【北京・浦松丈二】中国は豪州総選挙でラッド党首率いる労働党が勝利したことを歓迎している。中国の胡錦濤国家主席は今年9月に豪州を訪問した際、同党首とも会談していた。
胡主席は会談で「オーストラリアとは経済貿易、エネルギー資源、教育文化、オリンピック主催の分野で全面的な協力関係を発展させたい」と労働党の協力を求めていた。野党党首との会談は異例であり、政権交代を視野に入れたものとみられていた。
ラッド党首は大学で中国史などを学び、80年代に外交官として北京に駐在した経験がある。「陸克文」という中国名まで持つ中国通だ。
毎日新聞 2007年11月24日 21時48分