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サステナブルマテリアル研究部門

ナノテクノロジー・材料・製造分野ナノテクノロジー・材料・製造分野紹介

環境応答機能薄膜研究グループ

 

メンバー

グループリーダー
吉村 和記
常勤職員
(田澤 真人)  金 平  小畑 良洋  楠森  毅   山田 保誠   (岡田 昌久)    田嶌 一樹  垣内田 洋

研究内容


 環境応答機能とは、周囲の環境に応じてその空間を有効・快適にする機能を指しています。環境応答機能薄膜研究グループでは、薄膜技術を活用することによって窓ガラス等に環境応答機能を発現させ、これによって居住空間の快適さを維持しつつ、省エネルギー化を推進することを目指しています。
 現在グループでは、「調光ミラー」、「高性能光触媒ガラス」、「パルスレーザ蒸着法による成膜技術」の研究を行っています。

 1.調光ミラー
 図1は「調光ミラー」と呼ばれる材料の反射率が高い状態(鏡の状態)と透過率が高い状態(透明ガラスの状態)を示しています。調光ミラーは、電圧の印加や雰囲気の制御により、これらの状態を任意に制御することができます。この材料を窓ガラスに用いると窓での光の反射を制御することができるため、従来の調光ガラスよりも更に大きな省エネルギー効果が期待されます。

     鏡状態の調光ミラー    透明状態の調光ミラー  
図1 鏡状態と透明状態の調光ミラー

 2.高性能光触媒ガラス
 断熱機能と光触媒機能を同時発現するTiO2/SnO2:F積層膜の開発を行っています。スパッタリング法により形成されるTiO2薄膜の極表面近傍に所望の電子構造を持たせることにより、極めて高い光触媒活性を発現できます。この積層膜を省エネルギーガラスへ応用することにより、極寒地域においても暖房負荷を大幅に低減し、且つ室内環境を快適に保つことができると期待されます。

        高性能光触媒ガラスの働き 
図2 高性能光触媒ガラスの働き

 3.パルスレーザ蒸着法による成膜技術
 当グループでは環境応答機能を発現する材料の開発の一環として、短波長パルスレーザ蒸着法を用いたワイドバンドギャップ半導体の成膜技術の研究も行っています。パルスレーザ蒸着法は極めて非平衡な状態で薄膜を作製することが可能です。この特徴を利用してSiCエピタキシャル薄膜の結晶構造を制御する技術やZnO半導体薄膜をp型化する技術の開発を行っています。

       パルスレーザ蒸着法 
図3 パルスレーザ蒸着法

>>> 関連リンク 
 2007.04.01 AIST Today トピックス
  マグネシウム・チタン薄膜を用いた調光ミラー

 2003.03.07 AIST Today トピックス
  鏡になったり透明になったりする光学特性に優れた調光ミラー薄膜材料を開発
 
 2002.12.17 プレスリリース
  光学特性に優れた調光ミラー薄膜材料を開発

   
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