目的で患者として来ると、すぐ処方していたそうです。また私のように、リタリンを間違って飲んでしまっている人はまだここの病院だけでなくいっぱいいると思います。
私は、リタリンと同時服用してはいけない薬(リスパダール、セロクエルなど)や多量の睡眠薬、睡眠効果がある薬を飲んでいました。多いときには14種類くらいの薬を飲んでいました。
ただ処方しているとしか思えない乱雑な診察にも、とても疑問です。土曜日に診察してもらうとなったら、1時間に患者が40人近くいます。精神科では治療法があり、15分くらい話をすることでほとんどの人が改善されていく治療がありますが、この人数からすると、そんな時間はとれないのが実際です。
そんなクリニックがまだ平然と存在し、仲間に「がっぽがっぽもうけましょう」と言いながら開業しているところです。私は本当に恵まれていたのか、今通っているクリニックでは、本当に治療ということをしています。ドクターに「薬とドクターに頼って病気を治すことは絶対にできない。患者さんの努力が必要です」と言われ、通っています。薬も2種類に減り、診察も毎回10分以上の診察で長くなってもしっかり聞いてくださいます。これが本来の治療と思っています。
お金儲けに走っている開業医はたくさんいると思いますが、病院は命を預ける場所です。現在リタリンで捕まっているドクターは、見るからに無免許だったり、莫大な量のリタリン処方だったりして捕まっています。そういう白黒がはっきりとつくところは、あっさり摘発することができると思います。しかし、私は、そうではないクリニックもしっかりつかまえていってほしいと、国に願っています。
(池澤裕美)
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